魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第15話

観覧車草原についた俺達は付近にうわさの入り口がないか調べる。

 

いろは「ここに鶴乃ちゃんが....。」

 

健太「辿り着けば遊園地のうわさに入れるかと思ったが....、入り口は他にあるみたいだな...。一体どこだ?」

 

やちよ「そうね....、あの観覧車じゃないかしら?」

 

やちよさんが不意に指差した先にはいかにも何かあると言わんばかりの寂れた廃観覧車があった。

 

健太「あの観覧車か...、確かに遊園地のうわさなら観覧車には名残がある。少し移動してみるか。」

 

ももこ「だな。移動してみよう。」

 

姉貴も承諾し、観覧車に近づいていく。すると奴らが現れた。

 

白羽根「申し訳ないがここは通さないぞ!」

 

健太「白羽根....。」

 

壮介「やっぱり現れやがったか....!」

 

するといつの間にか後ろにも黒羽根の連中も逃がさないように俺達の背後にいた。

 

ももこ「後ろにも....。予想はしてたけど、かなりの数でのお出迎えだな...!」

 

いろは「この人達、これから何をしようとしてるのか分かってるんでしょうか?」

 

悠太「ふん、救われることに目が行き過ぎて自分で考えるということを放棄した奴らだ。知るわけがないな。」

 

白羽根「何を話しているんだ?引き返すなら今のうちだぞ。」

 

悠太「....と言われて引き返す阿呆がいると思うか?そう言う事も考えて話すんだな。」

 

白羽根「ふん、小癪な。すぐにそんな戯れ言が言えんようにしてやる。お前達!殺れ!」

 

 

 

 

戦闘BGM「Meterial Delights」--龍が如く4--

 

「観覧車へ向かえ!」

 

 

 

壮介「数が数なだけあって一筋縄じゃあいかないな!」

 

黒羽根4「オラァ!」

 

健太「はぁ!」ドガッ!

 

黒羽根4「ぐぁあ!」

 

健太「くっ.....、相手にしてられっかよ!」

 

十六夜「ここは私が受け持つ。君達は早く観覧車へ向かえ。」

 

ももこ「良いのか?」

 

十六夜「ああ、知った魔力をいくつか感じたからな。それにどのみち誰かが当たらないといけないからな。」

 

健太「すんません、お願いします!」

 

黒羽根5「くっ!いかせるk「はぁ!」ぐふぅ....。」

 

十六夜「話を聞いていなかったか?ここは私が受け持つと言ったはずだが?」

 

十六夜さんは俺達のかわりに白羽根、黒羽根を相手にしてくれた。早く急がねぇとな!

 

 

 

 

 

ーー観覧車草原 観覧車前ーー

 

健太「この辺りにうわさが....。」

 

俊「健太さん、反応を確かめてみます。」

 

健太「ああ、頼む。」

 

俊はそう言い、耳に手を当て意識を頭に集中させた。すると反応があったのかすぐに俺の方に向いた。

 

俊「反応があります....。」

 

健太「そうか....。だが他の奴らの魔力も感じ取ったがな。」

 

いろは「灯花ちゃん達....。」

 

やちよ「もう目の前ね.....。」

 

「目の前っつうよりてめぇらの頭上なんだがなぁあ!!」

 

誰かの声が聞こえたと思ったら今度は上から光弾が降り注いだ。無論俺達はすぐにその攻撃を交わした。

 

やちよ「この攻撃は....。」

 

健太「ああ、奴しかいねぇな。」

 

さな「ひゃう!」

 

フェリシア「あのヤベーヤツだ!」

 

俊「アリナ、久之....!」

 

久之「久しぶりだなぁ~?俊....、それにあの金髪のクソガキに透明人間もいるじゃねーかぁ....。」

 

アリナ「あの金髪のガキ....!せっかく洗脳でチャラにしてあげたのに....!エスケープとかマジあり得ないんですケド....!」

 

灯花「せっかく静かに終わらせたかったのに...最強さんの仕事ももうすぐで終わるのにね。」

 

みふゆ「わたしの責任です....、申し訳ありません。」

 

通「みっちゃんだけちゃう、ワシにも責任はあるんや。申し訳ない....。」

 

フェリシア「あ、白いねーちゃんと赤いにーちゃんだ。」

 

みふゆ・通「(しっ!)」

 

フェリシア「(ーっ!?)」

 

灯花「どうやって逃げたかは分からないけど、みふゆと通お兄様に任せてたんだからちゃんと反省してよね!」

 

みふゆ・通「はい....。//ああ...。」

 

久之「まぁ、どっかの雑音姉妹とは違って初めての事だったんだ。失敗すんのも仕方ないんじゃねぇか?」

 

アリナ「それでギルティーっていうのはちょっと酷だと思うんだケド。」

 

灯花「うん、そうだね。一回は許さないと....、それにここが限りなく低い可能性を想定して最強さんを使ったのが無駄にならなくて良かったしね。くふっ。」

 

相変わらず嫌み感満載のクソガキだぜ....。まさか始めっからここが見つかることがないと想定して鶴乃姉さんを利用しやがったのが何より気に食わん...!

 

ももこ「そういう事かよ....、わざわざアタシらが手出ししにくいように....!」

 

灯花「さぁ?どーかにゃー?」

 

いろは「灯花ちゃん、止めて....、鶴乃ちゃんにひどいことさせないで....!」

 

灯花「ん~、いーや!」

 

健太「まぁ分かりきった答えだったぜ。」

 

灯花「皆には遊園地で幸せになって貰わないとー、そして帰りたくなくなってきてー、でも入場待ちはいっぱいいるから強制退場してもらうの、この世から!」

 

その後もクソガキは感情の起伏だのエネルギーが得られるだの全く分からん単語が次々出てくるため、いろはが突っ込んだ。

 

いろは「それって皆を殺す事じゃない!」

 

灯花「じゃないと、エネルギーが足りないし....。」

 

いろは「エネルギーって何なの....?やっぱりおかしいよ....。」

 

壮介「本当にそうだな、何も関係のない一般人を巻き込んだり、洗脳したり恐喝したり、現に鶴乃さんまで巻き込んでるしよ。そんなんじゃ魔法少年や魔法少女を幸せになんて出来っこ無いぞ!」

 

灯花「じゃあ長崎壮介が幸せに出来るの?」

 

壮介「それは俺にも分からん、ただ君のやってる事が間違いだということは事実だ。」

 

久之「ホイホイ、話してる途中で悪いがいつまでも平行線だしもういいぞ。こっから先は灯花達と「マギウス五大老」を倒せよな。」

 

健太「マギウス、五大老、だと?」

 

いろは「っ!?健太さん!後ろです!」

 

健太「何!?くそっ!」ガキィン!

 

いろはが突然叫んだかと思ったら後ろから突然誰かが不意討ちを仕掛けてきやがった....!

 

健太「何者だ!?」

 

「私の不意討ちを防ぐとは...、流石は「見滝原の炎龍」と呼ばれるだけのことはありますね....。」

 

久之「ずいぶん遅い到着ですね、吉信さん。」

 

壮介「吉信、だと?」

 

「はじめまして、私マギウスで会長の護衛を務める「伊藤吉信」と申します。以後、お見知りおきを....。」

 

「マギウス五大老幹部 伊藤吉信」

 

健太「......」

 

吉信「で、時間を伸ばす事は....、出来なかったみたいですね。」

 

久之「いつまでも平行線なもんで俺が止めたんすよ。」

 

吉信「ま、平行線であれば仕方ありませんね。」

 

健太「お前が....、龍二の護衛....。」

 

俺はやつがマギウスの情報網を張っているやつだと分かり、すぐに警戒した。


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