リアルが忙しいし、色々とやることも出来てきた。
つまりは年をとった。
別に誕生日が来たわけではないよ?
見世物とか趣味じゃねえから!!!
春。それは出会いと別れの季節にして変人が一番増える季節だ。まあ、そんなどうでもいいことは置いといて…
一夏と弾は政府から半ば強制的にIS学園へと入学させられた。キチンと試験を受けて。まあ、試験の結果が悪くても強制だっただろうが。
そして俺は2・3年の整備科の臨時講師を受け持ってるので断れた。そう思ってた時期が俺にもありました。
なんでだよ。俺にも一夏と弾に混じって
拒否りたいけど既に決まっちまったとか意味がわからない。もうやだ。イライラしたのでEUの株を軽く暴落させた。直ぐに元に戻しておいたし、大丈夫だろ。
今現在は入学式も終わったので教室で教師が来るのを待っている状態だ。というか周囲の視線がうざい。前の席にいる一夏、右隣にいる弾は気不味いのか硬直している。
まあ、アレだな。パンダさんはこんな気持ちなのかー。なんて、アホな感想を抱きつつ仮想ディスプレイに表示されたデータを見て仮想キーボードで別のデータを入力していく。
まあ、窓際の一番前に知った顔がいるので一夏は時折そちらに視線を飛ばすが、無効はガン無視。弾は弾で諦めたのか目を瞑って視覚を遮断。馬鹿だな、そんなことをすれば余計に気になるだろ。ほら、直ぐに目を開いた。
本当に暇な奴らだな。こっちを見ることしかできんのか?教科書開いて予習復習しろよ。こっちはこっちで束姉に渡す展開装甲の仮想実験データの整理中だし。
ヌル達にVRでやらせてみたところ結構高評価だったな。"残月"に取り付けて欲しいとか言ってきた。試作段階なので無理だと言ったら悄気てたのは印象的だったな。そんなに良かったか、アレ?
一夏と弾にとって拷問にも等しい時間は唐突に終わりを告げた。扉が開き副担任の山田先生が来たからだ。
一夏と弾はまるで女神でも見るような目で見ていた。山田先生が軽く悲鳴をあげそうになっていたが。
そこからは自己紹介が名簿順で始まった。正直どうでもいい。自己紹介は遂に一夏の番になった。
一夏は未だに硬直しており、自分の番が来たことに気づいていなかった。仕方ないので後ろの席にいる俺が一夏が座っている椅子を蹴って意識を現実に戻す。
愚弟の不始末をするのも兄の務め。断じて八つ当たりで蹴った訳ではない。いや、マジで。
「呼ばれてんだからさっさと済ましてこい、ド阿呆」
思わず本音が口から溢れてしまった。反省はしない。事実だし。
山田先生と弾は苦笑い、他のクラスメイトは呆然とし、被害者の一夏はこっちに抗議の視線を送りながら立ち上がる。
「えっと、織斑一夏です……」
終わった。え、これで終わりかよ…
そして、一夏に教室中の全視線が注がれる。それに気づかないほど一夏も間抜けではない。一時期は剣道を習っていたのだから。そうゆうことにしておこう。
一夏は息を吸う。その行動にクラスの全員が反応する。中には机に乗り出すものまで居るくらいに。
「……以上です!!!」
俺は頭を抑え、他の全員はギャグ漫画のように器用に転けていた。いや、本当に愚弟だわ。
「お前は自己紹介もマトモにできんのか!?」
教室に入ってきた姉上こと織斑千冬に一撃で沈められた愚弟を見て俺はちょっとビビった。
まあ、割といつもの光景だな。まあ、クラスメイトの前でやるとは思わなかったけど。弾もアチャーって顔してるし…
「げぇっ!?波旬!?」
「誰が第六天魔だ!?」
なんで姉さんが波旬知ってんだよ?束姉だな。あのアホロクなことしないな…
一夏の頭に降ろされた出席簿が俺の方にも向く。えー。俺もっすか?
視線で、キチンとやらないと殺すって言われても…
というか、俺のこと知らない奴っていないだろう。仮にもISのこと勉強しに来るやつらだぜ?その生みの親の一人を知らないとか草生えるわ。
姉さん。俺は飛ばしていいですよね?あ、ダメっすか。えー。
やりたくねえ。この愚弟の後とか気が滅入るわ。
「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ。クラスへの挨拶を押し付けて済まなかったな」
山田先生と少し話をした姉上は俺たち生徒に向き直る。若干微笑んで。
「私が織斑千冬だ。貴様らを一年で使い物にするのが私の仕事だ。私の言葉をよく聞き、よく理解しろ。私の言うことには『はい』か『イエス』で答えろ。逆らってもいいがあとは知らんぞ」
姉上のよそ行きの微笑みに騙されたクラスメイトが黄色い悲鳴をあげる。鼓膜が破れんばかりの勢いで。
「キャーーーー!!千冬様、生の千冬様よ!!」
「ずっとファンでした!!」
「私お姉様に憧れてここに来たんです。北九州から!」
「あの千冬様に御指導いただけるなんて、感激です!」
「キャーーー!!お姉さま、夜戦しよ!!」
本当に五月蝿い。弾も耳を塞ぎながら辟易している。一夏はまたくだらない事を考えてるな。あの顔は南瓜の煮物定食のことを考えてんな。てか、なんでそれを考えた?
「……まったく。毎年良くもこれだけ馬鹿を見つけてこれるものだな。それとも馬鹿を私のクラスに押し込めているのか?」
姉上、ご苦労様です。でも、バカの部分で俺達3人を見るのは止めてください。少なくとも俺は違うんで。
「キャーーーーー!!千冬様!!もっと叱って、罵って!!」
「でも時には優しくして!!」
「ちくわ大明神」
「そしてつけあがらないように躾をして!!」
「誰だ今の?」
本当に五月蝿い。騒乱罪で逮捕出来んじゃないかってぐらいに五月蝿い。
にしても弾のやつ。さりげにちくわ大明神やりやがったな。よくやった。
「で?貴様は満足に自己紹介もできんのか?」
「いや、だって千冬姉…」
また叩かれた。本当に馬鹿だな。
「織斑先生と呼べ」
「はい」
もう叩かれたくないのか頭を抑えて返事をする。ただのアホ。
「え、織斑君って千冬様の弟?」
苗字で気づけよ。一応テレビで報道されただろう。
そして俺に視線を送る姉さん。
「俺も?」
「当たり前だ」
「いや、ぶっちゃけ俺のこと知らない奴いないだろ?」
「やれ」
視線で教室内の温度が下がっていく気がする。とゆうか殺気を込めないでください。
姉さんマジ怖い。
「えー、めんどい。織斑四季。整備科臨時講師兼任してます。以上」
一夏よりはマシだろう。と、思ったら出席簿が襲ってきた。
左手で止めると姉さんが睨んでくる。暴力はいけない。
「全く。この愚弟共が。」
自室も掃除できない人が何か言ってる。危ないから出席簿で攻撃するのやめてください。
暴力系ヒロインはディスられるだけなんで止めた方がいいと思います。まあ、攻略対象キャラでもなんでもないというかギャルゲでもないしどうでもいいか。
まあ、いいや。めんどいことは終わったし。
「え!?まさか、織斑博士?」
「ISの開発者の一人がなんで?」
本当になんで俺がここで生徒やらなきゃならないのかわからん。俺、講師も続投するんだぞ?講師兼生徒ってなんだよ?わけわからんわ
後、何故か箒が俺を睨んでくる。意味がわからん。お前の狙いは一夏であって俺ではないだろう?アレか?ISの開発に協力したことを未だに怒っているのか?それとも去年会いに行った時に膝カックンしたことを怒っているのか?アレはお茶目心を出してみただけだし許せよ。
おかしい、さらに睨まれた。まあいいや、ほっとこ。
「次」
姉さんが一言。命令のように吐き出す。というかほぼ命令だよなこれ。
立ち上がるのは俺の後ろではなく、右隣に座っていた弾だ。実は今の席順って割と適当なんだよね。
「えと、五反田弾です。実家が定食屋なんで料理はある程度できます。ISに関してはド素人ですので色々と迷惑をかけると思いますがよろしくお願いします」
弾の自己紹介に男子中で最高評価の栄誉なのか、拍手が疎らに送られた。姉さんも頷いている。
「なんで貴様らは弾のようにキチンと出来ないのだ!!常識をどこに忘れてきた?」
姉さんからの怒声に一夏が気まずそうに視線を逸らす。姉さんに追撃を掛けられ再び頭を抑えて痛みに耐える一夏。馬鹿だ。
そして、怒りの矛先が俺に向く。チョーコワイッス。
「常識なんてIS作ってる途中で捨てちまったよ」
出席簿が飛んできたがもう一度左手で止める。
「ごめんなさい、反省してます」
一応形だけでも言葉にしておくと、殺気を向けられた。やっぱり心にないこと言っても無駄か。
俺たちばかりに構ってるわけにも行かず、次の生徒の自己紹介に入る。
はあ。どうでもいいけど、ISの授業って俺受ける意味ないんだけどなぁ…
自己紹介中に箒が癇癪起こして、ダブ子がマイペースに挨拶していたのが少し印象的だったな。
という訳でやっとのことで原作開始。
次回、チョロイン登場。