魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:unknown505

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第17話

煙が晴れてくると、瓦礫の山になったフェントホープの姿があった。そして雨が降っており、ワルプルギスが近づいてきていると確信していた。

 

健太「くっ...煙がすげぇ...。」

 

いろは「はぁ...ぅ......ここ、元の森の中...?」

 

やちよ「結界は崩壊したみたいね....。」

 

フェリシア「すっげー風と雨だな...。」

 

壮介「ワルプルギスが近づいてきている...。」

 

鶴乃「マギウスが呼んだ災厄の魔女が近づいてきているんだよ......。」

 

かえで「はぁ...はゅ...皆、大丈夫?」

 

俊「かえでさん...、皆さん無事で良かったです...。」

 

ももこ「そっちこそ無事で良かったよ。」

 

みふゆ「皆さん無事で何よりです。」

 

やちよ「みふゆ...、藤村君は...?」

 

みふゆ「......」

 

フェリシア「あの赤いにーちゃんどこに行ったんだよ?」

 

みふゆ「その...、フェントホープを壊すのにケガを負ってしまいまして...」

 

健太「みふゆさんそれ大丈夫なのか?」

 

みふゆ「月夜さんと月咲さんが調整屋に連れていったので大丈夫です。それに元々通君は頑丈ですのでそんな簡単には倒れませんよ。」

 

健太「そうだな、さっき約束交わしたから。(......兄貴...、あんた無茶しすぎだっての...。)」

 

俺は既に兄貴がこの世から去った事を悟っていた。

 

レナ「えっ...、ちょっと待って...あの奥にいるの...何...?」

 

灯花「くふっ、くふふ。」

 

いろは「灯花ちゃん、ねむちゃん...。」

 

灯花「大成功だねっ、皆のおかげでイブが狭い聖堂から出られたよ。」

 

ねむ「僕たちの育てた希望がようやく大地の上に立ったね。」

 

アリナ「ビューティフルでワンダフルなアリナ達のベストアートがやっと完成するゥゥゥゥ...。」

 

レナ「じゃあ、あれがイブなの......?魔女なんてレベルじゃないわよ...!?」

 

かえで「それに、私達のおかげってどういう事なの...?」

 

健太「マギウスは、最初からイブを表に出すつもりだったんだ...。ワルプルギスを食わせて完全な魔女に仕上げるためにな...。」

 

ももこ「完全な魔女にする......?」

 

健太「あれはまだ半分魔女で孵化は魔女化の事だとな...。」

 

ももこ「あれで魔女じゃない...?孵化させるために外へ...?(もしそうだとしたら...、藤村さんは最後まであいつらに利用されて...!)」

 

健太「姉貴。」

 

ももこ「健太...、お前の兄貴は...」

 

健太「姉貴の言いたいことは分かる。兄貴が最後まであいつらに利用された事に腹立たしくなるのもな。」

 

ももこ「っ!?気付いていたのか...。」

 

健太「ああ、顔を見ればな。兄貴は、利用されたんじゃねぇ。自分の信念を貫いて逝った。俺には分かる。」

 

ももこ「健太......。」

 

健太「多分だが、やちよさんは気づいてる。姉貴が嘘ついてることもお見通しかもしれん。だが今は嘆いてる暇はねぇ。兄貴のためにも、この戦いを終わらせるぞ、姉貴!」

 

ももこ「......そうだな!」

 

健太「よし!やっtっ!?何だ!?」

 

 

ねむ「イブが気付いたみたいだね。ワルプルギスの夜に。もう足掻いても叫んでも起きた事は変わらない。現実を受け入れた方が良いよ。」

 

灯花「ねぇアリナ、開放してあげて?イブも早くワルプルギスを食べたくて仕方ないって!」

 

アリナ「アハッ、オッケー、アリナ的にこの瞬間をウェイトしてたワケ。結局ニューリーダーからも面白い話はなかったし、後はエンドまで駆け抜けるだけだカラ。さぁ、イブ...、アリナ達のドリームを叶えて!」

 

壮介「させるか!」

 

アリナ「クッ...、邪魔をするのは...、まさか......。」

 

フェリシア「やらせるかよばーか!!」

 

アリナ「やっぱり...このぅ...キンパツぅ...!消し炭にされて黒い絵の具になりたいワケ...?」

 

フェリシア「しゃーねぇーじゃんか...、だって、もう怖がってらんねーんだよ!!」

 

いろは「そうだね、もう止まっていられない。皆でフェリシアちゃんに続いて戦おう!」

 

健太「っしゃあ!イブが動けない間に必ず仕留めるぞ!!」

 

するとそれに抵抗するようにイブは使い魔と思われる化け物を出してきた。

 

使い魔「ホベーミャン!ホベーミャン!」

 

健太「使い魔だと!?それにこいつら...!」

 

いろは「使い魔が邪魔して近づけない.....!」

 

ねむ「むふっ、蓄えた穢れの分だけイブも元気が有り余っているからね。」

 

灯花「その元気は町の中でいーっぱい発散してもらわないと!そうじゃないと龍二お兄様を町に行かせた意味が無くなるしね。」

 

龍二が町に向かっただと!?道理でこの場にいなかった訳か......!!

 

ねむ「そうだね、ここは僕たちの力でイブを自由にしてあげようか。」

 

灯花「うんっ!」

 

灯花・ねむ「せーの!!」

 

みふゆ「まずいです!イブを下ろさせてはいけません!」

 

ももこ「このままじゃイブが町に行ったら皆壊れちまう!」

 

かえで「ふゅぅ....、早く止めないと...!」

 

レナ「イブだけじゃなくてこいつら悪ガキもね!」

 

灯花「もう、良いところなのに...」

 

ねむ「総力をあげて阻止してくるのは目に見えていたよ。だからこっちも。」

 

するとさっきまでいなかった久之、藤吉、龍ヶ崎が現れた。

 

 

久之「おうおう、結構派手に壊したなぁ...。」

 

巧「全く、あの人も加減という物を知った方が良いと思うんだがな。」

 

藤吉「下らぬ話はよせ。灯花殿とねむ殿が窮地だ。」

 

久之「わかってるっての。だから今まであの四人と遊んでたんだろ?」

 

巧「まぁそれは置いといて、あんたらも諦めの悪い奴等だな。」

 

鶴乃「私達は諦めが悪いよ!むしろここで止めないと町を守るなんて嘘になるからね!私達は決めた覚悟の分だけ必要な役割を果たす!と、いうわけで健太君!いろはちゃん!さな!ここは最強の私に任せて三人はイブを倒してきて!」

 

健太「すまない姉さん!恩に着る!」

 

いろは「ありがとう鶴乃ちゃん!」

 

さな「でも、まだ使い魔が......!」

 

すると使い魔に光弾が当たり、使い魔が倒れた。

 

マミ「こっちは私達で食い止めるわ!」

 

杏子「ああ!テメーらはその間にこいつをぶちのめせ!」

 

やちよ「巴さん!」

 

健太「杏子!お前まで...!」

 

まどか「先輩!いろはちゃんも行ってきて!」

 

織莉子「こんな魔女を町に入れたら壊滅するわ!だから早く!」

 

さやか「そういう事!ここはあたしらが持つから!ドーンとさやかちゃん達に任せなさい!」

 

キリカ「君たちはあのデカブツを刻み込んでおいで!」

 

健太「すまねぇ四人とも!」

 

いろは「行こうさなちゃん!」

 

さな「はいっ......!」

 

使い魔「ミャッミョミャメミャエ!」

 

健太「突破してやらぁ!百炎千本槍・改!」

 

俺の槍技で使い魔を吹き飛ばし、一気に前進する。そこで例の三人組が立ちはだかる。

 

灯花「ここで頑張っても時間の無駄だと思うんだにゃー。」

 

ねむ「僅か三名でイブの相手なんて愚の骨張ここに極まれりだね。」

 

アリナ「それでも邪魔されるのはバッドアングリーなワケ。今まで邪魔された分は死んでペイしてもらうカラ。」

 

健太「ちぃっ!くそっ...?」

 

こんなとこで時間を食うわけにはいかねぇ!どうすれば...!すると銃声が聞こえるのと同時に銃弾が地面に当たる。

 

健太「っ!?恭介!」

 

恭介「すいません先輩!遅くなりました!ここは俺とほむらちゃんに任せて下さい!」

 

健太「...わかった!すまない恭介!」

 

さな「私もここで戦います...!だから行ってください!」

 

いろは「うん!」

 

そう言われ一気にイブの元に駆け寄る。

 

健太「色んな人を苦しめて手に入れたエネルギーを変えしてもらうぜ...。」

 

いろは「私達を繋いでくれた町を...皆にとって大切なこの町を......。」

 

健太・いろは「傷付けさせないためにも、絶対に!」

 

健太「この一撃で!炎龍舞風激!!」

 

いろは「お願い!やぁああ!...えっ...?きゃあああっ!!」

 

健太「っ!いろは!っ!?しまっtうぉあああ!!」

 

よそ見をしてしまい、敵の攻撃を許してしまった。それどころかイブは俺といろはを掴んだ。

 

いろは「っく...はぁ...はぁ...」

 

健太「うぅ...、いろは...無事か...!?」

 

いろは「はっ...はい...。イブ...。」

 

イブは俺達をじっと見ている。

 

健太「なっ...何だ......?」

 

いろは「なにも...、しない...?殺すつもりで掴んだんじゃ......。」

 

健太「こいつ...俺といろはをみてるのか...?」

 

さな「健太さーん!いろはさーん!」

 

いろは「くぅっ!...うっ...うぅ...」

 

健太「がはっ!...いって......。」

 

さな「いろはさん、健太さん!大丈夫ですか!?」

 

いろは「うっ、うん...。」

 

健太「助かったぜ......。」

 

さな「無事で良かったです......。すごい光でしたね...。おかげで離れられました...。」

 

健太「何?さなじゃないのか?」

 

さな「え?わ、私、攻撃はしましたけどあんな光なんて......」

 

すると再び何かの魔力を感じ取れた。

 

いろは「これ、万年桜のウワサさんと同じ魔力反応......?」

 

さな「あっ...!もしかしたらこれかも...!」

 

するとさなはあるものを取り出した。

 

さな「これです!万年桜のウワサさんに持っていってって言われて...!」

 

さなが取り出したのは咲いた桜の枝だった。

 

いろは「これは...、万年桜の......。」

 

さな「はい...、枝を渡されて...、でも枝を渡された時には桜なんて......。」

 

いろは「桜は私とうい、灯花ちゃん、ねむちゃんが揃わないと咲かないはずなのに......、どうして今ここで......。」

 

健太「妹のういちゃんはこの場にはいない...どういう事だ...?......イブが見てやがる...。」

 

いろは「っ!?やだ...違うよね...でもイブに触れて、花が咲いたなら...。」

 

健太「だが、さっきの使い魔の言葉といい...。まさか...イブが...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健太・いろは「うい......?」




次回 第一部最終章前編第10章「浅き夢の再会」
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