魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第3話

健太「姉貴・・・!どうしてここに・・・?」

 

「あたしらも魔力を探ってたら偶然健太とその友達がかえでを守ってるのを見つけてさ、それで助けにきたんだ。」

 

「かえで!あんたねぇももこが散々逸れるなって言ってたのにどうして逸れるのよ!」

 

かえで「うゆぅ〜だってぇ〜。」

 

壮介「まぁまぁ、かえでちゃんはわざと逸れた訳じゃあ無さそうだから大目に見てやってくれよ。そうだ、俺は長崎壮介だ。」

 

レナ「「水波レナ」こっちは「十咎ももこ」よ。」

 

ももこ「壮介君、健太、かえでを守ってくれてありがとな!健太は下がってあたしらに任せな!」

 

壮介「そうだ健太、ここは一度ももこさんに頼れ。俺が回復してやるから。」

 

健太「分かった・・・。」

 

壮介は健太を諭すように言って一度後方に下がり怪我の治療に専念する。その間ももこはレナ、かえで共に魔女と交戦し健太が今まで苦戦していたのが嘘かのようにあっさりと倒され、周りの景色が元に戻る。

 

健太「すげぇ・・・あんな強い魔女をあっさり・・・。」

 

ももこ「健太、大丈夫か?」

 

健太「あぁ・・・何とか・・・それにしても姉貴随分強ぇなおい。」

 

ももこ「まぁね、健太も魔法少年になってたんだな。」

 

健太「つい1週間前くらいになったばかりの新人だ・・・。まぁ見ての通りあの魔女にボコされたがな・・・。」

 

壮介「なんでこの街の魔女と使い魔が強いんすか?」

 

ももこ「原因は分かんないけど神浜市の魔女とか使い魔は別の町よりも案外強いんだよ。二人共ボロボロだし「調整屋」の所に行こう。」

 

健太・壮介「「調整屋?」」

 

レナ「この街の医療機関みたいな場所よ。そこにいけばレナ達みたいに強くしてもらえるわ。」

 

かえで「健太さんと壮介さんはまだ弱そうだから早く調整してもらったほうが良いですよ。」

 

健太「弱くて悪かったな。」

 

かえで「ふゆぅっ!?そんなつもりはないですよぉ!」

 

壮介・ももこ「「(今のは確実に煽ってるぞ・・・)」」

 

レナ「ハイハイさっさと行くわよ。」

 

健太「分かった・・・」

 

そう言って健太はレナ達に付いていき「神浜ミレナ座」という廃墟の映画館に到着する。

 

健太・壮介「「・・・・・・」」

 

ももこ「そう警戒しなくても大丈夫だよ二人共、調整屋の人は中にしっかりいるからさ。」

 

そう言ってももこ達は先に中に入っていき、健太達も恐る恐る中に入って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

      −神浜市 神浜ミレナ座−

 

 

 

 

 

 

ももこ「調整屋〜いるか〜?」

 

「あら、いらっしゃぁいももこ。あら?見慣れない子がいるわねぇ。」

 

健太「こんちはっす・・・」

 

壮介「ども・・・」

 

ももこ「あはは、二人共はじめてだから警戒してるんだよ。」

 

みたま「なるほどねぇ〜、じゃあ自己紹介しなくちゃね。私は「八雲みたま」このミレナ座で「調整屋」を営んでる魔法少女よぉ〜。以後ご贔屓にねぇ。」」

 

 

 

     「神浜市の調整屋 八雲みたま」

 

 

 

 

健太「高坂健太です、よろしく。」

 

壮介「長崎壮介っす。」

 

ももこ「それで調整屋、二人のソウルジェムを弄ってあげてよ。」

 

みたま「軽々しく言うけど、なら前の通り「代金」はあるのよね?」

 

ももこ「もちろん今回もあたしが持つよ。」

 

健太「えぇっ!?」

 

壮介「助けてもらったのにそんな、良いんすか・・・?」

 

ももこ「こういう時はお互い様だよ。」

 

健太「すまねぇ姉貴、助かるぜ・・・。それでソウルジェムを弄るってのは・・・?」

 

みたま「それはねぇ、あなたのソウルジェムに私が触れて他の魔力を注いだり潜在能力を引き出しするのよぉ。」

 

健太「マジか・・・!?」

 

壮介「そんな事が出来るんすか・・・!」

 

みたま「えぇ、一度経験するとびっくりするわよぉ。なのでぇ、早速始めるから服を脱いでねぇ。」

 

健太・壮介「「了解でs・・・って服を脱ぐぅ!?」」

 

レナ・かえで「(またいたずらが始まった・・・。)」

 

ももこ「調整屋、またかよ・・・!健太、壮介君服脱がなくて大丈夫だからな!」

 

健太「なんだ嘘かよ・・・びっくりしたぜ・・・。」

 

壮介「なんだこの調整屋さんは・・・色んな意味でやべぇよ・・・。」

 

そんなこんなで、ももこが何とか誤解を解いてようやく治療をすることにした。

 

みたま「それじゃあ二人共、息を吸ってぇ吐いてぇ〜。」

 

健太・壮介「「す~〜〜は〜〜〜・・・」」

 

みたま「それじゃあソウルジェムを触るわよぉ〜。」

 

そうしてみたまがソウルジェムを弄り始めると健太と壮介は静かに意識を失っていった。


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