魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者 作:unknown505
いろは「灯花・・・ちゃん・・・」
健太「いろはちゃん、知り合いなのか・・・?」
いろは「はい・・・」
灯花「本当にわたくしの事を知ってるんだね。「はじめまして」環いろは。」
いろは「っ!「はじめまして」!?灯花ちゃん私だよ、環いろはだよ!覚えてないの!?」
さな「いろはさん、この人が・・・」
いろは「うん・・・」
壮介「確か、一緒に探してた妹の親友だったか・・・。よりによってマギウスかよ・・・。」
いろは「信じられないです・・・」
健太「いろはちゃん・・・」
灯花「くふっ、ねむの事を探してるって話はよく聞いてたんだけどわたくしの事も探してるって聞いたからちょっと驚いちゃった。」
いろは「灯花ちゃん、本当に覚えてないの・・・?ういと一緒に入院してたでしょ?」
灯花「覚えてないも何も、最初から知らないよー。」
いろは「そんな・・・」
健太「(いろはちゃんは、行方不明の妹を探していてその過程で一緒に入院していた2人の友人の事も聞いていた・・・。だが、本人は知らない・・・なんだ?一体、何が起きてるんだ?)」
健太はいろはと灯花と呼ばれた少女の会話から答えを導こうとするが謎が多すぎることから、答えに辿り着けないでいた。すると灯花は指を鳴らすと、目の前に様々な種類のケーキやお菓子が置かれたテーブルが現れた。
フェリシア「わっ!なんだよこれ!?」
健太「っ!これは・・・」
灯花「戦う意思はないって意思表示だよ。お茶でもしながらゆっくり講義を始めよう。ケーキもあるから好きなの選んでね。」
フェリシア「すげぇ・・・」
壮介「やべぇ、何も食べてねぇから腹がなっちまう・・・」
灯花「最近、お菓子作りが得意な人に教えて貰ってるんだー。」
健太「(お菓子作りが得意な人・・・?・・・まさか、な。)」
灯花が発した言葉やテーブルに並べられたケーキの形状で健太はマミを連想したが、健太は未だに信じられなかった。
鶴乃「・・・もしも何か仕掛けてきたら私は許さないよ・・・!」
俊「僕もです・・・!」
いろは「灯花ちゃん・・・」
灯花「そんなに身構えなくてもぜーったいに何もしないから、リラックスして。特にそこのお兄さん、お兄さんの名前はなんて言うのかにゃー?」
健太「・・・健太、高坂健太だ。」
灯花「いい名前だね!大丈夫だよ高坂健太、リラックスリラックス!」
健太「・・・・・・」
そうして全員が椅子に座り、里見灯花によるマギウスの講義が始まろうとしていた。
灯花「少しはリラックスできたかにゃー?あんまり落ち込まれてるとわたくしもやりづらくて・・・」
健太「いろはちゃん、大丈夫か?」
いろは「はい、大丈夫です・・・。何とか受け入れたつもりです・・・。悲しんでもいられないし講義に集中します。」
灯花「納得してくれるなら良かったよ。それじゃあ始めるけど、皆らもう大丈夫かな?」
灯花の問いかけに全員が頷いた事で、マギウスの講義が始まった。
講義は「魔法少年少女の真実」で、最初の内容はソウルジェムに関する物だった。しかし、健太は龍二から既にある程度の事を聞いていた為、淡々と聞いていた。
健太「(ソウルジェムの濁りから魔女が生まれる事や、何らかの理由で割れれば即死・・・これら全て龍二から聞いた話と同じだ。ただ、あいつの顔はまるで何かを悟っていたような感じだった・・・。過去に一体何があったんだろうか・・・)」
それからも健太達は問題形式で灯花の講義を聞いたり、答えを出していた。そうして、一通りの説明が終わる。
灯花「これが、魔法少年少女達を取り巻く真実と解放の意味。分かりやすかった?ちょっと余計な事も言い過ぎたかもね。」
いろは「この一人の少女って灯花ちゃん?」
灯花「そう、このわたくし!」
健太「じゃあ、さっき話の中にあったドッペル化ってのはマギウスの翼が起こしてんのか?」
灯花「うん、わたくしってすごいでしょ?マギウスの翼ってすごいでしょ?皆もマギウスの翼に入りたくなったでしょー?」
いろは「私h「確かにすげぇな。」健太さん・・・?」
すると講義の最中無言を貫いていた健太が口を開く。
健太「マギウスの翼ってのは大層な事をするもんだ。魔女化したりソウルジェムが壊されたりするっていう恐怖に苛まれてる魔法少年少女達からすりゃ最後の砦みたいなもんだしそりゃどんどん数も増えていくわな。」
灯花「そうs「ただなぁ・・・」・・・?」
健太「俺はまだ疑問が残るんだ。話の中でそれは全て、本当の話なのかってな。お前みたいに頭がいい奴ほど話の中に嘘を混ぜて本当の事のように話せる事もできるだろうからな。俺はそこら辺は現実主義でな、確固たる証拠がなきゃ信じらんねぇんだわ。」
鶴乃「健太くんの言う通りだよ、私達を勧誘するために作り話が混じってる可能性もある・・・。それこそ、今健太くんが言ったように確固たる証拠がないと信じられないよ。」
いろは「私もそう思います。灯花ちゃんは昔から頭が良かったから辻褄を合わせる事だって簡単だから・・・」
灯花「むぅ・・・高坂健太、あなたって案外頭が良いんだね?」
健太「そうでもしなきゃ、俺ぁ生きてられなかったもんでな。何にでも警戒しねぇといつ死ぬか溜まったもんじゃねぇ。」
いろは「(なんだろう・・・健太さんの言葉一つ一つが重い・・・。まだ私の一つ上なのに、一体何があったんだろう・・・。)」
灯花「・・・・・・くふっ、でもその結果も想定してこの場所を選んだから安心して?」
健太「はっ?」
いろは「えっ、どういう事?」
灯花「ここの「ウワサ」は人の記憶を見られる場所だよ?」
みふゆ「つまり、講義で聞いた物語を本当に見られるという事です。この奥にある記憶ミュージアムで・・・」
いろは「っ!みふゆさん!?」
健太「あんたいつからここに・・・!?」
みふゆ「灯花の講義が終わる頃合いを見計らって来ました。ワタシは次に待つ体験学習の案内人ですから。今の話が信じられないのでしたら、次のステップに進みましょう。」
健太「案内してくれるのはありがたいが、今の話を聞いただけで充分だ。ずっと黙ってはいたが・・・この博物館全て「ウワサ」ってやつの巣だろ?」
みふゆ「・・・はい。」
健太「なら尚更だ、話して駄目なら洗脳する魂胆なのは見え透いてんだ。皆帰ろうぜ。」
健太がそう言って全員が立ち、記憶博物館の入口に手を掛ける。
健太「・・・ん?」
いろは「健太さん?どうしたんですか?」
健太「扉が・・・開かない・・・。」
みふゆ「残念ですが、帰れませんよ?ここは「ウワサ」の中ですから。」
健太「やはり、罠だったか・・・!!」
健太がそう言うと灯花がベルを持ち、景色が変わる。
いろは「っ!?」
さな「ここって・・・」
鶴乃「やっぱり、最初から洗脳するために罠を・・・!」
みふゆ「罠じゃありません、体験学習への案内です・・・。」
フェリシア「なんだよ、その本・・・どっから出したんだよ・・・!?」
みふゆ「これは、ワタシの記憶・・・講義で語られた物語の記憶です。」
健太「なんだと・・・!?」
いろは「やめてください、みふゆさん!」
みふゆ「さぁ、真実を見てきてください・・・。話はそれからです。」
健太「やめろ!!」
壮介「くそがぁっ!!」
そうして健太と壮介がみふゆが持つ本を奪おうと走る。しかし、みふゆが一手先を読み本を開くと、光が辺り全体を覆い、健太達は記憶の中に入ってしまった・・・。