ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
リコ「早く戻ってきてほしいわね…」
万丈「戦兎が戻ってくるまでは俺がお前らを守ってやる!」
リコ「私達も戦わなきゃな…」ボソッ
万丈「何か言ったか?」
リコ「なっ、何も言ってないわよ!って事で第16話!」
スマホと狼が混ざったような容姿をした怪物を倒した翌日の朝、みらいは俺の病室に訪れていた。
「折角の休みなのに俺の所に来て時間を費やすのはもったいないぞ?」
「私は戦兎くんの隣にいる時間が1番有意義な時間だと思ってる!」
みらいはそう言いながら、俺のベッドの空いているスペースに座り、半胎児型と呼ばれる寝相でベッドに横になっている俺の左手を右手でぎゅっと握る。
「家族といる時間は"有意義な時間"じゃないのか?」
「有意義な時間だよ!でも、1番は戦兎くんの隣にいる時間だよ!」
「そうか…」
と、俺とみらいが俺の病室で2人きりの時間を静かに過ごしていると、突然、俺の病室の扉が開いた。俺とみらいはみらいの両親にこんなところを見られては困ると思い、急いで繋いでいる手を離す。
「戦兎!来てやったぞ!」
「なんだ万丈か…」
病室に入って来たのがみらいの両親ではなく、万丈だったので俺はホッと安堵の溜息をついた。
「見舞いに来てやったのにその反応かよ…」
「お前とはいつも一緒にいるからな」
「確かにそうだけどよぉ…」ボソッ
万丈は自分が見舞いに来て、俺がもっといい反応をしてくれる事を
期待していたらしいが、微妙な反応だったのでどこか不満そうな顔をしている。だが、俺が何故、微妙な反応をしていたのかを万丈に説明すると、万丈は確かにそうだけどよぉ…と小声でそう言い、納得してくれた。
「ってかお前、当分の間は戦えないんだよな?」
「あぁ、この怪我で戦うのは無理だ。だから、みらい達を頼んだぞ!」
「分かった!みらい達は俺が守る!」
万丈はそう言いながら、持っていた紙袋を俺の寝ているベッドの近くにある椅子の上に置いてから病室を出ていった。
万丈が病室から出ていった後、みらいに紙袋を取ってもらい中身を確認すると、紙袋の中には沢山のプロテインラーメン 昇龍が入っていた。
「この世界にもあったのか!?」
「最近このラーメンのCM流されてるよね!」
「そうなのか!?」
俺は前の世界で万丈が食べていたプロテインラーメン 昇龍がこの世界にもある事に驚いた。しかも最近、番組の合間のCMの時にこのラーメンのCMが流されているらしい。俺はこの世界に来てからテレビをあまり見ていなかったので今までこのラーメンのCMがある事に気付かなかった。
その後、みらいと話をしていると、いつの間にか時刻は13時になっていた。
「じゃあ私、そろそろ帰るね!」
「分かった!また来てくれよな!」
「うん!また来るね!」
みらいは自分の左手首につけている腕時計を見て、1番有意義な時間とはいえ流石に長く居すぎてしまったと思い、俺にそろそろ帰ると言い、病室を出て自分の家へ帰っていった。
みらいが帰ってから数分後、俺がやる事がなく暇だなと思いながら目を瞑って寝ていると、外からドシン!という崩壊音が聞こえてくる。カーテンをめくって窓の外を見てみると、少し離れた場所に背中にヘリコプターのプロペラ付いていて全身が薔薇の棘のような物に覆われている怪物がいた。
「万丈!怪物が現れたぞ!」
「分かった!」
俺は万丈に電話を掛けて怪物が現れた事を教える。万丈は分かった!と言って電話を切り、ドライバーとドラゴン型自立行動メカのクローズドラゴンを持って、崩壊音を頼りに怪物がいる場所へ向かっていく。
みらいとリコとことはの3人も崩壊音を聞いて、怪物が現れたと思い、万丈の後に続いて怪物がいる場所に向かっていった。
怪物がいる場所についた万丈は早速、ドライバーを腰に装着し、ドラゴン型自立行動メカであるクローズドラゴンにドラゴンフルボトルを挿してからドライバーのスロットに挿す。
『wake up!Cross-Z dragon!』
ドライバーからの音声が鳴り響いた後、万丈はビルドドライバーのレバーを勢いよく回す。
『Are youready?』
「変身!」
レバーを回すと、前方と後方にスナップライドビルダーが現れる。万丈は変身!という声を掛けた後、スナップライドビルダーに挟まれて変身する。
『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』
変身した万丈は左手にビートクローザーを持ちながら怪物に向かっていく。
ビートクローザーで何回か斬りつけるが、怪物は全身の棘を上手く使って斬撃を防ぐ。普通の攻撃は効かないと思った万丈はビートクローザーのグリップエンドを二回引く。万丈がビートクローザーのグリップエンドを二回引くと、ビートクローザーの刀身から波形状のエネルギー刃が伸びる。万丈はビートクローザーを何回か振り下ろし、怪物に衝撃波を飛ばしていく。
『ヒッパレー!ミリオンヒット!』
技が当たり、怪物は怯んだと思われたがあまり効いておらず、万丈は怪物が飛ばしてきた茨の鞭に縛られてしまい、身動きが取れなくなってしまう。怪物は背中のプロペラを身動きが取れない万丈に投げつける。高速回転しているプロペラが何回も万丈に命中し、攻撃を受けた万丈の変身が解けてしまう。
「万丈くん!?」
「リコ、くるな…」
「アイツが戦えない今、俺が守らなきゃいけねぇんだよ…!アイツが大切にしているこの世界の愛と平和を!」
リコは傷だらけの万丈の元に駆けつけるが、万丈はリコが来る前にフラフラしながら立ち上がり、危険行為である"再変身"をしようとしていた。
「みらい、はーちゃん!皆にプリキュアだって事がバレちゃいけないとか気にしてる場合じゃないわ!戦うわよ!」
「でも…」
戦えない人の意思を背負って戦っている万丈の姿を見ていたリコはプリキュアの正体が自分達である事がバレるのを気にせず戦おうとみらい達に言うが、みらいとことははまだ正体がバレる事を気にしており、変身する事を躊躇していた。
「私達がやらなきゃ誰がやるの?戦兎くんが怪我で入院してて、万丈くんがやられてしまった今、私達にしかあの怪物を倒すことはできないわ!」
「リコ…!分かった!」
リコの言葉を聞いたみらいとことはは今、自分達にしかこの怪物を倒せないんだ!躊躇している場合ではない!と思い、リコに分かった!と言い、正体がバレる事を気にせず、戦う事を決断する。
「「キュアップ・ラパパ!ダイヤ!」」
みらいとリコがそう唱えると、リンクルストーン・ダイヤがモフルンの胸元部分に挿し込まれていく。
「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
モフルンにリンクルストーン・ダイヤが挿された状態でそう唱えると、2人の服装や髪型、背丈が変化していく。
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!」
ことはがそう唱えると、リンクルストーン・エメラルドがリンクルスマホンという変身アイテムに挿し込まれていく。その後、リンクルスマホンの画面にアルファベットのfを書くと、Feliceという文字が浮かび上がる。
「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
ことはがそう唱えると、みらいとリコの様に服装や髪型、背丈が変化していく。
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「あまねく命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
「「魔法つかいプリキュア!!」」
万丈はいきなり自分の前で変身した3人に驚き、何かを言おうとしたが、声が出なかった。
「万丈くん!離れてて!」
3人が変身するというこの状況を理解出来ていない万丈は何をすればいいのか分からず、その場から動けずにいたが、マジカルに離れてて!と言われると、素直に怪物から少し離れた場所に行き、怪物と戦う3人を見ていた。
怪物は先程、万丈に大ダメージを負わせた背中のプロペラを3人に向かって投げつけるが、フェリーチェがミラクルとマジカルの前に出てフラワーエコーワンドというフェリーチェ専用の武器にリンクルストーン・ピンクトルマリンをセットして魔法を発動させる。
「リンクル・ピンクトルマリン!」
フェリーチェがそう唱えると、フラワーエコーワンドの先端から花弁状のバリアフィールドが展開し、怪物のプロペラ攻撃を防いだ。その後の茨の鞭も全て弾いていく。
「ミラクル、マジカル!決めてください!」
「分かった!」
フェリーチェにそう言われたミラクルとマジカルはリンクルステッキを取り出し、リンクルストーン・ダイヤをリンクルステッキに挿して必殺技を発動させる。
「「永遠の輝きよ、私達の手に!」」
「「フルフルリンクル!」」
ミラクルとマジカルがそう唱えると、自分達の前方に魔法陣が現れる。そして、前方に描いた魔法陣から産み出したダイヤモンドの中に敵を閉じこめ、宇宙の果てまで飛ばしていく。
飛ばされていった怪物は花火のように爆発して浄化されていき、怪物の元となったヘリコプターと薔薇はそれぞれ元の場所に戻っていった。
3人は変身を解いた後、万丈の元に行って肩を貸そうとするが、万丈はこれくらい大丈夫だと言い、フラつきながらも自力で歩き、3人と共に朝日奈家に帰っていった。
朝日奈家に帰った後、みらいの両親と祖母が万丈の怪我の心配をして様々な処置を施してくれた。
その後、頑張った万丈の為に料理を作ったリコが料理を持って地下にある万丈の部屋に行って扉を開けて中に入るが、万丈は既に寝てしまっていた。
「万丈くん、戦う姿とてもかっこよかったわよ…!」
リコは寝ている万丈の頭をさすりながらそう言い、料理を部屋のテーブルの上に置いてから万丈の部屋を出ていくのだった。
to be continued.......