魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:unknown505

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第10話

アリナの元に白髪の魔法少女が現れる。その魔法少女を見るなりやちよは彼女を「みふゆ」と驚くように呼んだ。

 

やちよ「みふゆ・・・!」

 

健太「(みふゆ・・・?やちよさんの知り合いなのか・・・?)」

 

みふゆ「ごめんなさいやっちゃん・・・。うちのアリナと久之君が暴れてしまったようですね。」

 

やちよ「暴れるなんて、まだ個人の問題だからそこは気にしないわ。だけど、魔女を守ってるってどういう事・・・?」

 

みふゆ「・・・それも、必要な事なんです。」

 

やちよ「解放のために・・・?信じられない・・・魔女で私達が救われるなんてあなた何考えてるの!?目を覚まして!」

 

みふゆ「やっちゃん!お願いだから、これ以上干渉しないで・・・でないと、私達は争う事になります・・・。」

 

やちよ「みふゆ・・・」

 

健太「おいあんた、今の言葉・・・俺等を脅してんのか?だったらその喧嘩買うぜ。」

 

久之「みふゆさんに近づくなコラァ!死にてぇのか!?」

 

やちよ「高坂君!」

 

みふゆ「久之君!」

 

健太・久之「「・・・・・・」」

 

みふゆ「久之君、アリナ、今は引きましょう。」

 

久之「ちっ・・・みふゆさんが言うなら仕方ねぇ・・・。」

 

アリナ「後でデッサンに付き合ってくれるなら引いてアゲル。」

 

みふゆ「もちろんお手伝いしますよ。」

 

久之「てめぇら全員の顔覚えたからな、次は・・・命が無いと思えよ。」

 

みふゆ「じゃあね、やっちゃん・・・」

 

やちよ「戻ってきてはくれないのね。」

 

みふゆ「・・・今は、彼女達の可能性にお願いします・・・。」

 

そう言ってみふゆはアリナ、久之、そして構成員達を引き連れ、撤退していった。

 

やちよ「・・・・・・」

 

鶴乃「みふゆ、本当に戻ってこないのかな・・・?」

 

やちよ「あのアリナの行動を許容するぐらいなんだから、私達の言葉じゃ覆らないほど決意は固いでしょうね・・・」

 

健太「・・・やちよさん、鶴乃さん、あの白髪の人と知り合いなんすか?」

 

やちよ「・・・ええ、だけど昔ちょっと揉めちゃってね・・・。」

 

健太「・・・そうすか、まぁ色々あるでしょうし深くは聞きませんよ。だが、それにしても奴らが魔女を守ってるなんてな・・・。」

 

壮介「全くだ、人に害を与えてる化け物を守るって何考えてんだか・・・。」

 

やちよ「気味の悪い話ね、ただあのアリナが守っていた魔女を倒したフェリシアは流石ね。」

 

フェリシア「おう!」

 

健太「・・・んっ?ちょっと待てフェリシア、巴マミの姿はあったか!?」

 

フェリシア「さっき言ってた奴な、多分いなかったぞ。」

 

健太「いなかった・・・だと?」

 

ほむら「どうしよう、鹿目さん・・・」

 

まどか「もしかして、あのアリナって人が言ってた事って・・・」

 

健太「大丈夫だ二人とも、マミがあんな奴等にやられるほどヤワじゃねぇよ。」

 

いろは「私も健太さんと一緒で大丈夫だと思うよ。巴さんと戦った時すごく強かったもん。だから、まだきっとどこかにいるはずだよ。」

 

健太「・・・・・・」

 

そう言う健太もほむらやまどかと同様に内心では嫌な予感を想像して冷や汗をかいていた。

 

まどか「そうだよね。マミさんを信じようほむらちゃん。」

 

ほむら「うん。」

 

そうして、少し話をしてまどかとほむらは見滝原へ帰路につく。

 

やちよ「二葉さん、染谷さん、体は大丈夫?」

 

さな「えっ!?あ、あの、はい!すこぶる、とっても、元気で・・・」

 

俊「僕も、全然大丈夫です。」

 

健太「・・・なぁ、やちよさん。」

 

やちよ「えぇ、分かってるわ。」

 

健太「っ!・・・へへっ、ありがとうございます!」

 

俊・さな「「?」」

 

やちよ「二葉さん、染谷さん。」

 

俊・さな「「は、はいっ・・・」」

 

やちよ「もしも、家に戻らないならうちにこない?住む部屋も用意するわよ?」

 

さな「えっ・・・良いんですか・・・?」

 

やちよ「えぇ、あなたが良ければね。」

 

いろは「私もやちよさんの家に住んでるんだよ。健太さんも皆。」

 

俊「そうなんですか・・・!さなちゃんはどうする?・・・何か、「けじめ」をつけてから・・・とか。」

 

さな「・・・はい、あの・・・よろしくお願いします・・・!」

 

俊「僕も、よろしくお願いします!」

 

こうしてみかづき荘に新たな仲間が加わり、より一層みかづき荘は賑やかとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    −ホテルフェントホープ 屋上−

 

 

 

 

 

 

 

みふゆ「・・・・・・」 

 

少年「なんやみっちゃん、こんな所で黄昏れてたんかい。」

 

マギウスの本拠地「ホテルフェントホープ」その屋上でみふゆは手すりにもたれ黄昏れていた。すると扉が開き、一人の少年が現れる。

 

みふゆ「・・・私は、このままで良いんでしょうか・・・。」

 

少年「?何かあったんか?」

 

みふゆ「いえ特に何かあったというわけじゃないんです・・・。ただ、このまま魔女を守り続けていればいずれ私達はやっちゃん達と相対する事になってしまいます・・・。」

 

少年「・・・まぁそれはどうにかして避けなあかんな。せやけどどないするんやみっちゃんは?」

 

みふゆ「・・・・・・」

 

少年「そろそろ覚悟決めな、リーダーがブチギレよるで。あの天才お嬢様は完璧主義やからな。みっちゃんが別にお嬢様方の計画を離脱してやっちゃん達側に付いても、俺は文句も言わん。何なら俺もみっちゃん守る為に離脱する位やし。」

 

みふゆ「・・・いえ、マギウスの幹部となっている以上私が離脱する訳にはいきません。」

 

少年「ほうか、ならこのまま計画進めるっちゅう事でええんやな?」

 

みふゆ「はい、わがままでごめんなさい・・・まだ、着いてきてくれますか?」

 

少年「任せとけや、やっちゃんと戦わなあかんようになっても、守ったるから安心しとき。」

 

みふゆ「ありがとうございます・・・「真助君」。」

 

みふゆがそう呼んだ少年の名は「藤村真助」マギウスの幹部であり、名字こそ違うものの彼は血は繋がっていないが高坂健太との「兄弟」で健太がこの事を知るのはまだ先の話である。

 

そうして、二人がみかづき荘で過ごし始めてさなと俊が少しづつ慣れ始めた頃、さなの心境にある変化が訪れる。

 

 

 

 

 

 

     −水名区 水名工業学園入口−

 

 

 

 

神浜市の水名区にある水名工業学園、その学園は男子校であり水名女学園とは兄弟校の学園である。その学園の入口でさなと俊は話をしていた。

 

さな「俊君、私・・・一度自宅に戻ろうと思うの。」

 

俊「えっ・・・自宅って・・・虐待されてたあの家に・・・?どうしてまた・・・もしかして、みかづき荘は・・・」

 

さな「違うの俊君・・・、私が何で戻ろうと思ったのか・・・」

 

俊は驚愕したがさながその理由を話す。

 

さな「私は確かに、お父さんとお母さん・・・、兄弟に虐められてた・・・。でもそんな風にされても、心のどこかでまだ信じちゃってる・・・。だから、私はあの家族が変わったかどうかを、確かめたいの・・・」

 

俊「さなちゃん・・・・・・わかった、なら僕も協力するよ。あの人達が、変わったかどうかは僕も気になるしね。」

 

さな「ありがとう俊君・・・いろはさん達に話はしてあるから・・・」

 

俊「うん、わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         −数時間後−

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は学校の授業が終わり、合流してかつての自宅へ帰路に着いていた。

 

俊・さな「「・・・・・・」」

 

俊「・・・この帰り道も、1ヶ月ぶりだ・・・。」

 

さな「そう、だね・・・。お母さん達、私がいなくなった事に気づいてるのかな・・・。」

 

俊「・・・帰る前にこんなことは言いたくないけど・・・多分・・・」

 

さな「大丈夫だよ・・・私も、そう思ってる・・・着いた。少し待っててね・・・何かあったら呼ぶから・・・」

 

俊「うん。」

 

そうして、二人はさなの自宅前に着き、さなは自宅に入っていく。しばらくして、さなは必要な荷物を持って外へ出てくる。

 

俊「さなちゃん・・・っ!」

 

さな「待たせて・・・ごめんね俊君。」

 

俊「・・・大丈夫だよ、少し先の公園で休憩しようか。」

 

そして俊とさなは少し歩いた先にある公園で休憩がてら自宅での事を話す。

 

俊「・・・そうか、もうこれで完全に思い残す事もなくなったんだね。」

 

さな「うん、今の私の家はあのみかづき荘だから・・・皆が、必要としてくれる・・・。」

 

俊「僕も同じだよ、みかづき荘の人達皆が、僕らを必要としてくれる・・・大事な人達だって・・・ん?」

 

さな「えっ?」

 

俊がそう話していると公園の入口からこっちへ近づいてくる人影を気づく。月明かりに照らされたその人影を見たさなは驚きを隠せなかった。

 

「もしかして・・・さな・・・!?」

 

さな「貴方は・・・!」

 

俊「さなちゃん、知り合い?」

 

さな「・・・私の・・・「叔母」さん・・・!」

 

俊「えっ・・・!?叔母さん!?」

 

「やっぱり・・・さな、なのね・・・!良かった・・・本当に良かったぁ・・・!!」

 

人影の正体はさなの母親の妹である「叔母」であり、叔母もさなを見て突然泣き崩れた。

 

俊「えっ、あっ、おばさん・・・!?どうしたんですか・・・!?」

 

さな「それに・・・どうして私が、見えてるの・・・!?」

 

叔母「ぐず・・・突然泣いちゃってごめんね・・・。実は私、さなのお母さんに縁を切られていたの・・・。それでずっとあなたの事を心配してて・・・私も「魔法少女」になったのよ。」

 

俊・さな「「えっ!魔法少女に!?」」

 

突然のカミングアウトに二人は驚愕した。そうしてさなの叔母は魔法少女になった経緯を話す。

 

俊「・・・なるほど・・・さなちゃんが行方不明になって、必死に探し回って、最後の頼みとしてキュゥべえに願いを・・・」

 

さな「叔母さん・・・どうして私なんか・・・ずっと除け者扱いされてたのに・・・」

 

叔母「・・・ずっと連絡出来なくてごめんねさな・・・。さっきも言ったけど、私はさなの゙お母さんと喧嘩して縁を切られて、音信不通になってしまったの・・・。辛かったわよね・・・。」

 

俊「あの・・・叔母さんも・・・あの家族に何かされたんですか・・・?」

 

叔母「・・・昔ね、さなのお母さんに「出来が悪い」っていう理由だけで、ずっと虐められてたの・・・。大人になっても変わらずにそれは続いてたんだけど・・・。」

 

俊「・・・まさか」

 

叔母「えぇ・・・私に今までしていた虐めの矛先を、今度はさなにまで向けたのよあの人は・・・。」

 

さな「・・・っ!」

 

叔母「だから私は、何としてでもさなをあの家族から引き離さないといけないと思って、縁を切られても行動し続けた。だけど・・・その行動をした時点で、遅かった・・・。」

 

俊「・・・さなちゃんが、行方不明になった・・・。」

 

叔母「えぇ・・・水名女学園の子達が言っていた事を私は信じられずに、自宅に押しかけたのよ。門前払いを食らったけど・・・直感で、本当に行方不明になったって思った・・・。」

 

さな「叔母さん・・・」

 

叔母「でも、こうして無事に会えることができた・・・。ごめんねさな・・・本当に助けてあげれなくてごめんね・・・。」

 

さなの叔母は、さなを助けられなかった後悔や今まで会えずにいた事への謝罪をしながら膝から崩れ落ちる。するとさなは静かに、そして優しく叔母の頬に手を触れる。

 

さな「大丈夫、叔母さん・・・。俊君にも、そして色んな人に助けられたんだよ・・・。」

 

叔母「さな・・・」

 

さな「私も魔法少女になって、色々あったけど・・・私のことを理解してくれる人が、友達になってくれて・・・だから、叔母さんも元気を出して・・・。」

 

叔母「・・・・・・」

 

さな「それに、私・・・覚えてるんだよ・・・。昔お母さんに熱湯を掛けられそうになった時、叔母さんが私を庇ってくれたこと・・・。」

 

さなの叔母の腕には熱湯で火傷した跡が残ってあり、魔法少女となっても消えない傷となっていた。

 

叔母「あの時の事、覚えてたんださな・・・。」

 

さな「うん、それに今はみかづき荘って所のオーナーさんに居住させてもらってる・・・。だから・・・」

 

叔母「?」

 

さな「もし、私のことが心配になったら、いつでもみかづき荘に来ていいよ・・・。みかづき荘の人と俊君、そして叔母さんは信じてるから・・・。」

 

叔母「っ!・・・・・・ありがとう、ありがとう・・・!あなたは俊君って言うのね・・・。さなを守ってくれてありがとう・・・!」

 

俊「頭を上げて下さい・・・えぇっと・・・」

 

叔母「ああ、自己紹介しておかなきゃね。私は「狭山美紀子」改めて、さなを・・・私の家族を守ってくれて、ありがとう。」

 

俊「幼馴染として当然の事をしただけですよ。寧ろ・・・僕もさなちゃんに色々迷惑をかけちゃったって思いました。」

 

美紀子「貴方も、さなに似ていてとても優しいわね。貴方なら、さなを任せても心配ないわ。本当に・・・無事でよかった・・・。」

 

そうして、さなの唯一血の繋がりをもつ家族である美紀子がさなを見つけ、二人で抱き合った。俊もまた美紀子にさなを託され、より決意を持つようになった。

 

 

    「第5章 異空間の少女」 完

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