異世界ハンター放浪記   作:翠晶 秋

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この回に登場するマップは原作には登場しません。ご了承ください。


10話 古竜との出会い 

奏治は、否、ソージは、採取用のナイフと片手剣で地面を突き刺し、横穴の中を移動していた。

ほふく前進ではスタミナもすぐに切れ、移動速度も遅いからだ。

片手剣の切れ味がどんどん下がっていくが、もともとそこまでの品じゃ無かった物と割りきり、この移動方法にしたのだ。

そして移動をし続け、洞窟の先でソージが見たものとは…

 

「広いな…てことは、ここがエリア3か」

 

古代林のエリア6よりも広い、大きなエリアにたどりついた。

地面はある程度乾燥しており、ザクザクと音が鳴る。

草木は枯れ、一目でここに食べ物が無いことがわかる。

 

「枯れた土地ってか?どうでもいいが」

 

ソージは地図を取りだし、バッテンの印がついている場所まで移動する。

でこぼこも少なく、モンスターも出てこないのですぐについたが、逆にそれがソージの首を傾けさせる。

エリア1ですらリオレウスとリオレイアがいたのだ、もっと魑魅魍魎(ちみもうりょう)がひしめいていると思っていたのだが…

 

「見つけた、バッテンの場所。あ?もう掘り返されてんじゃねえか」

 

目印であっただろう旗は横倒しになり、そこは深く掘り返されていた。

いや、抉りとられていた、と表現したほうが正しいくらいの有り様だった。

 

「ちっ、ハズレかよ。ここがアテだったんだけどなぁ」

 

そう言ってソージが地図を放り投げ、後ろを振り向いた瞬間…

 

───ドスン

 

土煙を上げ、ソージの目の前に何かが着陸した。白い鱗、突き出た黒いツノ、六本ある手…

 

「かぁーっ。シャガルの巣だったか」

『カアアアアアアっ』

 

シャガルマガラ。

その絶大な力で数々のハンターを返り討ちにしてきた、ただの大型モンスターとは違う、【古竜】の一匹。

 

「ちっ…この世界に来てロクな事起きてないけど、いいさ。やってやる」

 

盾のない片手剣を構え、シャガルマガラを睨み付けるソージ。

対するシャガルマガラは、ソージに対して目を細めると…

 

 

『えっ「今この世界に来て」って言ったかい?え、もしかして、君も転生者かい?』

 

 

おちゃらけた口調で話しかけた。

 

「…は?」

 

思わずそう返してしまったソージは悪くあるまい。

と、サッと正気に戻り、目の前の古竜に問いただす。

 

「…今、なんて?」

『君も、転生者かい?と言ったんだ』

「…は?」

 

思わずそう返してしまったソージは悪くあるまい。

 

「お、おい、もしかして、お前、人語が理解できるのか?」

『そうさ。てか君、転生者じゃないの?ただの厨二病だったりする?』

「違うわバカタレ。そうだよ、俺は異世界からやって来た。『君も』ってこたぁ、お前もか?」

『そうだよ!あぁよかった、同郷の人間がいて!おじさん、寂しくてそろそろ朽ちようかと思ってたんだ』

 

どうやらこの古竜、それなりに年はとっている様だった。

 

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