魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第13話

   戦闘BGM「cold-blooded」龍が如く7

 

久之「おい!オイルとライター貸せ!」

 

構成員は久之の呼びかけに答え、ライターとオイルを渡す。

 

久之「へへっ・・・オラァっ!!」

 

久之はオイルを薙刀の刃先に大量に振り掛け、更にライターを上空に投げ、薙刀で叩き切って空気摩擦で火を点火させる。

 

久之「さぁ・・・地獄の業火に焼かれてもらうぜぇ!!」

 

    「VS マギウス幹部 中川久之」

 

久之の武器の薙刀の刃先には摩擦で付いた火が音を立てて燃え盛っていた。

 

壮介「あいつマジでイカレてんだろ・・・!?アリナとかいうやつは何か結界作って魔女まで隠しがったしよぉ・・・!」

 

健太「類は友を呼ぶってのはまさにこういう事だな・・・!」

 

いろは「人を不幸にするウワサと魔女を隠して守って・・・魔女の解放って一体何なの・・・?」

 

さな「アリナは絶対に逃がしちゃいけません・・・あの魔女は、アイちゃんの結界で成長してますから・・・!」

 

俊「確かにあれが成長したらまずいね・・・!尚更早く止めないと!!」

 

羽根達「「「・・・・・・」」」

 

俊「うぅ・・・数が多くて進めない・・・!」

 

健太「今はこいつらを倒すしかない!」

 

久之「っしゃああっ!!」

 

健太「っ!はぁっ!」

 

久之「へっ!今の不意打ちをカウンターでやったかぁ!」

 

健太「頭に血は登っても、知能指数までは下がんねぇよ!」

 

久之「これほどの強敵は初めてだ!アリナの元へは行かせねぇから遊んでもらうぜ!!」

 

健太「(確かにこいつらの数は多い・・・だが・・・)」

 

この時、健太はフェリシアに可能性を見出していた。そして健太はやちよにテレパシーで合図を送る。

 

健太「(やちよさん、今大丈夫っすか?)」

 

やちよ「(どうしたの?)」

 

健太「(さっきの様子じゃあアリナは余程あの魔女を重要視してるらしい、だからあの魔女をフェリシアに倒させる。その為にフェリシアを援護して欲しいんすよ。)」

 

やちよ「(分かったわ。)」

 

健太「さて久之、てめぇをぶっ飛ばす!オラァっ!!」

 

久之「ハッハッハ!楽しいなおいっ!・・・・・・あぁっ?」

 

健太「っ!」

 

久之「あの金髪、包囲網を突破しやがった!行かせねぇぞコラァ!」

 

健太「やべっ!フェリシア!」

 

久之は健太と交戦する最中にフェリシアがアリナの元へ向かっている事に気づき、薙刀に付いていた火のついたオイルを飛ばす。

 

壮介「させねぇっ!ぐぅおっ!?」

 

健太「壮介!」

 

久之「あの野郎!」

 

壮介「ぐぅ・・・!熱いが大した事ぁねぇなぁ!健太、手が空いたから手ぇ貸すぜ!フェリシアちゃん行け!!」

 

フェリシア「お、おぅっ!!」

 

健太「壮介・・・!助かるぜ・・・!」

 

久之「バカが・・・アリナの魔女をぶっ倒したらどうなるか・・・。」

 

健太・壮介「「あっ?」」

 

久之「まぁ、あのガキには少し分からせないと行けねぇしなぁ。どうなるか観物だぜ・・・へへっ。」

 

健太「なんだこいつ・・・」

 

壮介「こいつといいアリナといい・・・マジでマギウスの翼にはイカレてる奴しかいねぇのか・・・?」

 

アリナ「ヴァァァァァアアアァァァ!!!」

 

健太・壮介「「っ!?」」

 

久之「ほら見ろ、アリナがブチギレしたぜ。」

 

すると少し離れた地点からアリナの叫び声が響き渡り、アリナはフェリシア、まどか、ほむらにドッペルを発動していた。

 

健太「くっそ・・・!まずいなありゃ!!」

 

壮介「健太!お前は3人の援護に向かえ!俺は久之を抑える!」

 

健太「ああっ!」

 

久之「行かせねぇよ!」

 

壮介「させるかぁ!!」

 

久之「ちぃっ!」

 

そうして健太はアリナの元へ向かい、鶴乃もまた援護をするために先に着いていた。

 

健太「はぁ・・・はぁ・・・」

 

アリナ「そこの金髪を差し出したら、さっきの件は無かった事にしてアゲルケド?」

 

鶴乃「何言ってんの?仲間を売るわけ無いでしょ!?」

 

健太「差し出せだと?」

 

鶴乃「健太君!アリナがフェリシアを取引材料にしてるんだよ!!」

 

そうして着いた健太は鶴乃から事の顛末を聞く。すると健太も怒りを露わにする。

 

健太「ふっざけんな!てめぇらマギウスは人を人とも思わねぇのか!!」

 

アリナ「何キレてるワケ?アリナ的におかしな事言ってないケド?」

 

健太「どこがおかしくないだ!仲間は物じゃねぇぞ!」

 

鶴乃「アリナ、あんた魔女よりもひどい奴だよ!」

 

アリナ「ひどいなら、もう一度暴れてもいいヨネェ?」

 

やちよ「暴れてもいいけど、こっちは4人追加よ。」

 

壮介「久之もぶちのめしたから5人目追加だぜ?アリナさんよ。」

 

アリナ「・・・・・・アリナがあの魔女をどれだけ可愛がっていたか・・・。やっぱり怒りが収まらない・・・!」

 

「それでも、鎮めないといけません。今がその時だと思いますよ。」

 

健太「(誰だ、あの女・・・?)」

 

やちよ「みふゆ・・・!」

 

するとアリナの元に白髪の魔法少女が現れる。その魔法少女を見るなりやちよは彼女を「みふゆ」と驚くように呼んだ。


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