死神と歌姫たちの物語   作:終焉の暁月

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昨日言った通り蘭と奏斗編です


ツンデレ反骨赤メッシュのバレンタイン

蘭side

 

 

 

「それじゃ、今から奏斗へのバレンタインチョコを作るよ!えい、えい、おー!」

 

「よろしくね、ひまり」

 

今日は2月13日。バレンタイン前日だ。奏斗に初めて渡すバレンタインだから、手作りが良いと思ってひまりに無理を言って手伝ってもらうことにした。以前、バレンタインには嫌な思い出があると彼から聞いていたから、最初は渡すのは諦めようと考えたけど、恋人にもなれたのだし渡したいという気持ちが勝ってしまった

 

「えっと...何かやけにホワイトチョコが多いんだけど、これは何で?」

 

「奏斗、甘いのが好みらしいからビターよりはホワイトチョコの方がいいかなと思って」

 

折角作るのだし、奏斗が好きな味にしたい

 

「成る程...因みに、蘭はどんな形にして渡したいの?カップケーキにしたいとか、溶かして好きな形に固め直したい、とか。それによって色々やり方も変わるから」

 

「...ト...つ...」

 

「え、何て?」

 

「ハ、ハート型のやつにしてメッセージを書こうかと.../////」

 

「」

 

は、恥ずかしい/////...正直こんなのあたしのキャラじゃないなんてことくらい分かってる。でも、こんな形でしか気持ちを伝えられないあたしにとっては必要なことなのだ。奏斗のためにもやらなきゃ

 

「そ、それじゃ早速取りかかろっか。まずはチョコを溶かして...」

 

それから何度も試行錯誤を繰り返し、数時間後ようやく完成させることが出来た。よくつぐみの家の新作の味見をしているひまりにもOKをもらえたし、味に問題は無い。あたしも食べたけど、甘くてちょっと合わなかった。奏斗、喜んでくれるといいな...

 

 

 

 

 

 

奏斗side

 

 

 

 

 

 

「ハァ...ヤバイ緊張するマジで怖い」

 

休み時間に咲夜とバレンタインについて話してから蘭に貰えるか不安でさっきからずっと頭を抱えていた。気付けばもう帰りのHRが終わっていて、帰る時間となっていた。と言っても、俺はこれからCiRCLEでバイトだし、Afterglowの予約も入ってたから一緒に行くことになるだろう。蘭と目を合わせられるか心配だな

 

「...よし、平常心平常心。挙動不審になってたらねだってると思われても仕方ない。出来る限りいつも通りでいないと」

 

ふと周りを見ると咲夜もいなければ巴たちもいない。咲夜の場合は今日はバイトないから先に帰ったのだろう。彼奴は湊から貰ってんのかな...

 

昇降口まで降りるとそこには見慣れた少女、美竹蘭の姿があった

 

「あ、琉太。お疲れ」

 

「お疲れ。皆は?」

 

「先に行ったよ。あたしたちも行こう」

 

蘭に緊張している様子は見られない。逆に俺は緊張でどうにかなりそうだ。犯罪組織潰しに行く前の緊張よりも全然ヤバイ。むしろあれは緊張ほぼしなかった。いつも通りの道でCiRCLEへ向かう。普段あまり口数が多いわけではないが、今日はいつも以上に少ない。俺が緊張で何も話せないだけだけど。気付けばもうCiRCLEに着いていた

 

「か、奏斗...その、これ」

 

蘭は恥ずかしそうな顔で鞄から小包を取り出した

 

「これは...」

 

「奏斗と初めてのバレンタインだし、手作り渡したいなと思って、昨日作ったの。前にバレンタインの思い出については聞いてたから迷ったけど、やっぱり渡したかった」

 

「いやその、むしろめっちゃ嬉しいよ。蘭から貰えるか心配だったくらいだし...」

 

「そ、そうなんだ。ねぇ、一口食べてみてよ」

 

「あぁ」

 

小包を開けて中身を出す。中はハート型の少し大きめのホワイトチョコだった。蘭の奴、俺が甘いの好きなこと覚えててくれたんだな...それに、普通のチョコレートで

 

『ハッピーバレンタイン。大好きだよ、奏斗』

 

と書かれていた。正直、食べずに永久保存したいけど、作ってくれた蘭に失礼だし今回は写真で我慢しよう。写真を数枚撮った俺は一口食べた

 

「...めっちゃ美味しい。これ、蘭が作ったのか?」

 

「うん。ひまりに手伝ってもらいながらだけどね。結構上手く出来たと思うけど、口に合ってよかった」

 

そう言いながら微かに微笑む蘭。何この子、今すぐ抱き締めたい。いつの間にか俺は蘭を優しく抱き締めていた

 

「ちょ!?か、奏斗!恥ずかしい.../////」

 

「ありがとな、蘭。愛してる」

 

 

 

今年のバレンタインは本当に最高だ




読了ありがとうございます。暁空の方もよろしくお願いします
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