魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者 作:unknown505
健太「・・・・・・と、これが俺の過去だ。別に面白味のねぇ話だろ?」
そう言って一通り自分の過去を話した健太は自虐気味にいろはに話す。
いろは「・・・そんな事ないよ・・・。そんな悲惨な事があったのに笑うなんて・・・」
健太「・・・まぁ笑い話じゃあないわな、確かに俺の過去は悲惨だった。でも・・・全部が全部悲惨って訳でもねぇんだ。さっき言ったおっちゃんの言葉通り、俺にも良いことが降りかかってきたしな。」
いろは「えっ?良いこと?」
健太「あぁ、壮介やいろは達と出会えた事さ。」
いろは「健太くん・・・。」
健太「俺は自分で言うのもなんだが、「愛」に飢えてたのかもしれない。だからこそみかづき荘の「家族」の一員、そして「仲間」として、鶴乃さん達の洗脳を解かなきゃならねぇ。」
いろは「・・・そうだね、皆家族だしみかづき荘の仲間だから、もう一度新しいみかづき荘を取り戻そう!」
健太「あぁ、もちろん!」
やちよ「朝から随分賑やかじゃない、私も混ぜて。」
健太・いろは「「あっ、やちよさん。」」
やちよ「健太くん、盗み聞きするつもりはなかったんだけどあなたの過去、聞かせて貰ったわ・・・。」
健太「別に大丈夫っすよ。俺もやちよさんにも話すつもりでしたし、腹割って話してくれたやちよさんにも失礼じゃないっすか。」
やちよ「ふふっあなたらしいわね。まるで、「あの人」を思い出すわ。」
健太「あの人?」
やちよ「・・・私の「恋人だった」人がいてね、その人があなたとそっくりだったのよ。」
健太「恋人・・・もしかして、その人もマギウスに?」
やちよ「えぇ、記憶ミュージアムで見たと思うけどメルが死んだ後に、みふゆと一緒にマギウスに入ったみたいなの・・・。」
健太「あぁ・・・そうだったんすか・・・。」
やちよ「あの日以降から連絡もないし、実質的に振られたって言ってもいいと思うわ。けど・・・」
健太「まだ、心の中ではその人を好いてるって事っすよね。」
やちよ「えぇ、彼から直接言われた訳じゃないから私も彼の事を信じてるの。」
いろは「なら、やちよさんの恋人さんも一緒にマギウスから取り戻してまた皆で鍋パーティーでもしましょう!」
やちよ「いろは・・・ふふっありがとう。」
健太「ほんじゃあ、皆が戻って来られるように大掃除でもしますか。」
いろは「そうだね、家がピカピカな方が気持ちよく戻ってこれるね!」
やちよ「そうね、なら始めましょうか。」
そう言って健太達3人は早速みかづき荘の清掃を始める。
掃除は順調に進んでいき、夕方になる頃にはほとんど綺麗な状態となった。
やちよ「すごいわね・・・こんなに綺麗になるなんて・・・。」
いろは「皆が帰ってこれるように頑張っちゃいました!」
健太「俺もこう見えて綺麗好きなんで本気でやらせてもらいました。」
やちよ「掃除は願掛けみたいなものだからね。」
いろは「はい・・・」
健太「さて、粗方片付いたとこでどうしようか・・・」
やちよ「そうね・・・悩みの種が多すぎるわ・・・。」
いろは「そうですね・・・。鶴乃ちゃん達どこにいるんだろう・・・。」
健太「・・・・・・こうなりゃ、俺の知り合いの情報屋を呼びます。」
いろは・やちよ「「情報屋?」」
健太は情報屋に知り合った経緯を2人に簡単に説明する。
やちよ「なるほどね、それで探してる友人2人の捜索に協力を・・・」
健太「えぇ、何とか手伝って貰えないか連絡をしないt・・・ん?」
そう言って健太がスマホを取り出し情報屋へ連絡を掛けようとするとチャイムが鳴る。
いろは「誰だろう?私が出ますね。」
そう言っていろはは玄関の扉を開ける。するとそこにいたのは白衣を着た眼鏡の少女「情報屋」がいた。
いろは「あなたは・・・?」
情報屋「初めまして、環いろはさん。」
いろは「へっ?どうして私の名前を・・・!?」
健太「っ!情報屋じゃないか!ちょうど話をしてたんだ。」
いろは「健太くん、この人が・・・?」
健太「あぁ、この人が情報屋だ。だがまだ連絡してもなかったが・・・」
情報屋「壮介くんから君達の支援をしてほしいっていう連絡を受けてね、顔馴染みだし手伝おうと僕も思ったんだよ。」
いろは「壮介さん・・・」
健太「あいつ・・・助かるぜ壮介・・・。」
やちよ「あなたが情報屋さんね、ここで立ち話もなんだし上がってちょうだい。」
情報屋「ありがとう七海さん、なら上がらせてもらうよ。」
そう言ってやちよは情報屋を上がらせる。
情報屋「さて、壮介くんから色々話は聞いたけど、仲間が洗脳されちゃったみたいだね。」
健太「あぁ、壮介が言うには鶴乃さんが重症らしい。フェリシア、さな、俊の3人は今の所軽症みたいだが・・・4人の居場所とか分からねぇか?」
情報屋「ふむ・・・今少し調べてはいるよ。ただ、彼らも場所を知られないようにするためかジャミングとか色んな手段で電子機器を妨害してるみたいでね、さすがの僕でも少し手こずってるよ。」
いろは「ジャミング・・・灯花ちゃんの仕業なのかな・・・。」
やちよ「彼らの事だし、何かしらやってはいそうね・・・。」
健太「情報屋の力でも難しいか・・・いっそ何かの力で洗脳が解けねぇかな・・・。」
いろは「そうだね・・・何とかならないかな・・・。」
情報屋「そうなると、かなりまずい状況になるよ。」
健太「まずい状況?」
いろは「どういう事ですか?」
情報屋「仮にもし、洗脳が解けたとして敵の中心でそんな事態になったら鶴乃さんはおろか、フェリシアさん達が何をされるか分からない。ましてや、その飛び火が壮介くんにまで及びかねないからね。」
やちよ「私もそう思ったわ、彼女の言う通りよ。鶴乃達の命が危うくなるわ。」
健太「確かに・・・」
いろは「うわさを利用して洗脳するほどだからね・・・。」
健太「参ったなこりゃあ・・・情報屋でも難しいか・・・」
情報屋「そういえば高坂くん、君の友人は見つかったかい?」
健太「いや、まだだ・・・。多分情報屋の言ってたマギウスの翼に入ってるってのは正しいのかもしれない・・・。」
いろは「えっ・・・健太くんの友達もマギウスに・・・?」
やちよ「健太くんの友人まで引き込むなんて・・・。」
情報屋「その友人の1人「巴マミ」さんがついさっき、記憶ミュージアム付近で見つかったよ。」
いろは「えっ!?健太くんの友達って巴さんなの!?」
やちよ「なんて事・・・私達も彼女と会ったわ。」
健太「2人共、マミと会ってたのか!?」
いろは「うん・・・」
そう言っていろはは健太にマミと出会った時、そしてその時の様子を健太に語り、健太もマミの話の流れから松井龍二という少年の事もいろはとやちよに話す。。
やちよ「なるほど、その松井龍二という子が魔女化の件を見たから神浜に来たのね・・・」
いろは「巴さんはその松井龍二という人を追って神浜市に・・・」
健太「ただでさえこっちは仲間をマギウスに奪われてるからな。もし龍二とマミの2人がマギウス幹部なら、何らかの情報を奴らが持ってるはずだ。」
情報屋「それで、今から問い詰めに行くのかい?」
健太「あぁ・・・」
いろは「なら、私達も一緒n「ダメだ。」えっ?」
やちよ「どうして?健太くん1人じゃ危険よ・・・。」
健太「危険なのは承知っす。いろはとやちよさんはマギウスの連中に顔が割れてしまってるから返って逆に警戒されちまう・・・。」
情報屋「・・・・・・確かに、マギウスの構成員達の会話を盗み聞きしていたけど環さんと七海さんの話は出ていたが、高坂くんの話はあまり出ていなかったね。」
いろは「だから、1人で?」
健太「あぁ。心配するな2人共、すぐに帰ってくるさ。」
そう言って健太はその足で再び、旧神浜記憶博物館へ向かった。