ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
みらい「ねぇ!1日目って自由行動だっけ?」
戦兎「そうだった気がする!」
みらい「そっか!じゃあ、第11話で京都を満喫しなきゃね!」
戦兎「そうだな!」
京都駅を出た後、バス乗り場へ向かい、バスに乗り込んだ俺達は多くの着替えと入浴セットが詰まったボストンバッグを預けに今日、泊まるホテルに向かった。
バスに乗ってから数十分後、ホテルに着いた。ホテルのスタッフさんにパンパンの荷物を運んでもらった後、俺達は班別で自由行動になった。
「戦兎くん!まずは金閣寺に行くよ!」
みらいはそう言いながら、学校が呼んでおいてくれたタクシーに乗り込む。俺とリコとことはもみらいに続いてタクシーに乗車していく。ことはが助手席に乗り、俺とみらいとリコは後部座席に乗った。
タクシーで向かう事約15分、金閣寺に着いた。タクシーから降りて金閣寺の方へ歩いていくとそこには多くの観光客達がいた。時間が限られているので俺達は早速、金閣寺が見える場所まで移動する。
「わぁ〜!金ピカだぁ!」
「金閣寺は正式には鹿苑寺と言ってな、三階建てで、一階は寝殿造、二階は武家造、そして三階は唐様(禅宗様)!鹿苑寺は三つの建築様式を調和させた珍しい造りをしているんだぜ!」
「へぇ〜!戦兎くん物知りだね!」
「本当は大人なんだからそれくらいは知ってて当たり前だ!」
「戦兎くん、銀閣寺で私と知識勝負しない?」
リコが次に行く銀閣寺でどっちが銀閣寺について知っているか勝負しようと言ってきたので俺はその勝負にのる事にした。金閣寺の周りを歩き、色んなお土産屋がある通りを少し見た後、タクシーに戻り、
次の目的地である銀閣寺へと向かった。
「銀閣寺…!ワクワクもんだぁ!」
「みらいはいつもワクワクしてるな…」
「だって毎日が楽しいんだもん!」
俺がそう聞くとみらいは毎日が楽しいからと答える。自分にとって苦しい日もあるはずなのに毎日が楽しいと思える、みらいのそんな前向きな気持ちが自分にもあればなぁと俺は思った。
俺がそう思っているとタクシーはいつの間にか、銀閣寺の駐車場に着いていた。4人はタクシーを降りて銀閣寺に向かって歩いていく。
「さて、そろそろ勝負よ!銀閣寺の正式名称は?」
「おいおい、簡単すぎだろ!慈照寺だ!」
「やるじゃない…!次は戦兎くんの番よ」
銀閣寺の正式名称を答えるだけの簡単な問題なのに俺が答えると、リコはやるじゃない…!と俺に言った。この程度、誰でも答えられると俺は思った。
「えっとじゃあ、足利義政の妻であり、日本史上屈指の悪女は?」
「そんなのわかるわけないじゃない!」
俺はリコがナシマホウ界育ちではない事を利用して銀閣寺に関わる人物の配偶者についての問題を出す。当然、リコは答えが分からず、わかるわけがないと俺に返してきた。
「答えられないって事は俺の勝ちだな!」
「戦兎くんの勝ちでいいわよ…」
いつもは意地を張っているリコが珍しく自分の負けを認めた。勝負が終わり、後ろを歩いていた2人に待たせてごめんと謝ろうと後方を見るがそこには誰もいなかった。みらいとことはに置いてかれた俺とリコは駆け足で銀閣寺の見学ルートを進んでいく。
みらいとことは向月台から少し離れた所で銀沙灘を見ていた。みらいとことはを見つけた俺とリコは向月台辺りから2人に声をかける。
「みらいー!」
「はーちゃーん!」
「戦兎くんとリコ!いつの間に私達の後ろに!?」
みらいは自分達の前を歩いていた戦兎とリコが知らぬ間に自分達の後ろにいて驚き、言葉の手を引き、急いで俺とリコの元へ向かってきた。
「戦兎くん、リコ!置いてってごめんね…」
「いいわよ、待たせた私達が悪いんだから」
「それより皆!清水寺に着く時間まで後少ししかないよ!急ごう!」
ことはに時間がないと言われた3人は銀閣寺を早歩きで見ていく。そして見終わった後、駆け足で駐車場に行き、タクシーに乗り込んだ。
タクシーで清水寺に向かう事約20分、清水寺の駐車場に着いた。4人はタクシーから降りた後、様々な八つ橋のお店や京扇子のお店が並ぶ清水寺への道を歩いていく。
そして、清水寺へ着いた4人はそのまま本堂舞台に行き、紅に染まっている下の景色を眺めていた。
「ねぇリコ、はーちゃん!私、戦兎くんと行きたい場所あるんだけど行ってきていいかな?」
「いいけど、時間考えて行動しなさいよ!」
「時間過ぎたら置いてっちゃうからねー!」
2人の言葉を聞いた後、みらいは俺の手を引いてどこかへ向かっていく。
「着いたよ!」
「ここは…地主神社だな」
みらいが連れてきてくれた場所は石と石の間を目を瞑って通ることができれば恋が成就するという恋占いの石がある場所だった。
「私からやるね!」
みらいはそう言いながら、目を瞑って石と石の間を歩いていく。だが、段々と歩いている方向がずれてきていた為、俺はみらいの両肩を掴んで石のある方へ方向転換させた。俺の方向転換のおかげもあり、みらいは反対側の石を触ることができた。
「次は戦兎くんの番だよ!」
「俺もやるのか?まぁ、いいやってやるか!」
俺は目を瞑り歩く方向がずれないように一歩ずつ丁寧に前へ進んでいく。もうすぐ反対側の石に触るところまで来た時、俺は何かにつまずいて倒れてしまった。しかも、誰かがつまずいた俺の下敷きになっている。目を開けて確認してみるとそれはみらいだった。
「せっ、戦兎くん…///」
みらいは頰を赤く染めながら俺だけに聞こえるぐらいの小声でそう言う。みらいの赤く染まっている頰を見た俺は慌ててみらいとともに立ち上がり、リコ達が待っている本堂舞台へ向かおうとする。
「戦兎くん、待って!」
「どうした?」
「ゆっくり歩いて戻ろうよ…///」
「…そうだな」
みらいはそう言いながら俺に左手を差し伸べてきた。俺は自分の右手でみらいの左手を軽く握る。みらいの細くて綺麗な手と繋げている俺は本当に幸せだなと思った。その後、俺とみらいはリコとことはが待つ本堂舞台までゆっくりと手を繋ぎながら歩いていった。
「リコ、はーちゃん!戻ってきたよ!」
「みらい、戦兎くん遅かったじゃない!何してたの?」
「内緒!」
俺たち4人はその後、清水寺から出て各自お土産を買い、タクシーに乗ってホテルに向かう。
「今日は色んな事があったわねぇ…」
「そうだな…」
俺たち4人はすでに疲れ切っていて、ウトウトしていた。みらいとことはは既に寝ていて起きているのは俺とリコだけだった。
そして気付くと、タクシーはホテル近くに止まっており、あとは降りるだけだった。俺はみらいとことはを起こして運転手にお礼を言ってからタクシーを降りた。
ホテルのロビーへ行くと、津奈木第一中の皆が整列していた。その列に加わり、ホテルのスタッフの話を聞いた後、各部屋に入っていく。みらいとは別の階の部屋の為、階段でみらいと少し話した後、部屋に入っていく。そして風呂に入り、歯磨きなどを済ませた後、消灯して俺は目を瞑った。目を瞑っていると、今日のみらいと行った地主神社での思い出やリコとことはとの思い出が浮かび上がってきた。俺は今日も平和に過ごせて良かったなぁ…と思いながら眠りについた。
修学旅行の1日目が終わった。2日目の明日はどんな楽しい事が待っている事やら…
to be continued......