マミとの激闘の末に、俺はマミの思いをこの目で知ることになった。マミは最初に魔法少年少女が魔女になることを知ってしまった。
そして自分が何のために生きてきたのか、倒してきたのは何だったのか、そして全てが吹き飛んでしまった。
更にマミは自分を慕ってくれた後輩、俺と龍二まで巻き込んだと......。
だが、巻き込んだ負い目もあるが自分と共に戦ってくれる仲間が出来た事で喜んでいた事もあった。
何とかしてやりたいという思いから、宿命から逃れる方法を探す内にマギウスに頼ってしまった。
だがマミの中にも葛藤があり、マギウスがしている事は認められないという思いがあったがウワサを着こんだせいで次第に認めてしまうようになった......。
ーー神浜市 ヘリポートタワーエリアーー
健太「......」
マミ「......」
すると着こんでいたウワサがマミから落ちるように剥がれた。
健太「......マミ......、これが、お前の本当の気持ちだったんだな......。」
マミ「私...、ウワサに......。」
健太「だが、心は繋がっていたから剥がす事は出来たぜ...。」
マミ「え...?」
健太「聞いた話だから本人に言ってみないと分からんが、お前がまどか達を生かした時点でどこか良心が残っていた気がしたんだ...。それに皆を助けたい気持ちは一緒だ。だからこそどこかで通じ合ってる気がしたんだよ。」
マミ「健太君......。」
健太「それに俺もお前も頑固だからよ、お互いに理解出来ないって思ってたが、それ、ある意味心が通じ合ってるって思わないか?」
マミ「ふふっ...、屁理屈だわ...。」
健太「へっ、屁理屈で結構だ。でもよ、通じた...。」
マミ「ありがとう、健太...く...ん...」
すると力が抜けたのか前に倒れてきたが俺は静かにマミを抱き締めた。
マミ「......健太君...、暖かいわ...。」
健太「ふっ、ありがとよ。そして、お帰り、マミ......。」
マミ「ただいま、健太君......。」
健太「......」
マミはそのまま目を瞑り、寝てしまった。そしてマミを抱き抱え、ヘリポートの縁にそっと体を預ける。
健太「......もうすぐで終わる...。待っていてくれ。」
そう言うと、マミに取りついていたウワサが現れた。
「フフフフフフフフ!!」
健太「後はこいつだけだ......、だが、俺も限界が来ちまったかも知れねぇな...。」
黒羽根1「聖女様がやられたぞ!」
月夜「動揺してはいけないでございます!」
月咲「こっちにはまだたくさんいるよ!」
白羽根男1「それに奴等は手負いだ!殲滅を狙わずとも確保は出来るぞ!」
奴等はパニクるどころか更に士気が上がってしまった。
健太「くそっ...、士気が落ちねぇ...!壮介達は...!?」
フェリシア「くっそぉ......!あっちこっちから出てくるなんてよぉ......!」
鶴乃「さすがに、対応出来なくなってきたかも...。」
やちよ「私も、少し落ちてしまったかしら......。」
十六夜「羽根に追い詰められるとは...、笑い種だな......。」
悠太「ぬぅ......、いかん、膝が笑いだしてしまったか...。」
壮介「くそがぁ......!」
健太「さすがに難局が続きすぎだぜ......!(くそっ、俺もまずいな......。)」
「フフフフフフフフ!!」
健太「っ!?しまった!!」
疲れのせいか反応が追い付かず、直撃しそうになる...。
健太「くそっ......!!」
俺は覚悟を決め、攻撃を受け止める......。だがその瞬間ウワサの攻撃が書き消された。
健太「誰だ...、っ!?」
辺りを見回すとそこには、大量の魔法少年少女を引き連れた姉貴がそこにいた。
ももこ「これだけの数に気づかないなんてかなり参ってるみたいだな健太!今回ばかりはグッドタイミングを頂いたよ!」
健太「姉貴!!」
ももこ「それなりに頭数は揃えて来たよ!」
かえで「皆の説明も終わったよ。」
レナ「問題は山積みだけど万場一致したから!」
「やはり援軍を連れてきましたか......。」
すると後ろから声が聞こえ、振り向くと大量の黒羽根と白羽根を連れていた吉信が現れた。
健太「吉信......!!」
吉信「月夜さん、月咲さん、頼み通り援軍を連れてきましたよ。」
月咲「吉信さんありがとう!」
月夜「これで心置きなく戦えるでございます!」
健太「......」
広光・理子「兄ちゃん!/お兄さん!」
健太「広光、理子!」
広光「さっきは助けてくれてありがとう!」
理子「今度は私達が助けます!」
健太「すまねぇ...、姉貴、最後は任せる!」
ももこ「あぁ、任せろ!」
吉信「そちらの援軍はやる気みたいですねぇ......、良いでしょう、ならばこちらも本気でやらせてもらいますよ!掛かりなさい!」
白・黒羽根「うぉおおおおおおおおおおお!!!!」
魔法少年少女達「うぉおおおおおおお!!/はぁああああああああ!!!!」