魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第8話

  戦闘BGM「Lots of Lights」龍が如く6

 

      「6階へ向かえ!」

 

 

 

2階へ上がるといくつものドアがあり健太達が捜索するがどこにセキュリティシステムがあるのかわからなかった。

 

健太「くそっ!あいつの行った通りだ!シャッターで閉められてる!」

 

通「意地でもセキュリティシステム探してくださいっちゅうワケか。しゃあないな!虱潰しで探すで!」

 

そう言って全員が2階のエリアをくまなく捜索するがこれといって目新しいものは見当たらなかった。

 

悠太「そんな楽な道のりではないな…。」

 

やちよ「俊君がいればまだどうにかなったかもね…。」

 

うい「俊さん?」

 

健太「ああ、あいつの能力「真眼瞳術」は物を透かして遠くの物を見つけたり出来る能力なんだ。」

 

うい「そうなんだ!俊さんがいれば・・・。」

 

悠太「あいつは今本土で壮介と一緒にネオマギウスの奴らをボコしてる最中だろう。仕方ない事だな。」

 

健太は次の部屋に蹴破って入るが相変わらず何もない。だが、机にあるものを見つけた。

 

健太「これは・・・念の為持って置くか。」

 

それはどこかで使えるかもしれない「カードキー」だった。

カードキーを持って部屋を出て次の部屋に入るがここにもセキュリティシステムらしきものは無い。

 

健太「どこにあるんだ畜生ぉぉぉ!!」

 

悠太「仕方ない。次の部屋に賭けるしか無い。ふん!」

 

悠太がそう言って次の部屋を蹴破って入ると、4人ほどの羽根がいた。セキュリティシステムらしきものも見つける。

 

通「見つけたで!」

 

健太「よっしゃ!オラァ!」

 

羽根達「ぐわぁ!」

 

悠太「邪魔者は排除した。これを押せば…。」

 

悠太がボタンを押すと、シャッターが空いた音がした。

 

悠太「とりあえず3階までは向かえるな。」

 

やちよ「それじゃあ行きましょう!」

 

健太達は3階へ上がると、またシャッターが閉まっていた。

 

悠太「今度はカードキーを通さないと駄目らしい。」

 

健太「そういや、これを手に入れてたな。」

 

そう言ってカードキーを挿し込むとシャッターが開き健太達は進み始める

 

通「これが最後のシャッターやな!」

 

悠太「という事はここにもセキュリティシステムがあるのか。」

 

やちよ「さっきは右側にあったから大概こういうのって左側にあるっぽいんだけど・・・。」

 

健太「なら今度は左側を探そう。」

 

そう言って左側の最初の部屋に入る。机に何かの書類が置かれていた。

 

健太「これは。」

 

書類の中の一枚に「移送書」と書かれた紙があった。内容を見ると旧ホテルフェントホープからここに由美を送るという内容であった。

 

健太「由美は犯罪者じゃねぇぞ・・・!」

 

健太は移送書を破り捨て次の部屋に向かう。次の部屋に入るとセキュリティシステムを見つけた。

 

通「なんや、あっさり見つかったのぉ。」

 

悠太「にしては警備がいなかったのが不思議だが・・・。」

 

健太「押してみるか。」

 

押してみると遠くの方でシャッターが開いた音が聞こえそれと同時にぞろぞろと足音が複数聞こえてきた。

 

やちよ「なるほど、警備がいなかったのはここで私達を袋叩きにするためね。」

 

健太「上等だ、袋叩きにされる前にてめぇらを袋叩きにしてやるぜ!」

 

健太達は羽根達を倒しながら階段を上がる。5階に上がると背後から羽根が追いかけてくる。

 

健太「ちっ、本当しつこいな!」

 

悠太「健太、ここは俺達に任せろ。由美の部屋はこの先なんだろ?」

 

健太「悠太さん・・・!」

 

通「ワシもやっちゃんと悠太とういちゃんで足止めするさかいお前は由美を助けたれ!」

 

やちよ「由美ちゃんはあなたを待ってるわ!ここは私達に任せて!」

 

うい「お兄ちゃん!私達は大丈夫だから行って!」

 

健太「皆…!分かった!恩に切るぜ!」

 

そう言って健太は6階へ向かう。

6階へつき一本道を進むとでかい扉があり中に入るとカプセルの中で眠っている由美がいた。

 

健太「由美!・・・っ!天童!」

 

勝矢「あん時ぶりですなぁ、健太はん。」

 

健太「お前が・・・由美を・・・!」

 

勝矢「ちゃいますねん、わしはあんたとここでサシで勝負しとうてここに来たんですわ。由美はんとは直接関係ありゃしません。」

 

健太「悪いが、今はタイマンしてるほど暇じゃないんだ、そこをどけぇ!」

 

勝矢「そう言うて、あんたも本当は戦いたいんやないですか?」

 

健太「何?」

 

勝矢「ワシには見えとるんや。あんたの背中の「龍」がうずうずしとるでぇ・・・。」

 

健太「・・・・・・」

 

勝矢「ワシもそや、わしはやってもおらん八百長騒ぎの濡れ衣着せられてボクシングを引退した。その後はキュゥべぇの願いで魔法少年になって、ネオマギウスに入っては計算ずくの日々やったんや。せやけど、それは今日で終わりや。ワシはあんたを倒して本物の「龍」になる!」

 

そう言って天童は上着を脱いだ。背中には滝を登る「黄龍」の刺墨が掘られていた。

 

健太「そこまで言われたら仕方ねぇ。やってやるよ…!行くぞ天童ぉぉぉ!!」


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