死神と歌姫たちの物語   作:終焉の暁月

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どうも黒い死神です!先日イオンに行ってBLAVE JEWEL買いに行ったのですが売り切れてた...悲しい

タイトル変更しましたのでこれからもよろしくお願いします!

では本編どうぞ!


第11話

「お姉様?一体何を言っているのですか?」

 

「柏はまだ小さかったから覚えてないんだよね。奏斗君は分かるでしょ?あの子が両親から何をされていたのか」

 

「えぇ...嫌という程に」

 

「お兄様は何をされていたんですか?」

 

流石にこのことは話さない方がいいかもしれない。そう思った私は

 

「知らない方がいいよ」

 

冷たい声で言い放った

 

「でも、それが何故感情を捨てる理由に?」

 

「あの件があって咲夜は恐怖を覚えた。勿論恨みもしたと思う。けど1番感じたのは両親に対する恐怖だった」

 

「お兄様が感情を捨てた訳は分かりました。できれば何があったのか知りたいですが、今回はいいです。ですがそれがお姉様のせいになる理由が分かりません」

 

「私が咲夜を見捨てたから...あの子を傷つけてしまったから」

 

「どういう...ことですか?」

 

「両親は私の目の前で咲夜を壊していった。止めなきゃって何度も思った。でも...怖くて何もできなかった。あの子を守ってあげられなかった」

 

私は溢れ出る涙を抑えることができなくなってしまった

 

「華蓮さん...」

 

「最低だよね...弟を見捨てるなんてさ。自分を守るために唯一の家族を捨てたんだもん。姉失格だよ」

 

「そんなこと...」

 

「だから2人にお願いしたいの。咲夜に光を与えてあげて。あの子は今でも私を恨んでる。私の声は届かない」

 

これが私にできること。2人のサポートをすること

 

「分かりました。必ず成し遂げてみせます」

 

「私も...やります!」

 

「ありがとう柏、奏斗君」

 

「おーい!飯できたぞ〜!」

 

「話はここまで。さ、ご飯食べようか」

 

「そうですね。柏も行こうか」

 

「分かりました」

 

何とか2人に託すことはできた。私もできることをしよう

 

私は心の中で決意した

 

奏斗side

 

まさか華蓮さんがあんなことを思っているなんて全く知らなかった。それどころか、咲夜が華蓮さんを恨んでるなんて...思いもしなかった

 

「華蓮さん、強い刺激と言っても具体的に何をすればいいんですか?」

 

「問題はそれなんだよね...1番効果的なのは忘れたがっているあの時の恐怖を思い出させることだけどそれは流石に人としてあれだし」

 

「やっぱり感情を正面からぶつけるのが最善だと思います」

 

「柏の言う通りかな。しばらくはそれで様子を見よう」

 

「それにしても、随分といい香りだな」

 

2階にいるのにここまで香りが漂って来る

 

「何だか咲夜に料理で負けそう...唯一勝てることだったのに」

 

「お姉様もハイスペックですし大丈夫でしょう」

 

そう言いながらリビングに降りて行く

 

「お前ら遅えよ。何分待ったと思ってんだ」

 

「ごめんって。久しぶりで楽しくなっちゃって」

 

「ったく...俺の部屋荒らしてないだろうな?」

 

「見てもないし触ってもいません」

 

咲夜がチラッと俺の方を見て来る。そんなに姉が信用ならんか

 

「見てないよ」

 

「ならいい」

 

「早く食べませんか?お腹がすいてきました」

 

「要望通りキムチとレモンの鍋にしたぞ。好きに取れ」

 

食卓には大きな鍋が仕切りで半分にされててそれぞれレモンとキムチの鍋があった

 

「「「いただきまーす!」」」

 

キムチを頼んだのは俺なのでキムチから食べてみると...ウマ!何これ!?普通の店よりめちゃくちゃ美味い!

 

「ん〜美味しい!咲夜腕あげたね!」

 

「ふむ...我ながら中々の出来だな」

 

「とっても美味しいです!特にレモン鍋!最高です!」

 

「キムチも最高!いくらでも食えるぞ!」

 

「そんなに焦らんとも鍋は逃げねえよ」

 

現在俺と華蓮さん、柏の3人で鍋の取り合い中だ。急がねえと無くなっちまう

 

「おい、俺の分もとっとけや」

 

「「「考えとく! (きます!)」

 

「ハァ...」

 

ヤバイ止まんねぇ!美味すぎて死にそう

 

「そういえば、今日の野菜凄い鮮度が良かったんだが奏斗目利き術でも持ってるのか?」

 

「ん?まぁ相○マナブでよく見てるからな...大体は分かるぞ」

 

「今度教えてくれないか?」

 

「オッケー」

 

「ねぇ!食べたら久しぶりに1、2曲やらない?ここなら完璧な防音室あるし」

 

「いいですね。お兄様たちはどうですか?」

 

「俺は全然いいぞ!」

 

「俺も構わんが」

 

「じゃあ決まり!早く食べちゃお!」

 

このメンバーで久しぶりに演奏か...楽しみだな

 

咲夜side

 

俺たちは華蓮の提案で家の地下にある防音室にいた。本家から追い出されてこの家を建てたとき、婆ちゃんが作ってくれたのだ

 

「それぞれ得意な楽器でいいだろ。各自チューニングからな」

 

俺の言葉で全員が頷き担当楽器のチューニングを始める

 

キーボード弾くのも久しぶりだな...5分くらいして皆のチューニングが終わったので次は曲決めだ

 

「何やる?」

 

奏斗の問いかけに

 

「unravel」

 

俺の即答で1曲目が決まった

 

「お兄様本当にそれ好きですね」

 

unravelというのはT○ from 凛として時雨の曲で俺が1番好きな曲だ

 

「まぁいいんじゃない?それじゃあやろうか!」

 

unravelはヴァイオリンなどでやるのだが今回はギターやベースでやるロックversionだ

 

そしてドラム担当華蓮のカウントで曲が始まった

 

〜♪〜

 

「フゥ、久々にしてはなかなかいいんじゃないか?」

 

「やっぱり感覚で覚えてるもんだね」

 

「とっても楽しかったです!お兄様はどうでしたか?」

 

「どうだろうな...分からないけど昔みたいで良かったよ」

 

まぁ世間一般では楽しいというのだろう

 

「もう一曲やろうよ!今度はオリジナルで」

 

「ならFWFのときの曲やろうぜ。何かとあれが思い入れあるしな」

 

「そうですね。奏斗さんもそれでいいですか?」

 

「異議なし」

 

「それじゃあ行くよ!Xaharの最高の曲、『月光』」

 

〜♪〜

 

「はぁ〜疲れた!」

 

「またみんなで演奏しましょう!」

 

「あぁ!またいつか!」

 

3人とも楽しめたみたいだな

 

「じゃあ片付けするぞ。華蓮は風呂どうする?」

 

「私はいいよ。そろそろ帰らないと色々まずいし」

 

「そうか。なら鍋の残り少し持ってけ」

 

「うん、ありがとう」

 

恨みはあるもののなにかと世話になってるんだしこれくらいはしなきゃな

 

「俺も風呂は自分の家で入るわ」

 

「分かった。じゃあ柏、先入ってろ」

 

「お兄様が先に入ってください。でないと洗い物だな全部お兄様がやってしまうじゃないですか」

 

この野郎、俺の行動まで読んでやがる

 

「...分かった。洗い物だけ頼む」

 

「了解しました」

 

家事を教えるのも約束の1つだし仕方ないか...

 

そういえば、明日青葉にパン屋に連れて行ってもらう約束してたわ。柏に言っとかないと

 

「柏、俺明日は朝早めに家出るから奏斗と2人で行ってくれ」

 

「?分かりました?」

 

すげぇ疑いの目を向けられてる気がするけど...まぁいいか

 

「それじゃあよろしく〜」

 

柏side

 

お兄様を無理矢理お風呂に行かせて早速洗い物をしようとしたところで思い出したようにお兄様が

 

「柏、俺明日は朝早めに家出るから奏斗と2人で行ってくれ」

 

早く出る予定でもあるのだろうか?友希那さんや今井さんが羽丘なのは知っているが2人ともそんなことは言っていなかったし...

 

「?分かりました?」

 

「それじゃあよろしく〜」

 

奏斗さんに聞いてみよう

 

「奏斗さ〜ん!」

 

「どうした?」

 

いつの間にか身支度を終わらせちゃっかり鍋の残りを持ち去ろうとしている奏斗さんがいた

 

「...何やってるんですか?」

 

「えっと...あまりにも鍋が美味かったので持って帰ろうかなと...」

 

「キムチならともかく、まさかレモンまで持ち去ろうとなんて思ってませんよね?」

 

「申し訳ございませんでした!」

 

どうやら本気だったらしい

 

「んでどうした?」

 

「お兄様が明日朝早めに家出るらしくて、何か知っていないかなと」

 

「あぁそれね。今日の昼休みにAfterglowの面子と昼飯食ってな。ギター担当のモカに美味しいパン屋があると聞いて咲夜が案内を頼んだわけだ」

 

そういえばお兄様は大のパン好きだった...人が嫌いなくせにパンごときで釣られて大丈夫だろうか?

 

「今思ったこと、絶対咲夜の前で言うなよ。殺されるから」

 

そしてパンをバカにすると物凄く怒るのだ

 

「わっ分かりました」

 

「というわけだ。じゃあな!」

 

「ちょっ!レモン鍋返してください!」

 

鍋の取り合いを10分ほど続けていたら

 

「おい」

 

お兄様に見つかって説教されました

 

次の日

 

「おはようございます...」

 

重い身体を何とか動かしてリビングに向かうと既に準備を終えたお兄様がいた

 

「おはよう、相変わらずだなお前は。寝癖酷いぞ?」

 

お兄様はそう言って私の頭を撫でてくる。お兄様はこういったことを平気でやるので知らぬ間に女子の心を掴むことが多い。実際中学の頃もバレンタインを大量に貰ったり、1日に1回は告白されていた

 

「///」

 

「じゃあ俺は先行ってるから」

 

「いってらっしゃいませ。にしてもパンごときで釣られて大丈夫ですか?」

 

言い終わったところで自分のミスに気がついた

 

「...」

 

「ごめんなさい!無言で私のお弁当を持っていくのはやめてください!お願いですから許してください!」

 

「まったく...しっかり朝飯食えよ」

 

「分かっています」

 

「じゃあな」

 

「今日はバイト行くのですか?私は今日今井さんと出かける予定があるので行けませんが」

 

「今日の予約Roselia入ってたけど?」

 

「そうですか?なら行きます」

 

「了解」

 

「ではまたCIRCLEで」

 

「あぁ」

 

咲夜side

 

いつもより早起きして支度を終わらせると眠そうな顔をした柏が降りてきた。こいつは基本朝に弱い。寝癖も酷いしゾンビみたいな顔をしている

 

「...おはようございます」

 

「おはよう、相変わらずだなお前は。寝癖酷いぞ?」

 

柏の寝癖を少し直そうと軽く頭を撫でる

 

「///」

 

何か顔赤くなってきたけど熱はなさそうだしいっか...

 

「じゃあ俺は先行ってるから」

 

「いってらっしゃいませ。にしてもパンごときで釣られて大丈夫ですか?」

 

言い終わったところで柏がやってしまったみたいな顔をしているがもう遅い

 

「...」

 

俺は無言で柏の弁当を持ち去ろうとする

 

「ごめんなさい!無言で私のお弁当を持っていくのはやめてください!お願いですから許してください!」

 

どいつもこいつもパンを舐めてんのか?

 

「まったく...しっかり朝飯食えよ」

 

「分かっています」

 

「じゃあな」

 

「今日はバイト行くのですか?私は今井さんと出かけるので行けませんが」

 

「今日の予約Roselia入ってたけど?」

 

昨日月島が言っていたので間違いないと思う

 

「そうですか?なら行きます」

 

また殺気を放たないか心配だがそこはよしとしよう

 

「了解」

 

「ではまたCIRCLEで」

 

「あぁ」

 

密かにパンを楽しみ思いながら家を出た

 

 




中々ガルパキャラが出せない...次回はモカが出るはずですのでよろしくです

評価や感想お待ちしております!

ちなみに今回咲夜たちがカバーしたunravelですがとてもいい曲ですので皆さんも聴いてみてください!
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