魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者 作:unknown505
健太「ただいま〜」
いろは・やちよ「「健太くん!」」
健太「2人共すいません、心配かけちまって・・・」
やちよ「私達はいいのよ・・・巴さんは結局どうなったの?」
健太「・・・・・・」
いろは「上手く・・・いかなかったんだ・・・。」
健太「・・・まぁそうなるな・・・。ただ、辛うじて見滝原の後輩が来てくれてなんとかあの場を切り抜けられたが・・・。あまりにも衝撃的すぎて、なんて言えばいいか分からねぇんだ・・・。」
やちよ「衝撃的・・・」
健太「信じてもらえるかは分からないが、端的に言えば「女神」になっていやがった・・・。」
いろは「女神・・・!?」
やちよ「どういう事・・・?」
健太「分からないんすよ・・・。恐らく、ウワサの類かもしれない・・・。何よりもクソほど強ぇ・・・。」
やちよ「まだ私達は会えていないけど、マギウスはそんなウワサを用意していたなんて・・・。今日はお疲れ様健太くん。お風呂に入ってゆっくり寝ましょう。」
いろは「疲れで動けなくなるより、明日に備えよう。」
健太「そうさせてもらいます・・・。」
そうして健太は風呂に入って上がり、就寝した。ふと健太は寝る直前ある事を考えついた。
健太「(・・・マギウスはうわさを守っている・・・。つまり今点在しているうわさを片っ端から消していけば、いずれ鶴乃さん達の元に辿り着ける事が出来るかもしれねぇな・・・。)」
そう考えた健太は明日に備え、瞳を閉じ眠った。
翌日、リビングで3人はマギウスから鶴乃達を助けるため作戦会議を行っていた。
やちよ「鶴乃もフェリシアも帰って来ないという事はどこかに滞在できる場所があるかも知れないわね・・・。」
いろは「そうですよね、ずっと歩いてる訳じゃないですし・・・。」
健太「・・・・・・」
いろは「それを調べるとなると、やっぱり時間がかかってでも白羽根や黒羽根と接触するしかないんでしょうか・・・?」
やちよ「やっぱりそうなるのよね・・・。」
いろは「どうすれば良いんでしょうか....?」
健太「・・・1つ提案があるんだが・・・聞いてもらって構わないか」
やちよ「何か策があるの?」
健太「えぇ、ただこの案が役に立つかどうかは分からないっすけど・・・。」
やちよ「何か案があるだけでも嬉しいわ、聞かせてもらえないかしら?」
健太「分かりました、神浜市内のうわさを片っ端から消してしまうというもんです。危害を加えないうわさも含めて丸ごと全部を。」
いろは「それってやっぱりマギウスの翼と接触するために?」
健太「ああ。ただ普通に倒すんじゃあダメだ。各区内を歩き回りながら暴れ回る用にして、そうすれば奴等も過剰に反応して出てくるんじゃねぇかって思ったんだ。それに運が良ければ奴等のアジトを見つけられるかも知れねぇ。」
やちよ「確かに・・・ものは試しね、一度やってみましょう。考えあぐねて動かないなら何かした方が良いものね。」
そうして、やちよは神浜市の地図を広げ各地のうわさがいる場所を丸で記す。
やちよ「一通り丸で囲った場所がまだうわさのいる場所よ。」
健太「なるほど、よし・・・順番的にまずは新西区からだ。」
そうして、3人は仲間を探すためにうわさを消すツアーを開始した。
最初のターゲットとなるうわさは「鉄火塚のうわさ」
主な話は「供養された人を馬鹿にすると焼けた手が出てきて塚の中に引きずり込む」という内容であり、
対処法としては「あなたのおかげで村が救われました」と礼をすると消えてくれるというものである。
3人はこのうわさを倒し、景色が元に戻るといろはが涙目になりながら健太に詰め寄る
いろは「健太くん!どうしてあんなうわさを選んだの?!た、ただのホラーだよぉ!!」
健太「いや、そうは言われてもだな・・・」
やちよ「いろは、ああいうのは苦手なのね。別に気にする必要はないわよ。私達はあくまでうわさを消すのが目的なんだから。」
いろは「そういう問題じゃないです・・・!」
やちよ「ほら、黒羽根も白羽根もいなかったし次に行くわよ。」
いろは「次は怖くないのにして・・・。」
健太「アッハハ・・・悪い悪い・・・。」
そう言って3人は次のうわさに向かう。次のうわさは「覗き見城下町のうわさ」であり、話の内容は 「城下町をぐるっと見て回った後に自分の足の間から町を覗くと古い町並みが見れる」 というものであり、あまり見すぎるとあっちの住人にされるという。
いろは「何だか、緊張しませんか?」
やちよ「えぇ・・・するわね・・・。」
健太「しかもこんな歳になって往来の場で自分の足の間を覗くなんてな・・・。」
やちよ「いろは、健太君。こうなったら天橋立だと思いましょう!」
いろは「天橋立?」
健太「京都の観光地でしたっけ?」
やちよ「ええ、京都の宮津市って場所にあるんだけど足の間から景色を見るって風習があるのよ。」
健太「あっ、その話聞いたことありますよ。何か股覗くと浮島が天空にかかる橋に見えるらしいっすね。」
やちよ「そう、それを思い浮かべながらやりましょう!」
いろは・健太「「はい!やってみます!」」
3人はうわさの内容通り行い、同時に股を覗く。しかし特に何も現れず それに加えて通行人は3人をジロジロ見ていた。
子供「ねぇママ〜あの人達何やってるの〜?」
母親「しっ、見ちゃいけません!」
健太「(もう股覗きなんか絶対にやらねぇ・・・!)」
やちよ「(何でこういう時に限って出てこないのよ・・・!)」
いろは「(うぅ、恥ずかしい・・・)」
「アホ〜アホ〜アホカ〜」
健太「やかましいわぁ!!」
カラスにまで馬鹿にされ、3人の羞恥心はボロボロにされつつも次のうわさへ向かう。
―神浜市 参京区―
健太「・・・そういや、鶴乃の親父さんは大丈夫だろうか・・・。」
やちよ「そうね、少し心配だし様子を見に行きましょうか。」
健太達が次のうわさへ行く前、偶然鶴乃の店の前を通るとそこには張り紙が貼り付けられていた。
臨時休業
"娘を見掛けられましたらこちらまでご一報ください"
いろは「臨時休業してるみたいですね・・・。」
健太「もしかしたら、扉は開いてるかも・・・。おっ開いた。ごめんください。」
いろは・やちよ「「ごめんくださーい。」」
そうして3人は店の中に入る。しかし中は灯りが付いておらず薄暗い状態だった。
健太「誰もいない・・・?」
やちよ「変ね、扉は開いていたのに・・・。」
いろは「どこに行っtっ!?ひゃあああっ!?」
健太「どしたいろhってうぉっ!親父さん・・・。」
鶴乃父「あぁ・・・君達か。いらっしゃい・・・。悪いけど、今日はお休みなんだ。また今度来てくれるかな・・・。」
やちよ「いえ、今日は鶴乃の件で・・・」
鶴乃父「っ!!鶴乃を・・・!鶴乃を見たのか!?どこで!?」
健太「落ち着いてくれ親父さん!・・・俺達も今鶴乃さんを探してる最中なんだ。」
鶴乃父「そ、そうか・・・健太君達も鶴乃の居場所を知らないのか・・・。」
いろは「力になれなくてごめんなさい・・・。」
鶴乃父「いやいや君達が謝る事じゃないよ、俺がただ不甲斐ないだけなんだ。鶴乃にあんな顔させちまったから・・・」
健太「あんな、顔・・・?」
いろは「鶴乃ちゃん、一度戻って来たんですか・・・?」
鶴乃父「あぁ・・・一瞬だったよ。帰ってきたと思ったらひと言残して消えたから・・・。」
やちよ「ひと言ですか・・・鶴乃はその時、なんて?」
鶴乃父「詳しい事は分からないけど、「一番安心できる場所が出来た」って言ってたな・・・。何よりも・・・」
3人「・・・?」
鶴乃父「その時の鶴乃はいつもの元気な笑顔じゃなかった・・・。緊張が解けたみたいで、眠たげで表情がなかったんだ・・・。1年前も同じ顔をして驚いたが、まさか今回はいなくなるなんて・・・」
健太「(1年前も・・・?)」
やちよ「その時フェリシアも一緒に帰ってきてましたか?」
鶴乃父「帰ってきていたけとフェリちゃんはいつも通りだったよ。」
いろは「鶴乃ちゃんだけ・・・?」
やちよ「何だか変な感じがするわね・・・。」
健太「あぁ、嫌な予感がする・・・。何とかして鶴乃さんを見つけないとな。」
鶴乃の様子を聞いた3人は危機感を覚え、決意を固めていた。