魔法少年 ケンタ☆マグス 古の血を継ぐ者   作:マイスリッド

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第8話

あのあと、俺達はその地下聖堂の場所へ向かっていた。その最中、くまのウワサにしょっちゅう出会していたがさっさと倒して進んだ。

 

健太「ぐぅっ!オラァ!」

 

フェリシア「にゃっ!?こんの!!」

 

壮介「ちぃっ、チマチマでてきやがって!うぜぇよ!!」

 

いろは「私達を追い出そうとしているみたいです......。」

 

俊「さっきのウワサで追い出せなかったから小さなウワサを使ってでも追い出そうってのが理由でしょう。」

 

やちよ「どこも壊していないけど......。」

 

鶴乃「う~ん......さっき、みふゆと藤村君と怖そうって話してたからね...。」

 

さな「そういえばそうでしたね......。」

 

悠太「それに、こっちがマギウスの元へ向かおうものなら全力で阻止しようとしているな......。」

 

やちよ「そうね......、ただ...、こいつらが出てくる理由なんて今は関係ないのよ!」

 

十六夜「急がないと建物ごと吹き飛ばされるぞ!」

 

健太「うぉっ!?今度はどこか...ら...。」

 

壮介「健太、どこもくそもそこらじゅうにいるぜ......。」

 

俊「うわぁ...、壁にまで張り付いてる......。」

 

フェリシア「忍者屋敷かと思ったけど本当に忍者じゃん......。」

 

十六夜「だが、姿を見せてくれたのは都合がいいな。」

 

やちよ「えぇ、足止めを喰らう位ならここで纏めて倒しましょう!...って。」

 

健太「ん?......嘘だろ!?」

 

目の前にアリナの結界が現れ、中からいくつもの魔女が現れた。しかもウワサまでいるため突破が難しくなってしまった......。

 

壮介「おいおい...、ウワサと魔女の夢の共演かよ......。」

 

健太「夢もくそもねぇよ...。向こうも追い出してくるならこっちだってやってやらぁ!!」

 

そう言ってウワサと魔女目掛けて戦闘に持ち込む。俺達はウワサと魔女をどんどん蹴散らしていく。

 

フェリシア「おぉりゃあ!!......はふぃ...、ひぃ...、魔女は倒したぞ!」

 

健太「オラァ!......こっちも終わった!」

 

いろは「これで、全部ですか?」

 

鶴乃「そうみたいだね。」

 

いろは「健太さん達は大丈夫ですか?マギウスにたどり着く前に体力が......。」

 

健太「あん時のマミや狂った羽根の相手してたら全然屁でもねぇよ。」

 

壮介「とはいえ、絶好調とまではいかないがな......。」

 

さな「普通の羽根でも結構走り回ってますよね......。」

 

やちよ「それでも立ち止まる訳にはいかないわ。急ぎましょう。」

 

健太「ああ!」

 

令「待て!この先は行かせん!」

 

黒羽根「解放を完遂させるまでお前達を止める......!」

 

健太「.........」

 

いろは「お願い、道を開けて......。皆にも大切な思いがあることはわかってる。けど私達は戦いたくないの......。」

 

黒羽根「そんな同情はいらない。私達が信じる解放のために死守する。」

 

悠太「そうだな、失礼だぞいろは。」

 

いろは「悠太さん......。」

 

悠太「彼女達も、己の信念を貫こうとしている者達だ。それを怪我一つで否定するのは良くない。」

 

いろは「でも、みふゆさんと藤村さんだってマギウスを見限ったじゃないですか......。」

 

黒羽根「確かに、俺達はみふゆさんと藤村さんがマギウスを信じたから俺達も信じた...、それも大きな理由だ。だが、あの方々の声を聞くまで信じない。」

 

令「悠太さんの言う通りだ。遠慮なくかかってこい。私達は私達のすることに悔いを残したくないんだ!」

 

いろは「分かりました......。」

 

 

 

 

戦闘BGM「the mutual fists」--龍が如く5--

 

「VS マギウス構成員」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健太「はぁっ!オラァ!」

 

黒羽根「ぐふっ!てぃやぁ!!」

 

俺は槍を降り、羽根にダメージを与えるがやはりしぶとい。

 

令「はぁっ!」

 

やちよ「遅いわよ!」

 

令「ぐぅっ!」

 

皆それぞれに戦っているがやはり、力の差が圧倒的だったのか徐々に羽根達が押されてきていた。

 

令「うっ、うぅぅぅ!!」

 

健太「せぃやぁ!」

 

令「ぐぉわぁ!」

 

俺の振りで倒れる。

 

健太「終わったか...っ!」

 

すると突然羽根に足を捕まれる。

 

健太「くっ...、この!足を離せ!」

 

黒羽根「いや...、これ以上先には......!」

 

いろは「もう充分だよ!私だって戦いたくないの!」

 

黒羽根「最後の...、意地だ......!」

 

悠太「......」

 

十六夜「さすがに言葉にならんな......。」

 

健太「もうよせ...。俺もこれ以上お前らと争う気なんてねぇんだから...。」

 

黒羽根「くっ......、うぅぅぅ......!」

 

健太「......すまん、ここまでされてもマギウスの計画は止めさせてもらう...。だが、その時は皆と一緒に魔法少年少女の現実と向き合って俺達の未来について話し合おうぜ......。」

 

黒羽根「うぅ......。......っ!?みふゆさんと藤村さんの声が聞こえる......。」

 

健太「何......。」

 

黒羽根「ワルプルギスの夜の事や...、マギウスの考え...、俺達は何も知らなかった...。みふゆさんと藤村さん...、本当に見限っちまったのか...。」

 

黒羽根「でも...、そんなの...、今さら...。ここまで来たならワルプルギスの夜が来ても...、みふゆさんと藤村さんが裏切っても関係ない...。くっ...。」

 

健太「......悪い。それでも俺達は行く...。っ!?」

 

俺がそう言って前を向くと、俺が憎み続けた奴等が目の前に現れやがった。

 

灯花「別に来なくてもこっちからきたのにー。」

 

アリナ「そっ、別にわざわざそっちから来る必要なんてないワケ。」

 

ねむ「羽根の皆お疲れ様だね。」

 

マギウスの翼の里見灯花、柊ねむ、アリナ・グレイが現れた......。

 

健太「貴様らぁ......!!」

 

いろは「灯花ちゃん...、ねむちゃん......。」

 

向こうから現れた......。そして俺はそいつらの姿を見て今までの行動の記憶が俺の沸点を沸かすように次々に出てきて怒りを覚える......!!

 

健太「貴様らぁ......!!」

 

いろは「灯花ちゃん...、ねむちゃん......。」

 

フェリシア「やったじゃん!こっちから行かなくても向こうから来たぞ!健太!いろは!ドカンとやってやろうぜ!」

 

いろは「でも、意味が分からないよ......。」

 

健太「あぁ、籠城決め込んでやがった奴等がいきなり出てきやがったって事は...、裏があるかも知れねぇ......。」

 

いろは「ここまで時間稼ぎをして明らかに怪しいですね......。灯花ちゃん、ねむちゃん...、どうして出てきたの...?」

 

アリナ「アリナには聞いてくれないワケ?」

 

いろは「.........」

 

健太「いろはは友達の灯花とねむに聞いてんだ。部外者は引っ込んでろ。」

 

灯花「どうしたも何も胸を打たれたから出てきたんだよ。みふゆと通の声を聞いてとーっても悲しくなったから。」

 

ねむ「そう、話を聞いて自分を押し付けた気がして見る事が出来た...。ワルプルギスの夜を呼ぶことは愚の骨張だよ。」

 

アリナ「それに、みふゆの体がなくなるのはアリナ的にもあり得ないワケ。そんな事になるなら解放は別にどうでもいいワケ。」

 

健太「心がわりしたという事か...?」

 

やちよ「みふゆが抜けた事で考えを裏返したっていうの......?」

 

黒羽根「なんだと...!?じゃあ俺達は、皆羽根は何のために...!?」

 

灯花「ごめんね、いっぱい働いたのに無駄になっちゃった......。」

 

黒羽根「それなら、私がやる。解放までは私が、何としても......、教えて、方法を......。」

 

灯花「解放は止めたの!教えるわけないでしょ!」

 

黒羽根「あっ......、きゃああ!!」

 

黒羽根「ぐぉわぁ!!」

 

悠太「貴様!道を違えた仲間でも!」

 

ねむ「他の羽根の皆さんもさようなら。あたしにはうんざりなんだよ。」

 

令「ぐぁああ!?」

 

二人の魔法で羽根の三人は壁に飛ばされる。

 

灯花「これでスッキリしたねー!」

 

いろは「全然しないよ!いくら二人でもやっていいことと悪い事が......!」

 

壮介「それにそいつらは元々仲間だろ!?お上が下を守るのが筋じゃないのか!?」

 

ねむ「もうあたし達はマギウスから抜けるの。だからいても意味ないでしょ。」

 

アリナ「ねぇ灯花、ねむ。あの三人まだ生きてるよ。」

 

黒羽根「ぐっ...うぅ......。」

 

黒羽根「けほっ...けほっ...!」

 

令「うぅ......」

 

灯花「あれぇ?生きてるのぉ?しぶといねぇ。」

 

ねむ「あれだけ強い魔力を浴びせたのに。」

 

すると奴等が片手に魔力を溜め羽根と令に向ける。いろはは必死に二人を止める。

 

いろは「何してるの!二人とも止めて!!」

 

黒羽根「あっ...、あぁ......。」

 

黒羽根「くそっ、くそぉ......!」

 

令「嫌だ......、死にたくない......。」

 

アリナ「アハッ、その絶望してる顔、溜まらないヨネぇ...。ってなワケで、さようなら。」

 

灯花「じゃーねー!」

 

ねむ「バイバイ。」

 

いろは「止めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

黒羽根二人「ああああああああああ!!」

 

令「ひいっ!?」

 

いろはの叫びも空しくマギウスは三人に魔力を放つそしてその魔力は.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュン!ドガァァァン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

灯花「......あれ?」

 

ねむ「羽根が、いない...?」

 

アリナ「あっ、あれ。」

 

 

 

 

 

健太「............」

 

 

 

 

そう、俺の技「俊足物理移動」という能力で壁からこっちに移動させ、魔力に当たらずに済んだ。

 

健太「三人共、無事か?」

 

令「お前...、どうして......?」

 

黒羽根「私達を、助けたの......?」

 

健太「.........助けんのに理由がいるか?」

 

黒羽根「いいから答えて!」

 

健太「......あいつらの思い通りの傀儡人形にされて挙句の果てに理不尽な理由で消されるお前らの姿は見たくねぇって思って助けた、それだけだ。」

 

令「私達はお前達を散々邪魔したんだぞ......!?それなのに、どうして......!」

 

 

BGM「taenia memoriae」--マギアレコード--

 

 

 

健太「......今この場で言うがな。俺はあんた達の過去は知らない。ただ、あんたらの顔を見ると、色んなもん背負って生きてきたんだなって思う。その背負ってるもんから逃げたいがために魔法少女になって、でもさらに魔法少女の定めっつう重い物背負って生きていかなきゃならない辛さはよくわかる。だからあんたらは魔女にならない方法を目指すマギウスに入ったんだろう。だからといって俺はマギウスの人達全員を恨んだりはしない。」

 

令「...健太。」

 

健太「だからさ、さっきも言ったが、皆と一緒に魔法少年少女の現実と向き合って俺達の未来について話し合おうぜ。なんたって俺の夢は「全ての魔法少年少女達が一団となって協力する未来を作る」事だから。もちろん、三人も含んでな。」

 

三人「っ!?」

 

壮介「健太......。」

 

健太「へへっ...、我ながら恥ずかしい事言っちまったぜ...。」

 

いろは「いえ、そんな事ないですよ!むしろ凄い事です!」

 

健太「ありがとよいろは。さて、令さん、羽根の二人。」

 

令「なっ、なんだ?」

 

黒羽根「なに......?」

 

黒羽根「なんだ...?」

 

健太「今の気持ち、素直に話してみ?」

 

三人「え?」

 

健太「魔女になりたくないし、死にたくない。それは皆同じだ。令さんや羽根の二人は大東の人だからこそ今の気持ちを素直に聞きたい。もちろん嘘なしで頼むぜ!へへっ!」

 

令「っ!......私の気持ち...それは...。」

 

令さんは自分の過去を話してくれた。最初はまだ大東が西の人間を見下しているなんて知らない令さんは偶然いじめの現場に遭遇し、教師に話すものの取り合って貰えなかった為に親からカメラを買ってもらい、その後にひき逃げを目撃し咄嗟に現場を取れず、それがきっかけできゅうべぇと契約し魔法少女になる。

その後は様々に写真を撮るものの撮りたくもない写真しか撮れなくなり嫌気が刺した。

そして写真の中に元クラスメイトがいじめを行っている写真があった。真実を突き止めるために元クラスメイトに問い詰めるがクラスの委員長に逆らえない事と担任と委員長が共に水名出身であった事。そしてクラスメイトに大東の人間は他の区から見下されている事を初めて聞かされ絶望仕切った所にマギウスが現れ入団した。

 

令「これが、私の過去だ。」

 

健太「......胸糞悪いな...。なんで意味もなく大東が嫌われなきゃならないんだ......!」

 

令「......でも、その中で少なくとも希望は見えたんだ。友という名の希望が...。」

 

健太「友...。」

 

令「ああ...、「牧野郁美」という。」

 

健太「っ!?郁姉と友達なのか!?」

 

令「郁...姉...?健太は弟かなにかなのか?」

 

健太「いや、住んでいた所が隣同士でお互い姉弟のように遊び回ってたんだ。」

 

令「そうなのか......。」

 

健太「......気持ちは、どうなんだ......?」

 

令「......」

 

健太「まさかとは思うが、自殺なんて考えてないだろうな?」

 

令「っ!」

 

健太「図星か...、バカ野郎!!死んで全てが解決するなんて思うんじゃねぇぞ!!」

 

令「......けど、私は......。」

 

健太「あんたが死ぬのは好きなようにすれば良い!だがな、残された人の気持ちも考えろ!!郁姉はあんたの友達だろ?なら令さんが死んだなんて耳に入ってみろ、きっと絶望するぞ!」

 

令「っ!?」

 

健太「郁姉は俺にとって家族同然なんだ!そんな人を泣かせてみやがれ、俺があんたを許さねぇぞ!!」

 

令「......うっ...、うぅぅぅ......。」

 

令さんは郁姉の事を考えたのか涙を流した。落ち着いた俺は近寄って静かに話す。

 

健太「...生きろ。もしマギウスに付いたのが罪だと思うんなら生きて罪を償え...。今のあんたならそれが出来る。」

 

令「うぅ...うぅ...。」

 

健太「辛かったろう...、苦しかったろう...。色んな人間から差別されてきてさ...。でも、もう心配は入らない。いつでも相談に乗るぜ。」

 

令「うぅ....本当か...?」

 

健太「ああ、俺は嘘はつかない。絶対にな。」

 

令「......わからない、私は健太を信じたい...。そして、生きたい!!生きて郁美に会いたい!私はただ皆と普通に学校生活を送りたい!!大東だからっていう差別を無くしたい!だから...だからぁ......!」

 

健太「......良く言ったな。令さん......。いろは!この人らの回復を頼む!」

 

いろは「はい!でも、灯花ちゃんとねむちゃんは...。」

 

健太「いろは、こいつらは偽物だぜ。」

 

いろは「えっ!?違うんですか!?」

 

健太「ああ、まずひとつ。アリナが英語を使ってない。二つめ。灯花とねむも自分の呼び方が違う。」

 

やちよ「そういう事ね。このマギウスは果てなしのミラーズのコピーよ!」

 

フェリシア「偽物なのか!?」

 

健太「ああ、偽物なら本物と違って容赦しねぇ...。多くの魔法少年少女達の心の隙間に入り込んで弄んだそのくそ根性、叩き直してやる!はぁああ!」

 

BGM「wild romance」--龍が如く5--

 

健太「てめぇらにはスーパーブルーモードなんざ必要ねぇ!このスーパーモードでお前らを倒す!」

 

令「......」

 

健太「令さん、羽根の二人共、見ててくれ。俺の覚悟を!!」

 

そう言って俺はマギウスの三人に攻撃を仕掛ける。

 

健太「うぉらぁああああああああああああああ!!!」

 

今、果てなしのミラーズに自分の信念を見せつけるための戦いが始まる!!

 

健太「てめぇらには、たっぷり灸を据えてやるよ.......。」

 

灯花「バレちゃったみたいだねー......。」

 

ねむ「あたしたちは協力すると言ってるのに戦うつもり?」

 

健太「上等だよ。てめぇらみてぇに仲間を粗末に扱うやつはウワサだろうが容赦はしねぇ。それに重要人物が二人も入れば後々面倒くさい事にならねぇしな。」

 

アリナ「アハッ、いつにもまして本気なワケ?あいつらだってアナタ達と対立してたはずだヨネ?要らなくても良いんじゃナイ?」

 

健太「......世の中にはなぁ...、辛いもん背負って生きてる人だっているんだよ...。令さん達だって苦しながらも必死に今まで生きてきたんだ......。それを『要らなくても良い』の一言で片付けんじゃねぇぞこらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「VS 里見灯花 柊ねむ アリナ・グレイ」

 

 

 

俺は怒りの力ですぐに奴らの近くに詰め寄る。そして灯花達も応戦してくる。

 

灯花「うっ...!早いよぉ!」

 

ねむ「灯花!」

 

健太「オラァ!」

 

ねむ「うぁ!?」

 

健太「あれだけ挑発しておいてその程度か?笑わせんなクズ共。」

 

アリナ「舐めるなぁ!」

 

健太「ふん!」

 

俺は横槍を交わし、我流の技「蛙組手」でアリナを一本背負いで倒す。

 

アリナ「がはぁっ!?」

 

健太「すげぇ衝撃だろ?我流ではあるが宗雄のおっちゃんから習った技でな、これを食らったら大の大人ですら立ち上がれない。」

 

アリナ「かっ...はぁ......!」

 

ねむ「調子に乗りすぎだよ!」

 

灯花「これでもくらえぇ!!」

 

灯花は魔力の攻撃、ねむはウワサの攻撃で俺に当ててくる。俺はそれをかわしまくる。その際、ねむのウワサの本に載っていた二つのウワサに興味を示した。

 

健太「『九尾のウワサ』に『革命のウワサ』...。あれはなんだ......?」

 

灯花「油断しちゃダメだよ!」

 

健太「なっ!?しまった!?」

 

俺は灯花の魔力攻撃に油断して当たってしまう。

 

健太「ぐはぁ!?」

 

灯花「やったー!」

 

健太「......へへっ、油断してんじゃねぇよクソガキ!」

 

ボフン!

 

灯花「えっ!?」

 

そう、今灯花が当てた俺は分身だ。俺は灯花の背後に回って青い玉をぶつける。

 

健太「俺のこの新技をてめぇに浴びせてやるよ!!」

 

灯花「っ!?」

 

健太「食らえ!『螺旋気弾』!!」

 

灯花「うぁあああ!!」

 

この螺旋気弾は邪悪な心を持つ者には絶大なダメージが入る。無論、この灯花はウワサであるため食らった直後に跡形もなく消えた。

 

ねむ「灯花が......消えた......!?」

 

アリナ「シット!あり得ないんですケド!?」

 

健太「ああそうだ、すぐにてめぇらも同じ痛みが味わえるぜ。」

 

ねむ「えっ?」

 

アリナ「ワッツ?」

 

すると二人の背後から二人の俺が現れた。そして片手にはさっきの螺旋気弾を持っていた。

 

健太(分身)1・2「螺旋気弾!」

 

ねむ「うぁあああ!!」

 

アリナ「ぐぅああああああ!!」

 

二人の螺旋気弾が当たり、ねむとアリナも消滅した。

 

 

 

 

 

 

高坂健太 winner

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健太「けっ、ずいぶん精巧な分身だったぜ。」

 

やちよ「力の差は歴然だったわね。けど、彼女達だけがコピーの可能性は少ないわ。」

 

健太「そうっすね、この先も警戒しましょう。」

 

やちよ「えぇ、嫌なやり方だわ......。」

 

健太「......いろは、治療は終わったか?」

 

いろは「はい、でもマギウスに裏切られたショックが大きいのかすぐに眠っちゃいました......。」

 

健太「そうか......。」

 

俺はそう言って令さんの前に立つ。

 

健太「......俺達は貴女達の願いは果たせません。けどこのゴタゴタが片付いたら、一緒に話し合いましょう。」

 

やちよ「健太君......」

 

健太「俺が言いたいのはそれだけです。行きましょう。」

 

皆にそう言ってさらに奥に進む。絶対にマギウスの好きにはさせん......!


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