悪役ロールプレイ~主人公の味方になっておいて魔王討伐後に裏ボスとして君臨します~   作:睡眠

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仲間集め開始

魔王の襲撃があった日から2週間がたった。しかしあの日から別段変わったことは何もなく ネリアもあの日のことは何も覚えていなかった。夢でも見ていたのかと思うが、俺の体の魔力循環は異常に良くなり、剣術も魔法の腕もかなり上達し、父に肉薄するまでもある。この事実が、夢ではなかったのだと教えてくる・・・。

 

 

 

「なあ神父、魔王にあったって言ったら信じるか?」

 

 

 

「・・・私は君を昔から見ているが冗談をついても無駄な嘘をつくような男ではないことをよく私は知っている。君があったというのであればあったのだろう それで私に何か言うことがあるのか?」

 

 

 

「いややっぱなんでもねい、もういい時間だし俺帰る」

 

 

 

俺はそう言って教会を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回決めたことに変更はない。 主人公たちの性格上、俺を殺すことができないだろう。 俺は悪役になる。悪役になるにあたってまず最初に考えるのは組織を作るか否かだ。

 

 

 

もちろん答えは決まっている。作るっだ。少数精鋭がいいあまり多くいても御しきれる自信はないし、ただの殺戮者を身近に置くのも気が進まない。俺は原作知識から候補を絞り込み、6人を選抜した。6人のうち4人は現在接触可能であり、残り二人は原作が開始しないと接触が難しい。だから俺は今のうちに四人に接触し、組織を作ることを決断した。

 

 

 

まとめるとこんな感じだ。

 

 

 

まず最初は、貴族のルルシア・アストラル。公爵家の娘だが、この国の腐敗に気づいていて人間が嫌い。

 

 

 

次に、ナナリア・アストロメリア。名門貴族の一つであり、階級は侯爵だ。しかし、結婚するのが嫌でシスターになった変わり者であり、作中でもかなりの曲者。根は善良で腐敗の件も知っていて、何とかしたいと思っている。

 

 

 

三人目は、ウィリアム。平民だが、成り上がりで貴族なった男だ。しかし、その最後は悲惨で王国の計略により処刑される。あと三日後に。

 

 

 

四人目は、ルークス・アルエル。この男が重要だ。国王の右腕であり、王国最強の騎士である騎士団長に匹敵する実力の持ち主・・・しかし、彼は幼いころから殺人衝動を持っていて剣を振ることでそれを抑えている。そこをつく。

 

 

 

計画としてはこうだ。

 

 

 

前提としてこの国は、かなり腐敗している。売国貴族どもが他国に情報を売っているし、違法薬物を売りさばいていたり、人身売買に関わっていたりする。第二王子は、このことを危惧し国王とは別に対策を練り奔走しているが長々とこの問題を処理できずに結局解決するのは主人公が魔王討伐の旅をしている間だ。腐敗の真の犯人である国王を第二王子が引きずり降ろし追放し解決する。俺の計画はまず、第二王子よりも先に国王を引きずり降ろし恩を売る。そして、マッチポンプになってもらうのだ。俺だって、無関係な一般人は余り殺したくないし、巻き込みたくない。しかし悪役ロールをするには外道になる必要がある。そんな、ジレンマを解決する策が権力所をマッチポンプにすることだ。実際は、腐敗の原因を殺すだけだが第二王子にはあたかも反逆者に国王や貴族、その他の人間が殺されたという風に主人公たちに伝えてもらうのだ。

 

 

 

まさに完璧な作戦だ・・・これしかない。

 

 

 

今日中にルルシアに接触。ウィリアムの処刑について教えてやる。そこから、仲間に引き入れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は王都に来ている。親が王都に行くというのでこれ幸いとついてきたのだ。最悪一人で行くつもりだったのだが、ラッキーだ・・・。

 

 

 

この時期は、ルルシアは14歳。ちょうど他人への不信感が頂点に達して、一人になるために王都のはずれの教会で護衛もつけずに本を読んでる。接触にはもってこいだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ここ最近の王国はひどすぎるわ。特に職権を乱用した貴族の横行が目立つし、何人かの貴族は気が付いているはずなのに振り出し、平民も平民よ。冤罪を掛けられている人間が処刑されているってわかっているはずなのに公開処刑であんなに歓声を上げるなんて・・・本当に人間はクズしかいないのね!!!」

 

 

 

教会では、ルルシアがふわふわとした金髪を揺らし、シスターであるナナリアに愚痴をこぼしていた。

 

 

 

「相変わらず、あなたのお父様は聞く耳を持ってくださらないのですか?」

 

 

 

「ええ、まったく」

 

 

 

「そうですか」

 

 

 

ナナリアは、視線を下に落とした。

 

 

 

「ですが、あまり外でその話をしてはいけませんよ」

 

 

 

「分かってるわよ」

 

 

 

「暢気なものだな」

 

 

 

「ッ・・・・・」

 

 

 

不意に、後ろから声がしてルルシアは振り返った。そこには、黒いローブをかぶり道化師の仮面をした男が立ってた。

 

 

 

「あんた何者よ?」

 

 

 

「最近の貴族は、相手の名を聞くときに自分の名を言わないのかよ」

 

 

 

「・・・ルルシア・アストラルよ。アンタの名は?」

 

 

 

「ちょッ、ルルシア?」

 

 

 

ナナリアは、驚いたようにルルシアのほうを見る。名乗ったのが意外だったのだろう。確かに、貴族それも侯爵家の人間が護衛もつけないで名乗るのかなりリスキーだが・・・

 

 

 

「相手は、私が貴族だって知ってた。それに・・・こいつはなんだか」

 

 

 

「俺の名は、分け合ってまだ言えないがそうだな・・・道化師(クラウン)とでも呼んでくれ」

 

 

 

「アンタは何をしにここに来たの?」

 

 

 

「肝が据わっているな。やはり選んで正解だった。三日後にウィリアムは死刑に処される。元論お前なら分かっていると思うが彼は無実だ」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

「誰もが、お前ですらも彼を助けるのは不可能だと思っているのだろう?」

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

「俺なら、救うことが可能だ」

 

 

 

道化師は言い放った。

 

 

 

 

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