死神と歌姫たちの物語   作:終焉の暁月

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テストの所為で考える時間がなくてネタが浮かばなかった...
なので今回いつもより短いです


第34話

柏side

 

私は奏斗さんと一緒にAfterglowの練習を見ていた。面と向かって話すのは初めてなので少し緊張した

 

「ふぅ...どうだった?」

 

「ドラムが少し走り気味だったと思います。あとはベースが音外してました」

 

ほぼ初対面とはいえ遠慮しては彼女たちの為にならないので容赦無く言う

 

「モカがコードチェンジ1回遅れたのと、蘭もキーを外してたところあったからしっかりな。つぐみは安定してたよ」

 

それにしても、幼馴染で組んだバンドにしてはレベルが高い。Roseliaには流石に劣るが、大した差はない

 

「よし、それじゃあ個人練習移ろうか。俺はギターの2人見るから、花梨は他の3人よろしく」

 

「ちょっと待ってください。私キーボード無理なんですが」

 

「無理とか言いながらできるだろ。それじゃあよろしく」

 

「...」

 

少しムカついたので辺りに殺気を放つ。それを感じたのか奏斗さんは

 

「ごめんなさい調子乗りました」

 

「よろしい」

 

「ねぇ、私花梨ちゃんが怖くなってきたよ...」

 

「アッアタシもだ。なるべく怒らせないようにしないと...」

 

「さて、時間も惜しいので始めましょうか。ドラムは人並みにはできるつもりなので安心してください。ベースは得意なので覚悟しといてくださいね」

 

「「はっはい!」」

 

それから順番に教えていったが、2人とも飲み込みが速い。合宿中に相当レベルが上がりそうだ

 

その後も順調に練習を進めて行ったが、蘭さんが友希那さんと同じタイプだったので休憩しなかったら潰すと脅しておいた

 

奏斗side

 

Afterglowの練習もひと段落つき、俺は咲夜と一緒に昼飯を作っていたのだが...

 

「なぁ、本気でやるのか?」

 

「当たり前だろ。このために昨日から仕込んでおいたんだから」

 

俺たちが作ろうとしているのはパンだ。しかも生地から。咲夜曰く、山吹ベーカリーを紹介してくれたモカへの礼らしい

 

「何種類くらい作るんだ?俺あんまり分からないんだけど」

 

「5種類くらいで考えてある。昨日のカレーを使ってカレーパンでもと思ってる。あとはクロワッサンに塩パン、クリームパンにチョココロネ...」

 

ハードル高すぎないか?クロワッサンとかどうやってあの形にすんのさ...

 

「作り方なら事前に調べてある。早速取り掛かるぞ」

 

どうやら生地はできてるみたいなのでクリームやチョコの準備、パンの成形などを淡々と進めていく。案外簡単だったわこれ

 

1時間程で終わり、順番に焼いていく。あとは咲夜が1人でやるとのこと。俺はスタジオに戻り再びAfterglowの練習に参加する

 

「ただいま〜」

 

「おかえり。お昼ご飯はできた?」

 

「もう少し。あとは翔がやってくれるんだとよ。モカ、楽しみにしとけよ」

 

「?は〜い」

 

モカは案外頭良いし気づくと思ったが、そうでもないみたいだ。パンの焼き上がりを楽しみにしながら蘭たちの練習に付き合った

 

咲夜side

 

パンが焼き上がり、俺はRoseliaとAfterglowを呼びに行った。友希那にはもう少し見てほしいと言われたが、昼飯作ってんだから仕方ない。午後の練習つきっきりで見てやるか

 

今回はモカのために作ったようなものなので、まずいなんて言われたら幾ら何でもショックだ

 

「Roseliaのみなさ〜ん昼飯できましたよ」

 

「分かったわ。行きましょう」

 

「姉さん、勝手に食べるなよ。俺はAfterglow呼び行ってくるから」

 

「私はそんなことしないから...ていうか今日の昼ご飯何?」

 

「行けば分かる」

 

さて、モカがどんな反応するかだな...やばい結構不安なってきた

 

「お前ら、昼飯できたから一旦切り上げろ」

 

「おっできたか。よしみんな、とりあえず食うぞ!」

 

「もうお腹ぺこぺこだよ〜」

 

「アタシもお腹空いたな。ラーメンか?」

 

「残念ながらラーメンではないな。明日の昼飯それにしてやる。モカ、楽しみにしとけ...よ?あれ?モカは?」

 

「モカなら凄い勢いで走ってったよ。おかげでお昼ご飯が何か分かったけど」

 

「はぁ!?お前ら急げ!でないと食い尽くされるぞ!」

 

普通の人なら食べきれないくらい作ったつもりだが、彼奴の場合普通が通じないからな...全員で食堂へ走って向かうと今井に止められているモカがいた

 

「ちょっとモカ!まだみんな来てないから待ちなって!」

 

「パンが〜あたしに食べられたいって言ってるよ〜」

 

わけ分からん

 

「まぁ見ての通り今日はパンを作った。好きなだけ食べればいいさ」

 

『いただきます!』

 

掛け声と同時に全員がパンを皿に移していく。バイキングみたいな感じで置いといたが、これなら好きなだけ食べれるだろう

 

「ん〜美味しい!翔、今度作り方教えて!」

 

「また機会があればそのときに。モッモカ、その、どうだ?」

 

不安なので聞いてみると彼女はパンを手に持ったまま固まっていた。もしかしてまずかったか?

 

「えっと...まずかった?結構いい感じでできたと思ったんだけど...」

 

「おいし〜い」

 

「へ?」

 

「これは、山吹ベーカリーにも劣らぬ美味しさですな〜。しょ〜くん天才〜?」

 

「よかった〜!」

 

予想してたのと真逆の反応が出てきたので思わず叫んでしまった。いや、マジで焦ったわ

 

「これ全部貴方が作ったの?」

 

「琉太にも協力してもらってな。上手くできて何よりだ」

 

友希那からは信じられないといった目で見られるが、俺たちがガチでやればこんなもんだ

 

「午後の練習はしっかり見てもらうわよ」

 

「分かってるよ。午前は昼飯も作らなきゃいけないし我慢してくれ。なにしろ14人前だぞ?時間もかかるっつうの」

 

「だからって...」

 

あれ、友希那の様子がおかしいな。なんか不機嫌?なのか知らんけどあまり浮かない顔をしている。おいこら華蓮、横でニヤニヤしてんじゃねえ。あと柏も、呆れた顔をするな

 

「しょうがないなぁ...夜ご飯は私と花梨で毎日作るから、昼は翔たちに任せていいかな友希那ちゃん」

 

「...分かりました」

 

おい、何故そこでお前が許可を出す?普通聞くなら俺か奏斗だろう

 

「しっかし、最近の女の子は素直じゃないねぇ。男子は鈍感ばっかだし」

 

そう言いながら俺や奏斗の方を見る華蓮。だから鈍感って何のことさ...

 

「ちょっと待ってください、俺もですか?こいつと比べたら全然ましだと思うんですけど...」

 

「どの口が言ってるのかしら...」

 

「おい紗夜、なんか言ったか?」

 

「なんでもありません」

 

「もう考えるのが怠くなってきたな。ご馳走様、準備してくる」

 

「私も行くわ」

 

ここまで言われては流石に申し訳ないので速めに食べて準備する

 

部屋に戻りギターとベース、キーボードを順番にスタジオへ運びチューニングを行う。やはりギターはなかなか上手くできない

 

「大体こんなもんか。友希那、どれからやりたい?」

 

「そうね...ONENESSのサビのギター頼めるかしら?」

 

「ギターかよ。まぁ午前見てあげれなかったしな、分かった」

 

渋りながらも俺は言われた通りにギターを弾く。最近友希那に甘くなってきたかもな

 

「そういえば、そろそろ新曲どうかと思うんだが」

 

「そうね...この合宿の間に1曲くらいは作りたいけど、中々良い案が浮かばないのよ」

 

「だったら、明日は休憩がてら外のビーチで遊ぶか?1日くらいなら氷川さんも乗ってくれるだろう」

 

彼奴何かと友希那が言えばそれで納得しちゃうしな。チョロいもんだ

 

「そうするわ。翔も作曲手伝ってもらっていいかしら?」

 

「作詞なら構わんぞ。曲の方もできる限り協力させてもらう」

 

曲作りもLegendary以来か...また行き詰まらなきゃいいんだが

 

 

 

 

 

 

 

 




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