死神と歌姫たちの物語   作:終焉の暁月

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本当にごめんなさい。寝落ちしてごめんなさい。イヴちゃん誕生日おめでとうです


イヴ誕生日記念

イヴside

 

 

「映画、ですか?」

 

「うん、明日イヴちゃん誕生日でしょ?だからこれで映画行って来なよ!」

 

今日は久し振りの羽沢珈琲店でのバイト。事務室で着替えていると、ツグミさんがやって来て映画のチケットを渡された。ツグミさん曰く、日頃のお礼らしいです。しかも、ずっと前から見たかった銀○2です。とても嬉しいのですが...

 

「何故2枚あるのですか?」

 

そう、2枚も貰ってしまったのです。何故か聞いてみると、ツグミさんは何を聞いているの?と言わんばかりの顔で言ってきた

 

「勿論、翔君を連れて行くためだよ。折角の誕生日なんだし、翔君連れて行かなきゃ意味ないでしょ?」

 

「...へ?」

 

今この人は何て行ったのでしょうか?ショウさんと一緒に行く?私の手元にチケットがあるということは私がショウさんを誘わなくてはならない。そんなの...

 

「むっ無理です!私なんかがショウさんと映画なんて...」

 

「もう!そんなこと言ってたらいつまで経っても進展しないよ?ほら、携帯出して!今すぐ誘う!」

 

「でっでも...」

 

「いいから誘う!」

 

「はっはいぃ!」

 

うぅ...ツグミさんが怖いです...私は携帯を出し恐る恐るショウさんに電話をかけてみる。暫くのコールの音の後、スピーカーから声が聞こえてきた

 

『もしもし。何か用か?』

 

「えっと...その...」

 

チラッとツグミさんの方を見ると、早く誘えと言わんばかりの顔でこちらを見ていた。やっぱりやらなきゃダメでしょうか...

 

『悪りぃ。今Roseliaの練習中だから用があったら手短に頼む』

 

「すっすみません!あの、明日一緒に映画行きませんか?」

 

『明日?ちょっと待ってろ』

 

ショウさんに言われ待っていると、再び声が聞こえてきた

 

『すまん。明日もRoseliaの練習が入ってて行けそうにない。他を当たってくれ』

 

「そうですか...練習中にごめんなさい」

 

『構わん。じゃあな』

 

やっぱり無理ですよね。練習があるのは本当だと思いますが、私なんかと行きたいなんて思いませんよね...

 

「どうだったの?」

 

「明日はRoseliaの練習があるみたいで行けないそうです」

 

「...へぇ〜。イヴちゃん、ちょっと携帯貸してもらっていいかな?」

 

「え?はっはい。どうぞ」

 

「ありがとう」

 

どうしたのでしょうか?ツグミさんが私の携帯を使ったところで意味ないと思うのですが...

 

何をするのかと思ったら、ツグミさんは誰かに電話をかけた

 

「あの、誰に電話をしているのですか?」

 

「勿論翔君だよ?」

 

「え?あっあの、ショウさんは今Roseliaの練習中で...それどころじゃ」

 

そうこうしてる間にショウさんは電話に出てしまった

 

『まだ何かあったか?時間がないからすぐに済ませてくれ』

 

「ヤッホー翔君。練習中にごめんね?」

 

『つっつぐみ?何故にお前が出てくる?』

 

「さっきイヴちゃんの誘い断ったよね?明日練習があるからって」

 

「そうだが?仮にもマネージャーだし流石に練習休むわけには...」

 

「誘いを断られたとき、イヴちゃん目に見えて落ち込んでたんだよねぇ。そりゃそうだよね?明日誕生日なのに翔君と映画行けないんだから」

 

『そっそれはすまない。ていうか、明日イヴの誕生日なのか?おめでとうって言っておいてくれ』

 

「それだけ?折角誕生日にパスパレやモデルの仕事ないのに翔君は電話越しにおめでとうって言うだけなんだね。一緒に出かけるとかそういうのはないのかな?」

 

『いや、だから明日は練習が...休んだら友希那に殺されるし...』

 

「ふ〜ん...まぁいいや。千聖さんにイヴちゃんの気持ちより練習優先させる薄情者だって言っておくから」

 

『ちょっ!?それだけはやめろ!悪かった!友希那に頼んでみるからそれだけはやめろ!』

 

ツグミさんがスピーカーをONにしているおかげで会話が丸聞こえだ。ショウさんが怯えるような声もしっかり聞こえてくる。暫くすると

 

『...何とか許可は出た。イヴはいるか?明日について話し合っておきたい』

 

「うん、分かった。イヴちゃん、変わって」

 

「はっはい。もしもし?」

 

『もしもし。まぁ色々あって明日は行けるようになった。映画の時間とか集合とかは今日の夜でいいか?』

 

「はい!ありがとうございます!」

 

『まぁ俺もイヴと出かけてみたかったし、明日は楽しみにしてるよ。じゃあな』

 

彼はそう言い残し電話を切ってしまった。もう少しお話ししたかったけど、今は練習中なのでそうも言ってられない

 

「あの、ありがとうございます」

 

「いいよこれくらい。全く...誕生日に映画に誘うって時点で気づいて欲しいよね。明日は頑張ってね。翔君デートとか疎いししっかりエスコートしてあげてね」

 

うぅ...緊張してきました。デートなんて今までやったことないし、エスコートなんて到底できるとは思えない。でも、やるしかないですよね...

 

私は期待と不安を胸にアルバイトに取り組んだ

 

 

 

咲夜side

 

 

 

つぐみにイヴと出かけるよう命令...じゃなくてお願いされた次の日、俺はイヴの家に向かっていた

 

友希那には昨日の練習のときにめちゃくちゃ頼みこんで何とか許しを得た。その際今度一緒に出かけろと言われたがよく分からん。今井やあこはニヤニヤしてるし白金は微笑んでるし氷川は呆れてるしでなんか疲れた

 

約束の時間である10時にイヴの家に着き、インターホンを押すとイヴが出てきて出発となった。モデルをやっているだけあってコーディネートがしっかりしている。いつもは柏に頼んでいるけど、今日はイヴに頼んでみよう

 

今日の予定は映画が昼から始まるため、先に洋服屋とかに行きながら昼食を済ませそれから映画を観るという流れだ。そういえば、1つ言い忘れてたな

 

「イヴ、誕生日おめでとう」

 

「え?あっありがとうございます///」

 

何か顔赤いけど問題ないな。熱あるならこんな普通に歩けないだろうし...

 

「何処から行く?イヴの好きなところからでいいけど」

 

「そうですね...でしたら、洋服屋に行きましょう。丁度新しい夏用の服が欲しかったので」

 

「了解。ついでに俺のも選んでくれ。プロのモデルが選んだやつなら文句なしでいいのができるだろうから」

 

「任せてください!ショウさんにぴったりのコーデを考えてみせます!ブシドー!」

 

「和服とか持ってくるんじゃねえぞ?」

 

心配だ。イヴがブシドー!と言ったときは何をするか分かったもんじゃない。頼むから普通の服持ってきてくれ...

 

 

 

「これなんてどうでしょうか?」

 

「おぉ、流石はイヴ。持ってくる服が凄え。ちょっと試着してくる」

 

前言撤回。センスの塊だったわ

 

俺は基本派手な色は似合わないので白や黒、灰色の服を着ることが多い。彼女もそれを分かっているのか、その3色を主としたコーデを考えて持って来てくれる。柏よりも全然上だわこれ

 

「どうだ?自分でも結構似合ってると思ってるんだが」

 

「......」

 

反応がないな。何かこっちを見たまま固まってる

 

「おーいイヴ〜大丈夫か?」

 

「...あっ!とても似合ってます!凄くショウさんらしくてかっこいいです!」

 

「そうか。じゃあこれ買うか。ちょっと待っててくれ」

 

俺は元の服に着替えるとさっき着た服をレジに持って行き会計を済ませた。やはりというか何というか、値段は高かった。まぁ全く損はないので良しとしよう

 

「お待たせ〜。次はイヴの服見に行こうぜ」

 

「はい!あの、私の服を選んでもらってもいいですか?」

 

「え?俺のなんかより自分で選んだ方が良いと思うけど」

 

「大丈夫です!ショウさんが選んだ服着てみたいです!」

 

「...分かった。ただし、あまり期待すんなよ」

 

これは随分と難しいな。服なんて殆ど自分で選んだことがない。いつもは柏に選んでもらってたし...やるしかないか

 

俺たちは女子用の服屋に行き選考開始となった。服なんて自分のすら選んだことないため初めてだ。10分くらい悩んだところでイヴの髪色と同じような白いワンピースを持って行き、試着してもらうと思った以上に似合っていた

 

他のも見ようかと思ったらイヴはこれがいいと言い出しレジへ走り去ってしまった。とりあえず捕まえてワンピースを奪い俺が会計を済ませた。誕生日なのに何も買ってあげないのは流石の俺でもしない

 

気づけば昼になっており、軽く昼食を済ませ映画館へ向かった。時間も迫っていたため速攻でチケットを買い急いで席についた

 

「何とか間に合ったな。イヴ、疲れたりしてないか?」

 

「大丈夫です!それより、もうすぐ映画始まりますよ!」

 

「分かってるよ。とりあえず静かにしような」

 

この後映画が始まり、銀○2を観たのだ...結構面白かったと思う。幾ら感情がなくてもこのくらいは感じれるらしい

 

途中チラッとイヴの顔を見ると目がとてもキラキラしていてその顔が可愛く感じたのは内緒だ

 

「今日はありがとうな。おかげで楽しめたし、いい気分転換になった」

 

「こちらこそ、ありがとうございます!服も買っていただいて...」

 

「それは俺からの誕生日プレゼントとして受け取ってくれ。ほら、日がくれる前に帰るぞ。送ってってやるから」

 

「お願いします!あっあの、手を繋いでもいいですか?」

 

「?別に構わんが?」

 

「ありがとうございます!」

 

そこまで喜ぶことかねぇ。まぁ喜んでもらえたならいいか。こうして俺とイヴのショッピング兼映画鑑賞は幕を閉じた




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