「･･････ゆ･･････ふ･･････ふゆ･･････みふゆ！！」
みふゆ「っ！！」
やちよ「みふゆ！しっかりしなさい！今の藤村君は敵なのよ！！」
みふゆ「藤村君･･･」
現実に引き戻されたみふゆは今、自分にとっての試練となる死者蘇生の陣で復活した藤村通がやちよ、みふゆ、ももこの前に立ち塞がる。
通「三人とも今の俺は敵や、容赦はいらん！はよぉやるんや！！」
みふゆ「でも無理ですよ･･･！藤村君を倒す事なんて･･･！」
通「なんでや、みふゆ･･･！」
やちよ「(駄目だわ…みふゆは完全に戦意喪失してる･･･。)」
通「くそっ！体が勝手に動きよる･･･！」
ももこ「やちよさんみふゆさん！来るぞ！！」
やちよ「私とももこでやるわ！みふゆはここにいなさい！行くわよももこ！」
ももこ「ああ！」
戦闘BGM「obito uchiha」ナルスト4
「VS 吉信一派 藤村通」
通「やちよ！ももこ！分かっとるな！？ありったけの力で俺を倒すんや！！」
やちよ「でもそう言ったってソウルジェムが！！」
ももこ「通さんあんたの弱点を教えてくれ！！」
そう、死者蘇生の陣で復活した魔法少年少女達にはソウルジェムが無い。ももこは通に弱点を聞く。
通「すまん、答えられん･･･」
ももこ「なんで！？」
通「たぶんやが俺らが呼び出された際に吉信が俺らの体に何らかの細工をした可能性がある･･･そのせいで弱点が喋られんのや。」
ももこ「そんな･･･！」
やちよ「こうなったら力技でいくしかないわ！」
やちよは通に接近しひたすらに攻撃する。ももこもそれに続き連撃しまくる。
通「くそっ、体が言うこと聞かん！！殺して欲しいのに勝手に防御しよる…！」
ももこ「なら背後に回れば！！」
やちよ「っ！？ももこ！」
通「あかん！避けるんや！」
ももこ「うわっ！」
背後に回ったももこは不意を付いて攻撃しようとしたが通の攻撃に阻害されたが間一髪避けた。
通「よし！よぉかわした！！」
ももこ「あぶねぇ･･･」
やちよ「藤村君に不意を付いても攻撃出来ないなら幻術でやるしかない･･･でも･･･。」
みふゆ「･･････」
等の幻術を使えるみふゆは完全に戦意を喪失し戦うどころの話ではなくなっていた。それを見かねたのか通がみふゆに話す。
みふゆ「(わたしは、こんな時に役に立てないなんて･･･やっぱりわたしは、何をやっても･･･)」
通「何をやってもダメ、そう思っとるんかみふゆ。」
みふゆ「っ！？なんで･･･」
通「思いつめとる時のみふゆは顔に出るから丸わかりや。それはお門違いやぞ。」
みふゆ「でもわたしは、あなたを倒すなんて･･･」
通「なら、このまま俺を放っとくんか？」
みふゆ「それは･･･」
通「みふゆ、お前が、ホンマに守らなあかんのは、「今」と違うて「未来」なんとちゃうか？」
みふゆ「･･････」
通「このまま俺を放っといて「今」を守れば俺はいずれ多くの人を殺してまう。そんな俺を見てお前はええ気分になるんか？」
みふゆ「･･･わたし･･･は･･･」
通「よぉ思い出せや、みふゆは俺とやちよと一緒に3人で「誓いの目標」を立てたやないか。それに、守るべき者の意味を履き違えるんやないで･･････」
そう言われ、みふゆは目を瞑りかつて一緒に立てた誓いの目標を思い出す。その目標は･･･
・一、困ってる人がいれば迷いなく助ける
・一、自分の意志、覚悟を決め、信念を貫いて戦う
・一、自信を持つこと
みふゆ「(自然になんとなく変わっていくものだと思っていた･･･大人になるにつれ心も体も、強くなるものだと･･･)」
この目標を思い出したみふゆは、覚悟を決め通に近づく。さっきと雰囲気が明らかに変わった事にやちよ、ももこ、通は勘付いた。
やちよ「みふゆ！？」
ももこ「みふゆさん･･･」
みふゆ「(あの時の目標は、私達だけのただの儀式だと思っていました･･･)」
通「･･････」
みふゆ「一、困ってる人がいれば迷いなく助ける。一、自分の意志、覚悟を決め、信念を貫いて戦う。そして、一、自信を持つこと。……わたしはもう迷わない…！わたしを慕ってくれた人達を守るために…この神浜を守るために…！わたしは……神浜マギアユニオンの幹部として！藤村君を倒す！！」
覚悟を決めたみふゆはやちよ、ももこの前に立ち、通に対峙する。それを見た通はフッと笑みを浮かべた。
通「(そうや…みふゆ…俺が…俺が見たかったんはお前の覚悟や…！！)殻に伏せとる時間は長かったみたいやな！お前の全力、いけるな！？みふゆ！！」
みふゆ「ええ！やっちゃん！ももこさんはわたしのバックアップをおねがいします！！」
やちよ「みふゆ･･････」
ももこ「やるぞ！あたし達で藤村さんを止めるんだ！」
通「さぁ、来い！」
みふゆ「行きます、藤村君！！」
戦闘BGM「Excited beat」マギアレコード
「VS 吉信一派 藤村通」
みふゆ「はぁっ！やぁっ！」
通「せやっ！その調子や！全力で叩き込むんや！！」
みふゆは通に攻撃を浴びせ続ける。迷いがなくなったみふゆの攻撃はかなり強くなっていた。それは通もひしひしと感じていた。
通「(強ぉなったな、三人とも！友として、俺は嬉しいで！)」
みふゆ「やっちゃん！今です！」
やちよ「ええ！アブソリュートレイン！！」
ももこ「オラァっ！！」
通「っ！」
通はやちよのアブソリュートレインをかわす。しかしこれは三人の罠であった。
通「っ！？かわした場所を予測しとったか！さすがやみふゆ！！」
みふゆ「ありがとうございます！藤村君！」
そしてみふゆの幻術にかかった通は夜の砂漠へ引きずり出される。そして三人は専用の必殺技で通に攻撃を仕掛ける。
ももこ「これが！」
やちよ「私達の！」
みふゆ「絆の力です！！」
三人が同時に持っている武器は三人の武器が合体し、大型のガンランス(槍銃)となった。三人は通めがけて放つ。
みふゆ・やちよ・ももこ「「アブソリュートエッジパラノイア」！！はぁあああああ！！！」
ももこの激励の力で爆裂級に上がった三人のガンランスから発射されたやちよの槍は通めがけて飛んでいき直撃する。
通「よぉやったな･･･三人共･･･ぐはぁっ！！」
幻術の結界を突き破り壁に大の字となって力尽きる。
やちよ「お別れね、藤村君。」
ももこ「最期に健太と、由美ちゃんに伝えたい事はあるか･･･？」
通「せやな、強いてないが一つだけ、あるわ。」
ももこ「なんだ？」
通「絶対に負けるんやないで･･･ってな。」
ももこ「分かった、伝えておく･･･。」
通「みふゆ、やちよ、ももこ･･･三人共完璧なスリーマンセルやったで･･･」
ももこ「藤村さん･･･」
やちよ・みふゆ「「藤村君･･･」」
通「俺も、潮時やな･･･じゃあな三人共･･･あの世から･･･しっかり見とるしな」
そう言って通は健太に似た蔓延の笑みを浮かべこの世を去っていった。そしてこの場にようやく健太達が到着した。
健太「三人共無事か！？」
やちよ「健太君！」
健太「その様子じゃあこっぴどくやられたようだな。三人が苦戦を強いられる相手って･･･」
いろは「三人共ひどい怪我！すぐに回復しますね！」
由美「私も手伝います！」
うい「私も！」
ももこ「あのさ、健太。」
健太「ん？」
ももこ「絶対に、負けるなよ。」
健太「フッ、馬鹿いえ、この争いが終結するまで死ねないっての。」
こうしてやちよ、みふゆ、ももこと藤村通の戦いは終わった。