パソコンの調子が悪いので次回の更新はパソコンを何とかしてからになりそうです
というわけで、よいお年を‼
昼休み中に職員室で今週中の仕事を終わらせ、放課後に行われた職員会議で弾のISを俺が作ると言って、てんやわんやの大騒ぎになりアリサちゃんと姉さんに怒られ、テンションダダ下がりになりながらもIS整備室に来た。
中にいるのは簪と製作途中のISが一機。『打鉄弐式』。簪専用の第3世代型のISであり、倉持技研が放り出した機体だ。
暗い顔で俯きながら仮想ディスプレイのデータを入力している。
簪の隣のハンガーにISを無人展開する。出てきたのは初期設定のリーゼ。重厚な装甲を持つ重武装・高機動という矛盾した機体だ。
リーゼを見た瞬間目を輝かせた簪は、さっきまでの暗い表情が嘘のように明るくなった。一瞬で立ち上がり、リーゼの前に来る。
前々から見せて欲しいと言われていたからちょうどいい機会だ。簪の表情がまた暗くなり、リーゼに溜息をついて自分の機体のところにトボトボと戻っていく。
まるで俺のリーゼが残念だったような行動にイラッときたが、ここは大人の対応(?)で済ましておく。後で覚えてろよ…
リーゼのデータを更新するため、ディスプレイを立ち上げプログラムを走らせる。暫く時間がかかるため、隣の辛気臭い簪の様子を見に行く。
機体は人型をしているが完成はしていないようで所々装甲がついていない。ハードでこれなのだからソフトは更にできていないんだろう。
簪の視線がたまにこっちを見ては元に戻すを繰り返している。つまりはこっちをチラチラ見てくる。
「なんか用か?」
「え!?う、ううん。なんでもないの……」
聞いてもこの返事。打つ手なしだな。まあどうでもいいんだが、簪の態度が気に入らん……
なので……、ハッキングだ!!
「え?……え!?……えぇぇ!?」
「なんだよ、この糞みたいなプログラム!?組んだのはどこの阿呆だ!?」
隣で簪が慌てているが無視だ。こっちみんな。
「下手くそなプログラム作りやがって。小学生が組んだプログラムの方がまだマシだぞ?」
杜撰にも程がある。下手くそすぎて何も言えないレベルだ。
基本的にISのOSは思考制御型だ。装着者の考えるように動くというのが一番簡単な説明になる。
当初はもっとちゃんとしたOSにしようとしたんだが、白騎士事件前に姉さんに説明したところ微塵も理解できていなかったので、急遽こうなった。というか、束姉が5分で組んだ。
だが、火器管制プログラムはそうもいかない。
下手なものを積むとロクなことにならないのは今までの歴史が証明している。最悪プログラムがエラー多発して爆発する。
だから、プログラムの中でも火器管制は最重要とも言える。
元々、ISには火器管制なんて載せる予定はなかった。
ISは『宇宙へ羽ばたく為の翼』であって『兵器』ではない。武器なんて載せるつもりは俺も束姉も微塵もなかった。載せるとしても小惑星やデブリ用の削岩機ぐらいだ。
だが、そうはならなかった。
世界は束姉のISを子供のガラクタと決めつけた。仮にも科学者が性能も見ていない科学の結果を決め付けるな。と、言ってやりたかったが俺も束姉もプッツンと来ていたので軍事衛星及び施設にハッキングをして『白騎士事件』を起こした。
本来はミサイルだけの予定だったが、どうせ国連軍が来るなら対空母戦、対戦闘機戦の予行演習にもなるだろうと言うことで国連のメインサーバーにハッキングして軍の出動要請を出し、ペンタゴンやらなんやらにハッキングしてこれを強制的に受理。
ミサイル迎撃に加え、イージス艦や戦闘空母や最新鋭の戦闘機といった現行最強の兵器を相手にしなくてはならなくなった。姉さんが。
それでもやり遂げた姉さんはやっぱりすごいと思う。束姉と一緒にバケモノ呼ばわりして怒られたのがいい思い出だ。束姉は半殺し寸前だったけど……
「なんで……」
簪の疑問に俺は答えずに沈黙が空間を支配する。
横目で簪を見ると困惑の表情で俺を見ていた。無視しておきたいが、答えておく。
「一人で開発していいのは俺と束姉だけだ。他の奴がやっていいことじゃない。だからお前の姉も俺に協力を要請した」
俺の言葉に簪は耳を傾けるが困惑の表情は消えていない。
「本来、こういうのは数十人規模で作り上げるのが常識だ。多角的な視点が必要だからというのは理解できるな?」
横目で簪の表情を確認すると、困惑の表情は消えており、今はコクコクと頷くだけだ。
「俺と束姉は一人でそれができるからやっているだけだ。まあ、本当なら俺と束姉もやっちゃいけないんだけどな」
「なら、なんで?」
「この世界が俺達を受け入れなかったからだ。ISは兵器じゃない。だが、世界はISのことを兵器としか見ていない。だから俺達はこの世界に何も思いはしない。だが、お前は違う。お前は俺達のようにはなるな」
そう。俺も束姉もこの世界がどうなろうと知ったことではないし、何の感情も湧かない。
世界大戦をしようが滅ぼうが反映しようがどうでもいい。こっちにちょっかいを仕掛けてくるのなら捻り潰すだけだ。
だが、簪は違う。世界から拒絶されたわけではないし、思ってくれる奴が近くにいる。
俺は束姉のことを心配してたりするし、束姉も同じだが、常人のそれとは違い限りなく薄い。
だからこそ、この道を簪に歩ませるわけには行かない。俺たちのように道を踏み外して欲しくないというただの俺の傲慢。
その思いをただ無理矢理に押し付ける。簪の思いも知らずに……
だから、簪の顔を見ないようにして打鉄弐式のOSを作り上げてハッキングを止める。
整備室を出るまで簪の顔は一切見なかった。だから、簪がどんな表情で俺のことを見ていたのかは知らない。
という訳で約束の日。第3アリーナで決闘開催の日、弾のISは一晩で完成し翌日には届いた。
弾の希望である遠距離での狙撃主体の中遠距離援護型の第3世代型だ。かなりゴテゴテした機体になった。
「これが……」
弾の目は機体に釘付けだった。まあ、男なら専用機という言葉には反応せざるを得ないからな。後ろの一夏も羨ましそうな目で見ている。
メインカラーは弾の希望通り赤。別に速度が3倍とかはない。
足回りが太く『鈍重』というイメージが付き纏う機体だが、速度は結構速い。武装は近接用にナイフが一本あるだけであとは実弾兵装となっている。
背部展開式の大型カノン砲に多弾頭ミサイル、腰部リニアミサイルガンを基本として、追加兵装としてショットガン、長距離狙撃用スナイパーライフル、対シェルター用ライフル、マシンガン、他にも各種銃器を追加してある。
更には通常状態と
「……って、聞いてないな」
概要やらなんやら説明してたが弾の意識は既に機体にしか行っていない。仕方ないというよりは無駄なので説明を強制的に終える。
「四季、コイツの名前は?」
「五反田弾専用、中・遠距離狙撃及び援護主体、第3世代型IS『ラーズアングリフ』」
「『ラーズアングリフ』……」
弾が名前を呼びながら機体に触れる。これでこいつらは一心同体。
弾は力を手に入れ、『ラーズアングリフ』は自身が選んだパートナーを手に入れた。
「さっさと乗れ」
弾を急かして機体に乗せて初期設定を済ませることにする。
ディスプレイが幾つも無数に立ち上がるのをデータ入力を済ませることで5つ以上開かないように止める。
「姉さん、一夏のは?」
「遅れているそうだ。先に五反田を出すぞ」
「あいよ」
初期設定を済ませつつ姉さんに聞いて、一夏の機体の行方を確認するがやはりというか遅れているようだ。
やはり
敵の手に落ちたなら縮退砲で消し去ろう。絶対にそうしよう。はい、決定。
「初期設定完了」
開始から9分。まずまずだな。
弾が機体を自身の手足のように動かす。手を握り、そして開く。それを繰り返し、腕を動かし、可動域を確認する。
肩部と相対位置を固定するようにして浮いている
「……よし。いける」
「あ、ダメだ。ジェネレーターがエラー吐いてる」
弾が機体ごとズッコケた。
「どれぐらいかかる?」
「10分」
弾をスルーして姉さんに時間を告げると苦い顔をされて舌打ちをされた。
その間も手を止めずにディスプレイに集中する。
「織斑君!!来ましたよ、あなたの専用機です」
作業を続けながら意識を向けると山田先生が走りながらこちらに手を振っていた。お胸様も揺れていた。当然のように。
一夏はお胸様に視線がいった瞬間に箒に腹パンされ、弾はハイパーセンサーで凝視して顔がだらしなくなっていたのをダブ子に目潰しをされていた。
弾は現状出られないので、初期設定も済んでいない機体に一夏を乗せて姉さんが叩き出した。一夏ェ……
ジェネレーターのエラーも処理したので管制室で一夏対オルなんとかとの試合の観戦に向かう。
箒にダブ子、弾も続く。姉さんが睨んできたがスルー。
オルなんとかの射撃を一夏が避けたことで戦端が開かれた。
次回は一夏対オルなんとかさん
弾の機体はラーズアングリフ。
という訳で福音戦ではアレになります。わかりますよね?
最近書きたいものが増えてきた。
デレマスとかオーバーロードとかダンまちとか劣等生とか