いつのまにか評価が増えていました
それでは本編どうぞ!
リサとの買い物を終え家に帰った後、夕飯などを済ませて作曲に取り掛かろうとした時、スマホに着信が来た。画面には私の大好きな相手の名前が書かれていた
「もしもし、どうしたのかしら?」
『いえ、何やら心配されてたらしいので一応連絡を』
間違いなく電話越しに聞こえるのは翔の声だった。それだけで気分が上がってくる
「そう、今日は何があったの?」
『パスパレの若宮イヴがストーカーに付きまとわれてるから護衛して欲しいと言われましてね』
成る程...だから白鷺さんに呼ばれていたのか
「珍しいわね。貴方が引き受けるなんて」
『最初は断ったんですけど...羽沢珈琲店でサービス条件に引き受けました』
「それで、問題は解決できたかしら?」
『もう終わりましたよ。それと、今日はごめんなさい。折角の機会を潰してしまって』
花梨は電話で翔が楽しみにしていたと言っていた。彼の言葉からも何となく楽しみにしていたことは分かって安心した。まぁ、少し埋め合わせはしてもらうとしよう
「明日はバイトあるの?」
『明日は行きますよ。今日休んだので』
「それなら、私の自主練に付き合ってもらおうかしら?普段よりハードに行くけど」
『どこまでもついて行きますよ。俺はRoseliaのマネージャーですから』
彼からは当然と言わんばかりの口調で返って来た
「ありがとう。それと、次のライブが決まったわ」
『場所と時間は?』
「CiRCLEで2週間後の土曜日よ。そこでLegendaryもやるつもり」
『セットリスト考えときますね』
「お願いするわね。そのライブなんだけど、翔にゲストとして出演してほしいのだけど」
『俺がですか?構いませんけど、楽器は何でいきますか?』
「私とのツインボーカルをやってほしいの。Legendaryを最後にやるつもりだから、その時に」
『分かりました』
「ボーカルと一緒に楽器できればやってほしいけど...貴方一応ギター苦手なのよね?ベース頼めないかしら?」
『何ですかその一応って。冗談抜きで苦手ですよ』
この話をするのも何回目だろうか?最早定番の会話となっている気がする
「...まぁそういうことにしておくわ。それじゃあ、明日頼むわね」
『えぇ、任せてください』
「おやすみ、翔」
『おやすみなさい』
彼からの了承は得ることができたし、彼の実力ならRoseliaを超えているから問題ないだろう
私はスマホをしまい作曲に戻った
咲夜side
あれから2週間が経ち、ライブ当日となった。今日は柏も出演することになっている。Roseliaと一緒に練習し、家のスタジオでも柏に教えてもらいながらやった
「いや〜一時はどうなることかと思ったわ」
「全くですよ。まさかあそこまで感覚が鈍っているとは思いませんでしたよ」
俺も柏も担当する楽器は得意なやつじゃなく、数年間やっていなかったせいで非常にヤバかった
「お〜い翔!喋ってないでお前も手伝え!俺もAfterglowと出ることになってんだよ!」
「知ってる。Roselia最後だからゆっくりできるよ」
「Afterglow最初なの知ってるよな!?最終調整したいからさっさと手伝え!」
何やら遠くで奏斗が叫んでいるが...まぁ準備はバイトの仕事だしやるか
「分かったよ。柏は湊たちと打ち合わせしておけ。俺も終わったら行く」
「分かりました。今日はお姉様はいらっしゃらないのですか?」
「彼奴なら臨時バイトで雇われて働いてるよ。ドラムは任せなさいとか言って走り回ってる」
「そっそうですか...では私は先に行ってますね」
「了解」
楽器のチューニングなんてあの2人で何とかなるだろうし、俺は照明の調整でもしとくかな
柏side
お兄様と別れた後、Roseliaの楽屋に行き打ち合わせに入った
「待ってたわよ花梨。調子はどうかしら?」
「ぼちぼちですね。ベースなら最高なんですが」
「翔がギターは嫌だって言い張るから...ごめんなさい」
「まぁある程度の感覚は戻ってるので大丈夫ですよ。皆さんはどうですか?」
「私たちは大丈夫よ。ライブが楽しみね」
「お姉様まで張り切ってますからね。まさか大トリやるなんて...」
「Xaharなら大丈夫でしょう?」
お姉様にライブの話をしたら出たいと言い出して、まりなさんに聞いたら即答で許可をもらった。しかも大トリをやってほしいというお願い付きで
「何度かやってるので多分いけます。ちゃんと練習はしたので」
「そういえば、1つ聞きたいことがあるのですが。貴女たちは普段何処で練習してるのですか?」
急に氷川さんが口を開き質問して来た
...どうしよう。なんて答えればいいのか分からない。下手に家でやっていると言えばこの人らは絶対に見せてほしいと言ってくる
「えっと...秘密です」
私は最終手段である黙秘に出ることにした
「そうですか。無理には聞きません」
「ありがとうございます」
10分くらいしてライブが始まった。司会はまりなさんだ
「みんな、今日は来てくれてありがとう!それでは早速、Afterglowの登場です!」
まりなさんの合図によりステージ脇からAfterglowの5人が出てきた
「Afterglowです。今日はスペシャルゲストが来ています」
え?誰?
「それでは来ていただきましょう。妹尾琉太さんです!」
奏斗さんがステージに上がると、主に女性客から黄色い歓声が上がった
「本日はお招きいただき誠にありがとうございます。それではいきましょう、That is How I Roll !」
奏斗さんが面倒をみてるだけあり、レベルは高くなっていた。Afterglowや他のバンドの演奏が終わり、遂にRoseliaの出番となった
「最後はRoseliaだよ!それではどうぞ!」
友希那さんたちがステージに上がり、MCが始まった
「今日は来てくれてありがとう。それでは聴いてください、BLACK SHOUT」
続いて熱色スターマインとなり、Roseliaも最後の曲となった
「次は新曲です。この曲は私の尊敬する、大切な人が作ってくれた曲です。そしてRoseliaにもスペシャルゲストが2人来ています。それでは登場していただきましょう、神道翔さんと神道花梨さんです」
友希那さんの合図で私たちはステージに上がる。久し振りに本気で行ってみますか
咲夜side
熱色スターマインが終わり、湊のMCを聴いていると俺は彼女の言葉に驚いてしまった
『大切な人』
彼奴は俺のことをそんな風に思っていたのか?今まで感じたことのないような感情が湧いてくる
柏と一緒にステージに上がり自己紹介を済ませた
「それでは聴いてください。Legendary」
あこのカウントで曲が始まった。Roseliaとのセッションはとても楽しかった
Legendaryが終わり、Roseliaと一緒に退場する。だが、
「本日はこれで終わりです。と言いたいけど、実はまだ1組バンドが残っています!」
静かだった観客が途端にざわめき出す
「早速出て来てもらおうかな?FUTURE WORLD FESで優勝した最強のバンド、Xaharです!」
まりなさんの司会に合わせて俺たちはステージに上がる。殆どがさっきゲストとして出てきた人だからみんな驚いている。MCは毎度おなじみ柏だ
「こんにちは、Xaharです。本日はお招きいただき誠にありがとうございます」
柏の挨拶で歓声が上がる
「皆さん、準備はいいかしら?」
イェーイ!
俺たちは曲が始まる前、必ず言うことがある。ゆうて言うのは柏だけど
「準備はいいみたいね。私たちの音楽で死になさい!」
一瞬の沈黙の後、今日1番の大歓声が上がった
「聴いてください、unravel」
まずは俺が大好きなunravelからはじまった。今日の俺は調子がいい。unravelが終わり2曲目に入る
「次はRoseliaのカバーをしたいと思います。BLACK SHOUT」
観客席から湊の顔が見えた。随分驚いてるみたいだ。まぁ耳コピでカバーしたからな
「ありがとうございます。次で最後にになります」
えぇ〜?
「それでは聴いてください。月光」
最後はオリジナルだ。フェスでやった曲でもある
月光が終わり今日のライブは終了となった
「ありがとうございました。Xaharでした」
観客が帰ると俺は奏斗と一緒にステージの片付けに入る
「ハァー疲れた。ライブなんて久し振りだな」
「あぁ。でもお陰で楽しめたよ」
「蘭には感謝しないとな。咲夜は湊さんか?」
「あぁ。2週間前に誘われたな。ベースの感覚鈍っててヤバかった」
「はははは!俺はギターやったから大丈夫だったけどな」
「奏斗はこの後どうする?」
「Afterglowとつぐみの家で打ち上げ。咲夜は?」
「俺もRoseliaとファミレス。今少し待ってもらってる」
「それなら早く終わらせるか」
「そうだな。あんまり待たせるのも悪い」
まりなさんと3人で片付けを済ませ、CiRCLEの入り口に行くとRoseliaと柏、華蓮が待っていた
「待ってたわよ。行きましょう」
「了解。姉さんの奢りで」
「私!?」
だって金ないし...喚く華蓮を他所に俺たちはファミレスへ向かった
読了ありがとうございました!
☆10評価を下さったtyuiさん、☆8評価を下さったひげねこ海賊団 殺人鬼 命さん、邪竜さん高評価ありがとうございました!
他にも評価や感想お待ちしております!