魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第4-2話 壮介side

壮介「だめだ!全く見つからないなぁ......。」

 

レナ「あ~もう!いつもなら魔法少年や魔法少女が多い地域なのに何で今日に限って見つからないのよ!」

 

俺とレナは水名区で散策をしていた。さっきまでは一人で行動していたが、スマホが圏外になり使い物にならなくなったため、たまたま一緒に水名を調査していたレナちゃんと共に行動する形になった。にしても...、なかなか見つからないためレナがそろそろ苛立ってきていた。

 

レナ「ムカつくわねぇ~......!」

 

壮介「どぉどぉ、一旦落ち着け。」

 

レナ「はぁ......。」

 

壮介「......確かこのエリアには水名女学園があるらしいが...行ってみるか?」

 

レナ「...放課後だけど行ってみましょう...。」

 

俺は女学園にいるのかもしれないという気持ちを信じ女学園に向かった。

 

 

 

 

 

ーー水名女学園ーー

 

 

 

 

壮介「やっぱ誰もいないか......。」

 

レナ「ま、わかってたけどね...。」

 

壮介「はぁ~、無駄足だったなぁ~。」

 

少女「あっ、レナさんじゃないですか!」

 

そう言い、再び元来た道に戻ろうとするとレナが誰かに声をかけられ、俺も後ろを向く。するとそこには男女四人がいた。

 

少女2「良かった!他にも魔法少女がいたね!」

 

少年「いや~、良かった!」

 

少年2「他にも魔法少女と魔法少年がいたんだな。」

 

レナ「あんた明日香じゃない。それと...、ささらだっけ?それに、聡君と優矢君じゃない。」

 

明日香「えっと、レナさんの横にいるあなたは...?」

 

聡「見た感じデートって訳じゃないな。」

 

壮介・レナ「どこどお見たらそんな風になる!?//のよ!?」

 

優矢「わぁ、息ぴったり。」

 

壮介「はじめまして、長崎壮介です。」

 

聡「俺は「美凪聡」、横にいる美凪ささらとは双子の兄妹だ。」

 

ささら「よろしくね。」

 

優矢「自分は「真樹優矢」です!水名工業学園で薙刀部をしています!よろしくお願いします!」

 

明日香「私は竜城明日香です!よろしくお願いします!」

 

ささら「って挨拶するのはいいけど早く避難した方が良いよ!」

 

聡「急に白黒のオーブをまとった奴らが現れて今めんどくさい事になってんだ。」

 

壮介「(っ!?やはりか......!)レナ!」

 

レナ「わかってる!ねぇ、そいつらってこんな姿してなかった?!」

 

レナはそう言って黒羽根に変身する。変身した黒羽根姿のレナを見て驚いた。

 

ささら「そうそう!それそれ!」

 

聡「うん?待てよ......、って事は、レナ、まさか......!?」

 

明日香「奴らの一味ですか!?」

 

ささら・聡「いやそっち!?//かよ!?」

 

優矢「そっちもどっちもこっちしかないでしょーよ!油断させて不意討ちするきだったんだな!?」

 

壮介「違うわアホ!俺達は取って食おうなんz」

 

明日香「あっ!取って食おうって言ってしまいましたね!卑劣な事をする貴女方に明日香なんて呼ばれたくありません!」

 

壮介・レナ「はぁあああ!?」

 

壮介「あのな!それはあんたが勘違いしてんだよ!こいつらを見たのかって理由でレナが変身してそれを見せたんだよ!」

 

レナ「そうよ!それにここで争う気はないから!」

 

ささら「そうだよ明日香、勘違いだよ。」

 

聡「一旦落ち着け二人共。レナは一度奴らと会ってるから変身が出来るだけで」

 

明日香「ささらさんと聡さんまでそんな事を!聞く耳持ちません!神妙にお縄に付きなさい!」

 

明日香が勘違いで俺達を捕らえようとする瞬間、男組は一瞬の不意討ちにも動じず女組を抱き上げまとめてかわす

 

壮介・聡・優矢「っ!?」ガバッ!

 

レナ・ささら・明日香「えっ!?//ちょっ!?//ふぁっ!?」

 

すぐにかわした事で難を逃れたが案の定俺達がいた場所には黒い焦げ跡がついた。そして不意討ちを仕掛けてきた奴らが現れた。

 

黒羽根「ヴヴ......」

 

聡「こいつら...!不意討ちでやりやがった......!」

 

優矢「仲間を呼ぶなんて卑怯だぞこのやろう!」

 

レナ「あーもう!!めんどくさーい!!」

 

壮介「......はぁ......。」

 

ぐだぐだにはなってしまったが、現れたからにはやるしかないと思い、奴らに対抗する意思を見せる。

 

壮介「......来い!」

 

 

 

戦闘BGM「DRESSED to kill」--三國無双8--

 

 

「VS マギウス構成員」

 

 

壮介「オラァ!」ドガッ!

 

黒羽根「ぐがっ!?」

 

聡「せいやぁ!」ザンッ!

 

黒羽根「ぎゃ!!」

 

優矢「はぁっ!」ガンッ!

 

黒羽根「ぐはっ!?」

 

壮介「はぁっ!聡さん無事か?」

 

聡「当たり前だ!この程度で音を上げる訳にはいかねぇからな!黒羽根共!魔法騎士を舐めるなよ!」

 

優矢「何故敵はレナさんや壮介さんに攻撃してるんだ......?まさか!これも不意をつく作戦か!!」

 

ささら「優矢君!考えてる暇があるなら行動!!」

 

優矢「わかってますよ!おりゃあ!!」ガンッ!

 

壮介「(こいつら......、どこかおかしいな......。)」 

 

俺はそう思いながら黒羽根を撃破していく。ある程度倒すと案の定すぐに逃げていく。

 

壮介「ふぅ......、何とかなったな......。」

 

明日香「さて、残るのはレナさんと壮介さんだけです!」

 

優矢「覚悟は良いか!?」

 

聡・ささら「はい、ストップ。」バシッ!

 

優矢・明日香「あたっ//んがっ」

 

優矢「何するんすか!デコピンはないでしょ!?」

 

聡「お前らが不毛に争うのを見てらんねぇんだよ。」

 

ささら「そう。こうして無駄に傷つく人が出ないようにするのも兄妹なりのレスキューだしね。」

 

聡「という訳で一時休戦、しっかり話し合え。」

 

壮介「ふぅ、わかってくれる人がいて助かったぜ...。」

 

レナ「ほんと、話が分かる人がいるって助かるわ...。」

 

優矢・明日香「ぐぬぬぅ......。」

 

壮介「まだやる気かコラ?」

 

レナ「まだやるっての......?」

 

ささら「四人共やめなって......。」

 

こういってぐだぐだにはなったがマギウスの事を話し、ようやく理解してもらえたみたいだ。

 

優矢「魔法少年少女達の殲滅だと!?」

 

明日香「許すまじマギウスの翼!!」

 

レナ・壮介「......」

 

聡「レナと壮介の言った事を信じたって事は......。」

 

優矢・明日香「......ハッ!」

 

ようやく気づいた二人は一斉に俺とレナに謝りに来た。

 

優矢「本当にすまない!!俺達の早合点でとんだ勘違いを!」

 

レナ「もう良いわよ。毎度の事だし......。」

 

明日香「この詫びは腹を切って!」

 

レナ「ええ、どうぞ。」

 

ささら「切腹ものだね。」

 

聡「ああ、良いぞ。」

 

壮介「お、おいおい......。」

 

優矢・明日香「( ;∀;)」

 

聡「ふっ、冗談だよ。」

 

壮介「話は細かい事になるから今この場では言えないから調整屋に行ってくれるか?」

 

明日香「はい...、あっ、でも待ってください。」

 

レナ「何よ、まだ何かあるの?」

 

明日香「どうも近くに魔女の反応があるようです。」

 

明日香がそう言い、俺も辺りに気配がないか確かめる。すると気配の反応を捉えた。

 

聡「いるな...。調整屋に行くついでに蹴散らしておくか。」

 

壮介「そういうことなら俺達もつき合うぜ。」

 

優矢「よし!壮介さんと協力してさっきの汚名を晴らしてやる!行きましょう皆さん!」

 

優矢はそう言い、先陣を切って魔女の反応があった場所まで向かった。やれやれと思いながらも放っとくわけには行かないためついていく。

 

魔女のケッカイニ入り、ある程度進むと数匹の魔女と交戦中の魔法少年少女達がいた。

 

ささら「あっ!いた!」

 

壮介「苦戦してる訳じゃあ無さそうだが......。」

 

聡「あっちはあっちで騒がしいな...。」

 

レナ「どうしてレナの時はいつもこうなるの......。」

 

明日香「な、何ですか!私の方がまともですよ!」

 

聡「自分で言ってる内は世話しないがな......。」

 

魔法少年少女達は苦戦を強いられている訳ではないみたいだ......。

 

優矢「まさかあの人がいるとは......。」

 

壮介「あの人?」

 

優矢「あそこで戦ってる金髪の魔法少女と細い鉤爪を持った魔法少年です。」

 

優矢が指差した方には二人の魔法少年少女がいた。

 

少女「ふふっ!使い魔ごとき、この「阿見莉愛」の敵じゃないわ!」

 

少年「この「森川美十」、華麗なる舞をお見せしましょう!」

 

「阿見莉愛」と名乗る少女と「森川美十」と名乗った少年は魔女に大技を浴びせた。

 

莉愛「ベラ・スピーナ!!」

 

美十「桜花乱舞!!」

 

二人が編み出した技で魔女は一気に吹き飛び、地面に叩きつけられ、消えた。

 

莉愛・美十「(攻撃のタイミング、タメ、ポージングに至るまでオールパーフェクト!これで魔女は私の美しさに酔いしれて...)」

 

二人が俯いてすぐに顔を上げると魔女は平然とその場に立っており、二人は驚いた。

 

莉愛・美十「あら?//うんっ?」

 

二人が驚いた直後魔女に攻撃が入る。恐らく後輩と思える二人の魔法少年少女が攻撃したのだ。

 

少女2「先輩!溜めすぎです!」

 

少年2「溜めるんならいざって時にしてください!オラァ!」ババババババ!

 

少年はそう言い、魔女に銃撃を浴びせる。

 

莉愛「まっ、この阿見莉愛と森川君のエレガントな戦いがわからないなんて...、「まなか」さんと「厚司」君はどんな教育を受けてきたの!?」

 

厚司「少なからず先輩よりはまともですよ!!」

 

厚司と呼ばれた少年は銃をしまって小型のナイフを持ち、一気に魔女に攻めよる。だがやりそこねた一匹が莉愛に向かった。

 

厚司「あっ!やべっ!!」

 

莉愛「きゃっ、タイムよタイム!ぎゃふん!!」

 

美十「驚きましたよ莉愛さん、本当にぎゃふんと言うのですね......。というより、貴方は女の子なんですからそんな倒れ方は美しくないですよ。」

 

莉愛「うるさいわねっ!」ドガンッ!

 

莉愛の不意討ちで魔女は一撃で沈んだ。

 

まなか「最初から普通に倒せば良いのに......。」

 

壮介「......。」

 

優矢「やはり見過ごすわけには行きません。援軍に行きましょう!」

 

壮介「ああ、わかってる。」

 

苦戦はしていないが、やはり見過ごすわけには行かないため仕方なく俺達も援軍に入る。結界の中で大勢の魔法少年少女達がドンパチしているため魔女はあっという間に消えていき、魔女の結界も消えた。

 

壮介「まぁ、これだけいれば余裕だな。」

 

莉愛「あんな魔女数匹程度、私達4人で十分ですわ。」

 

厚司「助けてもらってそりゃないっすよ先輩......。」

 

美十「そうですよ莉愛さん、助けてもらったのですからせめてありがとう位は言うのがベストだとおもいますが......?」

 

莉愛「ぐぬっ......、助かったわ、ありがとう......。」

 

ささら「いいよ別に、人助けは私の性分だから。」

 

聡「にしても、あの魔女、いつもより強かった気がするのは気のせいか?」

 

壮介「......奴らが育てた魔女を仕掛けたか...。」

 

優矢「っ!?今魔女を育てたと言いましたか!?」

 

壮介「やべっ...。」

 

優矢「どういう事ですか!?」

 

壮介「あの白黒の連中が魔女を仕掛けたって言ったんだ。」

 

優矢「何だと!?」

 

壮介「(というより、奴ら完全に正気じゃなかったな...。俺はこの子達の事は知らないが少なからず白黒の連中ごときで苦戦するような人には見えん......。どうなってやがる......?)」

 

俺は白羽根や黒羽根の連中と戦ってる時、俺はひそかに皆の力を見ていた。確かに奴らと戦った時は少し手応えがあり、いつものようにやっても怯まなかった。あの幹部連中の誰かが白黒の羽根達に何かしやがったのかもしれない...。

 

厚司「あーっ!?」

 

レナ「なっ、何よ!?いきなり大声出さないでちょうだい!」

 

壮介「今度は何だ...?」

 

厚司「圏外なんすよ!何でだ!?」

 

壮介「はっ?圏外?」

 

厚司が言った事がわからないため、スマホを取り出し、電波を見る。

 

壮介「っ!?確かに圏外だ......。」

 

レナ「ほんとだ...、というか健太から掛かってきてたんだ...。」

 

聡「電波が届かない以上、連絡すらままならんな...。」

 

ささら「そうだね、もしかしたらさっきの白黒の奴らの仕業?」

 

美十「可能性はありますねぇ...。全く、姑息な手で連絡手段を断ち切る...、美しくありませんねぇ!」

 

まなか「ぶれないですね先輩......。」

 

莉愛「梢さんが心配だわ......。」

 

壮介「梢?あんたの仲間か?」

 

莉愛「ええ、梢さんという魔法少女がいるんだけど...。」

 

美十「まぁっ、彼女には弟さんがいるから大丈夫でしょう。何せ彼女の弟は暴走族のリーダーですからねぇ。」

 

壮介「そうなのか......。」

 

優矢「で、魔女を育ててるというのは!」

 

壮介「だ~か~ら~!調整屋で話してくれる人がいるからそれまで待て!.........んで、莉愛さんだっけ?その梢さんとその弟も連れて調整屋に行こう。」

 

そう言い俺達は調整屋に向かった。もう既に魔法少年少女達が調整屋についている頃だろう...。


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