ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
ことは「ねぇねぇ、なんで頭がエビフライなの?」
龍我「だから俺はエビフライじゃねぇ!!」
ことは「はー!天丼にしようかなぁ〜!」
龍我「てめぇ、ぶっ飛ばすぞ!」
リコ「この2人はライバルなのかしら?ライバルなら第3話で対決みたいなのをしてほしいわねぇ…って事でどうなる、第3話!」
万丈が朝日奈家の一員に加わってから約1週間後の朝、花海ことはの部屋である屋根裏部屋からドタドタと2人が走り回る足音が聞こえてきた。少しは静かにしろと注意をする為に屋根裏部屋に繋がるハシゴを上っていくとそこには万丈とことはがいた。ことはは万丈に追いかけられていた。どうせ、また万丈がことはにからかわれて激昂し、ことはを追いかけているのだろう。
「おーい、筋肉バカとことは、朝っぱらからうるさいぞ!」
「だってこの脳内お花畑野郎がわざわざ地下の俺の部屋まで来て耳元でエビフライ、エビフライ言いまくるんだもん!」
「脳内お花畑はあなたでしょ?あっ、違った脳内エビフライだったねー!」
「んだと、この野郎!!」
万丈にそう言われて少し怒ったことはは頬を膨らませ、万丈に煽るように脳内エビフライと言い返す。またトムとジェリーみたいな追いかけっこが始まり、これでは毎朝うるさくなると思った俺は深いため息をついた。
「2人共、3番勝負はどうかしら?勝ち負けがつけば十分よね?」
屋根裏部屋にリコがやってきて2人に3番勝負で決着をつけるのはどうかと提案する。2人はそれはいいねと言い、早速、広い公園で2人の3番勝負が行われることになった。
「戦兎くん、おはよー!」
「やっと来たか、お前、休日だからといって起きるの遅すぎだぞ、今、何時だと思ってる?」
「まぁまぁ、そんなこと言わないで、はいこれ!」
「…さんきゅ」
みらいはMofuMofuBakeryといういつも公園の辺りで移動販売をしている店で俺にオレンジジュースを買ってきてくれた。俺はストローを口に当ててオレンジジュースを飲んでいく。
オレンジジュースを飲み始めてまもなく、横からストローでジュースを飲む音が聞こえた。その音の方をみるとみらいがストローを口に当ててジュースを飲んでいた。ストローを辿っていくとそのストローは俺の飲んでいるオレンジジュースのカップに続いていた。
「…ぶっ!!何してんだよみらい!これじゃカップルに見えちまうだろ!」
「カップルでいいでしょ!」
「…今日だけだからな」
みらいはそう言いながら俺の腕に抱きついてきた。みらいに抱きつかれた俺の心臓の脈はどんどん早くなっていく。少し興奮してしまった俺は興奮を満たす為に仕方なく、今日だけはカップルでいいとみらいに言った。俺にそう言われたみらいは喜びながら俺の手を引きリコと万丈とことはが待つ場所まで向かっていく。
「1つ目の勝負は自慢対決!」
俺とみらいが3人の元に着くと、既に勝負が始まりそうになっていた。1つ目の勝負は自慢対決らしい。俺はなんだそのくだらない対決は
と思ったが、2人に早く決着をつけてほしいと思い、口出しはしなかった。
「自慢対決か!なら俺の勝ちだな!俺はなぁ…火星から来たエボルトとかいう蛇野郎の一部持ってたんだぜ!凄いだろ?」
「ううん、全然凄くない!だって、はーちゃんは魔法つかいだもん!」
俺は最初、ことはが万丈に自慢出来ることなんてあるのか?と思い、これは万丈が勝ったなと思ったが、ことは万丈に自分は魔法つかいだと言った。
「この勝負は…はーちゃんの勝ちね!」
「何でだよ!?魔法つかいより火星の生物と人間のハーフの方が凄いだろ!」
「うるさいわね!とっとと二つ目の勝負に入るわよ!」
万丈はリコにうるさいと言われてしょんぼりとした。みらいはそんな万丈の元へ近づき万丈を必死に慰めていた。
「次の勝負は筋肉対決!今からここに出すベンチプレスで多く持ち上げられた人の勝ちよ!」
「よっしゃ!これは勝ったな!」
筋肉対決と聞いた瞬間、これは万丈が勝ったなと俺は確信した。予想通り、万丈が筋肉パワーを見せつけてことはに勝ち、これで勝負は1対1になった。
「3つ目は50m走対決よ!」
「今の俺は負ける気がしねぇ…!」
「今の私は負ける気がしない…!」
万丈がそう言うと、ことはそれを真似て自分流に言った。2人が言い終わると、リコは耳栓をして運動会で使うスターターピストルを上空へ掲げる。そして、勢いよく引き金を引いた。
「位置について…よーい、どん!」
スターターピストルの音と共に2人はスタートした。だが、50mで止まる様子はなく、朝日奈家へ向かって走っていってしまった。
「あっ、ちょっと2人ともー!」
リコは予想外の事態に焦りながら2人を追いかけていく。俺とみらいは公園に残された。
「ねぇ、戦兎くん…私達はゆっくり帰ろうよ!」
「あぁ、そうだな」
俺がそう答えると、みらいは俺の手を握りながら俺の顔を見てにこっと笑う。端麗な笑顔をしているみらいの顔を見て俺は顔を赤く染めていた。
「(みらい……ダメダメダメ、年下好きなんて第1話のひったくり野郎と同類になっちまうじゃねぇか!落ち着け戦兎!)」
「さっきからボーっとしてどうしたの?」
「…何でもない、とっとと帰るぞ!」
俺があまりにボーっとしていた為、みらいは心配して声をかけてくれた。みらいに声をかけてもらい、ハッと我に返った俺はみらいと手を繋ぎながらゆっくりと朝日奈家へ向かってゆっくりと歩いていく。
朝日奈家に着くと、さっきまで争っていた2人がいつの間にか仲良く談笑していた。2人が仲良く話す様子を見た俺は自然と心が温かくなった。
「喧嘩するほど仲が良いってわけね…」
俺がそう言うと、俺の他に2人が仲良く話す様子を見ていたみらいとリコはフフッと笑いながら2人を温かい目で見守っていた。
勝ち負けはなく同点で終わった今回の三番勝負。明日も2人はトムとジェリーのように仲良く喧嘩をするのだろう…
to be continued......