魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:unknown505

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第5話

記憶ミュージアムから脱出した健太とさやかは近くの公園で落ち合い、事の経緯をさやかに話す。

 

さやか「うっそ・・・!じゃあ龍二先輩もマミ先輩と一緒に・・・?」

 

健太「龍二は姿を見てないが、マミがマギウスの翼にいる時点で確信した・・・。龍二もマギウスの翼にいる。」

 

さやか「そんな・・・それに、魔女化に魔法少年少女達の解放・・・。ごめん、ぜんっぜん処理し切れない・・・。」

 

健太「大丈夫だ、無理に処理しようとしなくていい。」

 

さやか「それってマジなの・・・?」

 

健太「・・・俺も最初は信じられなかった。だが、しっかりこの目で見た。この目で・・・魔法少女が魔女化するのを・・・」

 

さやか「・・・先輩、それって・・・魔法少年も、おんなじ事に、なるの・・・?」

 

健太「・・・・・・」

 

そう言われ、健太は自分のソウルジェムを眺める。ソウルジェムには微量ながらも穢れが蓄積されていた。

 

健太「・・・・・・なる可能性は、あるだろうな。」

 

さやか「・・・そうなんだ。」

 

健太「だが、俺はマミと龍二を取り戻して妹を見つけ出すと決めてるんだ。それまでは絶対に死ぬつもりはねぇ。だからこそ、マギウスのやり方は絶対に許されるもんじゃねぇ。」

 

さやか「・・・そうだよね、先輩が決意固めてんのにあたしだけ日和ってたら格好つかないよね!先輩、また何かあったら即連絡してね!全力で助けに来るから!!」

 

健太「あぁ、助かるぜ。それじゃあもう夜だしここらで解散だな。」

 

さやか「うん、じゃあまたね健太先輩!」

 

そうしてさやかは走って公園を出ていき、健太は改めて一息ついた。

 

健太「・・・やべぇ、やちよさんといろはから不在着信・・・しかもめちゃくちゃ掛かってる・・・。まぁ心配させるわけにもいかねぇし掛けるか。」

 

いろは『健太くん!大丈夫!?』

 

健太「いろは、時間掛かって悪かった。ようやく終わった所だ。」

 

いろは『巴さんと会えたの?』

 

健太「まぁ、会えたのは会えたな。ただ・・・マミはマギウスの幹部になってたんだ。」

 

いろは『えっ・・・巴さんも・・・!?』

 

健太「あぁ、とりあえず一度みかづき荘に戻って事の経緯も全部話すよ。情報屋はまだいるか?」

 

いろは『情報屋さんはもう帰ったよ。色々やる事があるみたいで・・・。』

 

健太「あぁ帰っちまったか・・・まぁしょうがねぇ、とにかく今からそっちに戻るよ。やちよさんにも無事って事伝えといてくれ。」

 

いろは『うん、道中も気をつけてね健太くん。』

 

健太「あぁ。」

 

そうして健太は電話を切ると、電話の相手を情報屋に切り替え、再び電話を掛ける。

 

情報屋『もしもし高坂くん、先に帰っちゃってごめんね。僕も色々忙しくて。』

 

健太「いや、こっちこそ遅くなってすまねぇ。聞きたい事が出来て電話を掛けた。」

 

情報屋『聞きたい事?』

 

健太「あぁ、さっき博物館に向かう道中で井戸端会議してたおばさん達がいてな、その話の中に「遊園地」が出来るって話題が上がったんだ。ここら辺でそんな情報があったか調べて欲しい。」

 

情報屋『「遊園地」ねぇ・・・今一通り調べてみたけどそんな話は無さそうだよ。ネットにも載っていない。』

 

健太「・・・そうか、手間かけさせちまった。」

 

情報屋『そのくらい大丈夫だよ、ただ・・・一つ強いて言うなら「旧観覧車草原」のワードが引っかかったね。』

 

健太「旧観覧車草原?」

 

情報屋『大東区にある建設途中で廃棄された遊園地の跡地だよ。振興策で失敗してデカい観覧車だけが残ったみたい。』

 

健太「デカい観覧車か・・・。ありがとう情報屋、頭の片隅に入れとくよ。」

 

情報屋『どういたしまして、その情報が役立つかは分からないけどね。』

 

健太「あんたの情報は大概が信用できるし全然役に立つと思うぜ。・・・あっ、あと一つ聞きたい事があるんだが・・・」

 

情報屋『ん?』

 

健太「あんたの名前「情報屋」だと言いづらいんだが・・・何かニックネームを付けてもいいか?」

 

情報屋『ニックネーム?全然構わないけど・・・』

 

健太「ありがとう、そうだな・・・・・・おっ。」

 

健太がふと空を見上げると真っ暗な夜空に満月が輝いていた。それを見た健太はすぐにニックネームを編み出した。

 

健太「そうだな、あんたの名前は「ツキ」だ。」

 

情報屋『「ツキ」?これはシンプルなニックネームだね。』

 

健太「あんたにぴったりな名前だろ?月ってのはさ、地球を守る「縁の下の力持ち」なんだよ。月が引力で隕石を引き寄せる様に、あんたも裏方で役立つ情報で俺達を助けてくれる・・・。それに準えてあんたの名前を「ツキ」と呼ぶ事にした。悪くねぇだろ?」

 

情報屋改めツキ『・・・ふふっ、実に君らしい考えだね。気に入った、なら僕も今から「ツキ」と名乗る事にするよ。』

 

健太「気に入ってくれて良かったぜ。これからも宜しくな、ツキ!」

 

ツキ『僕に名前をくれてありがとう、高坂くん。』

 

ひょんな提案により、新しい名を手に入れた情報屋改め「ツキ」。

この名が彼女の生き方を大きく変えるのは少し先の話となる・・・。

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