魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:unknown505

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第10話

 戦闘BGM「Brute instinct」龍が如く極3

 

 

   「VS マギウスの翼幹部 中川久之」

 

 

 

健太「(奴はこいつらと違って明らかに強い・・・ナイフで詰められれば、槍の俺は明らかに不利だ・・・。仕方がない・・・!)」

 

そう言って健太は武器の槍を捨て、格闘に切り替える。

 

久之「おっ、お前槍を捨てたのか。」

 

健太「あぁ、てめえと同じ土俵に上がってやるよ。こんな狭い路地裏だ。互いにリーチが短いほうがやりやすいだろ。」

 

久之「へぇ〜面白いやつだなお前、なら・・・おっ始めさせてもらうぜ!!」

 

久之は一気に駆け出して健太に接近し詰め寄る。

 

健太「(来る・・・!)」

 

久之「おっしゃああああ!!」

 

健太「ウラァっ!」

 

久之「うぉおっ!」

 

久之は健太に詰め寄り目にも留まらない速さでナイフを突きつけるが健太は寸前で顔を傾けてずらし、身体を捻り突き付けた腕を掴んで背負い投げる。

 

健太「でやぁっ!」

 

久之「ふぅんっ!」

 

健太は追い打ちをかけるためにダッシュパンチを浮遊する久之の腹めがけて食らわせるが久之も片腕でガードし態勢を戻す。

 

久之「なるほどな、お前中々視力がいいな。俺の抜きナイフを見切れたのはお前が初めてだぜ。」

 

健太「なに・・・俺が初めてだと?」

 

久之「あぁ、以前は馬鹿な魔法少年が喧嘩吹っかけてきて首元を裂いてソウルジェムを砕いてやったよ。」

 

健太「おいおいまさかの殺人鬼かよ・・・」

 

久之「喧嘩売られたから買ったまでだ。それにこの魔法少年少女の界隈は・・・」

 

健太「っ!」

 

久之「弱肉強食の世界だぁ!!」

 

健太「ちぃっ!・・・っ!」

 

久之がナイフを小刻みに振り回し苦戦する中、健太はあることに気づく。

 

健太「(こいつ・・・ナイフを振り回してる時ガラ空きじゃねぇか。ここに強烈な一撃を加えれば・・・!)」

 

それは久之がナイフを振り回す最中、腹の部分が無防備である事だった。それに気づいた健太は咄嗟にある技を思いついた。

 

健太「(一か八か・・・刺されるのを覚悟でぶつける!!)」

 

久之「死ねやぁああああっ!」

 

健太「ぐぉおおおおっ!?」

 

久之「(あっ・・・?なんだ?)」

 

健太「勝機!!おっしゃあぁああああっ!!」

 

久之「ぐはぁああああっ!?」

 

健太は左肩を刺された瞬間右手の人差し指を久之に当てた瞬間、一気に強烈な拳に変え久之を吹き飛ばす。

 

久之「(なんだ!?何が起きたっ!?)」

 

健太「へへ・・・やっぱり格闘技の本は偉大だな・・・!」

 

久之「ゲホっ・・・ごほっ・・・!てめぇ何をしやがった・・・!?」

 

健太「ワンインチパンチ・・・「寸勁」って技だ。中国の武術でよ・・・痛ぇ所の話じゃねぇだろ?」

 

久之「くそっ・・・この野郎・・・!」

 

健太「ぐぅっ・・・!はぁっはぁっ・・・おいおい、小手調べだろ・・・。」

 

久之「うるせぇ!ここまでコケにされて小手調べで済ますわけねぇだろうが!!ぶっ殺してやる・・・!!」

 

健太「ちぃ・・・・・・うぉっ!?」

 

久之「うっ!?」

 

「あなた達何をしてるの!?」

 

久之が再び交戦しようとすると二人の間に水色の槍が地面に突き刺さる。すると槍を飛ばした張本人の魔法少女が二人に声を掛ける。その魔法少女を見た久之とローブの魔法少年少女達は慌てふためく。

 

「久之様!あいつら・・・!」

 

久之「ちぃ、こんな時に奴らか!今この状況でまともにはかち合えねぇ・・・!おいってめぇ!!」

 

健太「っ!?」

 

久之「その面覚えたからな!次会った時は確実に殺してやるから覚えとけ!!」

 

そう言って久之とローブの魔法少年少女達は走って逃げていく。

 

壮介「あいつら散り散りになって行ったな・・・」

 

健太「あぁ・・・」

 

「おい待てコラァっ!」

 

「フェリシアだめだよ!今はこの人達の救護!」

 

「あの!大丈夫ですか!?」

 

健太「あ、あぁ・・・何とか。」

 

「あなた血塗れじゃない!とりあえず止血をしないと!一体何が合ったの・・・!?」

 

壮介「実はっすね・・・」

 

そう言って壮介は健太の代わりに事の経緯を魔法少女達に話す。それを聞いた魔法少女達は深刻そうな顔をする。

 

「やっぱりさっきの魔法少年マギウスの翼の幹部だったんだ・・・。」

 

「くそー!オレがドッカーンすりゃ捕まえられたのによぉ!」

 

健太「あんたらはあいつらと何か関係あんのか?」

 

「大有りよ、特にこの子にとってはね。」

 

「はい、私実は今「妹」を探してるんです。もしかしたら妹はマギウスの翼と何か関係があるんじゃないかって思って。」

 

健太「妹探しか・・・。奇遇だな、俺は妹じゃあないが友人を探して神浜市に来たんだ。」

 

「えっ!あなたも人探しで神浜市に?」

 

「あなたも人探しで神浜市に・・・」

 

健太「・・・っ?」

 

「もしかしてあなた達二人・・・「高坂健太」くんと「長崎壮介」くん?」

 

壮介「えっ?」

 

健太「なんで俺達の名前を・・・?」

 

「さっき宗雄さんから連絡があってね、あなた達二人を止めてあげてほしいって連絡が来たのよ。私がみかづき荘のオーナーの「七海やちよ」よ。」

 

健太「そうなんすか・・・よろしくっす。」

 

壮介「よろしくお願いします。・・・で、3人の方は・・・」

 

鶴乃「はいはーい!神浜市のさいきょーの魔法少女「由比鶴乃」だよ!よろしくね健太君、壮介君!!」

 

フェリシア「オレは「深月フェリシア」だ!」

 

健太「よ、よろしくっす・・・。」

 

壮介「めちゃくちゃぐいぐい来ますね二人共・・・ははっ・・・。」

 

いろは「あははっ・・・私も最初はそうでした。「環いろは」です。」

 

やちよ「さて全員自己紹介できた事だし、みかづき荘に帰りましょう。鶴乃はどうする?」

 

鶴乃「今日はお父さんの家で寝るよ。」

 

やちよ「分かったわ。高坂くんと長崎くんには色々説明しないといけない事もあるしね。」

 

健太・壮介「「了解です。」」

 

そうして七海やちよと合流した二人は新たな拠点となる「みかづき荘」へ向かった。

 

 

 

 

    −神浜市 新西区 みかづき荘前−

 

 

 

 

 

時刻は既に夕方から夜になりやちよ達は健太と壮介を連れてみかづき荘の前に着いた。

 

健太・壮介「「でっけぇ・・・」」

 

みかづき荘を見た二人は唖然とする。みかづき荘はその名の通り下宿するための宿泊施設であるために間取りもかなり大きくなっていた。

 

やちよ「さぁ二人共入っていいわよ。」

 

健太・壮介「「お、お邪魔・・・します・・・」」

 

やちよ「何を緊張することがあるのよ・・・」

 

健太「いやぁ俺達、ホテルとかに泊まった事はあるんすけど・・・」

 

壮介「こういった所に泊まらせてもらうのは初めてなんすよ・・・。」

 

やちよ「そうなのね、でもあなた達二人がいつも家で過ごしてた様にしていて大丈夫よ。」

 

鶴乃「そうそう!じゃあ入って入って!」

 

そう言われ健太と壮介はみかづき荘の中に入る。

 

健太・壮介「「おぉぉ・・・。」」

 

中に入ると玄関の先にはかなりの広さのリビングがあり健太と壮介は今まで住んでいた家とのあまりの違いに困惑する。

 

健太「すげぇ・・・めちゃくちゃ広いなぁ・・・。」

 

やちよ「元々私のおばあちゃんが下宿をしていたんだけど私が譲り受けたの。ただ一人暮らしするには広すぎるからこうしてお客さんとして来てくれればこの家も喜ぶわ。」

 

健太「そうなんですか、部屋は2階ですか?」

 

やちよ「えぇ、2階の6番目と7番目の部屋が2人の部屋よ。」

 

壮介「ありがとうございます、んじゃそこに荷物置いてきますね!」

 

やちよ「えぇ、それじゃあ皆で晩御飯の準備をしましょうか。いろは、鶴乃、手伝ってちょうだい。」

 

いろは「はい。」

 

そうしてやちよは晩御飯の準備をして健太と壮介は2階の部屋へ荷物を置いて、このみかづき荘での生活をスタートさせることにした。

 

 

 

 

      「第3章 神浜市」完

 

 

 

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