魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第5話

ーー栄区ーー

 

いろは「えーと....、確か、この辺りなんだけど....。」

 

健太「方角が北と南に別れてるな....。」

 

いろは「正解は......、北です!」

 

健太「よし!行こう!」

 

俺といろははすぐに北側のゲームセンターに向かう。

 

 

 

ーー栄区内 ゲームセンター ーー

 

健太「レナ!かえで!」

 

かえで「健太さん、いろはちゃん、こっち!」

 

いろは「使い魔を見たのってここ?」

 

レナ「ていうかあれ使い魔なの?」

 

レナが指差した方向を見ると、使い魔なのかわからない生物が歩いていた。確かに妙だな.....。

 

レナ「魔力みたいなのも感じなかったし...、結界すらなかったけど....。」

 

いろは「私も、うわさを広めてるくらいしか分からないし....。」

 

レナ「ふ~ん、うわさを広めるウワサだったりしてね。」

 

健太「何か入れ子人形みたいだな....。」

 

かえで「本当にそうだったら.....。」

 

健太「まぁ、特に害はないみたいだな、それにうわさばっか広めるって事はあいつが勝手に洗いざらい吐いてくれるのか。」

 

かえで「ここだと若い人が多いからうわさを広めるのに持ってこいなんでしょうか....?」

 

健太「よし、ならゆっくり近づくぞ....。」

 

俺達はゆっくりゲームの台に隠れながら使い魔みたいな生物に近づく。そして近づくと確かに言葉を話していた。

 

「アラもう聞いた?ダレから聞いた?記憶ミュージアムのそのウワサ 変えたい記憶?忘れたい記憶?それとも思い出したいき・お・く? 記憶の事でお悩みならば記憶ミュージアムにイラッシャイ!」

 

俺は奴をしばらく見ているといつの間にか奴は姿を消した。

 

かえで「あ、消えちゃった....。」

 

健太「もしかしたら次のうわさをつたえるために姿を消したのかもな。」

 

いろは「良かった....、明日までには分からないとどうしようと思った.....。」

 

レナ「二人は本気でその講義とやらに行くの?」

 

健太「行かないことには始まらないからな。相手がなんなのかを知りたいんだ。」

 

レナ「レナはもう少し警戒しておいた方が良いと思う。」

 

健太「まぁ、レナの言う通りでもある。だが表面だけ見てこいつはこうなのかって決めつけるのは俺は好きじゃないからな。しかもそれが原因で悪い話が広まっていって決めつけられた側の奴は悔しいと思う。」

 

レナ「それはそうだけどさ....、相手はヤバい魔法少女何でしょ?」

 

かえで「........レナちゃん、私達も行かない?

 

レナ「はぁ!?今の話きいてた?鼓膜破れちゃったんじゃないの!?」

 

かえで「聞こえてるよー!!だって万が一の事態に備えて.....うゅ.....。」

 

レナ「まぁ、数が多いに越したことはないけどさ.....。それに明日はダメ。」

 

かえで「え?どうして?」

 

レナ「ももこから連絡があったでしょ?明日話したいことがあるって。」

 

かえで「あ、そういえばそうだったね。」

 

レナ「そういうこと.....。」

 

健太「二人ともありがとう、気持ちだけでも充分伝わったぜ。鶴乃姉さん達もいるから大丈夫だ。」

 

かえで「はい、健太さん、いろはちゃん、気をつけてね....。」

 

俺といろははゲームセンターを出て、いろはは鶴乃姉さん達に話にいった。俺は鶴乃姉さんの家に集まるよう壮介に電話で話す。明日はどういう訳か胸騒ぎがする.....。

 

健太「.....」

 

俺は空を見上げていると、空が曇って雨が降って来た。だが俺は傘をさすのも面倒だ。そのままぶらぶら歩く。

 

「くぅ~ん....」

 

健太「ん?」

 

俺は妙な泣き声が聞こえたため、下を向くと、雨に濡れた小さな子犬が俺の足元に寄ってきた。

 

サブストーリー06 (腹ペコの子犬)

 

健太「(子犬か....、だが、捨て犬か?だとしたらくそみてぇなことしやがるな飼い主はよ....)どうした?お前こんなところでなにしてんだ?」

 

子犬「くぅ~ん....」グルルル.....

 

健太「腹へってんのか....。よっしゃ待ってろ。すぐに調達してくるからな。」

 

子犬「ワン!」

 

返事を聞いて俺はドッグフードを買いに行く。この近くなら、例の激安の天堂なら売ってるかもと思いそこに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

ーー1時間後ーー

 

 

 

健太「よしよし、よく食べてるな。」

 

子犬は爆足の如くのような食べっぷりをみせあっという間にドッグフードがなくなった。

 

健太「かなり食べたなぁ、大体20日間食べてなかったのか?」

 

子犬「ワン!ワン!」

 

子犬は嬉しそうに返事を返すかのように吠える。そして俺もそれに答える。

 

健太「そうかそうか旨かったか、良かったな。」

 

俺は子犬の頭を撫でその場を去ろうとすると子犬もついてきたそうな顔をしていた。

 

健太「....そんな顔すんなよ。また会いに来てやるからさ。な?」

 

俺はそう言って子犬もまた元気よく吠える。そして俺はその場を立ち去る。また会えるかねぇ~。

 

サブストーリー06(腹ペコの子犬 完)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー万々歳ーー

 

さな「最近出来たばかりのうわさですか....?」

 

いろは「うん、前にやちよさんが知らないうわさを調べてた時も、あの使い魔みたいなのが広めてる所だったの.....。」

 

健太「その使い魔みたいな奴は何がしたいんだろうな.ぁ...?奴等の目的にも関わってんのか....?」

 

俊「その使い魔みたいな奴はもしかしたら新しいうわさを広めてるウワサだったりして....。」

 

壮介「可能性はあるな、だが記憶ミュージアムのうわさを聞いたとしても場所が分からなくちゃあ意味ないんじゃないのか?」

 

いろは「そうですよね....、後は場所さえ分かれば良いんですけど....。」

 

さな「明日まで大丈夫でしょうか....?」

 

健太「わからん、だが今のうちにやれることはやっとかないとな。......ん?」

 

俺はなんとなしにカウンターの方を見ると、俺が初めて来た時より客が増えている。俺は時折店が手に負えないときのヘルプとして手伝いをすることになっているが、今日は客として万々歳に訪れていた。

 

浩介「鶴乃、これ3番テーブルね!」

 

鶴乃「あいさー!!」

 

健太「.......本当に生き生きしてるな、鶴乃姉さんは。」

 

壮介「確かに、あの人が仕事してるのってなんか新鮮だな。」

 

さな「ですね。」

 

俺達は鶴乃姉さんとフェリシアが働いているのを見て少し感激を覚えた。

 

客「フェリちゃーん!ビール2本追加でー!」

 

フェリシア「うーい!ビールとオレンジ2本な!」

 

客「なんか言ってないの増えてるぞ!?」

 

フェリシア「自分はビールのむなら子供にはオレンジジュースだろ?」

 

子供客「わーい!お父さんありがとうー!」

 

客「あちゃー、これじゃおちおち注文もできないな.....。」

 

フェリシア「へへっ!」

 

鶴乃「はい!おしぼりとプラのフォークね!」

 

客「鶴乃ちゃん、いつもありがとね。」

 

浩介「よぉーし、二人とも休んで良いぞ!交代で健太君に手伝ってもらうけど、良いかな?」

 

健太「よっしヘルプ来た!壮介、お前も手伝え!」

 

壮介「は!?俺もかよ!?」

 

健太「お前は運びやってくれ。俺は浩介さんに変わって俺が調理するからさ。」

 

壮介「ったく、しょうがねぇな。.....俊君。」

 

俊「は、はい....?」

 

壮介「君も、手伝ってくれ。」

 

俊「り、了解です....。」

 

フェリシア「さて、オレも休けi....あっ」ツルン

 

健太「あ!フェリシア危ない!」

 

俺はとっさの反応でフェリシアの頭を支える。フェリシアの頭は滑った勢いでカウンターの角目掛けていたため、助ける。

 

健太「ヒュ~あぶねあぶね。大丈夫か?」

 

フェリシア「お、おう、大丈夫だぞ。」

 

健太「気を付けろよ、床滑りやすくなってるからな。」

 

フェリシア「気を付ける、ってか.....。」

 

健太「ん?」

 

フェリシア「顔が近いぞぉ.....////」

 

健太「あ....///」

 

今の状態はまさにお姫様抱っこの状態であり顔が最接近している状態だった。俺はゆっくりフェリシアを立たせたが、俺もフェリシアも顔が赤くなる。

 

健太「(ヤベェ....、異性にこんな近づいたのは初めてだ......///)」

 

フェリシア「(何なんだよこの感覚.....。これって訳わかんねぇぞ....///)」

 

壮介「健太、照れてないで早くやるぞ。」

 

健太「な///!?照れてねぇよ!」

 

壮介「どうだかなぁ~?」

 

健太「くそ~!」

 

俺は壮介に論破されそうになり悔し紛れにカウンターに上がって調理を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鶴乃「う~ん、記憶ミュージアムの場所かぁ....。」

 

フェリシア「徹夜で博物館探し回ったら見つかるんじゃねーの?」

 

あの後、客は全員帰り、残ったのが俺達だけになり記憶ミュージアムの事について話す。

 

壮介「フェリシアちゃん、それじゃ埒があかないよ。」

 

鶴乃「......ほっ、フェリシアビンゴかもね。」

 

フェリシア「マジで!?」

 

鶴乃「マジで!」

 

健太「...何かヒント掴めたのか?」

 

鶴乃「口寄せ神社の正体は水名神社だったから、今回の記憶ミュージアムももしかしたら実際にあるのかなぁーって。」

 

健太「なるほど、その口寄せ神社ってやつは水名神社が正体だったのか。っていうかそれはわかるんだが.....。」

 

鶴乃「あとは内容を考えると、自然と答えが浮かび上がってくる!」

 

健太「鶴乃姉さんの頭が回転してる....だと!?」

 

鶴乃「ふんふん!どんどん回していくよー!」

 

浩介「懐かしい話してるなー。」

 

すると浩介さんが

 

鶴乃「ほ?お父さん何か知ってるの?」

 

浩介「知ってるも何も、(記録ミュージアム)だろ?僕も店を継ぐ前にフラフラしてた時はその博物館に足を踏み入れてたのさ。古い音楽や映画を見に行ってたりしてたからさ。ハハハ!」

 

鶴乃「お父さんの趣味初めて知ったかも....。」

 

健太「鶴乃姉さん、聞く質問間違えてる!その(記録ミュージアム)ってどこにあるんすか?」

 

浩介「どこって、もうずいぶん前に終わったよ。建物だけは残ってるけどな。」

 

鶴乃「えー、なくなったんだー....。」

 

健太「(その記録ミュージアムが終わって建物だけが残ってるのか....。だが記録と記憶は何か繋がりがある。その事を聞いてみるか。)」

 

俺はあの使い魔みたいな奴が言っていた記憶ミュージアムと記録ミュージアムが何か酷似している事を聞いてみる。

 

健太「鶴乃姉さん、記憶と記録ってなんか似てなくないか?」

 

俊「それに、うわさになるには廃墟の方がうってつけだと思います。」

 

壮介「浩介さん、一発で解決しました!」

 

浩介「あ、ああ、なんのことかは分からないけどお役に立てたみたいだね。それじゃ僕は二階に上がってるよ。」

 

鶴乃「ほいほい!あ、あった!」

 

俊「記録ミュージアムですか?」

 

鶴乃「うん!記録ミュージアムで検索したら、ほらっ。」

 

健太「..../なるほど、正式名称は(神浜記録博物館).....か。」

 

いろは「人の目に付かない方がマギウスにとって都合がいいし。」

 

フェリシア「絶対ここじゃん!こりゃ行くっきゃねぇな!」

 

鶴乃「確実とは言えないものの、条件はあってるからね。さすが最強の魔法少女、由比鶴乃!最強の運まで手に入れるなんて!」

 

健太「鶴乃姉さん、それ浩介さんのおかげだぜ?」

 

鶴乃「運も実力のうち!」

 

さな「えっと、とりあえず、明日はそこに行きますか....?」

 

健太「ああ、後はやちよさんにも相談しないとな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーみかづき荘ーー

 

 

 

その日の夜、俺といろははやちよさんに手に入れた情報をあらかた伝える。

 

やちよ「そう、大体絞り込めたのね。」

 

いろは「はい、そうなんです!」

 

健太「明日の正午にみふゆさんがこいって言ってるんで皆で一緒に行こうとしてるんです。」

 

やちよ「止めておきなさい。」

 

いろは「え?」

 

健太「....どういう事っすか?」

 

やちよ「どこまで本当か分からないから、危険性の方が上よ。」

 

健太「う~ん....確かにそうなんすけど....、この機会でマギウスの実態を知ることも出来るんすけど....。」

 

やちよ「上っ面の言葉だけだと対話するように装ってるかも知れないわ。私達はあいつらに辛酸を舐めさせたどんな形で報復してくるかわからないわ。そもそもうわさを一朝一夕で調べさせて来るなんて怪しさしか無いわよ?」

 

いろは「....」

 

健太「.....やちよさんの言葉にも一理ある。けど何も知らずに右往左往しながら戦うのは好きじゃないからな。」

 

さな「それに、うわさが罠でも、アイちゃんみたいに優しかったら.....。」

 

やちよ「はぁ...、そこまで言うのならわかったわ。」

 

健太「....やちよさn」

 

やちよ「私抜きで行ってきなさい。」

 

いろは「え....!?」

 

壮介「....やちよさん、一体どうしたんすか?昨日から様子がおかしいんですけど....。」

 

フェリシア「そうだよ!昨日からジメジメしてさぁ!いろはの妹探しが捗るならそれで良いだろ?手伝ってやれよ!」

 

やちよ「嫌よ。」

 

壮介「は!?あんた何言ってんすか!?仲間なら手伝うってのが筋でしょうが!?」

 

やちよ「....私達は協力関係なの。それじゃ私は部屋に戻るから戸締まりよろしくね。」

 

壮介「ちょ....!話はまだ...!」

 

健太「もうよせ壮介。」

 

壮介「くっ、何なんだよあの塩対応....。腹立つぞ!」

 

健太「....やちよさん、あんたに最後だけ聞かせてくれ。」

 

やちよ「.....何?」

 

健太「....みふゆさんに何吹き込まれたかは知らんが、腹ん中に何か隠してないか?」

 

やちよ「.....ないわ。」

 

健太「そうか、ならいい。手間取らせてすんません。おやすみなさい。」

 

やちよ「ええ、おやすみなさい。」

 

そう言ってやちよさんは部屋に入っていく。残された俺達は不満の声を漏らす。

 

フェリシア「....やちよ、髪乾かしてくれなかった....。」

 

健太「....俺で良かったら代わりに乾かすぞ?」

 

フェリシア「おぅ....。あーもう!ムッかつくぞ!!」

 

いろは「やちよさん、どうしちゃったんでしょう?」

 

壮介「健太、あのやちよさんの反応...、何かわかったか?」

 

健太「ああ、あの人俺らに言えない何か持ってんのは事実みたいだ。現に俺が問い詰めたらあの人目をそらしたからな。」

 

俊「とはいえ、僕達は仲間ですから言ってくれれば良いんですけど....。」

 

さな「な、何か息苦しいです....。」

 

俺はフェリシアの髪を乾かすため、ドライヤー等を持って来て乾かし始める。他の4人は先に就寝したため俺とフェリシアだけになった。

 

フェリシア「.....」

 

健太「....」

 

フェリシア「....なぁ、健太。」

 

健太「ん?どした?」

 

フェリシア「健太もオレと同じで親いないんだよな?」

 

健太「ああ、俺の親は魔女に殺された。目の前でな。フェリシアもだったか。」

 

フェリシア「おぅ...、オレは親を殺した魔女が許せねーんだ。そのためにオレは傭兵になった。健太は復讐しないのか?」

 

健太「ああ、俺も最初はフェリシアと同じで復讐心を持ってあのとき襲撃した魔女を殺そうとしたさ。そんなとき、あの宗雄のおっちゃんに会ってこう言われたんだ。『俺はお前を止める権利はない。魔女を殺したいなら殺しに行くがいい。だが復讐をした所でお前を大事に育てた本当の親があの世で後悔するはめになる。それに、復讐した所で本当の親は戻ってこない。その事を頭に入れた上で奴等を殺しに行くがいい。』ってな。」

 

フェリシア「......」

 

健太「そんとき俺は憑き物が取れたかのように正気を取り戻し、自分が強くなりたいと思っておっちゃんに修行してもらったんだ。その結果が今の俺だ。」

 

フェリシア「健太....。」

 

健太「フェリシア、俺はお前を止める権利はないが一つだけ覚えておいてくれ。魔女を殺しまくるのも良いが、『仲間を巻き込むような事だけはするな。』....それだけだ。」

 

俺はぶつくさ言いながらそうこうしているうちにフェリシアの髪を乾かし終えた。

 

健太「よし、乾かせた....ん?どした?フェリシア」

 

フェリシア「.....」ガバッ!

 

フェリシアは立った瞬間俺に抱きついてきた。最初は何だと思ったが、泣いてるのがわかった。

 

フェリシア「ふぅぅ.....、ぐす....。」

 

健太「ど、どした....?何で泣いてんだ?」

 

フェリシア「ぐす.....、こんなこと言われたのは生まれて初めてだ....。」

 

健太「あ、悪い、そう言う意味でいったんじゃないんだ。俺の単なる愚痴だと思ってくれて良い....。」

 

フェリシア「ちげぇよ....、オレ、よくチームでハブられてたんだ....、オレは魔女と戦ったら間違いなく味方に迷惑かけるって思われて....、だからオレは一人でずっと魔女と戦ってきたんだ...。」

 

健太「.....」

 

フェリシア「俺は目的の魔女を殺せるなら刺し違えてでもって思ってたんだ。けど、健太の言葉を聞いて、何か吹っ切れた気がするんだ...。ありがとう。」

 

健太「ふ、ありがとうなんて言われる筋はねぇよ。仲間を大切にしたいがために言ったんだ。安心しろ、俺は仲間をハブったりなんかしねぇからよ。だから今は思い切り泣け。全部俺がしっかり受け止めてやるからよ。」

 

フェリシア「健太......、う、うぅ......、うあぁぁぁぁ....!!」

 

健太「もう、何も心配いらねぇ....。」

 

俺は自分でかなり厨二臭い発言をしたと思って引かれるのを覚悟で話した。その結果、フェリシアの中についていた憑き物は外れ、今まで溜めてきた辛い物を吐き出すように大泣きした。

 

健太「.....(俺は何があってもこいつらを守る...。かつて見滝原で出会ったマミと龍二と同じような失敗は繰り返さん....!必ずマミを救出して、龍二の目を覚まさせて必ず見滝原に帰る!)」

 

俺は心の中で一層決意を深める。もう仲間を取られてたまるか....!


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