Infinite・Genius 【インフィニット・ジーニアス】   作:EUDANA

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今回はフルボトル回収と、今のビルドと戦兎自身に軽く触れるので短めです。
戦闘描写もいくつかありますが巻き気味です。

入学まで後1、2話と言ったな。
あれは嘘だ。

なので初投稿です。


アドミッション直前

ISの世界に突如として現れた未確認生命体、その名もスマッシュ。

彼らの存在によって、世界は恐怖と不安が広がっていた…そんな中、スマッシュの脅威に立ち向かうべく異世界からやって来たのは我らがヒーロー、仮面ライダー!

仮面ライダービルドこと天才物理学者の桐生戦兎は、相変わらず惚れ惚れするくらいのてぇんさい的な閃きによって難無くスマッシュを撃破するのでした!

いやーけどしかし…俺、まさかのIS学園への入学が決まりました!年齢的には完全にアウトだけど、体が若返ったし仕方ねえよな!

見た目は少年、頭脳は天才!その名も桐生戦兎!!

 

てな訳で一体どうなる、第4話!

 

———————————————————

 

19:00

 

「〜〜そうそう!それでねー、ホラ私今年からIS学園に入学するでしょ?…そう、そうなの!今年男子が入学するんだよ!?信じられる?最初はなんだかなって思ってたけど、結構イケメンだしさぁー…」

 

海へと続く川の上に架かる橋の上で、少女が友人と電話を掛けながら帰路についていた。

 

「え?いや無理だってー。どっちかって言えば私も結構狙ってて…キャッ!」

 

余所見をしながら通話をしていた少女だったが、不意に前の人影にぶつかり、転んで携帯を落としてしまう。

 

「痛ったぁ…あ、すいませ……」

 

尻餅をついた状態で携帯を拾って起き上がろうとした…

 

『!!!』

 

しかし、顔を上げれば目の前にいたのは白く棘が生えた人ではない異形…未確認生命体、スマッシュだった。

 

「きゃあああっ!」

 

直ぐに逃げようとする少女だったが、スマッシュは片手で少女を弾き数メートル程吹き飛ばす。

 

「うう…何なのこの化け物……!来ないでよ!」

 

フラつきながらも手に持っていたカバンを投げつける、しかしスマッシュには全くダメージはない。

そのままスマッシュは少女の目の前で腕を振り上げ、襲いかかろうとした…だが。

 

「ちょっと待った!」

 

その腕は誰かに握られる。

そしてその人物、『赤と青の異形』のパンチを腹に受け大きく吹っ飛んだ。

もう1人の異形…仮面ライダービルドは走って接近、手に持っていたドリルクラッシャーでスマッシュの胴体を何度も斬りつける。

 

「よっ!はっ!」

『!!!』

 

連続で攻撃をくらい、地面を転がるスマッシュ。

そんなスマッシュを前にビルドはドライバーから赤いラビットフルボトルを抜き、ドリルクラッシャーに装填し引き金のスイッチを押した。

 

【 Ready Go ! 】

 

ドリルクラッシャーのドリル部分が赤いオーラを纏いながら高速回転する。

起き上がったスマッシュは嘴による刺突攻撃のために突撃した。

 

【 ボルテックブレイク! 】

「はあああ!ハアッ!!」

 

音声を聞きながらビルドは疾走した。

迫り来る嘴を避け、そのままスマッシュの胴体をすれ違いざまに横一閃に斬り飛ばした。

 

『!!??』

 

スマッシュはダウンし、直後大きな緑の爆炎に覆われた。

 

 

 

「よっと」

 

ビルドはエンプティボトルを倒れたスマッシュへ向け、成分を採取した。

手には白いハリネズミフルボトルが握られていた。

ビルドはそれを満足気に見ながら軽く振る。

 

 

そんな光景を、襲われていたが隠れながら携帯のカメラで撮っていた少女は呟いた。

 

「あれって、もしかして…?」

 

少女に気付き一瞥した後、ビルドはそのまま近くに停めてあったバイクに乗って何処かへと走り去っていった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14:30

 

カタカタカタ…

 

パソコンのキーボードを触っていた桐生戦兎は椅子にもたれて頭を抱えてから大きく伸びをしていた。

頭は一箇所が寝癖の様に飛び出ていた。

 

「〜〜っ!……ひとまずこんなとこか。」

 

机の上にはパソコンに接続されていたビルドドライバーと、それに装着されていたラビットタンクスパークリングが置いてあった。

 

この数週間、朝から昼頃までの間にボトルを修理していたのだ。

しかし、エボルトとの戦闘で限界まで酷使していた影響か、内外共に想定以上にダメージが残っており今日も続いていたのだった。

 

フルフルラビットタンクフルボトルの修復も考慮していたのだが、あちらは本体の修復だけでなくラビットラビットとタンクタンク、そしてジーニアスにて武器として使用する【フルボトルバスター】の修理も残っていた。

 

金に変化したラビットフルボトルと銀に変化したドラゴンフルボトルの2本を装填して放ったジャストマッチブレイクによってエボルトに大ダメージを与えることが出来たのだが、この2本の組み合わせは高いハザードレベルの影響によって強い化学反応を起こし、化学の常識を上回る高稼動状態を発揮するほどだった。

そんな物を最終決戦で酷使した上で放った為か、フルフルラビットタンクボトルやスパークリング以上にガタが来ていた。

その為、フルボトルバスターを用い、様々な種類のフルボトルを使う事で戦力を発揮するフルフルラビットタンクよりも、ビルドに備えられている戦兎が開発した他の武器を自由に扱えるスパークリングを優先したのだった。

 

しかし…

 

「…やっぱ環境的に厳しいな。」

 

内部のデータは修復が完了、更新も行なったがその他の部分や成分に関しては未だに終わっていなかった。

それもそのはず、今戦兎が泊まっているのはホテル

そんな中で大きな音を立てる装置や道具を持ってくるのを控えていた上、資材も学園に無理を言って提供してもらった分をどうにかしてやり繰りしていた為、完全には修復できていなかった。

今までなら関係ないとばかりにホテルで大音量で行なっていただろうが、こちらの世界に来てからと言うものの目立った動きをするわけにもいかず学園から釘を刺されていたこともあり、静かに修復していたのだった。

 

 

それだけでも十分に厄介だったのだが、他にも問題はあった。

例えばIS学園に半強制入学が決まった際に支給された、ISに関する参考書とマニュアルの2冊。

一見すると普通の本なのだが…この2冊、とにかく分厚い。

某有名国語辞典並みに分厚い、恐らくこれで全力で殴れば男でも簡単に即死しかねないと思えるほどだ。

おまけに入学までに必読と来た。

女子生徒たちの多くはISに触れるのは適性検査を受ける中学から、場合によっては小学生の頃から習い始めるのだ。

 

本来なら、今からその数年分を追いつくのは非常に厳しい…幸い戦兎は自他共に認める天才故あっさり理解、暗記したのだったが。

 

(けど俺はてぇんさいだから兎も角、例の織斑一夏(おりむらいちか)って奴は大丈夫なのか?)

 

当の本人は古い電話帳と間違えて処分してしまった事など露知らず、戦兎はまだ見ぬ自分と同じ、本来なら唯一の男性IS操縦者の織斑一夏を僅かに心配するのだった。

 

 

そしてもう1つはスマッシュ。

戦闘はもちろん、サーチャーを確認しながらの修理だったためペースが落ちてしまっていた。

ただし、最初は2日連続で出現していたが、この数週間はまだ3体しか現れていなかった。

無論それはいい事なのだが…。

昨日までの間に入手したボトルは掃除機フルボトル、ライオンフルボトル、そしてハリネズミフルボトルだ。

 

「3本かぁ…もうちょっと欲しいよなー…」

 

スマッシュが現れる事を願っているとも捉えられかねない発言をしつつ、戦兎はパソコンからビルドドライバーを外した。

 

そして今の状況を調べるためにも、ネットをつけて検索を始めた。

すると検索上位に気になる話題をしたサイトのタイトルが表示されていた。

クリックすると、そのサイトが画面に表示された。

 

『ここ数週間、通称未確認生命体が数多く目撃されています。しかもそのどれもが日本の一箇所に集中しているという不可思議な現象が!

警察も未だに表向きはノーコメント、裏でもISを出撃させているが未確認に対して有効になり得ないとの噂まで!

日本は一体どうなってしまう…?

しかし、そこに突如として救世主が!?』

 

そんな本文の後に大きく画像が添付されていた。それはスマッシュと戦闘しているビルドだった。

 

『未確認が現れると人々を守り、風のように現れて風のように去っていく謎の存在。

鋼鉄の愛馬であるバイクを駆り、人類を脅かす脅威に立ち向かう、まさに正義のヒーロー!?』

 

そしてビルド ラビットタンクの顔をドアップした画像が…

 

『その名も、仮面騎士(ライダー)!』

 

「…いや、騎士って何よ騎士って……ライダーの当て字とはいえさ…」

 

この世界で最初に起動し日本に迫る2000発を超えるミサイルを約半数撃ち落とし、世界中の戦力を圧倒した…即ちこの世界の方向性を決定づけたIS『白騎士』に合わせて名付けられたそうだ。

……世界を変えかねないと言うのは兎も角、テロに使われた機体と同じ異名と言うのも複雑ではあるのだが。

 

「勝手なこと言うなっての、内容も殆ど大袈裟だしよ……まあ結構カッコいいしいいか。

…いや騎士をライダーってやっぱ無理やりすぎでしょ」

 

そこまで言って戦兎はあることに気付く

 

「て言うか、この世界でも仮面ライダーなんだな俺って…あ、でもエグゼイド達も仮面ライダーだしな…概念レベルででも決まってるのかよ?」

 

自分たちの世界、そしてエグゼイド達の世界…2つの世界で仮面ライダーと呼ばれていたが、存在すらなかったこの世界においても仮面ライダーと呼ばれている事に若干の疑問を浮かべた戦兎だった。

 

「ま、気にするほどじゃねえか」

 

そんな風に考えを打ち切ってから、サイトやSNSに上がっていたこの数週間に起こった戦闘を撮影したと思われる映像を再生するのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわあああ!」

 

樹々がそびえ立つ山の中、異形…スマッシュが動いていた。

 

『!!』

 

必死に逃げる男性だったが、その左手をかざすと男性は凄まじい風によって引き込まれそうになっていた。

 

「死にたくない…死にたくなあい!」

 

近くの木にしがみつきながら情け無くあげるその悲鳴も、吹き荒ぶ突風によって掻き消される。

しかしそんな中でも小さく、しかし徐々に音を大きくしながらバイクのエンジン音が響き渡る…。

 

ドン!

 

『!!?』

 

直後、スマッシュに対しビルドはバイクであるマシンビルダーで突っ込んでいた。

 

「やべっ、緊急とはいえやっちまった!…でも、この世界のスマッシュだし まあいいか!」

 

なんてことを言いながらビルドは素早くドリルクラッシャーを取り出した。

そのまま素早くスマッシュへと走り出す。

 

『!』

 

しかし、スマッシュは左手をビルドへと向けた。

すると強烈な突風によって吸引される。

 

「うおおお!?危ねぇ!」

 

素早く地面にドリルクラッシャーを突き刺したビルド

そのままの姿勢でフルボトルを取り出した。

 

【 ゴリラ!】

 

吸引を耐えながらハンドルを回し、準備を完了させる。

 

【 Are you ready ? 】

 

「変身!!」

 

叫ぶと兎のハーフボディがゴリラの物に交換される。

交換が終了すると同時にビルドは地面に刺していたドリルクラッシャーを引き抜き、突風に身を任せた。

 

「ほーいっ!」

 

スマッシュに近付くとすぐさまその左手目掛けてゴリラハーフボディのサドンデストロイヤーを叩きつけた。

すると轟音と共に、掃除機を模した左手が巨大なナックルによって砕かれる。

 

『!!』

 

【ラビット!】 【タンク!】

R/T

【ベストマッチ!】

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

スマッシュが怯んでいる間にラビットタンクフォームに戻るビルド、右眼のアンテナをなぞり、そのまま手を開いてからハンドルを勢いよく回す。

 

【 Ready Go ! 】

 

【 ボルテックフィニッシュ! 】

 

スマッシュの目の前に方程式のグラフが形成される。

そのままビルドはジャンプし、頂点に飛び乗るとグラフに沿って勢い良く滑っていく。

 

『!』

 

スマッシュは少しでも対応しようとしたのか、砕かれた右腕で殴りかかる…

 

「はあああ!」

 

しかし威力の差は埋まることはなく、スマッシュは緑の爆炎を上げるのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれは殆どゴリラによるごり押しだったな…手数も少ねえし、しょうがないけどさ。」

 

映像を見終わって呟く戦兎

 

「けど折角の良いシーンだったのにカメラ写り悪いな…もうちょっとカッコ良く撮ってくれよー…」

 

なんてことを言いながら次の動画を再生した……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車が宙を舞っている…

通常ではあり得ないそんな光景がスクラップ工場で繰り広げられていた。

 

『!!』

 

獅子を彷彿とさせる姿のスマッシュは上空を旋回するビルドトライアルフォーム タカタンクへ車を投げつけていた。

 

「ったく、こんなとこにまで出やがって!」

 

ホークガトリンガーからタカを模した弾丸を次々に打ち込んでいった。

しかしスマッシュはその攻撃を腕で弾き、持ち上げた車で防いでいた。

 

「なら…これでどうだ!」

 

そう言うとビルドは水色のフルボトルを取り出し、タンクと交換する形で装填した。

 

【ダイヤモンド!】

 

素早くハンドルを回し変身準備を完了する。

 

【 Are you ready ? 】

 

「ビルドアップ!」

 

タンクハーフボディがダイヤモンドハーフボディと交換される。

 

「勝利の法則は決まった!」

 

ビルドはソレスタルウイングを使って素早く飛翔、スマッシュの周りに積まれた大量の廃車に手を向け、その廃車を次々とダイヤモンドに変換していく。

 

『!?』

 

慌てたかのように周囲を見渡すスマッシュを余所に、ビルドはダイヤの左手を左や右に動かす。

 

「ほい!ほーい!」

 

その動きに合わせて大量のダイヤが勢い良く飛んでいき、スマッシュを攻撃する。

そしてそのまま空いた右手でハンドルを素早く回す。

 

【 Ready Go ! 】

 

音声が鳴り終わるとビルドは左手を下から上へと上げる。

すると橙色の風が竜巻のように発生し、ダイヤと共にスマッシュを上空に打ち上げる。

 

『!!?』

 

竜巻に巻き込まれ身動きが取れず、更にダイヤによる攻撃も激しさを増し全身に勢いよく打ち付けられる。

地上ではビルドが竜巻の中心に立ち、ホークガトリンガーの銃口を真上に向けていた。

 

【ボルテックアタック!】

 

ホークガトリンガーから何発もの銃弾が放たれ、その全てがスマッシュに命中し風穴を開けていった。

そしてその直後に緑の爆発が起こった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…いや、よく撮ってたなこんなの…ここまで来たら普通逃げるでしょ」

 

空飛ぶ車やダイヤモンドの嵐でも引かずに撮り続けた撮影者の正気を疑いながらも、戦兎はサイトを閉じる。

ふとカレンダーを見れば既に入学まで1ヶ月を切っていた。

 

「…入学したら修理に回せる時間もねえだろうし…こっからが最後の追い込みか。」

 

そう言うと戦兎はパソコンから外していたビルドドライバーにスパークリングと交換する形でフルフルラビットタンクフルボトルを装填し、再びパソコンに繋げて画面と向き合うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間後…

 

20:00

 

「一先ず完了かぁ…長かったぁ!」

 

椅子の上で大きく伸びをしながら、内部のデータや軽い部品などの修理を終えたフルフルラビットタンクフルボトルをドライバーから取り外す。

またもや頭は寝癖のように飛び出ていた。

 

「あとはフルボトルバスターだな!…でもコイツは流石に無理そうだな…仕方ねえ、学園の休みの日とかに専念するか。」

 

そう言うと戦兎は部屋に置いてあった荷物を段ボールに詰め始めた。

あと数日で学園に入学し、寮生活となるので移動しやすいようにしていたのだった。

 

フルボトルバスターを始めとした大型ガジェットや電子機器はケースに入れたりクッションを敷き詰めるなどして厳重に密閉、『割れ物注意』と書かれたシールを何枚も貼っていく。

そのシールを見て<仮面ライダーローグ>の後頭部にも貼られてたなぁ、なんて思いながら荷造りを進めていく。

普段から整理整頓が行き届いているのもあってか1時間も経たないうちに荷造りが終了した。

 

「…何か暇だな。TVでも見てみるか」

 

そんな軽いノリでテレビを付けてチャンネルを変えていった。

 

『「つまり最近は女性に反抗するかのような態度を示す男性が僅かながらに増えているのですよ!」「なるほど、やはり最近になって男性操縦者が発見されたことによる影響でしょうか?」』

 

『無声アニメ作品のマーマーマンションの映画化にあの人気アイドル声優が起用、しかしファンからは字幕の無声アニメなのが良かったのにと不安や不満の声も…』

 

『いよいよ入学の季節がやって来ます!そこで街角でインタビュー!先輩方に聞いた、高校大学これだけは気をつけろー!!』

 

『あの超大人気アニメシリーズ、【魔法少女コヨミ】が映画になって登場!それを記念して、【魔法少女コヨミ】、【魔法少女コヨミ☆マジカ】、【魔法少女コヨミ♡マジデ】、【魔法少女コヨミ♢マジダ】…更に【魔法少女コヨミ前日譚 魔法少年ハルト】、【魔法少女コヨミ外伝 魔法少女ビースト】…歴代シリーズ全作を放送!最新作【劇場版魔法少女コヨミinマジックランド】を前に、これをバッチリミナー!』

 

『家電の事なら青いモルフォと覚えましょう! 【SMART BRAIN】』

 

『ここでニュースです、先日アラスカ近辺で確認された謎の光は隕石による大気圏突入時の物だと発表されました。…此方がその写真ですね。1ヶ月前にシベリアとモンゴル、更に2ヶ月ほど前には中国の山奥や海上でも同様のものが確認されています。ここ数ヶ月だけで隕石がかなり飛来している様ですが…』

 

「ふーん…隕石ねぇ……そういやこの世界って火星の文明はどうなってんだ?ベルナージュとか居んのかな?」

 

なんてことを思いながらニュースを見ようとしていたが

 

〜♪〜〜♪

 

ビルドファンから着信音が鳴り響く。

スマッシュが出た時に鳴る様に設定しており、その反応だった。

 

「マジか…じゃ、行ってくるか!」

 

今までのペース的にも、これが学園入学前最後の戦いになる予感を胸に戦兎は電気やテレビもそのままに駆け出した……。

 

 

 

『また先ほどの隕石ですが、専門家の方からはまるで人工的に作られた何らかの壁の様な形状をしていたと思われるとの事でしたが…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園に異形が1人…また1人と姿を現わす。

しかしその全てが同じ姿形をしていた。

分身能力を持ったスマッシュだったが、銃声と共に大きく吹き飛ぶ。

中央に陣取った仮面ライダービルド トライアルフォームタカタンクは辺りにホークガトリンガーで攻撃していた。

しかしベストマッチでは無いため今ひとつ火力に欠けていた。

 

「しょうがねえ、なら…久々のこいつの出番だ!!」

 

そう言うとビルドは黄色と薄緑のボトルを取り出しドライバーに装填した。

それは今のビルドが変身可能な4つ目のベストマッチフォームだった…

 

【ライオン!】 【掃除機!】

L/S

 

【ベストマッチ!】

 

勢い良くハンドルを回すビルド。大きな機械音と共にその周囲にスナップライドビルダーが展開される。近付こうとするスマッシュを弾き飛ばしながら、前に黄色、そして後ろに緑の装甲が生成されていく。

そしてハンドルを回し終えた。

 

【 Are you ready ? 】

 

「ビルドアップ!」

 

叫ぶと同時に前後の装甲がビルドを挟んだ。

煙を吐き出しながらも、その姿は新しい姿へと変えていた…

 

【たてがみサイクロン! ライオンクリーナー!】

【 イェーイ!】

 

ライオンと掃除機の力を併せ持ったベストマッチ、ライオンクリーナーだった。

ビルドはライオンの尾を模したムチでスマッシュを分身諸共次々と攻撃していく。

 

『!!』

 

攻撃から逃れた一体が後ろから二刀の剣で攻撃する…が、ビルドは振り返って胸を張るだけで防いだ。

胸のライオチェストアーマーは、自身の爪による攻撃以外の物理攻撃を通さない程の強度を持っていたのだ。

 

「とおぅ!…っと!」

 

ジャンプをしてスマッシュの分身集団と距離を離すビルド。それを追ってスマッシュたちが一斉に走り出す。

その様子を見ながらビルドはハンドルを素早く回す。

 

【 Ready Go ! 】

 

ビルドは掃除機になっている左手をスマッシュ達へと向けた。するとそこから強い風が発され、スマッシュたちを引き寄せる。

 

『!!?』

 

自分たちから走って近寄っていた事もありスマッシュたちが次々に掃除機へと纏められていく。

ついにはスマッシュだけで球体状にまで纏められてしまった。

 

【ボルテックフィニッシュ!】

 

「はああっ!」

 

そんなスマッシュの球体へ向け、ビルドは右腕のガントレットからライオンを模したエネルギー波を放ち一網打尽にした。

今まで以上の爆発が起こったのは言うまでもなかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…よし、終わりっと!」

 

採取して浄化された忍者フルボトルを満足気に振りながらバイクに乗る戦兎。

辺りからは相変わらずサイレン音が響いていた。

 

「まーだ俺のこと追ってんのか…しつっこいなもう!」

 

ヘルメットを被りながらエンジンを入れる。

いよいよ数日で入学…正直言ってそんなことしてる暇はないのが本音だが、彼の心には少なくとも期待もあった。

かつて葛城として高校に通っていたことはあった。だが『桐生戦兎』という人間にとっては初めての出来事だった。

 

(2度目というよりは初めて…だな…)

 

青春などと言う自身とは縁遠いものを味わう事となる…そんなあり得なかった事を体験させてくれるこの世界に、少しの感謝と大きな申し訳なさを感じながらも、戦兎はマシンビルダーで夜の中を走り去っていった……。




巻きどころか適当じゃね?だって?細かいことはry
リアル多忙につき支離滅裂気味な気がします…本当に申し訳ない。(某博士風
なんで今回4回も戦闘入れたんだ?と思われるかもしれませんが、次からIS側の原作に合わせていくのでビルドの戦闘描写が少なめになります。なのでその分今回は多めに入れました。…全部雑な気がするのは多分気のせい……

途中で出た仮面騎士は仮面ライダーの中国語表記です。

ゴリラモンド君の活躍所は考えてるので今回はお休みです。
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