う〜ん...メンバー的にめちゃくちゃ嬉しいけど、限定キャラが出てこないね。確率ってなんだろう?
咲夜side
合宿が終わってから2日後、俺は花音の家に向かっていた。帰ったことを伝えたら今日水族館に行こうということになったのだ。集合場所は近くの公園だが、彼奴の場合道に迷うのでこうして彼女の家に行っているのだ
それにしても、合宿は酷い終わり方だった。友希那と氷川は少しだけ事情を知っているのでよかったが、蘭やAfterglowの面子はしつこく聞いてきた。華蓮によって黙らされたけど
やっぱり距離を置くべきなのかもしれない。だが、友希那とは何があろうと守ると約束したんだ。花音もモカも、イヴも守らなきゃいけない
俺の家から花音の家までは約15分。集合は朝の9時なので30分前に家を出て先回りすることにした
予定通りの時間に着き、インターホンを押す。すると家の中からドタバタ走り回るような音が聞こえてきた。やがて家の扉が開き出てきたのは花音の母だった
「あら、神道君じゃない。花音は準備してるからもう少し待っててもらえる?」
「大丈夫ですよ。俺も早く来すぎてしまいすみません」
流石に早すぎたか...後で謝っとこう
「ふふ、それにしても花音が男の子と出かけるなんてね」
「そんなに珍しいことなんですか?」
彼奴は結構明るめな性格だしいくら花咲川が女子校とはいえ男友達もいると思ったが
「あの子女子校育ちだから男の子が少し苦手なのよ。それに余程信頼してる人じゃないと引っ込み思案なところが出てきちゃって...」
へぇ〜意外
花音の母と軽く話していると、随分と洒落た格好をした花音がやって来た。こいつ、相当化けたな
「待たせてごめんね...わざわざ家まで迎えに来てもらって」
「気にすんな。迷子になられたら心配だからな。それに、俺の方も早く来すぎた。ごめん」
「翔君が謝る必要なんてないよ。ありがとね、それじゃあ行こ?」
「あぁ」
そこら辺の男だったら今の上目遣いでどうにかなってそうだな。俺にはそんな感情全くないしそのようなことは起こらないけど
「そういえば、よく私の家が分かったね」
「前に花音を送ったときに大体の位置は覚えてたからな。集合場所に行くのに迷われても困るし先に行くことにした」
「うっだから慣れてる場所は大丈夫だって〜」
「いつかの電話で多分と言った奴はどこの誰だったかな?」
「ふえぇ〜...翔君がいじめてくるよ〜」
「冗談だ。ほら、水族館が混む前にさっさと行くぞ」
流石にこれ以上言ったら可哀想なのでやめておく。涙目になられるとこっちに被害が及ぶからな。社会的に
「あの、1つお願いがあるんだけどいいかな?」
「ん?」
「手、繋いでもいいかな?」
俺は別に構わんが...何でまた?柏からはそういうの女子は気にするから発言には気をつけろと言われているため何を言ったらいいのか分からない
「困らせちゃったかな?ごめんね、今のは無しで」
俺が返答に遅れた所為で彼女が勘違いしてしまったみたいだ。表情も暗いし、このままではいけないと思い片手を差し出す
「え?」
花音は驚いたような顔をしている。やはり断られたと勘違いしたのだろう
「勘違いさせて悪かった。突然のことで少し頭が追いついてなかっただけだ。ほら、人も多くなってきたし繋ぐなら繋げ」
「...!うん!」
俺の言葉がそんなに嬉しかったのか、花音はとても幸せそうな顔で俺の手を握ってきた。そんなに喜ぶことでも無いと思うんだけどな...
それから駅に向かいチケットを買うと改札を通りホームに出る。やはりまだ夏休みということもあり人が多い。花音を迷子にさせないためにもしっかり手を握っていないとな
「電車では絶対に俺の手を離すなよ。ただでさえお前は迷子になりやすいし、今時何されるか分からんからな。可愛いんだし」
「ふぇ!?かっかわ...///」
あれ?まだ電車にも乗ってないのに何で震えてんの?顔もめっちゃ赤いし...
「おっおい大丈夫か?何か気に障ったんならすまなかった」
「だっ大丈夫だよ。それより、そろそろ電車来るし準備しないと」
「そうだな。水族館まではどのくらいかかるんだ?」
「降りる駅までは30分弱くらいかな?そこから歩いて大体10分くらいしたところにあるよ」
「花音が歩いて10分なら近いな。電車に乗るのも...ちょっと待て電車に乗るのは何分つった?」
「え?30分弱だけど...」
「終わった...」
嘘だろ?自転車以外の全ての乗り物で酔うという重症なのにそれが30分も続くのか?地獄以外の何物でもないじゃん
「えっと...もしかして乗り物ダメだった?」
「そのもしかしてだ。自転車以外の乗り物俺無理なんだよ」
「ごっごめんね?無理に付き合わせちゃって...」
「別に花音が気に病む必要はない。俺の責任だし、何よりずっと前から約束してたことなんだ。このくらいは我慢するさ」
「...ありがとう。その代わり、きつかったら言ってね?」
「そうする」
やっぱり優しいな花音は。その優しさがお前を殺すことがないよう、俺は祈ってるよ
花音side
今日は待ちに待った翔君とお出かけする日。今日のために何日もかけて計画を立てて来たんだ
約束の場所までは近いしいくら私でも迷わない。だから少し余裕を持って準備していた。でも、それが仇となった
家のインターホンが鳴りカメラの映像を見てみるとそこにはなんと翔君が映っていた。突然のことに焦ってしまう
「お母さん!翔君来たからちょっと時間稼いで!すぐに準備するから!」
誘った私が待たせては立場がなくなってしまう。私は残っていた作業を急ピッチで進め服装を確認してから玄関に向かう
「待たせてごめんね...わざわざ家まで迎えに来てもらって」
我ながら本当に情けない。彼に恋してる者として好感度を上げなくてはならないのに待たせてしまうなんて
「気にすんな。迷子になられたら心配だからな。それに、俺の方も早く来すぎた。ごめん」
「翔君が謝る必要なんてないよ。ありがとね。それじゃあ行こ?」
「あぁ」
過ぎちゃったことは仕方ないよね。これから挽回しないと。大丈夫、千聖ちゃんにも協力してもらったんだし上手くいく...筈
とにかく頑張ろう!
♪ ♭ ♯ ♪ ♭ ♯
それから彼と手を繋いでみたり、ときには腕に抱きついてみたりと計画通りに実行しているうちに目的地の水族館に辿り着いた。意外だったのは翔君が乗り物に弱いということ。苦手なものはないと思ってたけどそうでもないらしい
「翔君は好きな魚とかある?此処は色々な魚が展示されてるからもしかしたらいるかもしてないよ」
「普段こういうところに来ないから正直分からないけど...見た目が美しいというか、綺麗なやつあるか?クラゲとかクリオネとか?」
「クラゲ!?翔君クラゲ好きなの!?」
「うおっ!?花音一旦落ち着け!」
「あっごっごめんね...クラゲのことになるとつい...」
やってしまった。変な風に思われてないだろうか?今ので多分引かれたよね...
「クラゲ好きなんだな。花音らしくていいじゃないか。パンフレットによればクラゲはまだ奥の方だし...とりあえず順路通りに行くか」
「そうだね。そうしよっか」
1つめの作戦として彼の好きなものを優先するというのがあったのだが、あまりないらしい。でも、見たいものが一緒だったので内心とても嬉しかった
「結構いるなぁ...花音はよく此処に来るのか?」
「たまにかな。普段は千聖ちゃんと来るんだけど、1人で来ることもあるよ」
「よく迷子にならずに帰って来れるな」
「だから慣れてる場所は大丈夫だってば〜!」
うぅ...私そんなに信用ならないのかなぁ...確かに最初の方はよく迷子になってたけど...
「ふっ...あははは!やっぱ花音は面白いな!」
「もっもしかしてからかってた?」
だとしたら物凄く恥ずかしいんだけど...
「すまんすまん。花音の反応が見てると楽しくて...」
「もう!翔君のバカ!」
私は翔君を置いて先に進んで行く。周りを見ずに進んだせいで自分がどこにいるのか分からなくなってしまった
「あっあれ?ここ...どこだろう?」
どうしよう...幾ら慣れてるとはいえ、闇雲に来ては分からなくなってしまう。優しい彼のことだ、きっと探してくれているだろう...
「ハァ...私、迷惑かけてばっかだな。折角のお出かけなのにこんなの意味ないよね」
「おーいかのーん!どこだー?」
「ふぇ?」
「やっと見つけた。少しからかい過ぎたな、ごめん」
「そんなことないよ。私が勝手に怒ってどっか行ったから...」
「それでも責任は俺にある。本当に悪かった」
やっぱり、君は優しいね。私が悪いのにその責任を全部自分に向けるんだもん
「もういいよ。お互い様ということにして、次行こ?」
「待て、ちょっとこっち来い」
「え?ちょっと待ってよ〜」
急に手を掴まれて連れていかれる。その力は優しいけれど、振りほどこうとはとても思えなかった。彼の顔を見ると、とても楽しみな顔をしていたのだ
「此処って...」
されるがままに連れていかれたのはクラゲが展示されている場所だった
「運の良いことに花音がこの近くに迷い込んでな。追いかけてる途中で見つけたんだよ。お前が気に入るのもよくわかる気がする」
そっか...私のためにわざわざ戻ってくれたんだ
「ありがとう翔君」
「こちらこそ、此処に連れて来てくれてありがとな。またいつか一緒に来よう」
「うん!」
なんだかんだあったけど、今までで1番楽しい日だったかもね
「よし、時間はまだあるし次行くか。見終わったとしても昼過ぎだろうし、飯はどこに行く?」
「それなら、この近くに千聖ちゃんとよく行くカフェがあるから、そこで食べようよ。サンドウィッチが凄く美味しいんだ」
「...よし、そこ行くぞ」
それからたくさんの魚を見て全ての場所を周り切ったのでお土産を買いカフェでランチすることになった
またまた意外なことに、彼はパンが大好物だということを知った。クールな見た目と中身にギャップがあってとても面白い
「ご馳走様。いや〜此処のサンドウィッチ美味かったな」
「でしょ?山吹ベーカリーにも並ぶと思うんだ」
「確かにな...帰り寄ってくか」
「それより、まだ午後あるけど翔君はどうしたい?」
「花音のドラム見てみたいな。前々から言ってたし」
「でも、スタジオが...」
「CiRCLEなら空いてるだろ。一応彼処でバイトしてるし空けようと思えば空けれる」
「そうなんだ...それじゃあ行こっか」
なんだか緊張して来たな...下手だって思われたらどうしよう...普段のライブよりも緊張して来ちゃった
「折角だしセッションしないか?ギターの練習もしたかったし」
「翔君ギターも弾けるの?」
「苦手だけど基本はできる。Roseliaのマネージャーやってると友希那とか氷川さんの面倒も見なきゃならないから、ある程度は克服しないと」
マネージャーって大変だね...ハロハピは黒服さんがなんでもやっちゃうからそういう感覚が鈍ってるのかも
運の良いことにCiRCLEのスタジオが空いていて、彼とセッションすることができた。彼にはギターボーカルをやってもらい、色々な曲をやった
「そろそろ時間だな。じゃあ片付けをして帰ろう」
気がつけば予約時間の終了間際になっていた。急いで機材の片付けをして鍵を返し帰路につく
「今日はありがとな。お陰で楽しめたよ」
「こちらこそ、付き合ってくれてありがとう。また機会があったら一緒に出かけたいな」
「花音が望むならできる限りそれに応えよう。ほら、家まで送るぞ」
「ありがとう」
今日は楽しかったな...またいつか一緒にお出かけができますように
こんな日常がいつまでも続きますように
私はそんなことを願いながら家に帰った
読了ありがとうございました
評価や感想お待ちしております