魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:unknown505

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第11話

いろは・やちよ「「兄弟・・・!?」」

 

月夜「藤村様に兄弟が・・・!?」

 

月咲「えぇ〜!?」

 

真助と健太が発した唐突なカミングアウトにこの場にいた全員が驚愕した。

 

真助「噂には聞いとったが、まさかホンマにうわさ消して回っとったんか・・・。」

 

健太「俺はあんたがマギウスに入ってる事が驚きだよ!記憶ミュージアムであんたの後ろ姿を見た時はまさかと思ったぜ!ちゃっかり苗字まで変えやがってクソ兄貴!!」

 

真助「・・・・・・」

 

健太「・・・とまぁ茶番はここまでだ。正直な話、過去の事をここでゴチャゴチャ言うのは好きじゃない。ただ、これだけは答えろ。」

 

真助「・・・なんや?」

 

健太「・・・マギウスは、鶴乃さんを使って何を企んでやがる・・・?」

 

月夜・月咲「「ヒィ・・・!」」

 

健太は真助に向かってどすの利いた低い声で真助に圧を放ちながら問いかける。

 

真助「・・・悪いのぉ、企業秘密や。それに、マギウスに居れば多くの魔法少年少女が救われるかもしれんのや。」

 

健太「人が死ぬかもしれないのにか・・・?ふざけんな!」

 

健太は真助の返答に対し、怒号を放つ。

 

健太「確かに、俺達魔法少年少女達が抱える問題は海の底より深い問題だ・・・。誰かに助けてもらいたい・・・救われたい・・・。そんなもん魔法少年少女達なら誰だって持つ悩みだってのも分かってるさ!だがなぁ、あいつらは別だ!あいつらはそう言った悩みを持つ魔法少年少女達の心の隙間に入って甘い言葉で誘惑してくる悪魔みたいな奴らだ!」

 

真助「・・・・・・」

 

健太「俺は、あんたにはそうなって欲しくはない・・・頼む、兄貴。鶴乃さんの居場所を教えてくれ・・・!」

 

真助「・・・・・・クククッ・・・ハッハッハ!!」

 

健太「あっ・・・?」

 

真助「・・・強ぉなったの、健太。」

 

そう言って真助は徐ろに上着を脱いで上裸姿となる。

 

やちよ「ちょっ!藤村君!?」

 

健太「兄貴・・・?」

 

いろは・月夜・月咲「「「えぇっ!?」」」

 

真助「俺は強いやつが好きや!俺に命令出来んのは、強い奴だけや。」

 

健太「・・・なるほどな。」

 

真助「俺の口を割らせたかったら、俺に勝ってから命令せぇや!!」

 

健太「・・・分かった、いいだろう!」

 

そう言って健太も服を脱ぎ、上裸姿となる。健太の身体は傷だらけの後が所々にあるが、6パックの体付きとなっていた。

 

健太「俺が勝ったら、しっかり鶴乃さんの場所教えてもらうぜ兄貴!」

 

真助「安心せぇ、約束は守ったる。お前らは手ぇ出すんやないで!」

 

月夜「えっ、でも・・・!」

 

月咲「居場所を教えたら、マギウスの計画が・・・!」

 

真助「やかましいわ!今んなもんどぉでもええんじゃ!引っ込んどけ!」

 

月夜・月咲「「は、はいぃ〜!」」

 

健太「いろは達も手出し無用で頼む!」

 

いろは「う、うん!」

 

やちよ「・・・・・・」

 

ももこ「分かった・・・」

 

真助「さぁ、始めよか健太!行くでぇ!」

 

健太「来い!兄貴ぃっ!!」

 

 

 

 

 

 

  BGM「Receive and stab you」龍が如く極3

 

    「VS マギウスの翼幹部 藤村真助」

 

 

 

 

 

 

 

真助「っしゃあ!行くでぇ!」

 

健太「っ!速いっ!?」

 

真助はまるで瞬間移動の様に一瞬で健太に手刀を浴びせる。

 

健太「ぐっ!?」

 

真助「どないした?マギウスが育てとったうわさ潰しまくったお前の強さぁそんなもんちゃうやろ!」

 

健太「ったりまえだ!」

 

健太は真助の瞬間移動の様な動きを回避しつつ攻勢に転じる。

 

健太「っらぁっ!!」

 

真助「ぐほっ!?」

 

健太「どうだ!今のは食らったろ!?」

 

真助「へっ、ええパンチしとるわ。せやけど今は小手調べや・・・。ちぃとばかし強化せんとなぁっ!!」

 

健太「っ!分身っ!?」

 

すると真助は地面目掛けて拳を振り下ろす。すると左右に2体の分身が現れ、先制攻撃を仕掛ける。

 

健太「ちぃっ!くそっ!」

 

真助「オラァっ!」

 

健太「ぐっ!こんのぉっ!ここだぁっ!」

 

真助「ガハッ!?」

 

分身の猛攻をカウンターで見切り、強烈なアッパーを真助に食らわせた。

 

真助「ごほっ!・・・流石俺の弟や・・・親父もええ教育しとったんやなぁ・・・。」

 

健太「いい加減、鶴乃さんの居場所吐けよクソ兄貴!」

 

真助「まだ勝負は終わっとらん!まだまだこっからやでぇ!!」

 

健太「くっ!」

 

宗二郎「そこまでだ!!」

 

全員「っ!?」

 

健太と真助が再び交戦態勢に入ろうとすると宗二郎に続いて十七夜も姿を現す。

 

健太「宗二郎さん・・・」

 

宗二郎「お前達を試すような真似をして申し訳なかった。本当に由比を救出する事だったんだな。」

 

十六夜「概ねウソだとは分かっていたが、相手が悪かったな。今この御時世にテリトリーを狙う行動がおかしいとは思った。

 

宗二郎「俺達は確たる証拠が欲しくてな、様子を見させて貰った。」

 

真助「テリトリーを狙う?何の話や宗ちゃん。」

 

宗二郎「ん?お前は知らないのか?」

 

真助「んなもん知らんわい、俺はそういうまどろっこしいやり方は好かん。一体誰がんな事言うたん・・・や・・・。」

 

そう言って真助がふと後ろを向くと、天音姉妹に加えて一部の羽根の構成員が怯えた子犬の様に震えていた。

 

真助「っ・・・ちっ、こいつらかいな・・・。大方健太達を嵌めようとしとったんやな。」

 

十七夜「そんな所だろう。それで真助は由比に関する情報はあるのか?」

 

真助「まぁあるっちゃああるが・・・」

 

いろは「鶴乃ちゃんはどこにいるんですか!?」

 

真助「・・・ちぃと待ってくれ。」

 

そう言って真助は天音姉妹の元へ向かい、一瞬で背後に回り2人を手刀で気絶させた。

 

3人「「「っ!?」」」

 

宗二郎「・・・・・・」

 

真助「お前ら、天音姉妹連れて帰ったれ。」

 

白羽根「はい・・・!」

 

そう言って白羽根達は天音姉妹を抱え、一度に全員が撤収し残ったのは真助達6人となった。

 

真助「ふぅ・・・これなら誰も聞かれへんし問題ないわ。」

 

十七夜「由比の現状と居場所を把握しているんだな。」

 

真助「流石十七夜ちゃん、その通りや。ただ、はっきり言うて中々言いづらい話ではある。」

 

健太「教えてくれ兄貴、鶴乃さんは今どうなってるんだ!?」

 

真助「・・・単刀直入に言えば、うわさの一部になったっちゅう事や。」

 

健太「なにっ!?うわさの一部だと・・・?」

 

ももこ「どういう事だそれ・・・!?」

 

やちよ「っ・・・藤村君、場所は!?知ってるのよね!?」

 

真助「あぁ知っとる。大東区の「旧観覧車草原」や、そこに居るで。」

 

いろは「それって・・・!健太くん!」

 

健太「あぁ、今の話でようやく点と点が繋がった・・・、まずいな、このままじゃあみんなが鶴乃さんに殺されちまう・・・!」

 

宗二郎「真助、その話は本当なんだな・・・?」

 

真助「今更んな嘘つけるかい、それに・・・知り合いが組織に殺しのレッテル貼らされんのも胸糞悪いしのぉ。」

 

宗二郎「・・・真助、お前に1つ聞いてもいいか?」

 

真助「なんや?」

 

宗二郎「・・・お前は、どっちの味方だ?」

 

真助「・・・・・・」

 

宗二郎「昔のお前は全ての行動に目的があったが、今のお前にはそう言った物が見られない。目的を見失ったか?」

 

真助「・・・痛いとこ突いてきよるわぁ、まぁ大体宗二郎の言う通りや。ただ、目的がないわけちゃう。」

 

宗二郎「?」

 

真助「・・・友人の苦しいとこは見とぉない、せやから俺はマギウスに居るんや。」

 

宗二郎「・・・そうか、お前らしい答えだ。」

 

真助「質問は終わりやな?ほな早ぅ観覧車草原に行ってこい。鶴乃と、マギウスの連中が待っとるわ。」

 

健太「・・・あぁ!」

 

そう言って健太達は早々に旧観覧車草原へ向かう。その後ろ姿を見届けた真助はポケットからタバコを取り出して黄昏る。

 

真助「・・・・・・目的か・・・。そんなもん、1年前のあの日に消え失せちまったよ・・・。」

 

そうポツリと呟いた真助の顔はどこか物悲しい雰囲気を醸し出していた。

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