魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:unknown505

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第3話

久之「か・・・・・・ぁあ・・・・・」

 

健太「はぁ・・・はぁ・・・危機一髪だった・・・。」

 

路地裏で激闘を繰り広げ健太の勝利に終わり、久之らマギウス構成員達は完全にのびていた。

 

健太「(にしても、マギウスって組織はこんな狂人まで入れて一体何がしたいんだ・・・?)」

 

未だに真の目的が不明なマギウスに健太は疑問を抱く。

 

健太「(マギウスの目的を聞き出そうとしたものの、コイツがのびてちゃあ聞く事すら難しい・・・。どうしたもんか・・・。・・・ん?非通知・・・。)」

 

健太がマギウスの情報を聞き出せず考えあぐねていると、スマホの着信音がなり、発信先を見ると非通知の文字が表示されていた。

 

健太「もしもし?どちらさん?」

 

『やっほ〜健太くん、私の事覚えてる?』

 

健太「ん?その声・・・情報屋か?」

 

非通知の相手は数日前に龍二とマミの2人を追跡した「風見野の情報屋」であった。

 

情報屋『情報屋そうそう、数日ぶりだね〜。2人は見つかったかい?』

 

健太「いやまだだ。というか俺あんたに電話番号教えてねぇんだが・・・」

 

情報屋『少し話したい事があってね、申し訳ないけど君のスマホをハッキングさせてもらったんだ。』

 

健太「しれっと犯罪してんじゃねぇよ・・・。んで、話したい事ってなんだ?」

 

情報屋『あぁ、今君が追っている2人の友人に関する新情報が手に入ったんだ、取れたて新鮮のネタだよ。』

 

健太「っ!龍二とマミの件か!?調べてくれてたのか?」

 

情報屋『僕自身も少し彼らの動向が気になったもんで調べてたんだ。ただ、今電話越しでは教えられない。』

 

健太「どうしてなんだ?」

 

情報屋『・・・今、君の場所を監視カメラ経由でパソコンから見ているんだが、そこにいる久之という魔法少年「気絶したふり」してるから。』

 

健太「っ!なにっ!?」

 

久之「うらぁああっ!!」

 

健太「うぉおっ!?」

 

情報屋がそう言って健太が急いで振り向くと久之が奇襲攻撃を仕掛けたが、間一髪回避する。

 

久之「くそが!!腹が立つほど運がいい奴だ!!」

 

健太「クソっ、マジでしつけぇな・・・。」

 

久之「奇襲も出来ねぇんなら、ずらかるしかねぇ・・・覚えとけ!!」

 

久之は2回も負けた事で悔しがりながら捨て台詞を吐いて逃亡する。

 

健太「・・・・・悪ぃな情報屋、助かった。」

 

情報屋『気にしなくていいよ。あの久之って奴、気絶してるふりするの中々に下手くそだったから伝えておこうと思っただけさ。』

 

健太「あぁ、それよりさっき言った2人の情報が言えないってのは・・・?」

 

情報屋『・・・・・・今はまだ言えないけど、君が今いる裏路地から大通りの道中に「ヴェッテキッチン」ってお店があるんだがそこの2階にいる。そこで話すよ。』

 

健太「分かった、それじゃあすぐに向かう。」

 

情報屋『あぁ。』

 

そう言って健太は電話を切り、情報屋が指定した「ヴェッデキッチン」へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   −神浜市 大通り ヴェッデキッチン−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

情報屋「やぁ高坂くん、久々だね。」

 

健太「あぁ、久々だな。さて、再会の喜びは置いといて2人に関する新情報を教えてくれ。」

 

情報屋「あぁ、なら単刀直入に話すよ。」

 

健太「・・・これは?」

 

そう言って情報屋は健太の方にパソコンを向ける。そのパソコンの画面にはあるものが写っていた。

 

情報屋「君の2人の親友「松井龍二君」そして「巴マミ」両者共に「マギウスの翼」という組織に所属してる事が分かったんだ。」

 

健太「・・・・・・・・・・・は?」

 

情報屋の言葉に健太はポカンとしてしまう。健太に向けられたパソコンの画面にはマギウスによる所属人物の個人情報が記載されてあり、その中に2人の個人情報も記載されていた。

 

健太「・・・・・・いやいや待て待て待て待て・・・あの2人があんなよくわからんカルト宗教みたいな組織に・・・?そんなわけねぇだろ・・・ハハハッ・・・。」

 

情報屋「・・・・・・信じられない気持ちは分かる。だがこのパソコンに写っているマギウスの所属者達は全て本物だよ。」

 

健太「・・・まさか、本当に、龍二とマミがマギウスに・・・?」

 

情報屋「そう言うだろうと思ってこの映像もあるよ、見てご覧。」

 

健太「・・・・・・っ!!」

 

そうして情報屋がパソコンで流した映像に龍二とマミ、それぞれ2人が他のマギウス構成員らと共に監視カメラに写っていた。

 

健太「・・・・・・」

 

情報屋「・・・・・・高坂くん。」

 

健太「・・・・・・クソッ!なんでなんだ・・・!なんで・・・!」

 

情報屋「・・・・・・」

 

健太「・・・・・・明日、マギウスの幹部「梓みふゆ」って人が記憶博物館で講義をするとか抜かしてやがったんだ・・・。」

 

情報屋「梓みふゆ、マギウスの翼幹部の一人で古株だね。今でも積極的に勧誘を行っているみたいだ。」

 

健太「・・・まさか、龍二とマミをマギウスに迎えたのも・・・みふゆさんなのか・・・?誰が2人をマギウスに入れたのか分からないか情報屋!?」

 

情報屋「まだそこまで分からないよ・・・。それに、マギウスの翼という組織にも僕と同じくらいのサイバーに精通した人間がいるみたいでね、あの個人情報を引き抜いた直後にマギウスのサーバーにアクセスできなくなったんだ。」

 

健太「そうなのか・・・!?マギウスの奴ら・・・結構なこった・・・!」

 

情報屋「さっき君は明日に記憶博物館でみふゆという人が講義すると言っていたね。」

 

健太「あぁ・・・」

 

情報屋「僕は回りくどいのが嫌いだからハッキリ言わせてもらうけど、明日行かない方がいい。罠の可能性がある。」

 

健太「・・・分かってる。」

 

情報屋「・・・それでも、行くんだね?」

 

健太「あぁ・・・マギウスに入ったって情報がある以上確かめねぇ訳にはいかない。2人に会ってなんでそこまで堕ちたのか・・・真相を知りたいんだ・・・。」

 

情報屋「・・・・・・ふふっ、君は凄く優しい人だね、今時珍しいよ。」

 

健太「よく言われる、産まれてくる時代間違えたんじゃねぇかってな。」

 

情報屋「確かに、君は昭和チックな人だから堅物な点もそれが理由かな?」

 

健太「堅物は余計なお世話だよ。とにかく、色々情報くれて感謝する。そういやお代は・・・」

 

情報屋「良いよ良いよ、これは僕が勝手に調べた内容だしお代は要らないよ。」

 

健太「・・・何から何まですまねぇ。」

 

そうして、一通りの情報を聞いた健太はヴェッデキッチン前で情報屋と分かれ帰路に着き、みかづき荘へ戻る。

 

健太「ただいま〜遅くなっちまった。」

 

いろは「あ、健太さん・・・」

 

さな・俊「「お帰りなさい・・・」」

 

壮介「よぉ健太、お帰り。」

 

健太「・・・なんか雰囲気悪いな・・・何かあったのか?」

 

俊「実は・・・」

 

みかづき荘に戻った健太だったが中に入ると異様な雰囲気を感じとり、俊が健太が帰ってくる前の状況を事細かく話した。

 

健太「なるほど、どおりでやちよさんも見当たらない訳か。」

 

いろは「そうなんです・・・。やちよさん、みふゆさんと会ってから変で・・・」

 

健太「・・・やちよさん、みふゆさんに何か変なこと吹き込まれた可能性があるな・・・。」

 

壮介「それに・・・やけにやちよさん自身が俺達から離れようとしてる感じがするんだよ。」

 

俊「「協力関係」を強調してましたし、何かあったのかもしれないですね・・・。」

 

フェリシア「ウッガァァァァァァァ!!!ムカつくなぁーー!!」

 

いろは「ちょっ!フェリシアちゃんドライヤー投げちゃだめ!!」

 

さな「はわわ・・・・・・」

 

壮介「やちよさんに髪乾かして貰えなかったのと今のやちよさんの対応のダブルコンボでフェリシアちゃんもこんなふうになってるんだよ・・・。」

 

健太「・・・何なんだろうな。」

 

さな「なんだか、息苦しいです・・・。」

 

健太「(情報屋の言う通りなら、明日記憶博物館の講義で連中が何か仕掛けてくるかもしれない・・・。だが準備は万端だ。明日に備えて今日は眠ろう。)」

 

健太達は自身に明日の記憶博物館での講義に向けて眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       −翌日 みかづき荘−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

険悪な雰囲気が残る翌日、みかづき荘の玄関を鶴乃が勢いよく開く。

 

鶴乃「おっはよー皆!!きたよー!!」

 

健太「おはよう、鶴乃さん。」

 

いろは「それじゃ行こうか鶴乃ちゃん。」

 

フェリシア「ほんじゃ、行ってくるからな・・・」

 

さな・俊・壮介「「行ってきます・・・。」」

 

鶴乃「ほっ?やちよは?」

 

やちよ「私は行かないわ。こんなみすみす敵の罠にかかりに行くような真似なんて自殺行為よ、私はごめんだわ。」

 

鶴乃「・・・どうしちゃったの?みふゆに何か言われたのか分からないけど、らしくないよ。」

 

健太「(やちよさんのこの感じ・・・やっぱ何かあるな・・・。俺達が嫌いというより・・・嫌われてでも俺達を遠ざけようとしてる・・・そんな感じに見える。)」

 

健太はやちよと鶴乃の会話を静かに聞き、やちよの動きを観察する。

 

やちよ「ほら、さっさと行きなさい・・・。」

 

鶴乃「・・・・・・まっ、悩むこともあるよね。」

 

いろは「行き先は決まってるんでやちよさんにも送っておきます。もし、気が変わったら連絡下さい。」

 

やちよ「えぇっ、わかったわ。」

 

そう言って健太達はみかづき荘を出発し、記憶ミュージアムへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   −神浜市 大通り 神浜記憶博物館前−

 

 

 

 

 

 

 

 

いろは「これが、記憶ミュージアム・・・。」

 

健太「廃墟になってるとはいえ、存在感はあるな。」

 

壮介「あぁ、マギウスの奴らがアジトにしたくなる理由も分かる気がするぜ・・・。」

 

健太「もしかしたら、待ち構えられてる可能性もある。皆準備は良いな?」

 

全員「「「「はい!/あぁ!/うん!/おぅっ!」」」」

 

全員の合図を聞いた健太はゆっくりと記憶博物館の古びた扉を開く。

 

いろは「これが、博物館の中・・・」

 

フェリシア「なーんか、ボロボロだな。」

 

さな「あぅっ・・・やっ・・・クモの巣・・・」

 

俊「大丈夫さなちゃん?」

 

さな「う、うん・・・ありがとう俊君・・・」

 

鶴乃「取り壊されずにそのままみたいだね。」

 

壮介「博物館当時のもんだろうが、高そうなもんまでホコリ被ってて勿体ねぇ・・・。」

 

フェリシア「なぁ、ここであってるのkっ!ここだった!!」

 

いろは「うん、魔力の反応があるね。」

 

さな「魔法少女でもないこの感じ、アイちゃんと似てる・・・ウワサで間違いないです・・・!」

 

健太「だが、肝心のみふゆさんの魔力が感じられない・・・一体どこに・・・っこれは!?」

 

いろは「この魔力はみふゆさんでもアリナさんや月夜ちゃん達でもない・・・!」

 

健太「まさか、講義をする奴は・・・マギウスか・・・?」

 

「ピーンポーン!だーいせーかい!よく気が付いたね!くふふっ、これなら講義のし甲斐がありそうだよ!」

 

いろは「っ!嘘・・・「灯花」ちゃん・・・!」

 

健太「・・・いろは、知り合いなのか・・・?」

 

いろは「・・・はい。」

 

灯花「本当にわたくしの事を知ってるんだね。「はじめまして」環いろは、わたくしは「里見灯花」、マギウスの1人だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

   「マギウスの翼リーダー 里見灯花」

 

 

 

 

 

 

 

 

灯花と呼ばれた少女はいろはの知り合いにも関わらず、まるで初対面かのようにいろはに対して振る舞う。講義の時間は刻一刻と始まっていく。

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