死神と歌姫たちの物語   作:終焉の暁月

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最近やることがなくて困っています

東京喰種のアニメ見るくらいしかない

まぁ後はガルパとre:invokeだけだね


第3話

「すまん遅れた」

 

「別にそこまで待ってねえよ。何話してた?」

 

「この前彼女らには絶対的に足りないものがあるって言ったんだよ。それについて少しアドバイスした」

 

「やっぱお前も分かっちゃうよな...」

 

俺たちがRoseliaに足りないものと言ってること...それはメンバーのお互いの信頼感だ。彼女たちは結成して日が浅いらしい。特に湊と氷川はどうせ馴れ合いはいらないとか言ってんだろ

 

「目標は同じなのにメンバーを信じてないんじゃ意味ねえよ」

 

奏斗もどうやら俺と同じらしい

 

「んでたまに練習に付き合って欲しいと頼まれた」

 

「どうせ断ったんだろ?」

 

「一応暇な時に行くとは言っておいた」

 

「!そうか...よかった」

 

「?」

 

奏斗が随分と嬉しそうだけど何かあったか?

 

「とりあえず理事長室行くか」

 

「そうだな」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

奏斗side

 

俺は入学式の日にいきなり驚くことになった。それは咲夜がRoseliaの練習に付き合うことになったことだ。今までの咲夜だったら絶対断ってたのに今回は違った...これをきっかけに道を見つけてくれればいいけどな

 

「担任はあの人なんだっけ...」

 

俺がそう呟くと

 

「そうするように手配しといた。彼奴は色々と話が長いからな...紹介が長ければドアを蹴破る」

 

「お前後で殺されるぞ...」

 

あの人というのは咲夜の姉の月読命華蓮《つくよみかれん》のことだ

 

「殺られる前に殺るだけだ。それよりまずは叔母さんに挨拶しないとな」

 

「よくあの爺さんが許可出したな」

 

「めっちゃ頼み込んだらしい...後で礼を言わなきゃな」

 

「そうだな。おっ着いたぞ」

 

目の前には理事長室と書かれた部屋があった

 

「失礼します」

 

俺たちはドアを開けて中に入った

 

咲夜side

 

「失礼します」

 

ドアをノックし開けると中には叔母の月読命瑠奈《つくよみるな》が居た

 

「久しぶりね咲夜、それに奏斗君も。とりあえず座りなさい」

 

「ありがとうございます」

 

俺と奏斗は瑠奈さんの向かいの椅子に座った

 

「改めて、久しぶりね二人とも。もう高校生なのね...」

 

「そうですね...案外早いものです」

 

「担任は言われた通り華蓮をつけたから安心してね」

 

「何から何まですみません瑠奈さん。爺さんにも無理を言って...」

 

「兄さんの説得は本当に時間かかったわね...咲夜がいると周りに迷惑かかるって」

 

「まぁ否定はできませんね。ではこれからよろしくお願いします」

 

「えぇ、貴方たちには入学式で少し喋ってもらうから」

 

「分かりました。では失礼します」

 

「頑張りなさい、奏斗君ちょっといいかしら?」

 

「なんでしょう?」

 

咲夜を頼むわよ

 

分かっています

 

「そろそろ行くぞ?華蓮に怒られるから」

 

「あぁすまん。ではまた」

 

「たまには遊びに来てね〜」

 

随分と呑気だな...瑠奈さんらしいけど

 

「これからどうすんだ?」

 

「もう全校生徒は体育館に集合してる。職員室に行って華蓮に会ってそれから向かう」

 

「了解」

 

華蓮に会うのも久しぶりだな...生きる道、見つかるのかな?

 

そんなことを考えながら俺たちは職員室に向かった

 

 

〜職員室〜

 

「失礼します、神道先生はいらっしゃいますか?」

 

「待ってたわよ二人とも、久しぶりね」

 

「久しぶり“祐奈”姉さん」

 

華蓮も俺らと同じように偽名を使っている。普段は神道祐奈《しんどうゆうな》で通っている

 

「今は他の先生もいないから素で大丈夫よ。改めて久しぶり咲夜」

 

「久しぶり華蓮」

 

「奏斗君も随分と大きくなったわね...二人ともイケメンになっちゃって」

 

「華蓮さんも随分と美人になりましたね」

 

「ふふっさぁ行こうかしら、そろそろ貴方たちの番よ」

 

「分かった。案内頼む」

 

「OKよ。着いて来て」

 

俺と奏斗は華蓮の後に着いて行く

 

「基本は自己紹介するだけでいいからね。咲夜はそもそもそれすら嫌かもしれないけど」

 

「これから三年間乗り切るためだ。致し方ない」

 

「私もなるべくサポートはするから安心してね」

 

「いつも悪いな」

 

「いいのよたまには、あんたはいつも一人で抱え込むから」

 

「そろそろ着きますよ?」

 

「よし!二人とも頑張って来なさい!」

 

「へいへい...」

 

面倒だけど仕方ないな...湊はもう知ってるだろうけど

 

 

〜羽丘学園体育館〜

 

俺と奏斗は今体育館の舞台裏で待機してる。現在瑠奈さんが入学生に軽く挨拶と話をしているところだ

 

「さて、今年から共学となったこの羽丘学園ですが新しく男子が二人入ってきました」

 

えー誰だろー?

 

かっこいいのかな?

 

 

女子たちが騒ぎ出したところで瑠奈さんが

 

「というわけで今からその二人を紹介したいと思います。出てきていいよー」

 

「じゃあ行くか」

 

奏斗に続いて俺も歩き出す。表に出たところで物凄い歓声を浴びた

 

「早速自己紹介お願いね」

 

「神道翔です。これからよろしくお願いします」

 

「妹尾琉太です。よろしくお願いします」

 

盛大な拍手を受けたところで俺たちは退場、そのまま終わりとなった

 

全員が教室に戻ったところで華蓮が来た

 

「お疲れ様、今から教室に案内するわ。貴方たちは1ーBだからよろしくね」

 

「こちらこそ一年間よろしくお願いします」

 

「それじゃあ着いて来て」

 

面倒くさい奴が居なければいいなぁ...そんなことを思いながら俺たちは華蓮に着いて行った

 

奏斗side

 

入学生での自己紹介を終え俺たちは教室前の廊下で待機している。今は華蓮さんがクラスの生徒に話をしているのだが...もう十分くらい経っている

 

「長い...早くしろよあの馬鹿姉貴」

 

咲夜はそろそろ我慢の限界のようだ。俺も流石にきつくなってきた

 

「ごめんねー話長くなっちゃった」

 

「大丈夫ですよ全然」

 

本音を言うともう三分縮めて欲しかった

 

「それじゃあ学校で二人しかいない男子がこのクラスに配属となったので入ってきてもらいまーす。どぞー」

 

華蓮さんに促されて俺と咲夜は教室に入った

 

「先程も紹介した妹尾琉太です」

 

「神道翔です」

 

「みんな仲良くしてねー」

 

この後クラスの女子から質問攻めにあったのはまた別の話

 

 

咲夜side

 

クラスの女子から質問攻めにあった後、クラスで自己紹介を済ませそこで終わりとなった。明日からは普通に授業があるらしい...なんか三、四人くらい見覚えのある人がいたけど気のせいだな

 

「この後どうする?」

 

奏斗に聞かれ俺は少し悩む

 

「そうだな...これといってやることねえな」

 

趣味も何も無い俺にとっては午前だけで終わるとやることがなくて困るのだ

 

「だよな...柏も待たせてるし三人で話し合うか」

 

「それが一番いいな」

 

俺は特に何も言わないのだが...

 

「おっあれ柏じゃね?」

 

よく見ると真っ白の長髪を靡かせて待つ柏が校門で立っていた

 

「悪りぃ待たせたか?」

 

「あっお兄様、それに奏斗さんも。大丈夫ですよ」

 

「それなら良かった。この後どっか行かないか?暇でしょうがなくて」

 

「それなら...久し振りに三人でショッピングでも行きませんか?」

 

「いいなそれ。咲夜はどうだ?」

 

「俺もそれでいい」

 

「よし、じゃあ一時ショッピングモール集合でいいな」

 

「分かりました」

 

話しながら帰っていたせいでいつの間にか奏斗の家の前に着いていた。ちなみに俺たちの家もこの近くだ

 

「じゃあまた後で」

 

「おう」

 

奏斗と別れ家に帰る。一時集合だから昼飯食った方がはやいな

 

「昼飯なに食べたい?」

 

「なるべくあっさりしたものがいいですね」

 

「そうだな...少し早い気がするけど冷やし中華でいいか?」

 

「はい。材料はあるのですか?」

 

「問題ない。野菜切るの手伝ってくれるか?」

 

「勿論です」

 

「じゃあさっさと帰って準備するぞ」

 

「分かりまし...何処からか声聞こえませんか?」

 

「...あぁ。声の種類からして男三人に女二人、おそらくナンパだろう」

 

「どうしますか?」

 

「昔の罪滅ぼしにはならんだろうが殺るか」

 

そう言って声のした路地裏に近づいていく。案の定女子高生二人が男三人にナンパされてた

 

「あの〜少しいいですかね?」

 

「あん?なんだ兄ちゃん、可愛い子まで連れて何のようだ?」

 

「ちょっとこの先にあるものに用がありましてね」

 

「なんだそんなことか...とっとと通れ」

 

ナンパされてた女子高生が悲しそうな顔してるが今助けるから勘違いすな

 

「いいか、今みたことは絶対に言うんじゃ...」

 

俺は一瞬で男の首に手刀を撃ち込む

 

「なっ!?テメェなにしやがった!」

 

他の二人が怒って突っ込んできた。目の前で仲間がやられたのにアホなのか?

 

「失せろ」

 

左足を軸にして二人の顎に回し蹴りを喰らわせる

 

「がはっ...」

 

二人とも気絶したようだ。とりあえず女子高生二人に無事か確認する

 

「二人とも大丈夫ですか?」

 

「えっえぇ...ありがとう」

 

薄い黄色の髪をした女の子が礼を言う。なんかどっかで見たことある気がする...

 

「あっありがとう...ございます...」

 

続いて水色の髪の子も例を言ってくる。こっちは男慣れしてなさそうだな

 

「そんなに怯えなくても大丈夫ですよ。花梨、連絡済んだか?」

 

「今終わりました。書き置きもしておくので大丈夫です」

 

「ありがとう」

 

「その制服...もしかして羽丘学園の方ですか?」

 

「あっはい。そちらは...何処ですか?」

 

「花咲川女学園の白鷺千聖です」

 

白鷺千聖...思い出した

 

「どっかで見たことあるなと思ったら女優の白鷺千聖じゃん」

 

「えぇそうよ。花音、貴女も」

 

「えっと...松原花音です」

 

「神道翔です。そんなに怯えなくても大丈夫ですよ松原さん」

 

「妹の神道花梨です」

 

「先程は本当にありがとうございました」

 

白鷺さんが頭を下げ礼を言う。しかしまだ警戒しているようだった。それもそうだな...見知らぬ男三人に襲われたんだし、それに足もまだ震えている

 

「たまたま通りかかっただけなので大丈夫です。怪我などはありませんか?」

 

「大丈夫よ。ではまたどこかで」

 

松原さんを連れて行こうとしたが

 

「その状態でどこへいくつもりですか?」

 

柏がいつもより冷たい声で言い放った

 

「っ...どういうことですか?」

 

「その震えた足でどこに行くのか聞いているんです。それにまだ私やお兄様を信じれていないのでしょう?」

 

「それは...」

 

確かに柏の言うことは最もだ。俺たちを信用できないのも当たり前だ。何故なら...

 

「今までにも何度かこう言うことがあったのでしょう...女優という立場から相手の見る目は全てそちらに向いてしまい自分自身を見てくれない」

 

柏ってこういうの見抜くのホントに得意なんだよな...エスパーか何かか?

 

「お兄様、何か失礼なことを考えてそうなので後で少し話しましょうか?」

 

「さらっと心読まないでくれるか?」

 

こいつは読心術まで持ってんのか?とりあえず柏の後に続いて俺も話す

 

「松原さんは貴女を初めて一人の女子高生だと見てくれた人なんだろう?」

 

「えぇ...」

 

彼女の目は涙でいっぱいだった

 

「確かに立場上そういったことはあるだろう。でも全員が全員そうじゃない。俺たちもそうだ。貴女は一人の女子高生、白鷺千聖。そう見る者もいることを貴女は知れたんだ」

 

そう感じる感情もないからどうしようもないけどね

 

「うぅ...うわあああぁぁぁん!」

 

我慢の限界が来たのか彼女は俺に抱きついて泣いた。聞いたところ彼女はアイドルもやっているので見つかればスキャンダルだけど...

 

「泣きたい時は泣けばいい。受け止めてくれる人は必ずいる」

 

「真剣に話をした方が良さそうですねお兄様」

 

「何故に?」

 

なんだか柏がめちゃくちゃ怒ってるけどどうした?

白鷺さんの声は静かな路地裏に響いていた




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