ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
リコ「ありがとうとは言いたいけど誰かにお気に入り外されて99件になったら何か微妙な感じになっちゃうし…」
みらい「という訳で、お気に入り100件ありがとうと言うのはもう少し先になりそうです!」
モフルン「作者からのお知らせは以上モフ!第18話どうぞモフ!」
昨日の様に雪が深々と降り積もる気温0°という寒い今日の夜、みらいは戦兎にプレゼントする物を買う為に街を歩いている。夜の街の木々にはイルミネーションが飾られており、いつもは店の灯りや電灯にしか照らされていない少し空虚な夜の街がこのクリスマスの時期だけは珍しく賑わっていた。
「(戦兎くん、何をプレゼントすれば喜んでくれるかなぁ…)」
「みらいー!」
みらいが頭の中で何を渡せば戦兎が喜んでくれるのかを考えていると、後方からリコが手を振りながら、みらいの元へ走ってやって来る。
「こんな遅くに1人で街を歩くなんて…何か買いたいものでもあるの?」
「戦兎くんへのプレゼントを買いたいんだけど、何を買えば喜んでくれるのか分からなくて…」
みらいはそう言いながら、下を向いて再び考え込む。考え込んでいるみらいを見たリコは微笑みながらみらいにこう言う。
「みらいから貰って嬉しくないものなんてないと思うわ!」
「だといいんだけど…」
リコの言葉を聞いたみらいは少し安心感を得るが、私が良いと思ったものをあげても喜んでくれるのか?と、心配に堪えないような顔をしている。
「…私も告白する時、万丈くんに何をあげたらいいのか考えてたの」
「告白の時かぁ…えっ?今、告白の時って言いました!?」
最初は普通に告白の時かぁ…と適当に聞き流していたが、"告白した時"を聞いてリコが万丈に告白していたことに気づいたみらいは目を丸くし、リコの両肩に手を乗せ、揺さぶりながらリコにそういったかどうかを聞いた。
「えぇ、言ったわよ」
「それで、告白したのはいつ?何をあげたの?クリスマスプレゼントは決まってるの?」
先程とは打って変わって興奮気味のみらいはリコに質問攻めをする。リコは困ったような顔を一切せずにみらいの質問に答えていく。
「ハロウィンパーティの時よ!あの時は確か…星の形をしたペンダントをプレゼントしたわ!クリスマスは手作りのケーキをあげるつもりよ!」
「決めた!私、写真入りのネックレスをあげる!」
みらいは手作りのお菓子か首飾りかで悩んだ末、首飾りをプレゼントする事にした。
「"写真入り"のネックレス!ちなみに、ネックレスには何の写真をいれるの?」
「私と戦兎くんのツーショットの写真を入れる!」
「いいわね!戦兎くん絶対喜んでくれるわ!」
そう話しながら2人はアクセサリー専門の店を目指して雪化粧した街の中を歩いていく。店を目指して歩いていると、雪が強さを増していく。本降りになる前に帰らなきゃ!と思った2人は新雪が積もっている地面を駆け足で進んでいく。
走ったおかげか、割と早く店に着いた。走った疲れからか2人は口からはぁ…はぁ…と、白息を何回も出す。2人は少し休んで呼吸を整えてから店の中へ入っていく。
「このネックレス買います!」
みらいはそう言いながら、欲しいネックレスを指さす。値段は高いが貯めてきたお小遣いで何とか欲しいネックレスを買う事ができた。
「よし、プレゼント買えた!あとはクリスマスが来るのを待つだけ!」
みらいとリコが買い物を済ませて店を出て朝日奈家へ帰り、中へ入ろうとしたその時、またいつものように怪物が現れた。今回の怪物は背中全体にハリネズミのような棘を持ち消防車のような両腕を持っている。
「みらい、はーちゃん!いくわよ!」
「「うん!」」
「「キュアップ・ラパパ!ルビー!」」
みらいとリコがそう唱えると、リンクルストーン・ルビーがモフルンの胸元部分に挿し込まれていく。
「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
モフルンにリンクルストーン・ルビーが挿された状態でそう唱えると、2人の服は全体的に赤くなり、髪型がツインテールになる。そしてその後、背丈が変化していく。
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「「魔法つかいプリキュア!!」」
みらいとリコは怪物に向かっていく。怪物は消防車のような両腕から放水し、みらいとリコを吹き飛ばす。そして、背中の針を飛ばして追い討ちをかける。みらいとリコの身体に針が刺さりそうになったその時、仮面ライダークローズに変身した万丈とキュアフェリーチェに変身したことはがみらいとリコの前に立ち、技を放つ。
「ヒッパレー!スマッシュヒット!」
「リンクル・ピンクトルマリン!」
万丈はビートクローザーのグリップエンドを一回引き、刀身に蒼炎を纏わせてから怪物が飛ばした針を斬る。ことははリンクルストーン・ピンクトルマリンをフラワーエコーワンドにセットして呪文を唱え、フラワーエコーワンドの先端から花弁状のバリアフィールドが展開させて怪物の針を防いだ。
「針を防ぐのにも精一杯なのに放水攻撃まであるとかどうすりゃいいんだよ…」
「お困りのようだな!サブキャラ君!」
「俺はサブキャラじゃねぇ!…って戦兎!?お前、怪我は大丈夫なのか?」
「完治したわけではないが、もう戦えるくらいまでには回復してる!」
「どうせまた、自意識過剰な正義のヒーローの復活だ!とか言うんだろ?」
「さぁ、実験を始めようか…!」
「言わんのかい!」
万丈の前に現れたのは腰にビルドドライバーを装着し、両手にフルボトルを持つ戦兎だった。戦兎はフルボトルを上下に振ってドライバーに挿す。
『スコーピオン!ゴールド!』
『bestmatch!』
ドライバーからの音声が鳴り響いた後、俺はビルドドライバーのレバーを勢いよく回す。
『Areyouready?』
「変身!」
レバーを回すと、前方と後方にスナップライドビルダーが現れる。俺は変身!という声を掛けた後、スナップライドビルダーに挟まれて変身する。
『高貴なる毒針!ゴールドスコーピオン!イェイ!』
ゴールドスコーピオンフォームに変身した俺は怪物に向かっていく。
「おい!両腕のホースに気を付けろ!」
「放水してくる怪物が気温0°の今日の夜に現れてくれて良かったぜ!」
「どういうことなんだ?」
「見てろって!」
怪物は自分に近づいてきた俺に向けて放水する。俺はゴールドフルボトルの能力で怪物の放水に金をぶつける。すると、怪物が放水した水がどんどん固まり氷となった。俺は氷の塊を蹴って怪物にぶつけた。
「何で水が固まるんだよ!」
「それは
「どういうこと!?」
「不純物を含まない純水という水は"不純物"という核が無い為、0°では凍るのが難しく液体として残る。だが、そこに金という0.01%でも不純物を含んだものをぶつければ不純物である金が核になって純水が純水でなくなる為、0°でも凍るようになるのさ」
「…全く理解できねぇ」
俺は皆が理解できないような事を言いながら、怪物と戦い続ける。そして、怪物の針を避けながら怪物の目の前に行き、スコーピオンフルボトルの能力で怪物の額辺りに尻尾を突き刺して毒を注入する。毒を注入された怪物は苦しみ始めた。隙だらけの怪物を見た俺はドライバーのレバーを勢いよく回し、必殺技を発動する。
『Ready go!』
『ボルテックフィニッシュ!イェーイ!』
尻尾で怪物の全身を何回も刺した後、巨大な金塊を作り、怪物に向けて蹴り飛ばす。必殺技を受けた怪物は爆発と共に消えていく。怪物の元となった消防車とハリネズミはそれぞれ元の場所へ戻っていった。
変身を解いた俺がその場で立ち尽くしていると、後方からみらいが勢いよく走ってきて俺に抱きついた。
「戦兎くん!おかえり!」
「ただいま…」
俺はそう返事をしてみらいをぎゅっと抱きしめた。
「イチャイチャするのは家帰ってからにしろ!」
万丈は俺に背中を向けながらそう言い、歩いて朝日奈家へ帰っていってしまった。リコとことはも万丈の後に続いていく。
「みらい、寒いモフ!」
「モフルン!?ごめんね!早く家に帰ろう!」
「モフー!戦兎も一緒に帰ろうモフ!」
「あぁ!」
みらいは左手にモフルンを抱え、右手で俺の左手を握る。俺は冷たいみらいの手を包み込むように握った。
「戦兎くんの手温かいなぁ…!」
「だろ!帰る時手を繋ぐと思って事前に手を温めておいたんだ!お前の手を少しでも温められるようにな」
「フフッ…優しいね!」
「当たり前の事をしただけだ…///」
俺は珍しく頰を赤くさせる。みらいに頰が赤くなっているのを見られないよう顔を合わせずに朝日奈家まで歩いていった。家に帰った後、何週間振りかの自分の部屋に懐かしさを感じると共にクリスマスの装飾に驚いた。そして、机の上に何かが書いてある紙と花が挿してある花瓶があった。紙には戦兎くんおかえり!綺麗な花あげるね!というみらいからのメッセージが書いてある。俺はみらいがくれたシラーの花を見つめる。
「みらい、寂しい思いをさせてごめんな…」
シラーの花言葉が"寂しい"という事に気付いた俺は今は寝てしまっているかお風呂に入っているだろうみらいに向けてそう言う。
「クリスマスに渡す2つのプレゼント喜んでくれるかな?」
俺はそう言いながら、一つ目のプレゼントである魔法つかいフルボトルを取り出す。
「みらいに渡せば何かが起こるはずだ…」
俺はそう言った後、フルボトルを再び箱に閉まい、二つ目のプレゼントが入っている引き出しの中にフルボトルの入った箱を閉まった。
何故、戦兎が魔法つかいフルボトルをプレゼントに選んだのか?その理由が次話で明らかになる…!