魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者 作:unknown505
魔女の使い魔達を次々に蹴散らしながらやちよは、いろはと健太に見向きもせず出口へ向かう。
いろは「ま、待ってくださいやちよさん!」
健太「答えてくれやちよさん!あんたが変わったのはあの事件がきっかけなのか!?」
やちよ「答える必要はないわ。」
健太「あるに決まってんだろ!」
いろは「そうですよ!だって鶴乃ちゃん達洗脳されたままなのに・・・!」
健太「あんた、このまま鶴乃さん達を見捨てんのか・・・?」
やちよ「・・・・・・」
健太「何とか言ってくれ・・・やちよさん!」
やちよ「・・・・・・さぁ、出口が近いわよ」
健太「無視かよ・・・・・・っ!こいつが・・・!」
記憶ミュージアムの出口に近付く3人は、遂に出口でうわさの主が立ち塞がる。
いろは「やちよさんは退いてください・・・!アリナさんの魔女を相手にしてもう戦えないですよ!」
健太「いろはちゃんの言う通りだ。これ以上戦うとあんたの身体に影響が出る!今は休んでてくれ・・・!」
やちよ「いえ、私がやるわ。」
いろは「っ!?」
健太「はぁっ!?あんた本当に・・・!」
やちよ「言ったはずよ、チームは解散。つまりもう協力関係でもない、だから助けなんていらない・・・!」
健太「俺達だって外に出る目的は同じだ!」
いろは「そうです!ただでさえ、うわさは皆で倒してきたのに!」
やちよ「来ないで・・・」
いろは・健太「「やちよさん!!」」
いろは「もう・・・もう・・・!なんなの・・・!」
健太「マジでそろそろキレそうだ・・・!!」
そう言ってやちよは単身でうわさの主に攻撃を仕掛ける。しかし、アリナの使い魔との連戦でやちよの身体は疲れが生じていた。
やちよ「ぐぅ・・・!はぁ・・・はぁ・・・!」
健太「やちよさんマジで休め!あんたの身体限界が近いんだ!」
いろは「本当に死んじゃいますよ!?」
やちよ「大丈夫・・・!これぐらいで、死んだりしないから・・・!」
健太「だがソウルジェムが砕かれたら一瞬であの世行きだ!」
やちよ「全く・・・要らない知恵を付けて・・・手出しは無用よ!」
いろは「あっ・・・!」
健太「・・・・・・」
健太といろはの心配をよそに、やちよは疲労困憊にも関わらずうわさへひたすら攻撃を仕掛ける。あまりの行動に2人の怒りのボルテージは超える寸前である。
やちよ「はぁ・・・はぁ・・・!っ!?」
いろは「やちよさん!」
健太「うらぁっ!!」
やちよは一瞬の隙を突かれ、目の前までうわさの攻撃が迫る。そこへいろはと健太はうわさの攻撃を相殺し、やちよを退かせる。
やちよ「あなた達・・・!手を出すなって・・・!」
いろは「そう言われて、見てられませんよ・・・!」
健太「ああ、俺達はあんたの仲間だ。仲間だからこそ、見捨てる気は微塵もねぇ・・・!」
いろは「このうわさは出口から動けないみたいですし、一旦退きましょう!」
そう言っていろはと健太はやちよを抱え、うわさから距離を取る。
健太「やちよさん、やっぱり協力しようぜ・・・。」
やちよ「・・・駄目よ・・・。」
健太「俺達が、協力関係じゃないからか?」
やちよ「えぇ、そうよ・・・。」
健太「あんた・・・いい加減n「いい加減にしてください!!」っ!」
やちよ「っ!?環さん・・・。」
いろは「はぁ・・・はぁ・・・もう、私訳が分からないです・・・。みふゆさんが来てから、やちよさんは私達を遠ざけようとしてる・・・。」
やちよ「・・・・・・」
いろは「私はやちよさんの考え全てが、分かるわけじゃありません・・・。でも、これだけは言わせて下さい。」
いろは「何も理由を言ってくれないなら、解散なんて受け入れない!!突き放されたくらいじゃやちよさんの側から、絶対に離れない!!」
やちよ「・・・・・・・」
いろは「無理矢理手を引っ張ってでも、一緒にうわさから出て皆を助けるんです!!」
やちよ「・・・やめて・・・そんな事言われたら、また決意がぶれちゃうじゃない・・・。」
健太「・・・・・・あんた、やっぱり無理してたんだな。あんたをそうさせた原因は、あの事件だけじゃない・・・そうだろ?」
やちよ「・・・・・・お願いだから、私の側から離れて・・・関わらないで・・・じゃないと、私があなた達を殺してしまうかもしれない・・・!」
健太「俺達を殺す・・・?」
いろは「やちよさんが・・・?」
やちよ「そうよ・・・」
健太「何言ってんだ、そんな事絶対に有り得ない。」
やちよ「有り得るのよ・・・」
いろは「ウソです・・・わざとそんな事言って・・・」
やちよ「じゃあ全部話してあげるわよ!どうせ私の側から離れたくなるから!」
そうして、やちよは遂に2人を遠ざけようとしていた真実を語る。
やちよの契約時の願いは「モデル同士で組んだユニットの中で、リーダーとして生き残る」ことだった。
そこへかなえやメルが言い残した言葉が重なり、自身の固有能力は「誰かを犠牲にして生存する」ことだと考えるようになっていった。これが、やちよが2人を遠ざけようとしていた真実だった・・・。