魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第2章 テリトリー争い
第1話


 

 

 

 

 

 

 

      第2章「テリトリー争い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍二、マミと共に戦うことを決めた翌日、健太はまず龍二とマミに喫茶店でテリトリーの内容を聞く。

 

健太「龍二とマミが活動しているテリトリーの範囲ってのは大体どこからどの辺りになるんだ?」

 

龍二「あぁ、それはな・・・」

 

そう言って龍二はスマホを取り出し衛星写真から写された見滝原の街を表示する。

 

龍二「俺達が活動しているエリアはこの見滝原中学があるエリアでな、ここら辺は特に争い事とかも起きてないエリアだ。」

 

健太「へぇ〜。」

 

マミ「ここは特に争い事がないから鹿目さん達にもこの付近でまじを狩る事を勧めているの。」

 

健太「ふんふん・・・じゃあここら辺にも魔女は出るんだよな?」

 

龍二「もちろん出るが、あまりここら辺は推奨しないな。」

 

健太「何でなんだ?」

 

龍二「つい先日、ここら辺の一帯を仕切ろうとする魔法少年少女の組織とその一帯を渡すまいと奮戦する魔法少年少女の組織がドンパチを起こしていてな・・・。」

 

マミ「そうね・・・普通に通る分なら何も言われないけど、ここら辺で魔女を狩ると色んな意味でヤバいのよ・・・。」

 

健太「要は魔法少年少女達が実質戦争中みたいになってんのか・・・。」

 

龍二「そうだな、最近デカい争いは起きていないものの今だに睨み合ってるからどちらかと言えば「冷戦」に近い感じだ。」

 

マミ「お互いに、魔女という名の爆弾に着火させようと必死みたい・・・。」

 

健太「そんな争いに巻き込まれるなんて嫌だなぁ・・・。」

 

龍二「とはいえ、俺達の活動エリアも最近きな臭くなってきてはいる。」

 

健太「どういう事だ?」

 

龍二「この対岸に位置するのは隣町の「風見野」という街で、このエリアからの魔法少年少女達がこちらに来るのが多いんだ。」

 

健太「確かに・・・こんな状況じゃあ警戒すんのも無理はないわな・・・。」

 

マミ「最近風見野で新しい組織が出来たって噂もあるから、その組織がこのエリアを支配しようとしてる可能性があるかもしれないわ・・・。」

 

龍二「あぁ、それも把握済みだ。他の仲間に連絡してエリア間の警戒網を敷いている。健太もこんな状況だから警戒はしておけ。」

 

健太「分かった。」

 

そう言って健太は一連の流れを理解し喫茶店で夜食を取り、龍二、マミと共にした。そしてその夜・・・

 

健太「魔法少年少女の争いかぁ・・・何とか協調出来りゃぁ良いんだがなぁ・・・。」

 

「悪いがそれは出来ないんだよ。」

 

健太「ん?」

 

帰路につく健太がそうぼやいていると突然背後から何者かが声を掛ける。

 

健太「(この感じ・・・魔法少女か・・・)何者だ・・・?」

 

そう感じた健太は謎の人物に声を掛ける。だが謎の人物は変身し、鉤爪を向ける。

 

「あんたに答える理由がない。それに、これは「二人」の為だから。」

 

健太「何?・・・っ!!」

 

すると謎の人物は健太目掛けて両腕に備え付けられている鉤爪を振り回して健太に攻撃を仕掛ける。

 

健太「くそっ・・・!いきなり何だお前は!!俺はまだ魔法少年になって1日なんだぞ!?」

 

「そんな事は知ったことか!はぁあっ!!」

 

健太「うぉっ!!龍二の言う通りだったな!感覚はまだ掴めてないがやるしかねぇ!!」

 

謎の人物の攻撃を躱しながら変身し、その直後に健太は槍で謎の人物の攻撃をガードする。

 

健太「ちぃっ!」

 

「なるほど、新人でも少しはやるみたいだな。でも安心しなよ、私も新人だから、君をズタズタに引き裂いて、あの人の元に貢献するんだぁ。」

 

健太「こいつも新人・・・!?にしては何だあの動き方は・・・!魔女相手ならまだしも・・・対人戦は習ってねぇ・・・」

 

健太は持っている槍を強く握り先端を向け、臨戦態勢を取る。

 

健太「掛かってこいよ・・・!魔法少女さんよ・・・!」

 

「アッハハっ!君がそう言うなら・・・こちらも、全力で行かせてもらうよ!!」


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