第1話
「第4章 神浜市」
まどか達と別れ、自宅へ戻った健太はスマホのSNSやパソコンで現在の神浜市の様子を出しているサイトを見ていた。
健太「・・・今の神浜市すげぇな。あちらこちらでビル立ちまくってんじゃねぇか。」
神浜市は現在「新興都市」の街として300万人もの人々が住んでいる大都市となっている。
新興都市の名の通り開発を進められた影響であちこちがビル密集地帯であり特に西側である地帯が目立っていた。
健太「俺の地元もかなり発展してんなぁ、そういや姉貴とおっちゃん元気にしてっかなぁ。・・・ん?電話か、もしもし?」
マミ『・・・健太君。』
健太「っ!マミか!?」
そう言いつつ健太はサイトを見ていくと突然電話が鳴り、その電話に出ると相手は巴マミだった。
マミ『健太君、勝手に出て行ってごめんなさい・・・。』
健太「いやそれはいいんだ。お前今神浜市のどこにいるんだ!?」
マミ『・・・私ね、龍二君に色々真実を教えてもらった。魔法少年少女の、真実を・・・。』
健太「っ!」
マミ『健太君も龍二君から聞いたと思うけど、私達の末路は・・・魔女になってしまう・・・。』
健太「あぁそうらしいな・・・。だが、あいつはあくまでもまだ仮説でしk『仮説じゃないわ。』・・・へっ?」
マミ『・・・龍二君の言ってることは仮説でも何でも無い・・・。何せ彼は、魔法少年と魔法少女が魔女になる瞬間を見ているから・・・。』
健太「っ!」
マミ『私はね健太君、誰からにも頼られてた。けど私は・・・心のどこかで、恐怖を感じていたの。』
健太「恐怖・・・」
マミ『私は魔女になりたくない・・・だからSNSでそうならない方法を探していた。』
健太「・・・・・・」
マミ『そしたら、神浜市っていう街は「魔女にならない」って聞いたわ。そしてそんな私を救ってくれる場所を見つけたわ。』
健太「魔女にならない?救ってくれる場所?お前何言ってんだ・・・正気なのか・・・?」
マミ『えぇ、この上なく正気よ。だから健太君、私は居心地の良い場所を見つけたから、見滝原には戻らないわ。じゃあね健太君。』
健太「おいマミ!まだ話hって切れた・・・。」
マミは健太との電話を切り、健太は再び頭を抱えることになった。
健太「魔女にならないだと・・・?そんな都合の良い街なのか・・・いやいやそんな訳ねぇし、第一神浜市が絶対に魔女にならないなんて確証もねぇ・・・。はぁ、明後日に備えて寝るか。」
そう言って健太は考えることを放棄して今日の1日を終え眠ることにした。
−2日後 神浜市 新西駅−
健太「よっしゃあ帰ってきたぜ俺の地元!!」
2日後、健太は見滝原駅で壮介と待ち合わせし神浜市の新西駅という場所に到着した。
壮介「ここが健太の地元か・・・すげぇ発展してんなぁ。」
健太「地元つってももう何年も前の話だし実際に俺も初めて神浜市に来たようなもんだ。街もさながら様変わりしてるしな。」
壮介「そうか、にしても健太がいた場所は「新西区」って場所なのか。」
神浜市は人口300万人がいる新興都市と呼ばれる大都市である。そして神浜市にはいくつかの区が設けられていた。その内の1つが「新西区」であり健太はそこに住んでいた。
健太「そうそう、昔からビルは立ってたけど今ほどそんなって監事の田舎町みたいだったから俺もその変わりようにびっくりしたぜ。」
壮介「そんじゃあまぁ、散策がてら龍二とマミの捜索開始しますか!」
健太「おう!」
そう言って健太と壮介は新西区からの捜索を始めた。そしてある程度歩いていると不審な男がふらついていた。
健太「・・・・・・」
壮介「健太、あいつ・・・」
健太「あぁ、魔女の口づけが付いてる。何かしらしでかす前に気絶させるぞ。」
そうして男がふらつきながら裏路地へと入り健太と壮介も後に続いて声を掛ける。
健太「おいおっさん。」
「あaぐふぅっ!?」
健太「悪いな、眠っててくれや。壮介!」
壮介「あぁ!オラッ!」
健太「魔女の結界の入り口が出てきたな!やるぞ!」
壮介「被害が大きくなる前に叩き潰す!」
そして二人は一斉に魔女の結界内に突入する。すると健太はある違和感に気づいた。
健太「・・・?」
壮介「健太どうした?」
健太「いや、何か変な感じがしてな・・・。」
壮介「変な感じ?」
健太「あぁ、何かこう・・・っ!壮介!」
壮介「っ!?うぉあっ!!」
健太「壮介!大丈夫か!?」
壮介「あぁ何とかな!」
健太「っ!・・・違和感の正体に気づけたぜ・・・」
すると壮介に魔女の使い魔が攻撃を仕掛け壮介は間一髪躱す。その時健太はその使い魔を見るや否や違和感の正体に気がついた。
健太「こいつら・・・見滝原の使い魔より強いぞ・・・!」
壮介「なにっ・・・!?」
健太「とにかく、やるしかねぇ!行くぞ!」
壮介「分かった!」
そうして健太と壮介は魔女の使い魔と交戦を開始する。