世紀末で動物園な未来なんて聞いてない   作:⚫︎物干竿⚫︎

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久々にゴッドイーターやったら、楽しかったので火を燃やし続けるための焚き火に焚べる薪のような何か

ちょっと修正。キツネおじさんの名乗りが抜けてた


うぇるかむ・とぅ・ふゅーちゃー

目が覚めるとそこは文明が滅んだ廃墟でした。なんて、どんなタチの悪い悪夢なんだろうか。

 

しかも、表面の塗装が剥げて錆びがかなり広がっている看板には日本語で退去命令だのと書かれているし、少し遠くに見えるのは東京都庁だ。当然、半ば崩れた廃墟だが、

 

「何これ、文明が滅んだ近未来にタイムスリップでもしたの?俺」

 

俺の名前は一条義武。ちょっと運動に自信があるだけの普通の高校生だ。無論、サバイバル技術なんてものありゃしない。

 

これからどうしようかと悩んでいると、

 

何か怪獣の咆哮のような声が聞こえた。そちらを見ると、そこには白いバケモノが居た。巨大な鳥のようにも見えるが、翼は無く尾羽のような部分はかなり巨大で頭には仮面のような甲殻があって、そこから覗く黄金色の瞳が俺をじっと見つめて居た。

 

あ、コレあかんヤツだ。と本能的に察した体が動く。至って単純に目の前のバケモノから逃げると言う行動だ。

 

「な、なんだコレ⁈バイオハザードで滅んだ世界かなんかか⁈」

 

叫びながら、とにかく走る。バケモノの足音が聞こえる。ちらっと後ろを振り向くともう目と鼻の先に居た。って嘘ォ⁉︎ちょっと速すぎんよォ!ゲームで言うならチュートリアルだろ⁈なんでこんなガチなん⁈アレか⁈フロムか⁈フロムなのか⁈なら、仕方ねえ!

 

「てか、ふざけてる場合じゃねえ!早よ目ぇ覚ませ俺ェ!!!」

 

横に跳んでバケモノの噛み付きを躱す。バケモノが廃棄されたトレーラーに突っ込んで行く。脳天でもぶつけて気絶してろってんだ!

 

「んな⁈」

 

トレーラーに突っ込んで行ったバケモノがその大きな口を開けて、そのままトレーラーに突っ込んだかと思うと、食いやがった。こう、バクンと、しかも普通に停止してるし。

 

何アレ?何アレ⁈最近のバイオのクリーチャーは無機物まで食うの⁈

 

ふざけんなよ。お前。タイラントなんて目じゃねえバケモノじゃねえかよ。究極のBOWことクリーチャーのタイラントさんよりヤバいクリーチャーってロケランあってもダメじゃねえか⁈なんだよこのクソゲー。修正はよ!そして、なぜ目を覚まさないんだ俺ェ!

 

え?コレは夢じゃないって?御冗談。あんなバケモノがリアルに存在するわけないだろ。常識的に考えろよ。

 

瓦礫を潜り抜けたりなんだったりしたが、障害物を文字通り食い破って追いかけて来るバケモノのチートっぷりがマジヤバい。てか、なんで全然バテないの?俺限界だよ?なんで君そんな元気なの?

 

「へぶっ⁈」

 

盛り上がってたタイルにつま先を引っ掛けて転んだ。あ、コレ詰んだ。だってもう背中に脚乗ってるもん。てかクソ重い⁈つ、潰れる⁈え、今からバクンとされるから一緒だって?そうでしたね。

 

おお、勇者よ。死んでしまうとは情けない。

てか、コレ現実?この苦しさや痛みリアルすぎるし………嫌だーっ!訳も分からず、こんなバケモノ闊歩する世紀末世界で死にたくなぁーいっ!

 

パァンと乾いた音が聞こえ、上から押し潰しにかかってくる重圧が消えた。痛む身体を堪えて起き上がると、バケモノが蹲っていた。なんか土手っ腹に抉れたような傷がある。傷口から見えてるのは、なんか光る名状し難い何かで、少しずつ元通りになろうとしている。

 

「そこの民間人!早くこっちへ!」

 

声のした方を見ると、なんかデカイ戦車とかに乗せる大砲をそのまま持って来たような見た目の武器らしきものを持った黒いマントを羽織った女の子が居た。

 

言われたように立ち上がって、なんとか歩くが脇腹から激痛が走り思わずその場で膝が折れる。

 

「ってえ………骨でも折れてんのか」

 

痛みを堪えてなんとか走って、女の子のところまで行く。倒れるようにして俺が膝をつくのと同時に女の子が手にした大砲っぽいのを撃った。後ろで絶叫が上がったのが聞こえた。

 

「こんなところで何してたの?服装的に外部居住区の住民でもないみたいだけど」

 

大砲っぽいのを下ろした女の子がそう聞いてくるが、脇腹が痛くてそれどころじゃない。けど、聞かなきゃならないことがある。

 

「こ、ここは東京じゃないのか?」

 

「一体、何年前の話をしてるの?ここが東京と呼ばれていたのは、10年以上前の話だよ?」

 

「ど、どうなってんだ、よ………」

 

体を支えていた腕から力が抜けてそのまま崩れ落ちる。

 

「ちょ⁈どこか怪我してるの⁈」

 

あんなバケモノに踏み潰されたんだ当たり前だと言ってやりたかったが、そうなる前に俺の意識はさようならしていた。

 

 

………………………。

 

 

次に目を覚ますと、そこは知らないが病室の類だとわかる部屋で消毒液特有のにおいが鼻を突き刺す。

 

「ここは………」

 

「フェンリルの極東支部の医務室だよ。ちょっと骨折したくらいで気絶するって君どれだけ温室育ちなの?」

 

辛辣ゥ!ベッド脇にパイプ椅子で座っていた命の恩人である女の子が呆れたようにそう言ってくる。しょうがないじゃん!痛いだけじゃなくて色々と頭パンパンだったんだから!

 

「改めて聞くけど、あそこで何をしてたの?あそこはコンゴウとかの中型はもちろん、バジュラとかの大型も出没する極東でも指折りの危険地帯なの。食い詰めた外部居住区の住民だって盗掘には行かないようなところでゴッドイーターでもない君はなんで居たの?」

 

「いや、それがさっぱり。目を覚ましたらあそこで、あのバケモノに襲われて………って、ん?ゴッドイーター?フェンリル?」

 

「まさか知らないなんて言わないよね」

 

ん?ンン?なんかどっかで聞いたぞ?あ、そうだ。アレだ。狩ゲーのGOD ETAERだ。え、まさか俺は今アレの世界に居るの?

 

GOD ETAER。バンダイナムコプレゼンのモンハンと双璧を成すレベルの狩ゲーだ。アラガミって言うバケモノと戦うヤツで、確かゴッドイーターってのは神機ってのをぶん回す超人で、フェンリルはその上にいるなんか凄い企業だったはずだ。何分弟がやってたのをチラ見したくらいで詳しいことはよくわからない。

 

 

「い、一応。フェンリルはなんかデッカイ企業で、ゴッドイーターはあのバケモノと戦うんだろ?」

 

「うーん、記憶の混濁でもしてるのかなぁ………フェンリルは人類世界の再興を目指す世界最大のグループ企業で、ゴッドイーターが戦うのはアラガミって言って、この世に存在するあらゆるものに対する天敵なの。で、ここはそのゴッドイーターの活動の拠点であり、旧日本国。極東地域に残された最後の人の領域のフェンリル極東支部」

 

「説明どうも」

 

「いや、これくらい常識なんだけど………」

 

やべえ。めっちゃ憐れみの目向けられてる。

てか、今更だが結構可愛いなこの子。ぱっちりとした深海色の目に綺麗な桜色の小ぶりな口に背中にかかるくらいの黒色の長髪と割と俺の好みドストライクで、出るとこもしっかりあるのもプラスだ。

 

「常識言われても、わからんもんはわからねえ」

 

「そう言えば、君の名前聞いてなかったね」

 

「一条義武」

 

「一条君ね、私は篠田サオリだよ。一応よろしく」

 

「一応?」

 

「一条君は身分やら色々と不確かだから、君のあらゆる行動に関して私は監督責任があるの」

 

最近出来たルールなんだけどねと愚痴ってくるが、要するにアレか。不審者だからすぐに制圧出来るようにって言う。ただの学生なのに悲しい………

 

「失礼するよ。例の少年、目が覚めたらしいね」

 

そう言って病室に入って来たのは薬師か何かを思わせる和服を着た狐のような細い目をしたメガネをかけた燻んだブロンドの癖っ毛っぽい感じのナチュラルヘアの外国人の男性だった。

 

そして、男性の姿を見た瞬間、篠田さんが立ち上がって軍人のように敬礼をしていた。偉いさんらしいなこの人。

 

「楽にしてくれて構わないよ篠田君」

 

「い、いえ。まだまだ私は若輩者ですから………それにしても、榊支部長自ら来られるなんて、彼はそんなに重要な人物なんですか?」

 

「重要と言うか、逆に何も無いんだ。外部居住区の住民だって、何がしかの記録が付くものだろう?彼にはそれが何も無いんだ」

 

「何も、無い………でありますか?」

 

「そう、まるで急にあそこに現れて、それを篠田君が偶然助けたようにね。と言うかそうとしか説明がつけられない。彼が着ていた学生服を調べてみたが、かつて存在したとある高等学校のものなんだ」

 

え?待って。何?俺、未来の世界に来てんの?

こんな世紀末な未来なんてオラ嫌だァ!

 

そして、榊支部長と呼ばれた男性がこっちに目を向けて来た。

 

「私はここ、フェンリル極東支部を預かるペイラー・榊と言う者だ。目を覚ましたばかりで申し訳ないんだが、君は一体どこから来たんだい?まるで時間の壁を超えて来たような少年」

 

「わ、わかりません。篠田さんにも説明しましたけど、目を覚ましたらあそこであのバケモノに襲われたんです」

 

「ふむ、目を覚ます前………意識を失う前のことは何か覚えているかな?」

 

意識を失う前?何かあったっけ?

 

「すみません。何も覚えてません」

 

「そうか………ふむ、これは参った」

 

ですよね。俺自身どうしたらいいのかわかんないわ。ハハッ。笑うしかないわこんなん。

 

「えーと………つまり、こう言うことですか?一条君は文字通り過去の世界からタイムスリップして来たとか、そう言う………」

 

「簡単に言うと、その可能性があると言うことだね。確かに彼が着ていた服はもう無いはずのものではあるが、用意しようと思えば出来ないことはないし、フェンリル上層部にとってよろしくない何かを知ってしまった彼を消すために記憶を消して、念のために存在そのものを抹消しようとしたか………まあ、後者はあり得ないがね」

 

シレッとお上のめっちゃ闇の深いことを言いやがったなこの人。

 

「とりあえず、骨折他の傷が治るまでは安静にしていたまえ。満足に身動きも取れない民間人を放り出すような真似はしないさ」

 

「うっす。ありがとうございます」

 

「一条君。この人、ウチで一番偉い人だからね?この人が出てけって言ったら即追放だからね?」

 

何が何やらよく分からないが………俺はなんか未来の世界に来ちゃったみたいです。しかも世界をバケモノが我が物顔で闊歩する世紀末な世界らしいです。

 

まあ、とにかく今は休んで傷を治そう。

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