魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者 作:unknown505
翌日、健太と壮介の2人は記憶ミュージアムのウワサを独自で調べていた。
健太「にしても、あの人もいきなり妙な事を言い出すもんだ。」
壮介「みふゆさんの事か?」
健太「ああ、いきなりみかづき荘に来たと思ったら「講義しますので来てください」って・・・しかも敵の陣地にわざわざ乗り込んでくるんだぜ?肝座りすぎだろ。」
壮介「まぁ、ある意味達観してんのかもなぁあの人。んでよ健太、俺一つ気になる件が出来たわ。」
健太「やちよさんの事か。」
壮介「ああ、あの人もみふゆさんと外出て帰ってきたら変だったしあの二人、何かしらの因縁がありそうだ。」
健太「だろうな・・・。はぁ、この街の魔法少年少女の大半が心に闇を抱えてるんだなって実感するぜ。」
壮介「だな・・・んっ!?おいあれ・・・!」
健太「っ!あいつは・・・!」
健太と壮介の前に現れた奇妙な物体、それは魔女の使い魔に似ている何かであり、健太はその物体をいろはから直接聞いていた。
健太「多分あいつ、噂を広めてる奴だ。いろはから直接聞いたんだ。」
壮介「っ!いろはちゃんもあいつを見たのか。」
健太「らしい、しかもあいつの情報はそれ以外わからずじまいだからな・・・。」
壮介「謎が多いって訳か・・・あっ!移動したぞ!」
健太「あの先は、ゲームセンターがある。追いかけるぞ!」
壮介「ああ!」
そう言って二人は謎の存在を追跡する。そして時を同じくして、先に発見した旨を伝えられたいろはと合流した。
いろは「あっ!健太さん!壮介さん!」
健太「っ!いろはちゃん!お前もあいつを追いかけてたのか?」
いろは「はい、二人もですか?」
壮介「ああ、あまりにも奇妙な姿してたから1発で分かったんだ。」
健太「いろはちゃん、さっきの奴はどこ行ったか分かるか?」
いろは「レナちゃんの話だとゲームセンターの中にいるみたいです。」
健太「やっぱりゲームセンターか、行くぞ!」
壮介「了解!」
いろは「はいっ!」
いろはと合流し、3人でゲームセンターの中へ入る。中に入ると先にレナとかえでの二人が物陰に隠れて物体を見ていた。
いろは「レナちゃん!かえでちゃん!」
かえで「あ、いろはちゃん!こっちこっち!」
レナ「健太さん達もあいつを追ってたの?」
健太「ああ、奴はどこにいる?」
レナ「あそこよ。」
そう言ってレナは物体がいる場所に指を刺す。
レナ「っていうかあれって使い魔なの?魔力もそれっぽくないし・・・」
壮介「いろはちゃんによれば奴はうわさを広めてる位しか情報がないらしい・・・」
いろは「うん、壮介さんの言った通りそれ以外はなにも分からないの・・・」
健太「・・・案外、うわさを広めるウワサだったりしてな。」
かえで「もしそうだったら、入れ子人形みたいだね〜・・・」
健太「かもしれねぇ・・・。まぁ今はそんな事は置いといて、奴を監視してうわさを確かめねぇと。」
レナ「ここって若い人達だらけだから、うわさを広めるのに最適なのかしら?」
いろは「そうだと思う。やちよさんも学校の正門で見たって言ってたし。」
レナ「っ!ちょっとあれじゃない!?」
健太「あぁ奴だ、バレないように背後からゆっくり近づくぞ。」
そうして健太達は謎の存在にバレないよう背後に回り、うわさの内容を盗み聞きする。一通り内容を聞いた後、謎の存在は姿を消した。
かえで「あっ、消えちゃった・・・」
健太「次にうわさを伝えに行く人を探しに行ったのかもしれないな。にしてもあいつ、神出鬼没だな・・・。」
いろは「でも良かったです・・・。明日までに分からなかったらどうしようって思ってましたから・・・。」
健太「確かにな、あいつがここら辺に現れてくれて良かったぜ・・・」
レナ「で、2人は本気であの「講義」ってやつに行くの?」
いろは「うん、ちゃんと相手を知りたいから・・・」
レナ「レナはもう少し警戒した方がいいと思う。まぁ健太さんは警戒心マシマシだろうけど。」
健太「俺は警戒心は解いちゃいねぇ。相手方が約束破って奇襲仕掛けに来る可能性も想定してるからな。ただ、いろはも何か考えはあるんだろ?」
いろは「はい、何か学校の人間関係と同じかなって思って・・・」
壮介「いろはちゃんの考えてる事は分かる。ただ、相手は相当ヤバい奴らだ・・・。その考えが奴らに通じるかどうか・・・」
いろは「確かにそうですね・・・。それでも私は、自分の考えを賭けてみたいと思います。」
かえで「いろはちゃんって頑固だね・・・。ねぇレナちゃん、私達も講義に行ってみない?」
レナ「はぁっ!?アンタ今の話聞いてた!?どっかに鼓膜落としてきたんじゃないの!?」
かえで「落としてないよー!しっかり聞こえてるよぉ!」
レナ「まぁ行くなら数が多い方がいいと思うけd・・・ってダメダメ。」
かえで「えっどうして?」
レナ「ももこから連絡あったでしょ?明日話したいことがあるって。」
かえで「あっ、そうだった!いろはちゃん、健太さん一緒に行けなくてごめんね。」
いろは「ううん、気持ちだけでも充分だよ。」
健太「俺達が付いてるから大丈夫だ二人共。なっ壮介!」
壮介「ああ、俺達なら奇襲されても秒で返り討ちにしてやるぜ!」
かえで「壮介さん達がいるなら大丈夫だと思うけど、気をつけてね・・・。」
いろは「うん!」
そう言って
いろは「健太さんと壮介さんはどうするんですか?」
健太「俺達はまた街を回って情報集めてみるよ。」
壮介「もしかしたら、マギウスに所属してる奴と鉢合わせして・・・なんて事になるかもな!」
いろは「揉め事は起こしちゃだめですよ!?」
壮介「わーってるわーってるって!ただあの2人がまじで訳わからねぇからなぁ・・・」
健太「そうだな。アリナと久之の状況がよく分からねぇ。特に、久之がな・・・」
いろは「・・・・・・」
マギウスの中でも狂人の部類になる人物「アリナ・グレイ」「中川久之」2人の動きは不規則であり、上層部の指示に従うかどうかすら不明。特に久之は一度高坂健太に敗走している為、独断で動いている可能性もある。
健太「・・・・・・壮介。」
壮介「ん?」
健太「一旦いろはちゃんの護衛を任せたい。」
いろは「へっ?」
壮介「何か・・・理由があるんだな?」
健太「ああ、連中の動きは未知、特に久之に関しては俺に恨みを抱いてる可能性があってな。今この瞬間も俺の不意を突こうとしてるかもしれない。」
いろは「奇襲ですか・・・!?」
健太「あぁ、いろはちゃんはこの後万々歳へ行くんだろ?もし、このまま俺も同行したら、久之の思うツボになっちまう。」
壮介「・・・・・・」
いろは「健太さん危険ですよ!?」
健太「危険だからこそやるんだ。何より、奴らの逆恨みで友達を巻き込む事は俺自身が許さねぇ。」
壮介「・・・どうやら、今健太には何言っても無駄みたいだ。」
健太「悪いな・・・」
いろは「ホントに・・・大丈夫なんですか・・・?」
健太「大丈夫だ、こんな逆恨みされんのは嫌ってほど経験してるしな。はやく行きな。」
壮介「分かった、気をつけろよ。」
健太「あぁ。」
そう言って2人は万々歳へ向かい、健太も反対側へ歩き、なるべく2人から距離を離し裏道へ足を運ぶ。
健太「(尾行3人・・・さて、そろそろ頃合いか・・・。)」
そうして健太は人気が完全にない裏道で足を止め、振り向く。
健太「付いてきてんのは分かってんだ!マギウスの連中だろ?姿見せな!!」
久之「よぉ、数日ぶりだなぁ・・・」
そう言うと、黒と白のローブを纏う魔法少年少女達が現れその間を久之が通り現れる。
健太「魔力から殺意剥き出しなのがバレバレなんだよ。俺を殺すのは上の指示か?」
久之「い〜や、俺が勝手にやってるだけだ。上の奴らに話したところで釘刺されんのがオチだしな。それに・・・」
そう言って久之は刀を健太に向け、狂気的な笑みを浮かべる。
久之「あん時受けた雪辱を他の奴らに取られんのだけはゴメンなんだよ。だから・・・テメェの首を取りゃ上も俺を認めてくれるし、将来幹部にしてもらえるかもしれねぇしなぁ・・・!!」
健太「ますますイカれてんな・・・。」
久之「安心しな、テメェを切り刻んだ後アイツラの元に送り届けてやるからよぉ!!」
健太「やるしか無さそうだな。」
久之「てめぇら!後で報酬はたっぷり渡してやるから本気でやれぇ!!」
戦闘BGM「THE END OF THE DOGMA」
「VS マギウス幹部 中川久之」
マギウス構成員達「「「うらぁああああああああっ!!!」」」
健太「ちぃっ!相変わらずこいつら猪突猛進かよ!引き際考えろってぇ!!」
マギウスの構成員である黒羽根や白羽根達はそれぞれ攻撃を仕掛ける。健太はそれぞれ構成員達の攻撃を先読みしながら反撃したり回避を繰り返す。
久之「どこ見てんだマヌケぇ!!」
健太「っ!?うぉっ!」
すると構成員達の攻撃に気を取られた健太を背後から奇襲するが健太は間一髪回避する。
健太「あぶねぇなおい!!魔法少年じゃなきゃ即死だぞ!!」
久之「ハハハッ!!戦いってのは楽しいなぁ!!」
健太「くそっ!んっ!?」
黒羽根「やぁああああっ!!」
健太「ちっ、魔法少女まで混ざってんのかよ!」
黒羽根「はっ!やぁっ!」
健太「悪いが敵でも女の子を殴る趣味はねぇんでな!」
黒羽根「あっ、きゃっ!!」
健太は襲い掛かる黒羽根の魔法少女を護身術で倒す。
久之「うおらぁ!!」
健太「うっとお・・・しいんだよコラァ!!」
久之「っ!ぐふぉっ!!?」
健太は奇襲する久之から一度引き、カウンターを浴びせるように膝蹴りを食らわせる。当たった場所が鳩尾だった事もあり悶絶してしまう。
健太「今のは強烈だったろ!?」
久之「ごぁああっ・・・舐めんなコラァ!!」
度重なる敗北に怒り狂った久之は上段の型から刀を振り回す形となり、暴走機関車のように健太に迫る。
健太「(っ!どういう事だ・・・奴の攻撃が遅く見える・・・!)」
突然の景色に健太は驚く。久之は暴走機関車名ばかりで打って変わり遅くなっていた。
健太「(これは、勝機・・・!)」
健太の背後には壁があり、そこから反撃に転じる。
久之「死ねボケェ!!っ!何ぃ!?」
健太「頭に血が上ってるようじゃ俺は殺せねぇぜ!!うぉらぁ!!」
久之「ぐぉおおおおおおっ!!?」
久之が健太目掛けて刀を突き刺す瞬間上へ飛び、そのまま久之の顔面目掛けて容赦なく踏みつけ、勝利した。