魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第2話

健太と壮介は魔女結界内で使い魔と交戦を開始する。

しかし、見滝原での使い魔と神浜市での使い魔と差があり、二人は苦戦を強いられていた。

 

健太「くそっ・・・!使い魔の癖に強すぎだろ!?」

 

壮介「何とか倒せるが硬さが見滝原と風見野にいる使い魔と差がありすぎる!このままじゃジリ貧だ!」

 

健太「あぁ、どうにかして打開策を・・・っ!」

 

壮介「どうした!?」

 

健太「魔力反応・・・俺ら以外の魔法少年か魔法少女がいる!」

 

壮介「なんだと?っ!なんだ!?」

 

健太「向こうで爆発だ!あれは・・・!」

 

健太の視線の先には使い魔の群れに追いかけられてる少女がいた。

 

「ふゆぅううう〜〜!皆何処行っちゃったのぉ〜!?」

 

壮介「あの子、魔法少女か!使い魔に追いかけられてるって何しでかした!?」

 

健太「くそっ!見ちまった以上見殺しにするわけにはいかねぇ!壮介!こいつら倒すんじゃなく、必殺技で吹き飛ばすぞ!」

 

壮介「そういう事か!了解!」

 

健太「合わせろよ壮介!」

 

健太・壮介「「吹き飛べぇ!!」」

 

ふたりはありったけの魔力を込めて使い魔を魔法少女を追いかけていた使い魔ごと纏めて吹き飛ばした。

 

「ふぇっ!一体何なの〜!?」

 

健太「そこのあんた!大丈夫か!?」

 

「えっ、あ、あの、うん・・・!」

 

健太「良かった、とりあえず一度結界から出るぞ!」

 

「あ、あの・・・!」

 

健太「ん!?どした!?」

 

「私、ここに来る時2人の女の子と一緒だったんだけど、見てないですか・・・?」

 

健太「はっ?女の子?壮介見たか?」

 

壮介「いや、この子以外は見てないぞ。という事はこの子の仲間だな。・・・・・・っ!」

 

そう言って壮介は周囲に魔力反応を探る。すると壮介はすぐに魔力反応を検知した。

 

健太「検知できたか?」

 

壮介「あぁ、ちゃんと2人いる。そこまで急ごう!君、名前は?」

 

かえで「あ、「秋野かえで」って言います。」

 

壮介「かえでちゃんか、俺は長崎壮介。んでこっちは・・・」

 

健太「高坂健太だ。とりあえず残りの二人を探して結界内から脱出するぞ!」

 

そう言ってかえでと共に二人は仲間の魔法少女を捜索する。

 

健太「うぉっ!?なんだぁっ!?」

 

かえで「この感じ・・・魔女だよぉ〜!」

 

壮介「なにっ!?」

 

そうして、結界内のあちこちを探し回っていると地面が揺れ始め、地面から巨大な魔女が姿を現した。

 

健太「おいおいマジか・・・!?」

 

壮介「ただでさえ使い魔ですら強いってのに・・・!」

 

かえで「早く結界内から逃げよう!二人共神浜市の外から来たんだよね!?」

 

健太「あぁっ、だが本体が現れた以上逃げるわけにはいかない!!」

 

壮介「いくら何でも無茶だ健太!使い魔で苦戦したってのに魔女なんかどれだけ強いか・・・!」

 

健太「関係ねぇ!!」

 

壮介「っ!」

 

健太「確かに使い魔相手に苦戦しちまったがなぁ・・・!」

 

そう言って健太は自身の持つ槍に魔力を灯し、炎が燃え盛るような魔力となる。

 

健太「こいつ野放しにして、なんの罪もない一般人が犠牲になる方が俺からしたら癪に障るんだよ!だから壮介、お前がその子を警護しろ!!」

 

壮介「・・・分かった!」

 

健太「よし・・・恐怖を打ち壊せ俺・・・!行くぞぉおおおおっ!!」

 

そう言って健太は気合を入れて単身魔女に突撃し交戦を始める。しかし見滝原と神浜市の使い魔ですら差があるため魔女も例外ではなく、圧倒的に不利を押し付けられた。

 

健太「くそがぁっ!!」

 

壮介「まずい・・・健太!それ以上戦ってるとお前自身が死んじまうぞ!!?」

 

健太「っるせぇ!!」

 

かえで「ふゆぅう・・・健太さん何だか急いでるような・・・。」

 

壮介「(龍二とマミさんを探すことに集中しすぎて逃げるっていう選択肢がねぇ・・・!どうすりゃいいんだ・・・!?)」

 

壮介は健太の思惑を見抜いており、健太は必死で魔女に食らいつくが触手で殴られたりでズタボロだった。

 

健太「ガハァッ!!?」

 

かえで「健太さん!!」

 

健太「やべぇ・・・骨の何本か逝っちまった・・・吐血してるしよぉ・・・。でもなぁ・・・!!」

 

そう言って健太は再び立ち上がり、魔女を見上げ渾身の力で叫ぶ。

 

健太「あいつら二人を見つけるまでは死ねねぇんだよぉお!!来んなら来いやぁああっ!!」

 

頭をかち割られ、骨も折れているにも関わらず立ち上がるその姿はまさに「鬼」が宿っていた。魔女もそれに臆したのか少し後退るがすぐに態勢を戻し攻撃を仕掛けようとする。

 

 

 

 

 

 

 

    「おりゃああああああっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

健太「っ!」

 

すると突然誰かが魔女に攻撃を仕掛け、大ダメージを食らわせ怯んだ。それを見た健太と壮介は驚いた。

 

健太「な、なんだっ!?」

 

壮介「誰かが魔女を攻撃したのか・・・!?」

 

かえで「あの感じ、二人が来てくれたんだ!」

 

そうして健太の前に二人の魔法少女が現れた。

 

「相変わらず無茶ばかりしてるなぁ健太。」

 

「ももこの言う通りホントに熱血漢じゃない。無茶するしももこに似てるわね。」

 

健太「っ!・・・もしかして、姉貴っ!?」

 

「久しぶりだな健太!いい男になったじゃん!!」

 

「健太さんだっけ?あんたは休んでなさい。後はレナ達で倒すから。」

 

そう言って現れた二人の魔法少女は魔女と対峙する。


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