魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第7話

健太「それで、マギウスの所に行くのはいいが、検討はついてるんですか?」

 

みふゆ「目星はついています。」

 

やちよ「どこなの?」

 

みふゆ「地下にある大聖堂です。おそらくそこにマギウスが...。」

 

いろは「地下...、それって私が捕まっていた牢屋に戻るって事ですか...?」

 

通「いや、そことはまた別ルートや。聖堂はマギウスにとって一番大切な場所やからな。」

 

月夜「っ!?おかしいでございます!」

 

月咲「そうだね、月夜ちゃん......。」

 

月夜「聖堂への道が塞がってるでございます!」

 

通「せや、だからそこに居る思たんや。ワシらが捕らわれてる間に改築しとったみたいやしなぁ...。」

 

鶴乃「改築って、そんな簡単に!?」

 

みふゆ「ここはねむのウワサで作られたホテルです。彼女なら自由に改築出来ます。この建物自体も時間をかけて改築を繰り返していますから。」

 

鶴乃「魔法だから自由なんだ......。」

 

フェリシア「よくわかんねーぞ......。」

 

健太「このホテルフェントホープは積み木の家でな最初は小さかったが、次第に大きくしたんだってよ。」

 

フェリシア「ふ~ん?じゃあマギウスの所に行く道も変わってるのか?」

 

月咲「それはないよ。」

 

月夜「大幅な改築をするほど時間はないはずでございます。」

 

壮介「ルートが変わってないなら、その道に蓋をしてるようなもんだろ?ならぶっ壊せば良いはずだ。」

 

健太「まぁ、ウワサが出てくるだろうが、それが妥当だな。」

 

通「今はやけど仲間の羽根しか通れへんようにしとるはずや。」

 

フェリシア「忍者屋敷みたいだな...。でもさっさと壊して行こうぜ!」

 

みふゆ「......」

 

やちよ「何か問題でもあるの?」

 

みふゆ「もしかすればこっちが気付くようにわざと蓋をしたのかも知れませんね...。」

 

通「せやな、あいつらが何の仕掛けもなしに蓋するとは思えへんからな。一応警戒しといた方がええで。」

 

やちよ「わかったわ。」

 

みふゆ「では、ここは私達で!月夜さん!月咲さん!藤村君!」

 

通「よっしゃあ任せとけや!!」

 

姉妹「はい!」

 

みふゆ「はぁあああああ!!」

 

通「おらぁああああああ!!」

 

姉妹「~♪~♪」

 

健太「おっ!壁が消えた!っ!?何だ!?」

 

四人が壁を壊したとたんいきなり飾りが動き出した。

 

通「やっぱ仕掛けとったみたいやのぉ!!皆気を付けぇ!!......っ!?」

 

すると飾りの中から巨大なくまのウワサが現れた。同時に強烈な風が吹き荒れる。

 

通「ちぃっ!!しもた!!うぉわぁああ!!」

 

三人「きゃあああああ!!」

 

健太「っ!?兄貴!みふゆさん!月夜!月咲!」

 

壮介「健太!槍を地面にぶっ刺せ!物に掴まらないと吹き飛ばされるぞ!」

 

健太「わかってる!くそっ!何だこの風は!?壮介!俺の体に捕まれ!」

 

壮介「わかった!!」

 

いろは「ふっ、吹き飛ばされる!」

 

さな「いろはさん!俊君!私の盾の陰に!!」

 

俊「ありがとうさなちゃん!」

 

やちよ「私が槍で支えるから鶴乃は捕まって!」

 

鶴乃「あいさー!」

 

悠太「狂犬!ハンマーで壁を作れ!」

 

十六夜「早くするんだ!!」

 

フェリシア「オオオオ!?おう!」

 

レナ「だめっ...!槍が抜ける......!」

 

かえで「レナちゃんの力が弱いから!」

 

レナ「ももこを含めて三人は支えられないわよ!」

 

ももこ「悪かったな重くてよ!!」

 

杏子「なんつう風だ!このままじゃあ吹き飛ばされる......!くぅ......槍がぁ......!うぁあああああ!!」

 

健太「くっ!杏子まで!くそっ!」

 

 

 

 

~数分後~

 

 

 

 

鶴乃「ありがとうししょー...。助かったよ...。」

 

やちよ「何とか無事に残れたわね...。中に残ってるのは何人!?」

 

健太「俺と壮介はいます!」

 

壮介「無事に残れました!」

 

いろは「私とさなちゃんと俊君もいますよ!」

 

さな「はい......!」

 

俊「怪我とかはないです!」

 

フェリシア「こっちも大丈夫だぞ!」

 

悠太「ああ!ピンピンしている!」

 

十六夜「自分も平気だ!」

 

健太「外に放り出されたのは杏子、兄貴、みふゆさん、天音姉妹、姉貴、レナ、かえでか......。......暴風を起こしたクソ野郎が...!」

 

そう言って俺は振り向き、そこにいた巨大なウワサを威圧する。威圧するとウワサが突然こっちに向かってきた。だがウワサには誤算があった。今の俺の状態がスーパーブルーモードだと言うことを...。

 

いろは「健太さん!来ます!」

 

健太「わかってらぁ!」

 

俺はすぐさま格闘の技(炎戦)に変える。槍を抜いている間に攻撃されればたまったもんじゃないからな。

 

健太「......オラァァァ!!」ドゴォッ!!

 

俺は前に別のウワサに当てた技「虎弾きの極み」の強化版「真・虎弾きの極み」を向かってきたウワサにぶち当てた。当然皆の反応は...。

 

壮・い・さ・俊「ええええええええええ!!!!????」

 

フェリシア・鶴乃・やちよ「おぉ~!!」

 

悠太「ふっ、流石だ。」

 

十六夜「ウワサを一発で沈めるとはな。なかなか出来ない芸当だぞ。」

 

壮介「えっ......?何で他の5人は驚かないんですか......?」

 

悠太「俺達は一度あいつの能力を見ているからな。」

 

十六夜「うむっ、だから驚きはしない。」

 

フェリシア「相変わらずすげぇよ健太!!」

 

鶴乃「カウンターだけどウワサを一発でkoするのは凄い!!」

 

やちよ「これがスーパーブルーモード状態の健太君の力......。健太君が味方で良かった......。」

 

健太「あっ、そうか。能力を間近で見たのは壮介と俊といろはとさなが初めてだったな。すげぇだろ?」

 

4人「はっ...、はい......。」

 

健太「さて、やちよさん!飛ばされた兄貴達と合流しましょう!」

 

やちよ「ええ!......っ!この反応は...」

 

フェリシア「これ、怖い奴の魔力......。」

 

俊「はい、アリナの反応ですね。」

 

壮介「だがおかしい......、ここじゃあ魔力は感じられなかったはずだが......。っ!?結界だ!」

 

鶴乃「一つだけじゃない!」

 

すると突如アリナの結界が複数現れ、中からいくつもの魔女が現れた。

 

いろは「また、私達を閉じ込めるために...、しかもこれって...。」

 

健太「防衛のためなら魔女も使うみたいだな。」

 

やちよ「悔しいけど、籠城するための策は十分取ってたって事ね......!」

 

通『やっちゃん!』

 

やちよ「藤村君!中に入ってこれそう!?」

 

通『あかんわ!完全に施錠されとる!』

 

やちよ「扉を壊せないの!?」

 

通『施錠されたっちゅう事はこの建物自体が変化した可能性があるわ!建物の修復やウワサの強さは未知数や。』

 

やちよ「それだと一向に入れないわよ!」

 

通『やからワシらは外で出来る限りの事するわ。』

 

やちよ「何をする気なの?」

 

通『これはみっちゃんの案や。イブ共々マギウスを外に引きずりだす。今ん所は数は少ないが、神浜の魔法少年少女達が集まれば戦略的にこっちが有利になるんや。』

 

やちよ「それって、藤村君、みふゆはこのウワサを......。」

 

通『せや、みっちゃんはホテルフェントホープを吹っ飛ばしてウワサを倒すんや。』

 

やちよ「でも、そんなことをすればみふゆが......!」

 

通『わかっとる!苦渋の決断をせにゃならんのは知っとる!せやけど、やるしかないんや!やからワシはみっちゃんを信じるんや......。それに、ここはあいつらの陣中、ここで戦っとったら埒が明かへん。』

 

やちよ「......わかったわ。」

 

通『やっちゃん達は奥へ進んでくれや。そしてはよ地下聖堂へ行くんや。』

 

やちよ「なるほど、そこて巻き込まれるのを回避知ろって事ね。」

 

通『ああ、ワシが頃合い見てみっちゃんに指示送って爆破させるわ。』

 

やちよ「わかったわ。健太君!」

 

健太「わかってます!地下聖堂ですね!既に片付けておきましたよ!」

 

やちよ「ありがとう、助かるわ!......藤村君...。」

 

通『おぅ...。』

 

やちよ「二人共、無事でいてね...。」

 

通『へっ...安心せぇや、まだワシらはくたばらんで...、そっちこそ無事で居れよ。後健太に伝えといてくれへんか?』

 

やちよ「何?」

 

通『「親父によぉ似てきたな」って言うといてくれ。』

 

やちよ「わかったわ。それじゃ、また後で。」

 

次回に続く。

 


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