魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第7話

~壮介side~

 

壮介「一体...、何が起きたんだ......?」

 

謎の光が辺りを包み込んで、皆が再び目を開けるとそこには昔の日本を思わせるような和風の建築物があちらこちらに立っていた。これを見た皆は一斉に驚いていた。

 

フェリシア「すげぇ!何だこれ!」

 

悠太「辺り一面が戦国時代を思わせるような風景が広がっているな......。」

 

やちよ「まるでタイムスリップしたみたい......。」

 

鶴乃「よく見たら私達がいる場所ってかなり高い所にいるんだね。」

 

ももこ「そうみたいだな...、っ!?下の方に羽根達がいるぞ!?」

 

レナ「うわっ......、すごい数...。」

 

かえで「ふゅぅ......、とても倒しきれないよ...。」

 

十六夜「圧倒的な数だな、健太どうする?......健太?」

 

壮介「ん?健太?どこだ?」

 

回りを見るが健太の姿がない...。どこに行った?すると城らしき場所の真ん中にある門が開き、中から見たことのある人物が姿を見せた。

 

壮介「......っ!?あれは、健太!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~健太side~

 

戦闘BGM「傑物」-戦国無双真田丸-

 

「VS マギウス構成員 白・黒羽根」

 

 

健太「我こそは高坂健太!マギウスの翼の面々、死地へ来い!!」

 

吉信「なっ!?健太め......、一人で現れたか!!」

 

白羽根1「舐めやがって!あいつを殺せぇ!」

 

門が開くと同時に俺は馬に乗ってマギウスの翼達へ突っ込んでいく。羽根達は俺を見て驚いたのか一瞬の事で動けなかったようだ。更に新たな能力「魔力ジャック」という技をこの結界内部で発動させ、相手の会話を盗み聞きすることが出来る。

 

健太「敵を高坂丸に閉じ込めた、ここまでは予想通りだ。何としても結界の核、平野口を守りきって敵勢を押し返したその時が勝機だ......!!」

 

敵の平野口侵入を注意しながら羽根達を次々に倒していく。途中、ある羽根の声がきこえた。

 

黒羽根「ん?また行き止まり?何なのよこの結界......。」

 

どうやらこの高坂丸の「ある要素」に気づいていないようだ。まぁすぐに分かる事になるだろう。

 

白羽根4「攻め手を止めるな!こんな結界数で押し潰せぇ!」

 

健太「そんな極論でこの結界は潰れんぞ、それにこの高坂丸はおっちゃんの策が生きている。その事を証明してやる。「隠し戸」を使う。」

 

そう言い、何も無いはずの壁に走り出す。すると壁が反応し、逆シャッターのように開き、その先にいる羽根達を倒していく。

 

黒羽根「うわぁっ!?いきなり高坂健太が飛び出してきた!?」

 

それに目もくれず敵に向かって大声で煽る。

 

健太「攻め寄せんのは雑兵ばかり!マギウスの翼の幹部共は戦いのやり方を忘れたか!?」

 

するとこの言葉に天音姉妹が反応した。

 

月咲「うぅ!もう我慢出来ない!行こう月夜ちゃん!」

 

月夜「はい!今度こそ高坂健太に一泡吹かせるでございます!」

 

天音姉妹が飛び出した時、高坂丸の大手門3ヵ所が開いた。これは俺の指示で開けた。

 

健太「挑発に乗ってくれたな。門前払いを食らわせ、羽根達の士気を削ぐ!」

 

天音姉妹の高坂丸侵入を防ぐ為、新能力「二等分身」を使ってもう一人の自分で月夜と月咲を各個撃破を目指す。

 

健太「話には聞いていたが、おっちゃんもかつてはこれくらいの数の魔法少年少女達を相手にした際、絶望しなかったらしい......。そして今だから分かる。おっちゃんの思いが......。」

 

そう言い、本体である俺は月夜を相手にする。

 

月夜「貴方はどうしてこれだけの数を相手でもマギウスに抵抗するでございますか!?」

 

健太「へっ、そんなもん決まってんだろうが。お前はマギウスで魔法少年少女達を解放したいんだろ?」

 

月夜「そうでございます!解放をすれば皆救われるんです!」

 

健太「俺はお前らマギウスを勝手な理由で俺の大切な故郷と仲間を奪わせる訳には行かない!これは互いのわがまま、どっちが勝つかって事だ!」

 

月夜「ならば、そのわがままを貫いて貴方に勝つでございます!」

 

健太「へっ!良い気合いだ!来い!」

 

天音姉妹は二人でいる分にはなかなか骨が折れるがバラバラになればこっちのもんだ!

 

月夜「はぁ!」

 

健太「遅い!」

 

月夜「まだまだ!!やぁっ!!」

 

健太「てぃやぁ!」

 

月夜「きゃっ!?」

 

月夜を上空に飛ばしさらに追撃を当てる。

 

健太「新奥義!「天舞龍炎斬」!オラオラオラァ!」

 

月夜「うっ!あぅ!あぁ!」

 

健太「オラァ!てぇりゃあああ!」

 

月夜「きゃあああ!」

 

上空に飛ばしさらに連続で追撃をあて下へ叩き落とし炎の追撃で一気に蹴散らしていく大技だ。それをモロに食らった月夜は動けなかった。

 

月夜「うっ......、うぅ......。」

 

健太「悪いな、俺にも譲れない思いもあるんだ。」

 

そう言い、俺はもう一人の俺に現状を報告する。

 

健太「こっちは終わった。そっちはどうだ?」

 

健太(分身)「こっちも終わったぜ。」

 

健太「そうか、ご苦労だ。」

 

そう言い、分身の魔力が消えるのを確認し、再び馬に乗って戦闘に戻る。

 

吉信「高坂丸に踏み込む事も出来ないとは......、挑発に乗った挙げ句この始末か、馬鹿が......!」

 

吉信が悔しそうにしているところを更に羽根達相手に無双していく。新能力のひとつ「神速攻撃」で次々に羽根達を吹き飛ばしていく。やがて羽根達を倒していくにつれ1000人くらい撃破した。すると吉信が喋り出す。

 

吉信「このままでは埒があきませんね......、それにしても高坂健太がここまでの強さを誇るとは...。」

 

吉信が思い耽っていると誰かが寄越した羽根の伝達部隊が吉信に伝える。無論この羽根達は偽物である。

 

偽黒羽根「伝達!龍ヶ崎巧様率いる援軍部隊が何者かの軍に押し留められている模様です!」

 

白羽根「なに!?援軍隊が交戦中!?すぐに行かないと!」

 

偽物の黒羽根の偽報により吉信の率いる軍は散り散りになってしまう。

 

吉信「内通者ですか......、まんまとしてやられましたね......。この流れを止めるのは至難...、なら私が直々に出る他ありませんね。」

 

吉信がそう言い、奴は態勢を建て直すため俺に向かってきた。

 

健太「なるほど、さすがはマギウスの幹部だ。......退いて貰おうか。」

 

混乱を収めようとする吉信を撃破するために俺も動く。

 

健太「......頃合いだな。開門!!」

 

俺は奴等を誘い出すためわざと門を開け、中に羽根達を誘い入れる。

 

黒羽根「おっ!門が開いたぞ!この隙に突っ込めぇ!」

 

良いタイミングで羽根達が雪崩れ込んできた。そして奥の門から巨大な銃撃の砦「銃眼砦」を呼び出し一網打尽にする。

 

黒羽根「うわぁっ!中から銃が!うわ!押すなこら!」

 

健太「高坂流の策、しっかり味わいな。」

 

吉信「ただむやみやたらに突っ込んでくるかと思えばずいぶん手の込んだ真似をするようですね。」

 

健太「お褒めに預かり光栄です。だが容赦はしないぞ!」

 

吉信「こちらとて同じ!マギウスの障害になるものは排除する!」

 

互いの武器の魔力がうねりを上げ、まるで使用者の思いに答えるかのようだ。吉信と激戦を繰り広げ俺は新技を披露してやる。

 

健太「食らいやがれ!「大文字斬」!!」

 

吉信「なに!?うぉおっ!?」

 

俺の強力な必殺技で吉信を撃破した。

 

吉信「くっ...、なかなかやるじゃないですか...、今は退いて起きましょう...。ですが...、いずれ貴方は私が...。」

 

吉信がそういうと黒い空間に消えていった。羽根達も複数の黒い空間に消えていった。

 

健太「ふぅ...、さて、結界を閉じるか。結界解除!」

 

俺は結界を閉じ、元の空間に戻す。元の空間に戻るとさっきのヘリポートの光景と仲間達がいた。仲間達を見て俺は安堵した。そしてフェリシアが真っ先に近付いてきた。

 

フェリシア「健太ー!」

 

健太「お~、フェリシア。」

 

フェリシア「すげぇ強かったな!あんな数ですげぇよ!」

 

健太「ははは、ありがとよ。」

 

壮介「大丈夫か健太?」

 

健太「まぁな、つっても若干危なかったがな。」

 

鶴乃「って健太君!ソウルジェムが!?」

 

健太「えっ?あっ......。」

 

やちよ「だいぶ穢れているわ!ももこ!」

 

ももこ「ああ!健太!受け取りな!」

 

健太「よし!...ふぅ...。」

 

悠太「危なかったな。」

 

健太「いやぁ...、数が多ければこんだけ汚れるなんて思わなかったっすよ。」

 

十六夜「だが健太君、君の守りたいという気持ちがひしひしと伝わってきたよ。」

 

健太「ありがとうございます。」

 

鶴乃「よし!次はいろはちゃんの所だね!」

 

壮介「万年桜のウワサがマギウスの本部と関係があるなら形勢逆転だ。」

 

フェリシア「だな!そのなんとかの夜って奴をさっさと止めようぜ!」

 

ももこ「んじゃあたしらもそっちについていくよ。」

 

健太「姉貴、羽根達は大丈夫なのか?」

 

ももこ「ああ、逃げた羽根達は皆がそれぞれ追いかけてるよ。」

 

健太「それじゃあマミだけだな。誰か!この子を調整屋に連れていってくれないか!」

 

ななか「それなら私が行きましょう。」

 

雄一郎「我らは彼女と面識があります。警戒はされずに済むでしょう。」

 

あきら「僕達にまかせて、必ず無事に送り届けるよ!」

 

健太「顔見知りなら助かる。マミを頼む。」

 

雄一郎「承諾致しました。あなた方はすべき事を成して下さい。」

 

健太「ああ、後これを。」

 

雄一郎「ん?これは?」

 

健太「見滝原にいるマミの仲間の電話番号だ。仲間に健太から連絡を頂いたと行って調整屋に来るよう伝えてくれ。」

 

雄一郎「了解しました。」

 

健太「よし!行くぜ!」

 

そう言い、俺達は北養区にあるマギウスの本部へと向かう。絶対に神浜をやつらのもんにしてたまるか!!


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