魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第3話

1週間後、健太は魔法少女である織莉子、キリカと接触を図る為に風見野へ来訪していた。

 

健太「(作戦の通り・・・幹部衆を上手くあのエリアに引き込めるかだな・・・)」

 

そうして、風見野の喫茶店に入る。すると中の一角に織莉子、キリカ、そしてポニーテールの魔法少年が座って健太を待っていた。

 

健太「・・・・・・」

 

キリカ「ん、奴が来たようだな。」

 

「んぁっ?おっ、あんたが健太か?こっちこっち!」

 

健太「あ、あぁ・・・。」

 

そうしてポニーテールの魔法少年に手招きされ、健太はそこに座る。

 

健太「んしょ・・・さて、あんた達の名前を聞いてなかった。俺は高坂健太だ。あんたらは?」

 

織莉子「「美国織莉子」よ。」

 

 

 

 

 

 

    「風見野警備団幹部 美国織莉子」

 

 

 

 

 

 

 

キリカ「「呉キリカ」だ。1週間前は世話させてもらったぞ。」

 

 

 

 

 

    「風見野警備団幹部 呉キリカ」

 

 

 

 

 

 

「俺は「長崎壮介」風見野警備団の幹部衆を纏めるリーダーだ。」

 

 

 

 

 

    「風見野警備団幹部 長崎壮介」

 

 

 

 

 

健太「(風見野警備団・・・やっぱりこいつらはこの組織の幹部だったか・・・龍二の読み通りだ。)」

 

壮介「それで、あちらさんの松井龍二って人から連絡を受けて交渉してこいってうちのリーダーから言われたんだが、本当にあんたらのエリアで魔女を狩るテリトリーを取っても良いのか?」

 

健太「あぁ、龍二が言うにはこっちも魔女が少なくなってきてお互いに助け合いをしようって事らしい。」

 

キリカ「へぇ、じゃあこれからは警戒せずにそっちのエリアに入っていいって事なんだな。」

 

健太「あぁ、その証として・・・。」

 

そう言って健太はスマホを取り出して地図を出す。

 

健太「この場所に廃墟があるんだが、ここが良く魔女が出るスポットでここをあんたらの組織との親善場にしたいってよ。」

 

壮介「へぇ〜、そりゃあいいな。なら今から早速行こうぜ!あんたが道案内してくれるんだろ?」

 

健太「あぁ、任せてくれ。」

 

織莉子「・・・・・・」

 

そう言って作戦に気づかない壮介とキリカが向かうが織莉子は健太の動きを少し怪しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       −見滝原 廃墟−

 

 

 

 

 

 

健太「この廃墟の3階だ。」

 

壮介「よし、なら行くか。ようやくまともに魔女を狩れるぜ。」

 

キリカ「最近は風見野も魔女は枯渇していたからなぁ。織莉子の為にもグリーフシードを稼がないと。」

 

壮介「ほんと、キリカは織莉子loveだな。」

 

健太「(龍二、マミ、奴らが着いた。待機している3階まで案内する。)」

 

龍二「分かった、気をつけろよ。」

 

そんな会話を他所に健太はテレパシーで龍二とマミに伝える。そして健太は3階まで壮介達を案内する。

 

健太「着いた、この付近の何処かに魔女がいるはずだ。ちょっと待っててくれ。」

 

そう言って健太は何処かに消え、それを確認した織莉子が口を開く。

 

織莉子「壮介君、あの子・・・何か企んでるわよ。」

 

壮介「えっ?まさか、キリカにコテンパンにされた奴が反撃なんt「壮介!!」うぉあっ!?」

 

健太「ちぃっ!くそっ!」

 

すると消えたはずの健太が突如現れ壮介に不意打ちを仕掛けるがキリカに突き飛ばされた事で壮介は九死に一生を得る。

 

壮介「あぶねぇ・・・てめぇどういうつもりだ!?」

 

健太「そりゃあこっちのセリフだ!俺達のテリトリーに勝手に入って来てんじゃねぇよバカ!!」

 

壮介「はぁっ!?お前んとこの龍二って奴がそう言っt「残念だがそれは嘘だ。」っ!?」

 

すると不意に龍二とマミが現れ、3vs3の状態になる。

 

壮介「お前が、龍二・・・」

 

キリカ「嘘というのはどういう事だ!?」

 

マミ「その通りの意味よ。私達は元からこのテリトリーを貴方達の物にさせる気はないわ。」

 

龍二「そうだ、俺が何故貴様らをここに誘き出したのか、それはお前らの組織について聞きたいことが山ほどあるからだ。」

 

織莉子「組織の事ですって?残念だけど、こんな形じゃあ脅迫に近いわよ。教える気なんて更々ないわ。」

 

壮介「全くだ、まさか本当に健太も一枚噛んでやがったとはな、予想もしなかったぜ・・・。」

 

織莉子「貴方、1週間前に言わなかったかしら?「知らぬ存ぜぬを貫きなさい」と。」

 

健太「悪いが俺の頭にそんな言葉が伝わるほど、賢くはないんでな。それに、そこの眼帯女にも前にやられた分の借りを返さなきゃならねぇんだよ!!」

 

キリカ「根に持つタイプなんだな君は。良いよ、相手になってあげるよ。壮介はあの魔法少年、織莉子はあの金髪を頼むよ。」

 

壮介「分かったぜ。」

 

織莉子「えぇ。」

 

そう言って壮介サイドはそれぞれ臨戦態勢になり、健太サイドも臨戦態勢になる。

 

健太「1週間前の俺と思うなよ?この1週間休み無く鍛えたんだ。覚悟しろよ?」

 

キリカ「ならその鍛えた力、ぜひとも見せてもらおうじゃないか。」

 

健太「上等だ!行くぞ呉キリカァ!!」


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