転生したけど普通に生きたい!!……え?ダメ?   作:紫蒼慧悟

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喧嘩はダメだよ
そして何故こうなったよ…


喧嘩とか意味ねえから!!!

束姉がISを発表してそれを馬鹿にされてから、俺と束姉の共同ハッキングによって起こしたあの事件…

世間では、"白騎士事件"と言われている。

結果的に白騎士事件での死者は0人。怪我人は、各国が送り込んできた戦闘機のパイロットや巡洋艦、空母の乗員たちだ。

まあ、先に攻撃してきたのは向こうだからこっちは悪くないけどな。

パイロットに至っては海に落ちた時に怪我をした奴がいるらしい…

仮にもパイロットならパラシュートぐらい開けよ…

まあ、そんなことはさておき…

あれから一年…

今日は小学2年生になった双子の弟の"一夏"が見舞いに来るそうだ。

今の俺達に両親はいない。

何時の間にか消えていた。だから俺の家族は姉さんと一夏だけだ。

その為姉さんは俺達のために生活費を稼いでいる。

一夏はそんな姉さんのために家事全てを取り仕切っている。

俺は入院ばかりだから一夏のご飯を食べたことはない…

くっそ!!

この体ウザったい!!

ガラッ!

「死にたい…」

病室の扉が開くのと俺の愚痴が溢れたのは同時だった。

「「えっ?」」

同時に疑問の声を上げたのは俺と一夏の隣にいるポニテの子だった。

「四季…」

一夏がなんか絶望した顔をしている…

「違うぞ!?いや、違わないかもしれないけど違うからな!!」

「四季、死ぬな!!大丈夫だ!!すぐに健康になれるから…だから…」

泣いちゃったよ…

あ~もう…

俺の馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

「わかった!!だから泣くな!!ほら、見ろ。

 昨日あたりからこうやって歩けるようになったんだぞ!」

一夏を泣きやませるためにベッドから起き上がって杖ありで立ってみせる。

これ、結構バランス感覚いるんだよな…

なんでかって?

体が病弱すぎて動くと疲れるからろくに動いてなかったせいでもう足が生まれたての小鹿なみにガクガクなんだよ…

頼むから泣き止むんだ、一夏!!

ポニテちゃんが置いてきぼりでポカーンとしてるから!!

それから5分ぐらいしてから泣き止みましたよ…

あー、疲れた…

見舞いに来て病人を疲れされるとは流石は俺の弟…

一夏さんマジパネェっす…

ベッドに戻るまで一苦労したぞ…

「それで?てっきりお前一人で来ると思ったんだが…」

ベッドに寝ている状態で息が落ち着いてから一夏に聞く。

一夏は俺が落ち着くまでに身の回りのモノの片付けや、持ってきた林檎を兎にしていたりしてた。

おい、兎は止めろ。あの人を連想しちまうだろうが!!

まあ、食うけどさ…

にしても…このポニテ、どっかで見た気がするなぁ…

「最初はそのつもりだったんだけどさ…"箒"がどうしても付いてくるっていうから…」

あ、思い出した。束姉の妹だ。

事あるごとに妹自慢してくるからウザったくて記憶の隅に追いやったんだっけ…

俺は学校に行けてないから妹さんに会うのは初めてだ。

「ああ。束姉の妹か。」

俺の発言に二人が疑問を浮かべる。

「知っているのか、四季?」

「何故姉さんの名を?」

一夏と妹さんの言葉に苦笑しつつ答える。

「だって、ISの開発手伝ってたし…」

俺の答えに二人は口を開けたまま固まっていた。そして…

「「はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」

叫びやがった。

「病院内では静かにしろよ…」

幸いにもこの部屋は防音もされてるから問題ないが、されてなかったら今の絶叫でぽっくり逝ってしまう御老人が続出だろう…

慌てて口を押さえる二人だが、遅えよ…

あ、林檎美味い…

「ちょっと待て!?」

妹ちゃんに両肩を掴まれて詰問される。

「それはどういうことだ!?お前もアレの製作に加担していたのか!?」

え?妹ちゃん普通に怖いんだけど!?

というかガクガク揺らさないで!!

気分が……悪く…なる…か…ら…

あ、なんか楽になってきたぞー…

「箒、止めろ!!」

一夏の怒鳴り声に俺と妹ちゃんの二人は正気に戻る。

訂正…

気持ち悪い…

「あ…その、済まない…」

妹ちゃんに離された俺はそのままベッドに倒れこむ。

「四季、大丈夫か!?」

「きぼぢわるい…」

一夏…お前の気遣いに俺は感謝しているぞ…

でも、コイツ将来女たらしになりそうで怖い…

「四季に何すんだよ!!四季の体は病弱だから乱暴すんなって来る前に言ったじゃないか!!」

「一夏…そう責めてやるな…」

妹ちゃんに対して怒鳴る一夏だが、それは間違ってる…

てか、乱暴すんなってどう言う意味だ?

そんなに妹ちゃんは危険なのか?

そこら辺含めて束姉に聞いておけばよかった…

というか…マジで…気持ち悪い…

俺の体病弱すぎる…

「けど!!」

「何か理由があるんだろ?正直驚いたけど、あの変態の妹なんだから色々とあるんだよ」

そうさ。そうに決まっている。

そうゆうことにしてくれ…

じゃないと、俺がこうなったのがアレじゃないか!

未だに起き上がれない俺(被害者)が妹ちゃん(加害者)を庇う姿は傍から見たらシュールすぎると思うが…

「四季がそう言うなら許すけど…」

「一夏…ちゃんと仲良くしろよ…?お前ただでさえ友達少ないんだから…」

「箒よりはいるぞ!!」

「余計なお世話だ!!」

何故か二人に怒られた…

あれ?これって俺が悪いのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妹ちゃんに肩をガクブル事件(俺、命名)から数ヶ月…

あれから妹ちゃんは一夏とよく見舞いに来てくれる。

三回目の時にお互いに名前呼びになっていた。

そして、俺は箒の"貴重な"お友達になっていた。

"貴重"を忘れるなよ?

忘れたら怒られるぞ?

誰に?決まっているじゃないか…姉さん(未来の鬼教官)にだよ?

偶に来る姉さんに箒と友達になったことを教えたら、すごく笑顔だった。

まあ…入院ばかりだから友達なんて出来る可能性が極端に少ないから、死ぬまでできないと思われたのかもしれん…

そうゆうことにしておこう。

言っておくが俺にだって箒以外に友達いるぞ?

名前は出さないぞ?

個人情報保護法に引っかかるからな…

………俺って箒と同類?

いや、違う。俺とあいつは別だ。

あいつは学校に行ってなお友達がない。

俺は学校に行けなくて友達を作る機会がない。

ガラッ

「箒とは違うのだよ、箒とは!!」

アレ?なんかデジャブ…

「私がどうかしたのか?」

箒さんの登場…

「いや、なんでもない…」

目が怖かった。

束姉と姉妹って本当なのか?

全然似てないんだが…

アレ?

俺と一夏も似てない。

俺と姉さんも似てない。

一夏と姉さんは似てる…

俺って本当に織斑家の人間なのか?

なんかマジで不安になってきた…

「な、なんで泣いているんだ!?」

「おい、箒!四季を苛めるなよ!!」

「苛めてなどいないぞ!?」

あ、一夏いたんだ…

「あ、一夏いたんだ…」

「なんで口に出した!?」

いや、つい…

「気にするなよ、いつものことだろ?」

相変わらず一夏のツッコミは冴えてるな…

「なんでそうなってる!?」

突っ込みつつも一夏は何時もどおり着替えの交換や俺の体を拭いてくれたりしている。

一夏、便利だな。

一家に一台、織斑一夏。

掃除洗濯なんでもござれ!

ツッコミ機能も完全装備!!

ただし、女性の方は色々な意味でお気を付けください。

うん。

これは売れる!!

「また変なことを考えているな?」

「いや、新しいISの装備のことだ」

俺の発言に箒の機嫌が悪くなる。

相変わらず仲悪いな…

「仲良くしろよ…」

「ふん!!」

なんでこんなに仲悪くなったんだ?

前に聞いたときはここまでじゃなかったぞ?

眉をしかめることはあったが…

まあ、篠ノ之家のことだし俺が踏み込んでいいのかもわからんからこの話題は放置だな。

「それで?今日はどんな話なんだ?」

「ん?ああ、今日は一夏が給食のパンを投げて先生に怒られていた」

話題を変えると機嫌も直るのが唯一の救いだ。

「アレは手が滑ったんだよ!!」

「パンはどうなったんだよ?」

「ああ、クラスのガキ大将のスープの中に入ってな…

 そいつの目にスープが入ってそいつは床を転げまわっていた」

想像したら笑えてきたが、今笑うと体を拭いてくれている一夏の邪魔にしかならないので我慢だ。

「どんなピタゴラなんちゃらだよ…」

「その後、そいつが『ママに言いつけてやる!!』って一夏に言ったらクラスの全員が爆笑していた」

そらそうだ。

ガキ大将が『ママ』って…

おかしいだろ!!ガキ大将なら『母ちゃん』に決まってるじゃないか!!

「そいつのガキ大将歴も今日で最後か…」

「いや、それが昨日の出来事でな、今日そいつは周りから『ママちゃん』と呼ばれていた」

箒…淡々と言うな…

想像したらそいつがかわいそうになってきたよ…

というか『ママちゃん』って…

他になんかなかったのか?

「よし終わったぞ、四季」

「あんがと」

やっと服を着れる…

「しーくーん!!!」

なんか嫌な予感がしてきた…

というか、箒のほうから嫌なオーラが漂ってきてるんだが…

本当に何があったんだ、この姉妹は!?




兎さんがまたもややらかしてくれたようです…
そして次回もやらかします
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