健太「さぁ~て......、これで形成逆転だな......!こっちも消耗したが羽根は元に戻ったぜ。そっちは戦略失って何も出来ないはずだ......!」
フェリシア「置いていった魔女も全部狩ったぞ!」
鶴乃「魔法少年少女達も調整屋にいるからね!」
壮介「もう貴方の野望もおしまいだ!マミさん!」
マミ「ウフフフフ......」
するとマミは再び笑い出す。この状況でよくまだそんなヘラヘラ笑えるな......。
健太「何がおかしい?」
マミ「魔法少年少女達が呪縛から解放されて救われる......。それが着実に進んでいる事が嬉しいだけよ。」
健太「何だと?神浜の魔法少年少女達を消すことも、俺達をこの場で狩ることも全て失敗したはずだ!強がりも大概にしやがれコラァ!」
マミ「本当に大切な事は胸の内に秘めておくものよ。」
健太「......」
マミ「......定刻ね、私達の計画は実行されたわ。」
すると突如として回りが暗くなった。というより神浜市内全域で停電が発生した。何が起こった!?
悠太「っ、電気が......!」
健太「停電...?これがお前らの計画なのか......!?」
マミ「そう、町の電気も電波も全て私達の手の中にあるわ。」
健太「そりゃどうりで電波がこないわけだ......。」
マミ「えぇ、貴方達が派手にやってくれたお陰で他の羽根達も動きやすかったわ」
健太「お前ら......、一体この神浜を使って何をする気だ!!?」
マミ「フフっ、呼んだのよ。」
健太「呼んだ、だと...?」
マミ「えぇ、マギウスは神浜に......」
マミ「ワルプルギスの夜を呼んだのよ。」
全員「!?」
マミの言った言葉に驚きを隠せなかった...!!ワルプルギスの夜の話は過去にキュうべぇから聞いてはいたがまさか...実在したとは...。
健太「......やりやがったな...、くそっ!!」
十六夜「厄介な事をしてくれたものだ...。」
フェリシア「あ...?夜なんていつでも来るじゃん。」
鶴乃「ワルプルギスの夜は魔女の名前だよ。」
壮介「魔法少年少女達の間で伝わる最強にして災厄をばらまく最悪の魔女だ......。」
フェリシア「ヤバいじゃんそれ!?っつかそれを呼んだって意味わかんねーぞ!?」
やちよ「本当に意味がわからないわ......、何を考えてるの......。」
マミ「ワルプルギスの夜にはイブの孵化を促してもらうのよ。あれだけの魔女なんだからきっとイブは孵化してくれて、そして私達は解放の時を迎えるの。フフフフ。」
悠太「馬鹿げている......、正気の沙汰とは思えんな...。」
マミ「止めようとしても無駄よ。ワルプルギスの夜は既に神浜に向かい始めたわ。素直に諦めなさい。」
健太「町が蹂躙されんのを黙ってみてろってか?んなもんごめんだ!絶対にマギウスを捕まえて止めてやらぁ!」
マミ「無駄って言ってるでしょ?どうせ貴方達は狩られる側なんだから。」
健太「あっ?何だと?」
壮介「...っまさか...!?」
壮介は何かに気づいたのか目を瞑り、魔力を探った。
壮介「健太、周囲に魔力の反応が......!!」
健太「マジかよ...!?まだ来んのかよ!?」
マミ「自業自得よ、救済に導くべき魔法少年少女達を貴方達が隠したんだから。」
健太「ちぃっ...それで余った羽根をこっちに呼び寄せたのか......!」
マミ「フフ、さっきは目的は潰えたなんて言ってたけど残念ね、まだ貴方達を潰せるわ。」
悠太「これだけの数だと、身動きがとれん...。」
フェリシア「くぅ...、オレ、結構ヘトヘトなんだけど......。」
壮介「俺はまだやれる......!鶴乃さんは!?」
鶴乃「私もまだいけるけど......、ウワサを一人で倒したし、どこまでいけるかな...。」
やちよ「この数は対処するのが難しいわね......。」
十六夜「塵も積もれば山となるという事はまさにこれか...」
健太「......こうなりゃあやるしかねぇな...。」
壮介「健太、策があるのか?」
健太「あぁ、相手が俺達という精神的支柱を狩る気なら俺もマミという精神的支柱を狩る...。」
悠太「......ウワサを剥がす算段は立っていないはずだが...。」
健太「あぁ、だから賭けなんすよ。案外心は通じあってるかも知れねぇから」
鶴乃「でも!健太君一人で...!?」
フェリシア「そうだぞ!」
壮介「......健太がやるならそれに賭けよう...。弱体化はしたが羽根の数は圧倒的。疲労した俺達じゃあいずれやられんのは目に見えてる...。」
フェリシア「むぅ......」
壮介「健太、やれるか?」
健太「あぁ、やってみる。だからもうしばらく耐えてくれ...。」
マミ「今日はいい記念日だわ。ワルプルギスの夜が動き始めて、大御所の4人を導けるんですもの。」
健太「へっ......、それはどうだろうな......。」
マミ「今の状態で私の相手をすれば健太君本当に死ぬわよ?」
健太「それは試してから言いやがれボケ。」
戦闘BGM「Underground dazzling star」--龍が如く3--
「VS マギウス幹部 巴マミ」
健太「来い!」
マミ「はぁあ!」ダダダダダダダ!
マミは上空に飛びあがり、マスケット銃で光の弾丸をこっちに大量に浴びせてくる。体力も余りないがためすぐに反応出来なかった。
健太「くっ!」ヒュンヒュン!
マミ「あら?避けるだけ?」
健太「まだだ!おらぁああ!!」
マミ「やぁああ!」
健太「くっ......ぬぅうお......!!」
マミ「鍔迫り合いに持ち込んだところで無駄よ!はぁあ!」
健太「ぐはぁっ!?ぁ......うぉあ...ま、まだだ...!」
マミ「驚いたわ、他の皆は立っているのがやっとなのに健太君は別格なのかしら?」
健太「さぁ、な....、たが俺は龍二とお前を取り戻すためにわざわざ過酷な道に進んだんだ...。んなとこで膝を折ってたまるかよくそったれ!!」
俺は力を振り絞って再び立ち上がる。その瞬間突然誰かの声が頭の中に響いた。
「健太.........。」「健ちゃん......」
この誰かの声が聞こえた瞬間、意識が戻る。
健太「(な、何だ......?今、誰かの声が聞こえたような......)」
すると体の中から魔力が増幅してきた。そして不思議と力が沸いて出てくる......。
マミ「何をしているの?来ないのならこっちから行くわよ!!」
マミは俺に大量の光弾を浴びせてくる。...が俺は一瞬の隙を見てマミの後ろに瞬間移動をした。
戦闘BGM「究極の聖戦 インストver」--ドラゴンボール超--
マミ「っ!?」
健太「はぁあ!」ドガッ!!
マミ「きゃあ!」
突然後ろに来た俺に気が付かなかったのか完全に俺の不意打ち蹴りを浴び吹き飛ぶがすぐに一回転してから地面に降りる。
マミ「くっ......っ!?」
マミが顔を上げた瞬間、目を丸くして驚いていた。それもそうだ。今の俺は服以外変わったからだ。
マミ「貴方...!髪が...!?」
俺の髪型の事を言ってきたが俺はそれを無視する。
健太「......今ならお前を止めることだって止められる...!」
マミ「くっ...、そんな状態でよく大見栄を張れるわね。」
健太「見栄じゃねぇよ、やれる気がするだけだ。上手くは言えんが俺は支えられてんだ。」
マミ「よくわからないわ、まぁいいわ。時期に動けなくなるでしょうし、供物になるのは時間の問題ね。いらっしゃい!私の可愛いフローレンス!」
するとマミの後ろから花が咲いてその真ん中に巨大な砲台がついたドッペルをだしてきた。
マミ「健太君、今更降伏しても無駄よ。貴方の命運はここで尽きるわ!」
健太「その言葉、そっくりお前に返してやる!ウワサとしての役割もここまでだ!マミ!」
お互いが啖呵を切ると同時に飛び出し、光弾を放ってくるがその隙間を掻い潜り、一気に距離を縮める。
健太「はぁあ!!」
マミ「やぁああ!!」
健太「どうした!?さっきまでの勢いはどこに行った!?」
マミ「......どうして貴方達は認めてくれないの!?鹿目さんも、暁美さんも、そして貴方達も!!魔法少年少女達の解放は崇高で素晴らしい事なのに!」
健太「あぁ!一生かかっても理解なんて出来やしないさ!お前だって俺達の思いを理解することなんて出来ないだろうが!?」
マミ「当たり前よ!一生かかっても理解なんて出来ないわ!」
健太「......ふっ、その言葉で十分だ!おらぁああ!」
マミ「くぅっ!」
健太「今すぐお前からウワサを剥がしてやるよ!」
マミ「邪魔させないわ...、この計画は誰にも邪魔させないんだから!やぁああ!!」
健太「ふっ!」ヒュン!
マミ「っ!?いない!?」
健太「後ろだ!ウラァ!」ドガッ!!
マミ「ウゥっ!?どこからそんな力が......!?」
健太「さぁな、自分に聞いても分からんだろうぜ。」
マミ「本当に、ふざけた力だわ!!はぁあ!!」
健太「ぬぅうお!?」
マミの攻撃をダイレクトに受けた俺はバックステップで後ろに戻る。
健太「くっ.........!」
マミ「遊びもこれでおしまいよ!」
マミが両手をかざすと大量のマスケット銃が現れ俺の方へ向いた。
マミ「素直に導かれてイブの血肉になりなさい!」
健太「なんて数の銃だ......。」
マミ「ソウルジェムだけはきっちり残してあげるわ!」
俺もマミに対抗するべく独自に編み出した技、「百炎千本槍」をマミにぶつける!
健太「っ、球数が多いのはそっちだけだと思わない事だな!!どんなウワサかは知らんが、この槍でお前の剥がす!」
マミ「ウワサなんて関係ないわ!全て私の意志よ!消し飛びなさい!」
俺はマミに向かって、マミは俺に向かって互いの技を全力でぶつける!
マミ「ティロフィナーレホーリーナイト!!」
健太「百炎千本槍!!!」
健太・マミ「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!/はぁああああああああああああ!!!」
互いの技が相殺すると突如白い光が俺を包む。そして俺はマミが抱えていた苦しい悩みを俺は知ることになる。