ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
みらい「先週はすみませんでした!ではでは、第34話どうぞ!」
俺はドリルクラッシャーを右手に持ちながらウィザードへと向かっていく。一方の操真晴人もソードモードのウィザーソードガンを左に持ちながら俺の方へ向かってくる。
二つの剣は何度もぶつかり合い、激しい攻防戦を繰り広げている。操真晴人は俺から少し離れた後、ウィザーソードガンをガンモードに切り替え、俺に向けて何発も光弾を放つ。俺はウィザーソードガンから放たれた光弾をドリルクラッシャーで弾きながら再び操真晴人の元へ向かっていく。
「お前、中々やるな!なら、コイツはどうだ!」
【ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!】
〔バインド!プリーズ!〕
操真晴人がドライバーの手の形を反転させ、バインドの魔法の指輪をかざすと炎の鎖が出てきた。炎の鎖は俺の手足を縛り付けていく。
「ぐっ…」
「これで終わりだ!」
と、操真晴人はそう言いながらキックストライクウィザードリングを右手の中指にはめてもう一度ドライバーを右手の形にしようとしたその時、いつの間にかクローズマグマに変身した万丈がウィザードの胸部のアーマーをクローズマグマナックルで勢いよく殴る。
「ぐはぁ…!!」
「プロテインの貴公子の事、忘れてんじゃねーぞ!」
万丈はその後もクローズマグマナックルでウィザードの胸部や仮面などにストレートを何回も打っていく。そしてウィザードがよろけた所で下から勢いよくアッパーをかます。クローズマグマの圧倒的な力の攻撃を受けたウィザードは変身が解けかかっていた。万丈は必殺技を決めようと右手をビルドドライバーのレバーに当てていた。
だが、万丈が必殺技を打とうとした瞬間、誰かが万丈の後方からやってきた。
「これ以上はやめなさい!力を奪えなくなってしまうわ」
「アンタ、誰だ?」
「私は朝田陽菜。桐生戦兎を救世主へ導く者」
「導く者?何だか分からねぇが戦いの邪魔すんな!」
万丈はそう言いながら朝田陽菜に向かっていくが、朝田陽菜は白い炎を左手に纏い、万丈に向けて白い炎を飛ばす。白い炎を受けた万丈の時が止まる。
「さぁ、救世主!また一つ力を手にする時だ!」
「あぁ、わかった」
バインドの魔法が解けて手足が自由になった俺は朝田陽菜が出した二つのエンプティボトルをウィザードに向けて力を吸い取る。
ウィザードから魔法使いフルボトルとダイヤモンドフルボトルが生成された。その瞬間、ウィザードの変身が解ける。このやり取りを見ていたみらいは俺が救世主になるという決意をしたとはいえ果たしてこんな後味が悪い力の継承の仕方をしてもいいのだろうか?と思っていた。
「力の継承は終わった。もうここに用はない」
朝田陽菜はそう言いながら自分の目の前に円形のワープホールを作り出し、その中へと入ってどこかへ行ってしまった。朝田陽菜が去ると同時に万丈の時は再び動き出した。
「おい、戦兎!大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫だ。無事に力も手に入った」
一方、俺に力を奪われ、変身が解けてしまった操真晴人の身体は消えかかっていた。
「消える前に一言言わせてもらう…お前は救世主ではなく支配者への道を歩んでいる!俺の了承なく力を奪ったのが何よりの証拠だ!」
「救世主になる為にはどんな強引なやり方でもライダー達の力を手に入れるしかないんだ」
「…そういう所直せよ」
操真晴人はそう言い、光の粒子となって消えていった。操真晴人の言葉通り、俺から救世主ではなく支配者の様なものを感じ取ったみらいは俺の近くまで来てこう言う。
「戦兎、こんな力の手に入れ方じゃ救世主になんかなれないよ!」
「全ての力を手に入れれば救世主になれる。力の奪い方なんて関係ない」
「戦兎…」
俺は俺のやり方に否定的なみらいにそう言い、ナシマホウ界行きのカタツムリニアのいる駅まで1人で歩いていく。そんな俺の背中を見る皆は全ての二期ライダーの力を手に入れた俺が本当に救世主になれるのかどうか不安を抱いていた。
その中、俺たちの知らない所では魔闇 月と朝田陽菜による新たな計画が進められていた。
「今日手に入れた万丈龍我が所持するナックル型のアイテムをもとに作り出した新たなアイテム。陽菜、アイテムの名前は?」
「このアイテムの名は"ビルドストームナックル"桐生戦兎というこの世界の"風"が今後、私達の未来をどう変えていってくれるのか?桐生戦兎が力を使うのが楽しみだ」
「んじゃ陽菜、アイテム渡すのは頼んだわよ!」
「了解!」
俺の知らない所で進む魔闇と朝田の秘密の計画。俺に救世主になってもらい、世界を救うのが魔闇と朝田の目的なのか?それとも本当の目的は別にあるのだろうか?次話の鎧武編に続く…
to be continued.....
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