『世界』のヒーローアカデミア   作:ハルキゲニア

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 キング・クリムゾン! (約一年)


No.5 運命

 どうも。あの少年を助けてから、一切成長の兆しが見えない神田 定時です。

 ニュースでその事が取り上げられてたけれど、すぐに他の話題に埋もれていった。

 

 ちょっと悲しいぜ...

 

 さて、俺は今幼稚園に通っている。前世の時の幼稚園の記憶などもうすっかり忘れてしまった。

 幼稚園児って基本何してんの? さっぱり分からんのだが...

 俺の記憶のせいで今一つ他の園児と打ち解けられんのだ。ほら、俺って大人じゃn

 

 「とりゃー!」

 

 「ぐほぁ!?」

 

 何だ!?

 

 後ろを見ると、髪がトゲトゲの男の子が俺に飛び蹴りをしていた。

 

 「あ~、ほらほら、喧嘩しないの!」

 

 くっ! ここは先生の顔を立てて許してやろう。

 

 「へっ! ざこだな」

 

 ...このガキャァ! 許さん!

 先生に聞こえないように小声で言いやがった!

 

 「かっちゃん、ざこってなに?」

 

 後ろの緑がかった髪の、気弱そうな男の子が俺を蹴った推定かっちゃん君に聞いている。

 

 「デク! おまえそんなこともしらねぇの? ざこってのはな、くそよわいやつのことなんだぜ!」

 

 「へ、へ~」

 

 ははーん、この推定デク君はいじめられっ子の気質があるな? そしてかっちゃん君、君は将来、典型的ないじめっ子になるね!

 

 それはそれとして、君にはお仕置きが必要だなぁ?

 

 食らうが良い! ザ・ワールド・ヒザカックン!

 

 「うわあぁ! な、なにが!?」

 

 説明しよう!

 ザ・ワールド・ヒザカックンとは、ザ・ワールドの腕で敵の膝を後ろから強制的にカクン! と押す技の事だ!

 え? しょうもないって? フフフ、舐めてもらっちゃぁ困るぜぇ?

 この技の真価は、パワー:Aのザ・ワールドが本気の時にこそ発揮される。そう! 気付かれることなく、問答無用で敵の膝を砕くことが出来るのだ! ネーミングセンスは気にするな!

 

 「ど、どうしたの!?」

 

 「え? あし...え?」

 

 フハハハハ! 混乱するがいい!

 なに、流石に幼稚園児相手に本気は出さんさ。出したらただの糞野郎だ

 

 「大丈夫? 勝己君、具合でも悪いの?」

 

 「え、あ、な、なんでもねぇよ!」

 

 フッ、所詮は奴も幼稚園児よ。

 

 

 

  ◇◆◇

 

 

 

 「おい、テメェ!」

 

 何だ、また君か。勝己君

 

 「なに?」

 

 「すかしてんじゃねぇ!」

 

 あ? 急に来て悪口とは大したもんだ。ぶっ飛ばしてやろうか? オォン?

 

 「おまえ、おれのてしたになれ!」

 

 手下ぁ? オイオイ勝己君、君はまだ自分の立場が分かっていないらしい。良いだろう。ここはDIO様のように華麗に言い聞かせるとしよう。

 

 「ヤレヤレ、困ったものだ。いいかい? きm」

 

 「うるせぇ!」

 

 かぁぁぁぁ、このクソカスがぁ!

 人の話を最後まで聞け!

 

 「やめようよ、かっちゃん」

 

 「な~にヘニョヘニョしてんだ! おれがきめたことはぜったいなんだよ!」

 

 幼稚園児の癖に、もう暴君みたいなこと言いやがって。しょうがない、もう一度ザ・ワールド・ヒザカックンをするしか...

 

 「フン! きょうのところはこんぐらいにしてやる。おぼえとけよ!」

 

 お? ビビったか?

 その言葉を最後に、彼は去っていった。しかし、三下みたいな捨て台詞だったな

 

 

  ◇◆◇

 

 

 それからと言うもの、妙に勝己君になつかれてしまった。

 

 「よぉ。てしたになるきになったか?」

 

 「帰れ」

 

 「な、なんだと!?」

 

 ―――次の日も

 

 「おい、おまえ。なんてなまえなんだ?」

 

 「教えない」

 

 「なんでだよ!」

 

 ―――その次の日も

 

 「おいさだとき! おれについてこい!」

 

 「嫌だ」

 

 「なんでだよ!」

 

 お前こそ何で俺の名前知ってんだよ

 

 ―――そのまた次の日も

 

 「おいさだとき、きょうはどこにいく?」

 

 「何で着いていく事前提なんだよ」

 

 「ぜ、ぜんて...?」

 

 「むずかしいことばしってるんだね! さだときくん!」

 

 「フ、フン! とにかくついてこい!」

 

 嫌だよ

 

―――何時しか俺は、それを不快に思わなくなっていた。

 

 「やっぱり、さだくんもヒーローになりたいの?」

 

 「まあ、な」

 

 「おれのほうがすごいヒーローになってやる!」

 

 「ぼ、ぼくも! オールマイトみたいなカッコいいヒーローになるんだ!」

 

 ほほう、出久君もオールマイトのファンか。俺もだぜ!

 

 「なれるさ。きっとな」

 

 「うん!」

 

 フッ、子供というのも悪くはないな。いつだって純粋だ。その事が少し羨ましく思える。

 だけどね、出久君。君、もう4歳だろ? こんなこと言うのもあれだが、個性、発現しないんじゃないか?

 

 …なんて、言えるわけがない。きっと彼にも素晴らしい個性が発現するさ。そう信じよう。

 

 

 が、数日後、彼は真っ白になって座っていた。恐らく、医者か誰かに諦めろとでも言われたのだろう。

 俺だって死んだ時に、偶然もらったようなもんだ。もしかしたら俺も、所謂『無個性』になっていたのかもしれん。その点で言えば、俺は運が良かったにすぎない。

 

 ......俺なりに、彼を励ますとしよう。

 

 

 多分、この時からなんだろう。俺達3人の仲が崩れていったのは......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 シリアスは好きです。でも、次の次辺りからはいつも通り、つまらないコメディでいこうと思います!
 応援よろしくお願いします!










 ~今回唯一のコメディ要素~

 実は今回、文字数が1919文字なんですよ!
 いや、偶然! 狙ったとか、そんなんじゃないですから! ホント!

これからもアンケート機能を使うべきでしょうか

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  • そんなことより投稿だ!
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