転生したけど普通に生きたい!!……え?ダメ?   作:紫蒼慧悟

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よし、やっとできた。
ちょっと無茶苦茶感があるけどいいんじゃないかな?

遅れた理由?
他のも書いてたのもあるけど、アレだな…
マークニヒトの戦闘シーンがかっこよすぎて悶えてたり芹ちゃん可愛い、ヤッターって悶えてたからかな?


お茶会のマナーとか知らねえから!!!

あれから数日…

試行錯誤を重ねながらもISの改二は徐々にだが進んできていた。

だが、いかんせん決め手に欠ける…

「これで十分すぎる気がするのだけど…」

扇子は幾分かオツムが弱いのでアリサちゃんの強さを理解しきれていないようだ。

「無理だな。これでも1分逃げ回るので精一杯だ。

 もう少し何かヒントがあれば…」

だが、何がある?

できることは大体やった。ロシアの研究者も四徹させてそこらへんで寝てるから使えない。

既に額に落書きも施したので暇つぶしにもできない…

ダメだな…

行き詰まってきたし、気分転換でもするか…

研究用のディスプレイを全て非表示にして…

「博士、気分転換にエロゲをしないでください…」

あ、いたのか…

「他の気分転換はできないんですか?健全な方で」

「ないな」

「断言しないでください!!

 それなら、少し付き合ってもらえませんか?」

えー…

「露骨に嫌そうな顔しないでくれません!?」

「はぁ、仕方ないな…」

『高天原』をスリープモードへ移行して扇子と地下施設から出る。

「うっ…眩しい…」

「私が?」

「鏡でも貸してやろうか?」

「それは一体どういう意味なのかしら!?」

あー、ヒッキーには太陽の光がキツイ…

そして、扇子からの睨みつける攻撃がウザイ。

お前はポケモンなのかもしれんが俺は違うので聞きません。

「で?

 どこまで付き合えばいいんだ?」

「そうね、博士…ううん、四季くんは…って、何その顔!?私何かした!?」

なんだこの扇子は?いきなり馴れ馴れしくなりやがって…

「べっつにぃ…」

「うわ、今のはイラッとしたわ…」

「で?」

積極的に煽ってくスタイル。

「お茶会なんていかがかしら?」

ぐぬぬ顔してたのをいつもどおりの表情にして提案してきたのは扇子にしては割とマシな提案だった。

「ダブ子姉の入れ知恵か…」

「ダブ子姉?………………もしかして、虚ちゃんのこと?」

「いや、名前なんか知らんが?」

そもそもあの姉妹を筆頭に俺はここに来てから自己紹介すらされていないんだが…

「じゃあ、尚更よ!!ほら行きましょ!!」

ここに来てから一番の笑顔で俺の手を取り引っ張る。

更識刀奈だっけ…

覚えてみてもいいかもしれんが、保留だな。

こいつヘタレだし…

 

 

 

 

 

 

お茶会の会場は更識邸の中庭にあった。

「いや、お茶会って…洋風か…」

そう家が日本家屋なだけに…枯山水があるだけに和風だと思い込んでいた俺が悪いんだが…

「あ~、博士だ~」

まずはダブ子からの歓迎という名のタックル。

病弱な俺では受け止めきれずに押し倒される。

「こら、本音!!」

「ふえ?」

「重い…」

「あ~!!博士ひどいよ~」

「いいから、貴方は退きなさい」

なんでこんな目に…

やっぱり篭り続けているべきだったか…

「大丈夫、四季君?」

あれ、それ固定なのか扇子よ…

「ああ」

扇子が差し出してきた手を取り立ち上がる。

押し倒された時についた汚れを服を叩くことで払い落とす。

「帰りたい…」

本当に帰りたい。もう本当に切実に…

一夏のご飯が恋しい。姉さんの膝枕が恋しい。アリサちゃんの厳しくも優しい気遣いが恋しい。

え?プラマイゼロコンビは知らない。

そういや、束姉はどうしてるんだろう?

多分地中海らへんにいると思う。今までの勘で…

「冗談にしても笑えないわよ…」

苦笑する扇子になんか違和感…

一体何があった?

こないだまで高圧的ってほどではなかったにしろ女尊男卑の風潮に沿った性格だった気がする。

まあ、いいや…

そこまで興味ないし。

「ごめんね、ちょっと遅れちゃった」

屋敷の方から小走り気味に簪が来た。

走ってくるかんざしと目が合うと、簪が笑顔になった。

え?なんで?

俺なんかしたっけ?

「博士!!」

あれ?お茶会はこっちじゃないぞ?

ダブ子姉の方に行きなさいな…

まあ、心当たりがないわけでもないんだよ…

アレは確か…扇子と組手していた次の日…

たまたま簪が地下にいる扇子の様子を見に来ていた時に俺の携帯に一夏から連絡が入ったんだ。

着信音をとあるアニソンにしていたせいか簪が猛烈に反応したのは携帯が鳴ったことよりもビックリした。

それ以来、俺がおふざけでいった悪の組織に改造された正義の味方というのは流石に嘘だとわかるだろうから、オタク仲間みたいに見られているようだ。

そのうち簪のお尻から尻尾が見えそうで怖い。

なんか、人懐っこい犬みたいに近寄ってきてるし…

「むぅ、私の簪ちゃんが…」

そんな悔しそうな顔してないで簪をそっちのお茶会の会場へ引っ張っていけよ…

まあ、ダブ子姉がお茶会の準備から簪の対処まで全てをこなしていたが…

 

 

 

 

 

 

「ん~、やっぱり虚ちゃんのお茶は格別ね!」

「ありがとうございます、お嬢様」

まあ、普通に美味いな…

一夏は炊事洗濯の家事全般をソツなくこなすが、こういう系はそこまで上手くないから普通に美味しい。

そして、ダブ子はお茶ではなくクッキーを自身の袖を汚して頬張り…

簪は時折こちらをチラチラ見てくる…

なにこれ?すごく帰りたいんだが…

なんかすごく気まずい…

そう思って、視線を自分が先程まで飲んでいたカップに移す。

半分ほどまで減ったダブ子姉が淹れてくれた紅茶が入っている。

お茶…液体…ん?液体…

液体か……ナノマシン入れて操作すれば面白そう…

あ、これでいいじゃん…

そうか…焔獅子と同じ感じでいいんだよ…

大気中の水分を操れるように設定して…ISの方にも水分生成させるようにすればいいのか…

「後は…あれをこうして……こっちの機能をあっちで代用させれば……」

「博士?」

簪の方から疑問の声が上がるが気にしてる暇はない。

今すぐ戻って続きだな…

ナノマシンの方は焔獅子の予備を使えばいいか…

「四季君…?」

はははははは。なんだ、簡単じゃないか…

「見つけた…」

「へ?」

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!

 刀奈!!お前の名前覚えておいてやる」

簡単すぎて草が生える勢いのまま研究室に戻りISを完成させる為に歩みを進める。

ここに来て一番の上機嫌かもしれない。

 

 

 

 

「名前で呼ばれた…」

四季が去った後のお茶会は有耶無耶になったものの刀奈は自室で悶えていた。

「名前で呼ばれちゃった…」

刀奈が思い出すのは先ほどの光景、IS開発の親の一人とも言われている年下の少年。

どんな人かと思っていたけど、根は素直だった。

部下からの報告と初対面での言動は酷かったが何故か憎めなかった。

ISを開発して貰う為?

確かにそれもあった。けどどこかで彼を憎めなかった。

一目惚れ?

わからない。自慢ではないが私は恋を知らないので文字通りわからないのだ。

この気持ちが恋なのか、それとも別の感情なのか…

ただ単に名前を読んでくれて嬉しかっただけなのか、私にはわからない。

「ふふっ…」

ただ、自然と笑みを作ってしまう。

この感情を忘れたくない。自然とそう思っている自分がいる。

だが、私は次期楯無となる存在だ。この感情が邪魔にならないことを祈ろう…

 

 

 

 

 

 

 

ISの完全改装が完了したのはお茶会から3日後のことだった。

ロシアから来日した研究者達は全員が老若男女関係なく目の下にものすごいクマを作ってISの起動を見守っていた。

睡魔が集団で襲ってくる幻覚を見つつ、ソレを気力で叩き潰し自分が関わったISの結果を見守る。まさに研究者の鏡と言えるだろう。

中央に鎮座するのは正しく"水"。

ISスーツに身を包んだ刀奈はその"水"を凝視していた。

別に水で濡れているわけではなく、表現するとしたら水になる。ただそれだけだ。

まだ初期設定すら終わっていない、穢れ無き機体()に刀奈はただ一言、美しいと漏らした。

機体の傍らには四季が最終チェックを行っていた。

「何してる、早く乗れ」

訂正、既に終わっているようだ。

刀奈はISに体を委ねて目を瞑る。

ISの装甲が刀奈にあわせて閉じていく。

刀奈が目を開くとハイパーセンサーが起動し、360°の視界を手に入れた気分になる。

目の前に展開された仮想ディスプレイにはフォーマットとフィッティングの残り時間が記されている。

だが、その時間は3分もなく、3分後には初期稼働テストが開始されるだろう。

隣にいる四季を見ると、ISが刀奈の思いに反応したのか彼の顔が大画面にそれも視界全体に映し出される。

「っ!!」

いきなりのことに声を上げそうになるがソレを堪え平静を保つように心懸ける。

「どうした?」

声を掛けてきたのは四季だった。

なんで?、と思ったがフォーマットとフィッティングのモニタリングをしているのだから心拍数が上がったのに気づいたのだろうと勝手に解釈する。

実際その通りにいきなり上がった心拍数に四季は疑問を抱いていた。

ISは宇宙用のマルチパワードスーツだが、先ず初めにこの"インフィニット・ストラトス"という技術は完成していないのだ。

それもそのはず。IS開発の親である篠ノ之束が四季と共に行方を眩ませたからだ。

研究者達には最低限の知識しか与えておらず、しかもコア周りに関しては束と四季を除いて理解できるものはいなかったのだ。

故に、コアを複製することは叶わなかった。

丁度500個あったコアも無理して分解し、研究したために使い物にならなくなった。その数33個。

まあ要するに、未完成のものを人体に試す以上、不調が出る場合もある。

実際件数は少ないものの"IS搭乗恐怖症"という病気すら存在している。

開発者である四季はその責任を負わなければならない。

そして、可能な限りその症例を抑える努力もだ。

「なんでもないの!"IS病"の方じゃないから…」

刀奈の"IS病"という言葉に四季は一瞬眉を潜め訝しむもモニタリングに集中するため追求はしなかった。

ただ、四季のモニタリングしている仮想ディスプレイが2つほど増えただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

フォーマットとフィッティング、及び一次移行の完了後刀奈のISが初めてその身を宙に浮く。

初期稼働テストも問題なく終了し今現在は訓練用バルーンを使用した武装テストだ。

初期武装として、ガトリングガンを4門内蔵した馬上槍"蒼流旋"、高圧水流を発する蛇腹剣"ラスティー・ネイル"。

そしてナノマシンの制御と水分生成を司る"アクア・クリスタル"主にこの3つだが、組み合わせればどんな距離でも対応できるだろう。

普通に水蒸気爆弾作れるしな、この機体…

武装テストも終了し、刀奈が機体から降りて小走り気味に俺に近づいてくる。

「終わったな。特に問題点は無し。アリサちゃんに勝てるかどうかはお前次第だ」

俺の言葉に刀奈は表情を引き締めて力強く返事をする。

「ええ!!そういえば、この子の名前って…」

名前?ああ、そういえばつけてなかったな…

そうだな…

「ミステリアス・レイディ…霧纏いの淑女ってところか…」

「ミステリアス・レイディ…」

俺が付けた名前を反芻するように呟いてから刀奈は笑顔で頷いた。

「うん。いい名前ね」

よし、仕事終わりだ。

これで家に帰れるぜい!!

あ、アリサちゃんにも報告しておかないと…

「そういえば、ロシア語じゃないのね…」

「すまねえ、ロシア語はさっぱりなんだ…」




次回でアリサちゃんvs刀奈事件
その次に一夏誘拐事件
その次に鈴ちゃんお引越し事件
その次に一夏&弾のIS起動事件
その次に五反田家誘拐事件
と、いつになったら原作に入れるやら状態。
ところどころに日常回を挟むのであと軽く10話は掛かるんじゃないかなって予想している。
え?ネタバレすんな?
この程度で何言ってるんだ?←マテ


次回!!アリサちゃんの下乳型ISスーツ!!エロいよ!!
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