ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜 作:萊轟@前サルン
ことは「私も主役だよー!」
万丈「はぁ?俺が主役だ!」
ことは「主役は私!!」
万丈「俺が主役だ!!!」
みらい「長〜い言い争いが続きそうなので強制的に本編に入りますね。第39話どうぞ」
休日の昼下がり、万丈とことははみらいの母親に買い出しを頼まれて津成木市の中心部にあるショッピングモールに来ていた。
「おい、何買えばいいかメモしてあるか?」
「勿論だよ!えっと、ちょっと待ってね…」
ことははそう言いながら自分の肩掛けカバンの中からメモを取り出して書いてある事を読み上げる。
「えっと…お肉、お野菜に飲み物!」
「なるほど…肉と野菜と飲み物を買えば…ってこんなメモじゃ何買えばいいか全く分からねぇ!はぁ…ダメだこりゃ」
万丈はそう言いながら腰に手を当て顔を下に向けてはぁ…と大きなため息をつく。万丈の言葉を聞いて自分が頼りないと言われた感じがしたことははムッと頰を膨らませながら万丈にこう言う。
「…龍我よりはダメじゃないし」
「はぁ?俺ならお前の書いたメモよりもっとマシなメモ書いてたからな!」
「……」
「おい、どこ行くんだよ!ことは!!」
完全に万丈に見下されたと感じたことはは無言のまま万丈に背中を向けて万丈とは反対の方向へ走っていった。万丈は方向転換し、買い物カートを置いて走ることはを追いかけていく。
2人は長く追いかけっこを続けるうちに知らない町にたどり着いていた。近くの看板には
「黄昏町…?隣町ではないみたいだな…って
「ここだよー」
万丈は追いかけていたことはを見失い慌てて辺りを見回す。少しの間見回していると近くにある公園の方からことはの声が聞こえてきた。万丈は公園のベンチに座ることはの元へ向かう。
「ことは、ここはどこなんだ?」
「分かる訳ないでしょ!ここがどこだか分かってたら龍我なんか待たずにもっと街中に行くから!」
「ったくそんな怒り口調で言うなよ…」
いつもは明るいことはに怒り口調で言葉を言われた万丈はしゅんとなってしまった。と、2人が黙ったまま公園にずっと滞在していると辺りはいつの間にか近くの人が何なのかギリギリ判別出来ないくらい薄暗くなっていた。
「そこのあなた達、何しているのかしら?」
「アンタは?」
「私は時田 カレハ」
と、2人の前に突然、時田カレハと名乗る者が現れた。容姿は分からないが声の感じからしてみらい達と同い年くらいの少女である事は分かった。
「俺たちに何か用があんのか?」
「今いる場所はあなた達が本来いるべき場所ではない」
「はぁ?いきなり何言ってんだよ!訳わかんねぇ」
「とりあえず、私が元の世界に戻してあげる…あなた達より少し前にここへ来たある人みたいにならないよう…にね」
「あの人って誰なんだよ!」
万丈は時田カレハにそう聞くが時田カレハは万丈の問いに対して何も答えずに2人に向けて光を放つ。そして2人を元の世界へと戻していった。
2人が目を覚ますと辺りは先程の薄暗さが嘘のように明るく人が1人もいなく、沈黙に包まれていたはずの周囲が人々で賑わっていた。2人は看板に目を向ける。看板にはちゃんと隣町の名が書かれていた。ここで2人は元の世界へ戻って来たんだと確信した。
「なぁ、ことはさっきは言い方が悪くてお前を傷つけちまったみたいだな…ごめんよ」
万丈はそう言いながら自分に背中を向けていることはの左手を両手でぎゅっと握る。
「私も突然走って逃げたり、冷たい言い方しちゃったりしてごめんね…」
ことはは万丈の方に体と顔を向けて涙ぐみながら万丈に先程自分がしてしまった事を謝る。万丈はことはの目に溜まっている涙を自分の人差し指で拭きながらことはにこう言う。
「泣くなよ…お前らしくねぇ」
万丈のその言葉を聞いたことはは胸が締め付けられてキュンとする。ことはは顔がみるみるうちに赤くなり、遂には万丈の事を見つめられなくなり顔を別の方向へ逸らした。
「おっ、おい!俺がまたお前の気に障る様な事したか!?」
「べっ、別に…///」
と、2人が元の世界に戻って来てから少しの間話していると銃撃音が近辺から聞こえてきた。
「ことは!!!」
銃撃音が聞こえる前に銃撃をする者の存在に気づいた万丈ことはの前に入り、ことはを銃撃から守った。だが、自分は銃撃を受けて右脇腹を貫かれてしまう。
「ぐっ…」
「龍我!?」
万丈はその場に倒れてしまった。ことはが銃弾が飛んできた方向に目をやるとそこには既にディケイドへと変身した門矢士がいた。
「チッ、万丈龍我め…今日に限って筋肉細胞がトップギアだったか…」
「あなたは!?」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ…ってか花海ことは、自分達の知らない町への冒険はどうだった?楽しかったか?」
「あんな静かで薄暗い場所楽しくなんかない!」
「静かで薄暗い…なるほどな」
「はい、話は終わり!私は龍我を傷付けたあなたを許さない!」
「はぁ…」
戦う事が面倒くさいと感じていた士はことはの言葉を聞いてはぁ…とデカイため息をつく。一方のことはは変身アイテムを取り出して変身する。
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!」
ことはがそう唱えると、リンクルストーン・エメラルドがリンクルスマホンという変身アイテムに挿し込まれていく。その後、リンクルスマホンの画面にアルファベットのfを書くと、Feliceという文字が浮かび上がる。
「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
ことはがそう唱えると、服装や髪型、背丈が変化していく。
「あまねく命に祝福を…キュアフェリーチェ!!」
「来いよ、キュアフェリーチェ!」
こうして万丈を傷付けられ、憤りを感じたことはと仮面ライダーディケイド/門矢士の戦いが始まるのだった…
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