第1話
~第9章 決戦 フェントホープ~
健太「こいつぁ...、驚いたなぁ......。」
かえで「これが、フェントホープ...?」
敵の本拠地である「フェントホープ」に到着した俺達は辺りの広さに驚いていた。
レナ「レナの知ってるホテルじゃない...、お姫様が住んでそうだもん......。」
ももこ「お姫様?」
レナ「っ!?ど、どう捉えたって良いでしょ!?」
ももこ「別に何も言ってないだろ......。」
壮介「形は置いといて......、俺達はこの広さの敷地でやつらを見つけるしかありませんね......。」
やちよ「いろはと二葉さんと俊君を見つけるのは骨が折れるかも知れないわね......。」
悠太「この広さだ。そう簡単には見つからんだろうな。」
鶴乃「それなら最強の私に任せて!鶴乃アンテナでいろはちゃんとさなと俊君の居場所を!」
鶴乃姉さんがそう言い、魔力反応を調べる。だが三人の反応を見つけられなかったようだ。
鶴乃「受信出来ませんでした......。」
十六夜「むっ、最強なのにか......。」
やちよ「珍しい事もあるのね......。」
フェリシア「んなのいつも通りに......、あ?......なんにも感じねぇ......。」
悠太「......テレパシーも使えないみたいだな......。」
健太「恐らく、この場所自体に何らかの仕掛けがあるかも知れない...。」
かえで「健太君、どうするの?」
健太「やちよさんの言った通り、簡単にゃあ見つからんだろうな。」
フェリシア「じゃあさ!バラバラに別れて探そうぜ!」
健太「それも思ったが羽根の数が分からん。殲滅作戦の時みたいに狙われる可能性が高いな。」
フェリシア「じゃあどうするんだよ!?」
健太「......こうなりゃあ全員で正面から突入する他ないな。」
悠太「それが妥当だろう。別れても二手が限度だな。」
健太「よし、それjっ!?危ね!?」
悠太「っ!気づかれたか!」
いきなり攻撃が来たためバックステップで背後に下がる。すると正面から白・黒羽根の連中が次々と現れ始めた。
白羽根「噂どおり侵入しているとはな......!」
黒羽根「数が多い......。」
黒羽根「だが、それを止めるのも我々の役目だ!全てが終わるまでここは通さん!!」
白羽根「良く言った!黒羽根達!俺に続けぇ!!」
黒羽根「はい!!」
健太「上等だ!かかってこい!」
「VS マギウス構成員50人」
戦闘BGM「id」--初代龍が如く--
黒羽根「はぁああ!」
健太「遅い!ふんっ!」ドゴォッ!
黒羽根「がぁあ!?」
黒羽根「てぇりゃあ!」
健太「オラァ!」ドガッ!
黒羽根「ぐふっ!?」
壮介「オラオラオラオラァ!!」ザザザザシュッ!!
黒羽根数人「どわぁああ!?」
悠太「ふんっ!ソラァッ!」ドゴォッ!
白羽根「がはっ!?......ちぃっ!ここから立ち去れぇええ!!」
悠太「なに!?」
白羽根「しnぐぉあ!?」ドサッ
悠太「......感謝する、かえで。」
かえで「はぁあ...、倒せたぁ......。」
鶴乃「こっちは終わったよ!」
フェリシア「すげぇしつこかったぜ......。」
十六夜「消える前のロウソクは良く燃えるからな。それと同じだろう。」
やちよ「火事場の馬鹿力って奴ね...。」
ももこ「っ!?レナ!」
レナ「えっ!?」
黒羽根「うぉあああ!!」
ももこ「させるかぁ!!」
黒羽根「ぐほぁ!?」
ももこ「大丈夫か!?レナ!」
レナ「あ、りがとう......。」
黒羽根「ぐっ、うぅ......。」
ももこ「確実にやったはずだが......、お前、他の羽根と違ってためらいがあるみたいだな。」
黒羽根「くっ......。」
姉貴に何か言われた羽根はそのままフェントホープへ入っていった。
悠太「......今の羽根は特別か...?」
健太「悠太さん、なんか読めたんすか?」
悠太「ああ、奴には他のやつらと違って迷いがあった。」
健太「まぁ、一概に全員が同じ事考えてる訳ないよなぁ......。流石は本拠地だ。逆に考えて忠誠に篤い奴等が多いんすかね?」
悠太「それはどうだろうな。魔法少年少女の解放を切望する想いが強いという事もある。」
鶴乃「ならさ!その迷いがある人と話してみようよ!もしかしたら手伝ってくれるかもしれないよ!」
健太「そうっすね、追いかけて聞いて見ましょう。いろはとさなと俊、そしてみふゆさんの事も...!」
俺は決心してフェントホープの中に入る。この先に何が待ち受けているのか......。