推敲してないので誤字脱字あるかもしれません。
――男の話をしよう。
手に入れるなら、まるごとすべてと男は思った。
支配者にして君臨者。
暴君にして救世主。
征服を重ねること数十年
殺戮、略奪、蹂躙、冒険
男の歩いたその背後には無数の墓標か亡霊か
だがまぁ、それは仕方がない。
人間は良くも悪くも残った者に託すものだ
柳洞寺を制圧し私は魔力の回復に勤しんでいた。
もともと私自身の魔力の貯蔵はそれほど多くなかったため召喚でだいぶ使い切ってしまっていた。
霊脈から大聖杯へと供給されるマナの流れに介入し、自身の魔力を回復させるためのバイパスを作った。
そして自分への魔力の供給が終わるとバイパスを大鎌に繋ぎ直し、大鎌に魔力を貯める作業に写っていた。
この大鎌には生まれた時から補助礼装としての機能がついており私が万全の状態で戦闘を行うには大鎌に魔力を蓄えておく必要がある。
最初の戦いは明日のよる。
それまでに魔力を貯めておかなければ。
「しかし、まぁボロいところを拠点に選んだもんだ。」
「趣があっていいものだろう?せめてこれで少しでも筆が早くなってくれればいいのだが。」
「筆が早くなるだと?馬鹿め。俺の執筆がそれごときで早くなるのなら、締切などあるものか。」
開き直らないで欲しい。
「そんなもので俺の遅筆が治ってみろ。世の中の編集者どもの心労が消滅するぞ。」
素晴らしいじゃないか。と思うと同時に絶対に無理だということも理解した。
「ハァ・・・せめて少しでも早く書き終えてくれ。」
「筆がノればな。」
そうしてキャスターは霊体化した。
始まりの夜は更けていく。
私は月を眺めながら、静かにまぶたを閉じた。
翌日の夜、私は埠頭からは少し離れた場所にたっていた。
今はランサーとセイバーが戦闘をしているのを眺めていた。
姿はキャスターに頼んで消してもらったため、見つかることはないだろう。
そうして記憶にある通りに戦闘はすすみ、セイバーは左腕に負傷を負った。
私は聖杯戦争が始まるまで、どのサーヴァントから倒すべきかと悩んでいた。
戦闘においては、自分自身が相手をして倒さなければならない。その点において勝ち目がないサーヴァント、まずはそいつから潰しておく必要がある。それで上がってきたのはライダーとキャスターだった。
ライダーにおいては「王の軍勢」を使われれば最後、圧倒的物量に押しつぶされてしまうだろう。
キャスターも同様にその宝具から召喚される海魔は無尽蔵。圧倒的な火力がない限り勝ち目はない。ならばせめてどちらかのクラスを自分で召喚してしまおうと思い至った。ライダーの召喚は確か、セイバー、アーチャーと同じように初期の方での召喚だったため確実にライダーを引き当てるのは無理だろう。ならばキャスターはどうかキャスターはそれ以外のクラスがすべて埋まってからの召喚だったはず。そして、計画通りにキャスターを引き当てた。引き当てたサーヴァントがアンデルセンだったのは僥倖と言えるだろう。
そしてキャスターを引き当てたが故に、まず倒すべき相手。宝具を使う暇もなく排除しておかなければいけない相手。それが定まった。
上空から戦車にのったライダーが降りてきて、セイバーとランサーの争いを止めてしまった。
――まだだ、まだ好機ではない。
そして、ここにまで聞こえる大きな声を張り上げた。
「聖杯に招かれし英霊は、今! ここに集うがいい。なおも顔見せを怖じるような臆病者は、征服王イスカンダルの侮蔑を免れぬものと知れ!」
――好機を逃すな。あれの気が一点に移るその一瞬!
英雄の隙をつくなど並大抵のことではないのはわかっている。だから、その一瞬を見逃すな!
自分で自分に喝を入れる。失敗したときのことなど考えない。
黄金の魔力が街灯の上に集まりだし、人の形をとっていく。
「我を差し置いて王を称する不埒ものが、一夜に2匹も湧くとはな。」
「難癖付けられたところでなぁ? イスカンダルたる余は世に知れ渡る征服王にほかならぬのだが。」
「たわけ! 真の王たる英雄は、天上天下に我ただひとり。あとは有象無象の雑種に過ぎん。」
今だ、あの場にいるすべてのサーヴァントの意識が英雄王に向かっている今が好機。
私はすぐさま飛び出し、大鎌を振り上げライダーの背後に躍り出る。
不可視の魔術は未だ解けてはいない。防がれる確率は低い!
そうして、ライダーの横に縮こまっている黒髪の少年の首めがけて大鎌を振り下ろした。
だが、その結果は金属同士がぶつかり合う甲高い音を残しただけだった。
「怪我はないか、坊主。」
「え? うわぁ!?」
ライダーに声をかけられるが等の少年は何が起きたかわからない顔をしている。そして突然自分の目の前に現れた黒い刃を見て驚愕の声を上げた。
私は奇襲が失敗したことを悟るとすぐさまライダーから距離を取り、大鎌を構え直した。
「貴様、なにものだ? 見たところサーヴァントでは無いようだが。なぜこの坊主を狙う?」
「ライダー、こいつマスターだ。サーヴァントは連れていないみたいだけど手に令呪がある。」
「ほう?先の一撃といい。なかなかに血の気の多いマスターもいたものだ。」
私はライダー陣営のやり取りを聞きつつポーカーフェイスを通したが、内心それどころではなかった。
――なぜだ?なぜ防がれた?確かにこちらはノーマークだったはずなのに。
「なぜ気づかれた?と思っとるようだが。余とて酔狂で英霊などとは名乗っておらぬ。
坊主は余のそばにおったのだ。手の届く範囲なら、余が防げぬ道理はあるまいて。」
――英霊とはこれほどか。これは認識を改めなくてはならない。計画も見直さなくてはならない。
どちらにせよ奇襲は失敗したんだ。いつまでもここにいる理由はない。
そう結論づけて、私はその場から撤退した。
「おい、追わなくていいのかよライダー?」
「なに、セイバーらの勧誘が先だ。それにあやつもマスターならまた会うこともあろう。」
そのまま私は戦場を離脱し、柳洞寺へと撤退した。
「今回は征服王イスカンダルさんについて聞いてみましょう!」
ア「こんなところまできっちり目を通すとは。度し難い暇人め。かまわん、俺に付き合える範囲なら付き合ってやる。」
ア「征服王イスカンダル、そのあり方は強欲の一言に尽きる。自分の身内には甘いが、その他からは徹底的に蹂躙し奪い尽くす。正直関わり合いたくもない人種だ。」
ア「やつにかかれば何でもかんでも征服の対象だ。あっちを見て征服だー、こっちをみて征服だー。お前は何だ?征服フェチか?通りすがりのJKに通報されてブタ箱にでも叩き込まれたいのか?と言わざるを得ない。」
ア「あの男にとって世界とは自分のかそうでないかの二択でしかない。俺のものは俺のもの、お前のものは、征服だー。なんてとんだジャイアニズムだ。」
ア「臣下には夢を見せてオケアノスだかなんだか知らないがを目指したらしいが、その道中の人々にとってははた迷惑以外の何者でもない。結局のところやつは臣下というたくさんの部下を持った単なるガキ大将だ。」
「ありがとうございました。それと本編とは関係ありませんが開示されている主人公のステータスとかをどこかに載せたほうがいいでしょうか?欲しいという方は感想にてコメントしてくださるとありがたいです。」